ウェイン・ショーター WAYNE SHORTER
1933 》
ニュージャージー州ニューアーク生まれ。
15歳の頃に楽器(クラリネット)を手に取って本格的なレッスンを受け、ハイスクール卒業後はニューヨーク大学(音楽教育を専攻)大学を出た彼はまもなく徴兵のため軍隊へ。
退役後、ナイト・クラブ等で演奏しジョン・コルトレーンとも知り合うなどして腕を磨いた。
メイナード・ファーガソンのバンドを経た後、1959年アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズに入団。
そして、1964年、マイルス・デイヴィスのクインテットにジョージ・コールマンの後任として入団。
すでに入団していたハービー・ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスとともにいわゆる「黄金のクインテット」としてアコースティックジャズの頂点を極めたと言っても過言ではないでしょう。
1970年、ジョー・ザヴィヌル、ミロスラフ・ビトウスらとともにウェザー・リポートを結成。
意識的に従来のジャズ・グループの方法論・運営方法を断ち切ったこのグループは、のちに人気ベーシスト、ジャコ・パストリアスの参加も得るなど、クロスオーヴァー・ムーブメントの牽引グループとして人気を博したのですが、私的には、ウェザー・リポート前の方が好きです・・・・・けど。
彼の初期のアルバムで、紹介するのはかなりの変化球だとは思いますが・・・・
セカンド・ジェネシス
1. ルビー・アンド・ザ・パール
2. ペイ・アズ・ユー・ゴー
3. セカンド・ジェネシス
4. ミスター・チェアマン
5. テンダーフット
6. ジ・アルバトロス
7. ゲッティング・トゥ・ノウ・ユー
8. 時さえ忘れて
9. ルビー・アンド・ザ・パール(テイク2)
10. ミスター・チェアマン(テイク3)
11. テンダーフット(テイク1)
12. ジ・アルバトロス(テイク1)
13. ゲッティング・トゥ・ノウ・ユー(テイク1) ※〈初回のみ紙ジャケット仕様〉
ジャズメッセンジャーズに加入の頃のレコーディングで、彼のリーダーアルバムとしては2作目。
彼のユニークなトーンとフレーズは際立っており、摩訶不思議なメロディーラインは既にこの頃からあるのかと驚かされますが、全体的には哀愁漂うメロディアスな曲が揃っています。
セカンド・ジェネシスで彼の不思議な魅力に気付いたなら・・・・
ナイト・ドリーマー
1. ナイト・ドリーマー
2. オリエンタル・フォーク・ソング
3. ヴァーゴ
4. ブラック・ナイル
5. チャコール・ブルース
6. アルマゲドン
7. ヴァーゴ(別テイク) (ボーナス・トラック)
彼のスタイルが洗練され、アルバム全体に統一された見解が表現されている名盤。
サイド・メンの感覚がショーターの突出した感覚に追いついてきたのかな? とも感じる、このアルバムは、いわゆる新主流派の代表作でもあります。
Juju
1. Juju
2. Deluge
3. House Of Jade
4. Mahjong
5. Yes Or No
6. Twelve More Bars To Go
7. Juju (Alternate Take)
8. House Of Jade (Alternate Take)
このライヴではピアノにマッコイ・タイナー、ドラムにエルビン・ジョーンズ。2人とも当時一世を風靡していた、ジョン・コルトレーン・カルテットの主要メンバーとの競演です。ということで、『JuJu』はショーター独自の個性だけでなく、コルトレーンとの共通点もよくわかる1枚!
ショーターもコルトレーン同様複雑なラインとハードなサウンドを 好むが、ショーターの方が正統派の曲作りで、コルトレーンの濃密な音楽には無い、日常的な感情が彼の音楽には感じられます。
スピーク・ノー・イーヴル
1. ウィッチ・ハント
2. フィー・フィ・フォ・ファム
3. ダンス・カダヴェラス
4. スピーク・ノー・イーヴル
5. インファント・アイズ
6. ワイルド・フラワー
黄金のマイルス・デイヴィス・クインテット参加直後、ブルーノート・レーベルからの3作目でアルバム全体に通底する魅惑的な黒人っぽさは、聴いていて飽きることがない。
すでにハンコックが参加しているマイルス・デイヴィス・クインテットに、ショーターが初参加してのリーダー作で、この参加が単なる気まぐれでないのは、本作以降のハンコックとショーターの共同作品を見れば明らか。
2人はこの後30年以上にわたって互いを必要とし、それぞれのジャズを高め、ジャズ界においても重要な作品を作りあげてきた。
アダムズ・アップル+1
1. アダムス・アップル
2. 502ブルース
3. エル・ガウチョ
4. フットプリンツ
5. テル
6. チーフ・クレイジー・ホース
7. ザ・コレクター
録音は66年。
エイトビートで演奏される自作のタイトル曲1. アダムス・アップルは、ジャズロックの名曲。なんとなくうつろな感じで始まるテーマは、途中からハーモニーの変化が急になり、最後は収まりの良い決めのフレーズ。
ロックのリズムは使っているが、荒々しさやシンプルな力強さを表現するのではなく、ミステリアスで抑制のきいた、それでいてヒタヒタとおし寄せるような、迫力のある演奏になっている。
8分の6拍子で書かれた4. フットプリンツも、ショーターの代表作1つ。
ショーターのテナー・サックスの怪しい響きを堪能するにはこの1枚も欠かせません。
なんたってワン・ホーンだし、彼のオリジナルの独創性も一つの頂点にあった頃ですから・・・。
ウエザー・リポート解散後のアルバムでは、この作品が一番!
ファントム・ナビゲーター
1. コンディション・レッド
2. マホガニー・バード
3. リモート・コントロール
4. ヤマンジャ
5. フォービドゥン・プラン・イット!
6. フラッグシップス
サイド・メンのサウンドがフュージョンっぽいけど、そんなことは問題じゃなく、ショーターが思い切り吹いている・・・・それだけで充分!
というか、ウエザー・リポート時代は役割が制限されていたので、ショーターっぽさが余り感じられず残念でしょうがなかったので・・・・・。

