化粧品の危険性
「化粧品には肌に悪いものが入っている」と言われると、どう思いますか?

「日本女性は世界的に見ても美意識が高く、綺麗だ」といわれています。
さらに、化粧品に関する知識の豊富さにも感心させられます。
流行の色や、話題の成分や効果・・・・etcいったい、どこで情報を仕入れているの?・・・と尋ねてみたいほどです。
美しくなるために化粧品に詳しくなるのは悪いことではありません。
しかし、流行の色や、メイク方法、めざましい効果があるといわれる有効成分・・・これらを学ぶ前に知っておかなければならないことがあるはずです。
当たり前のことですが、化粧品は皆さんの大事な肌に直接つけるものです。
食べ物と同じで直接人体に影響を与えるものなのです。
しかも、毎日、長時間、肌に塗ったままであることを考えると、「安全な化粧品を選ぶ」「肌に有害なものが入っている化粧品は使わない」ということを選ぶ基準とするべきではないでしょうか?
女性と化粧品の付き合いは、長く続くものです。
流行だけに詳しいコスメフリークではなく、本当に美しくなれる「肌に良い化粧品」について正しい知識を得ること・・・ それが、あなたにとっての財産になると思いませんか?
1.化粧品とは何か?
化粧品の定義
法律上、人の肌に塗ってよいものとして、「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」があり、「薬事法」という法律で分類されています。
薬事法では化粧品を・・・
「人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、または皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布、その他これらに酷似する方法で使用されることが目的とされているもので、人体に対する作用が緩和なものをいう」と定義しています。
化粧品というと、口紅やファンデーションなどのメイクアップ化粧品を思い浮かべますが、シャンプーやリンス、ムースやワックス、マニキュア、制汗スプレー、浴用石けんなども化粧品類です。
簡単に分類すると・・・
医薬品
効果がある。(無ければ薬とはいえません!)
副作用がある。(副作用の明示が義務化)販売の制限があり、一部の医薬品を除き、
薬剤師が 常駐していない場所では販売できない。
成分表示が義務化されている。
医薬部外品
効果・作用とも緩慢で、継続使用で効果が期待できる。
成分表示の義務が無く、何が入っているのか分からないという点で、最も危険なものとも考えられます。
化粧品
装飾またはその準備に使うもの。
肌を清潔に健やかに保ち、 あるいは美しく装うもので薬のような効果は無い。
副作用は、以前は表示指定成分が、そのヒントのように表示してあった。
販売の制限は無し。
平成13年から、全成分表示義務化。
薬用化粧品
薬用といっても医薬品ではありません!
一般な化粧品の目的に加え、何らかの薬効を期待した成分を配合したものです。薬事法上は医薬部外品に属し、その表示がありますが、薬事法では薬用化粧品という規定がありません。
医薬部外品の規定として「化粧品の使用目的のほかに、にきび、肌荒れ、かぶれ、しもやけ等の防止または皮膚もしくは口腔の殺菌消毒に使用されることもあわせて目的とされているもの」という条文が薬用化粧品にあたるものです。
染毛剤、パーマネントウエーブ用剤、浴用剤などが、医薬部外品に分類されます。
少々乱暴ですが、簡単に言うと・・・・
医薬品
「効果が有るが、副作用もある」ので、専門家(薬剤師)がいる薬局でしか販売出来ないもの
医薬部外品
「効果のある可能性もあるが、副作用のある場合もある」もの。
医薬品より効果は薄く、副作用も少ないため、専門家のアドバイスは不要
化粧品
装飾またはその準備用で、清潔・健やかに保つまたは美しく装うもの。
・・・・ということになります。
さらに簡単に言うと、
化粧品には効果と呼べるものが、「清潔にする」「健やかに保つ」「美しく装う」だけ 、ということになります。
「でも、TVなどのCMでは、肌に良さそうなことを言ってるじゃない!」という方もいることでしょう。
しかし、効果があるなら医薬品として、少しだけ効果があるなら医薬部外品として販売することになるので、やはり、化粧品に効果を求めるということは間違っているとしか言えません。
さらに、
「その商品が実際のものより優れているかのような認識をさせる表示」は景表法第四条の違反になります。
例えば、「肌に栄養を与える」と書いてある化粧品があるとすると、「肌は栄養を吸収しない」のですから、肌が栄養を吸収するかのような誤認を与えるので法律違反です。
しかし、法律の抜け道のような表現ですが、「美白」などと言った意味の無い言葉で、その化粧品が「優れた効果」を持っているようにイメージさせた場合、消費者は「美白」と宣伝されれば「肌を美しく、白くする」というイメージをするのですが、メーカーは「美白・美肌」と宣伝したが「肌を美しくする。白くする。」とは言っていないということになり、法律に反していないということになります。
薬事法第六十六条は・・・「何人も、医薬品、医薬部外品、化粧品または医療用具の名称、製造方法、効能、効果または性能に関して、明示的であると、暗示的であるとに関わらず、虚偽または誇大な記事を広告し、記述し、または流布してはならない」とあります。
化粧をしている消費者と、「化粧品の効果・効能」の認識がズレて、化粧品広告が一人歩きしているように感じませんか?
2.化粧品の原料
一般的な化粧品は
「水+合成界面活性剤+油性原料+合成色素+合成香料+防腐・殺菌剤」で出来ていて、用途によって比率を変えて作られています。
合成界面活性剤に「タンパク質変性作用」があることは合成洗剤の危険性のページで紹介しました。
それが驚くべきことに、肌につける化粧品に入っているんです!
化粧品成分の用途別の分類
油性成分、乳化成分(界面活性剤、湿潤剤、分散剤、保湿剤、増粘剤)、色素成分(顔料、着色料)、香料成分、殺菌・防腐剤、酸化防止剤などがあります。
例えば・・・・
ロウソクに火をつけて溶かし、その液状のロウにサラダ油を入れたものに、合成洗剤(=合成界面活性剤)を混ぜ、水で硬さを調節すると、一般的な化粧品が出来上がります。
ちなみに、この化粧品にコピー機のトナーを混ぜると靴墨です!つまり、靴墨を顔に塗って毎日を過ごしているのと変わりがありません!
化粧品に使われている合成界面活性剤も主原料は石油です。
石油を色々な燃料に加工するときに出来る「ナフサ」から化学的に作られる合成界面活性剤で溶かしこまれた、ワケの分からない化学物質で作られている化粧品!そんなものを、大事な顔の肌に・・・
(3)化粧品の成分表示
無添加化粧品に騙されないでください!
平成14年4月から化粧品の成分表示が変わりました。
というのも「表示指定成分」の制度そのものが無くなったからです。
改正前の法律では、「過去に皮膚アレルギーを起こし、皮膚炎の原因になるなど、何らかの皮膚障害をもたらした合成化学物質102種類を化粧品容器またはパッケージに成分表示することを指定・・・」(改正前第六条)があり、この表示指定された化学物質を「表示指定成分」=「添加物」と呼んでいました。
成分表示の法改正の主な目的は、表示指定成分以外の化学物質による皮膚障害やアレルギーが起こった場合、「何に感作(原因)されたのか?」を調べようとしても、化粧品会社が企業秘密と称して、その内容成分を明らかにしないため原因の特定が出来ず、治療が困難になることがあるためでした。(何が入っているかがわかると、原価が計算出来てしまうから・・・・考えすぎでしょうか?)
代わりに、それまでの「表示指定成分」だけではなく、化粧品に配合された全ての成分を容器か外箱に表示することが化粧品メーカーに対して義務付けられました。
こうすることで、どんな成分が配合されているのか誰の目にも明らかになり、化粧品を使う側にとっては、「自分に合わない成分が配合されているなら使わない」と判断できたり、肌トラブルが起こったときに、どの成分が肌にあわなかったのかを特定しやすくなります。
とは言うものの実際は、内容成分をオープンにしたのだから、消費者は自分の責任で使う物を選びなさい!ということでもあります。
大事な自分の肌に塗るものですから「知らなかった・・」では済まないのです。
代表的な化粧品原料の危険度を表記したページを作りました。細かい字、読みにくいカタカナの化学物質名ですが、ご自身の使っている化粧品に、どのような原料が使われているのか?を調べてみてください。
さぞ驚きと困惑が広がると思います。
『無添加化粧品』を作っていた化粧品メーカーにとっては、「何が無添加なのか」を誤魔化すことが出来なくなりました。
「これで、『無添加化粧品』という誤解を招く表示も減るかな?」と思っていたのです。しかし、相変わらず 『無添加化粧品』は世の中に溢れています。
このような化粧品会社は、未だに「『無添加化粧品』と言えば、流行りだから売れる」と勘違いしているようです。
酷い会社になると、わざとお客様に誤解させるような 広告宣伝をしているメーカーもあります。もちろん、こういった事は、薬事法で禁止されていますが、一向に減らないのが本当に不思議でしょうがありません。
ですから、化粧品選びをされる際、『無添加化粧品』という言葉を前面に出して、「何が無添加なのか?」が分かりにくい誤解を招く表現を多用しているメーカーは、避けるべきだと考えます。
無添加化粧品=安全ではありません。そのメーカーが指定した何かの原料が配合されていないだけです。『無添加』という表示が、安全性を保障するわけではないのです。 安全っぽい雰囲気だけの、紛らわしい広告に惑わされないで下さい。
オーガニック化粧品=天然成分だから安心のウソ
ただの水を『オーガニック化粧品』だということもできますし、化学合成された成分100%の化粧品でも、堂々と『オーガニック化粧品』として売ることができます。
ですから、『オーガニック化粧品』というだけでは、「安全だ」とも「肌にやさしい」とは言えません。
試しに、『オーガニック化粧品』と言われている化粧品の原料を調べてみました。
各化粧品会社が掲げている『オーガニック化粧品』の定義と、商品に表示されている配合成分を比較する実験で、「100%天然化粧品・化学合成成分は一切使っていません」というキャッチコピーの化粧品の商品に表示されている配合成分を見ると、一目で植物だとわかる名前の付いた成分名が並んでいました。
しかし実は、植物や自然を連想させる名称でも、化学合成をして作られる化粧品成分はたくさんあります。結果、『オーガニック化粧品』にも、化学合成成分が配合されているものがいくつもありました。
化学合成というのは、自然界には存在しない成分や、自然界の成分と同じ性質を持つ成分を、人工的に作ることをいいます。
「自然」「天然」という言葉が、体や環境に良いイメージを持っているのに対して、「化学」や「合成」は、体に悪いもの、肌に負担を与えるものと考えられやすいですが、そんなことはありません。天然の素材から作った成分が安全だ、というのも誤解です。
大切なのは、「天然成分=安全」というイメージに便乗して、実際に配合している成分内容とは異なる宣伝を行っている化粧品会社が沢山あるということです。
天然由来成分・天然成分??
天然由来成分だけで作られた化粧品だから安心ですというキャッチコピーを耳にしたことがある方も多いでしょう。
天然由来という耳障りの良い言葉に騙されてはいけません!
例えば合成香料=石油が原料なのですが、これも石油は立派な天然物ですよね?ということで、天然由来と言う言葉には全く意味はありません。
天然成分だけで作られた化粧品があることは事実で皆様がイメージする、植物油やハーブエキスだけで作った石けんや、
花のエキスで作った化粧水などが代表でしょうか?
「天然成分100%」というと聞こえは良いですが、化粧品として考えると、天然成分ほど安全性が不安定なものはありません。
例えば、「天然成分のローズエキスを使っています」という化粧品があったとします。収穫したローズから抽出したエキスを、そのまま化粧品にすると、時期や産地などによって、エキスの品質はバラバラです。
さらに、抽出したエキスには、さまざまな不純物が含まれています。このような原料から化粧品を作ると、化粧品そのものの品質にばらつきが生まれます。
また、不純物の中には、それ自体が肌に刺激を与えるものもあります。これが、肌トラブルの原因になることがあるのです。
(4)化粧品による被害の実態
消費者センターの年間被害報告では、化粧品の被害件数が毎年一位だったそうです。
一位からの転落理由は、エステ・サロンでの施術技術不足による被害・契約被害、その他の詐欺被害が多くなったためで、化粧品の被害が減った訳ではありません。
以前の被害件数の多さは、化粧品が消費者にとって「もっとも注意を要する商品である」ということを意味しているといえるのではないでしょうか?
使用法と被害の現れ方
医薬品には服用法や服用量などが決められています。
一方、化粧品にはこのような決まりはありません。
しかし、それぞれの化粧品には定まった使用部位と使用に適する量があると考えられます。被害事例をみると、このような側面において正常な使用にも関わらず生じた被害と、それ以外の被害に分けることが出来ます。
化粧品は医薬品や医薬部外品に比べると安全性の確認は厳しいものではなく、比較的簡単な試験で製品化しているため、各メーカーでも予期しえなかった被害が起こるようです。
安全性の確認が各メーカー独自でなされており、行き届いているわけではありませんが、使用経験が重ねられ安全性の高い成分を使用すればトラブルも減っていきます。
ただ、製品に特徴を持たせるために配合する新成分によって問題発生の確率が高まる可能性があります。
さらに、化粧品との相性という問題もあります。海外旅行のお土産の口紅をつかったら・・・という話を聞いたことがある方も多いと思いますが、外国人には平気でも日本人には問題が発生する成分があることも事実ですし、使用者が化粧品を使用する環境は様々で、製造段階で全ての状況を想定しているわけではありません。
誤使用による被害
被害というものは本来、不慮の事態によって起こりうるものです。
例えば、肌につけるべき化粧品を飲み込んだり、ちょっとしたはずみで目に入ってしまったり・・・。
肌につける限りではそれほどの危険がない化粧品でも、口や目に入ったり、傷口に入ったりといった、本来の使用部位とまったく異なるところにつけてしまうと、予想外の危険が起きる場合があります。
また、消費者の中にはとんでもない誤使用をする人もいるようです。
いずれにしろ、誤った使用法であれば、被害の確立が一気に高まり、正常な使用法ですら被害が起きる可能性があるのです。
使用者もたかが化粧品だと安易に考えるのではなく、常に危険性と隣り合わせであり、手に入れた化粧品がどのような危険性を持っているか認識しておく必要があるのではないでしょうか。
(5)化粧品が肌に与える害
化粧品が肌に与える害は、「一過性の害」と「慢性毒の害」に分類できます。
一過性の害とは
カユミ、腫れ、ブツブツが出来るなど、化粧品の使用後すぐに起きる害で、化粧品の使用を中止すれば表面上は治ります 。
化粧品販売員(美容部員)の常套句で、「以前使っていた化粧品で悪くなった肌が、この化粧品を使うことで健康になるまでの2〜3週間はブツブツが出来たり、肌が腫れることも・・・」
このような言葉を耳にしたことがある方も多いと思いますが、2〜3週間継続使用すると医学的には「適応」という状態になります。
適応とは
化粧品の使い始めは皮膚が刺激されて、カユミ、腫れなどでるが何度も使用することで、化粧品が肌を「健康で、美しくする」かのような、素敵な作用を味わえるようになってしまった状態です。
こうして洗顔後に、必ず「ペタペタ」とやらなければいられない状態になっていくのですが、この状態を「中毒」といいます。簡単に言うと「化粧品が手放せなくなった」状態です。
「今使っている化粧品が肌にあっているから、別に関係無いじゃに・・・」と考える方もいると思いますが、そんな「あなた」には・・・・
慢性毒の害
日ごろは異常も無く、「適応」「中毒」状態だが、継続使用数年〜数十年経過したら、シミやシワが大量に出るといった害です。
「突然、今まで化粧品が合わなくなって・・・」といったことを耳にしたことはありませんか?
これは、慢性毒によって引き起こされたと考えられることです。
ある種の化学物質に長期間さらされると「アレルギー」が起こることがあります。
例えば花粉症では、「去年まで、全く平気だったのに、突然!花粉症になって・・・」という方がいます。
昨日までは問題が無く、「ある日、突然!化粧品が・・・・」も同じことなのです。
「それなら、これからは化粧品を使わないようにすれば・・・」と考えた方は賢明なのですが、そんな人には「離脱症候群」が待ち構えています。
離脱症候群とは
化粧品の使用感を肌が憶えてしまってから使用中止すると、カサカサ、ツッパリ感があるといった状態で、「中毒」になってしまったものを使わなくしたときに現れる症状です。
わかりやすく例えると、喫煙者がタバコをやめるときに「イライラする」などといった状態と同じということです。
化粧品の場合、危険性があるとは知らずに、「肌を良くしたい、きれいに見せたい」といった理由で使い始めるのですが、その結末は・・・・・
6.化粧品による皮膚障害
1.化粧品皮膚炎(化粧品カブレ)
化粧品によって起こる皮膚の発赤、炎症、かぶれ、蕁麻疹(じんましん)、アレルギー症状などのことです。化粧品皮膚炎は原因や症状により、さらに表のような5つがあります。
一時刺激性皮膚炎
化粧品が皮膚に塗布、付着することにより、その成分が皮膚を刺激して生じる症状です。
一回の使用で、発赤、水泡、腫れなど、何らかの皮膚症状を表すものを「急性毒性皮膚炎」、繰り返しの使用により紅斑、異常乾燥などの症状を表すものを「慢性型刺激性皮膚炎」といいます。
光毒性皮膚炎
化粧品を使っただけでは発症せずに、化粧品を塗ったあと、太陽光など光にあたることによって発症、色素沈着などの皮膚症状を起こすことがあり、これを光毒性皮膚炎といいます。
化粧品の成分には太陽光、主に紫外線によって化学反応を起こし、有害性を表すものが少なくありません。
アレルギー性皮膚炎
化粧品によって、湿疹、かゆみ、紅斑、発赤、水泡、蕁麻疹が生じ、使用部位だけでなく、全身に広がったりすることがあります。これらはアレルギーによる皮膚炎の可能性があります。
アレルギーは最初の接触で感作リンパ球が作られ、2回目の接触で大きく発症します。一度発症すると、今後またその原因物質に接触すると発症することがありますから、原因物質を特定して接触しないようにすることが大切です。アレルギー源は物資によって起こりますから、たとえ化粧品を替えても、その中に原因物質があれば再発してしまいます。
光アレルギー性皮膚炎
その化粧品を付けただけではアレルギー性はないのに、太陽光、主に紫外線によって成分が変質しアレルギー性を持つことがあります。
接触蕁麻疹
化粧品を付けて15〜30分で蕁麻疹が生じ、数時間で消えてしまうものを「接触蕁麻疹」といいます。
アレルギーが原因となる場合と、化粧品成分が持っているヒスタミン遊離作用で発症する場合があります。
2.色素沈着
皮膚炎を繰り返していると網目状の色素沈着を起こすことがあります。
「色素沈着型接触皮膚炎」といい、一般的には黒皮症と呼ばれます。最近では黒皮症を起こすことが無いように各メーカーが注意するようになり少なくなりましたが、以前は黒皮症といえば化粧品被害の代表的な症状でした。黒皮症以外に、シミ、くすみなども色素沈着の症状です。
3.色素脱失
色素沈着はメラニン色素によって起こりますが、皮膚には紫外線の浸入を防ぐために適度のメラニン色素が必要です。化粧品成分の影響によって、このメラニン色素が減少したり、無くなったりしてしまう症状を色素脱失といい、一部分または、まだら状に正常な、その人の肌の色より白くなってしまいます。主に色素脱失はアレルギー性皮膚炎のあとに起こすことが多いようです。
4.化粧ニキビ
化粧品の成分によって起こすニキビを「化粧ニキビ」といいます。脂性肌の人が油性成分の多いファンデーションを使用したときに起こることが多いようです。
また、ニキビの40%はニキビダニ(毛包虫)が原因といわれています。肉眼では見えないほど小さなダニなのですが、ステロイド軟膏やクレンジングのみして石けんで顔を洗わず「ふき取る」だけなど、ダニを餌になる皮脂が増えすぎたためニキビダニによるニキビが増えているようです。
5.異常乾燥
化粧品によって皮膚の水分や皮脂分が減少し、カサカサになったり、シワや角質化などの症状を起こすことがあります。乾燥肌の人が脱脂性の強い洗浄剤を使ったり収れん剤を使うと、皮脂減少性皮膚炎や刺激性皮膚炎を起こすケースがあります。
6.使用した化粧品とトラブルの例
化粧水
トラブル・・・使用後、ボツボツと赤い湿疹が出来て、数日後に黒く変色し、痒くてたまらない。
原因・・・香料、合成界面活性剤、保湿剤、変質防止剤
乳液
トラブル・・・顔全体に湿疹が広がり、下目蓋や唇周辺にはヒリヒリした痛みがある。
原因・・・合成界面活性剤、保湿剤、防腐剤
口紅
トラブル・・・唇の周囲が荒れ、ヒリつくなど。
原因・・・着色剤(タール色素)、防腐剤、変質防止剤
UVカット剤
トラブル・・・肌にシミのような吹き出物が出てきて、かゆみがある。化粧水をつけると、しみて痛みがある。
原因・・・合成界面活性剤、保存剤、酸化防止剤、変質防止剤
シャンプー、リンス、パックなど
トラブル・・・頭皮や顔が赤く腫れ、ヒリヒリとした痛みがある。目蓋が開かなくなるほど顔が腫れあがる。
原因・・・洗浄剤、乳化剤、合成界面活性剤
7.安全な化粧品を探して
色々と書いてきましたが、「それなら、どのメーカーなら安心して使えるの?」と聞きたい方も多いことでしょう。
どのメーカーということではなく、「昔の人たちの知恵を利用する」「買わないで、自分で作る」というのはどうでしょうか?
例えば、「ゆず湯」「しょうが湯」、「桃の葉・よもぎの葉」を煮出した汁、干した「みかんの皮」入れたお風呂など入浴すれば、皮膚炎の予防や治療的な効果が期待出来ます。
また、「木酢液」を入れたお風呂も同様の効果があるようです。
さらに、ヌカ袋で洗顔・台所仕事をすると肌荒れしない。
「みかん」を化粧水として使うと「スベスベ」する。
飲み残しのビールで洗顔すると「スベスベ」する。
日本酒やヘチマ水を化粧水として使う・・・etc
昔からの知恵を見直して、肌の健康が維持出来る筈です。
また、ご注文を頂いてからの取り寄せ販売とさせていただいておりますが、安全性を考慮した化粧品メーカーの「東京美容科学研究所」のゼノア化粧品、「太陽油脂」のパックス・シリーズを取り扱っております。
(8)あとがき
「合成界面活性剤の危険性」が取り沙汰されていないように、「化粧品の危険性」も知られていません。
女性にとって最も大事にしたい「顔の肌」に塗るものなのですから、その安全性に関心を持って欲しいものです。
最近は、少女向け「マンガ」や「コミック」の付録が化粧品ということもあるようです。お子様の肌の健康のためにも、より深い関心を持って欲しいと思います。
このページを見たことで化粧品に対する認識を変え、化粧品に頼るのではなく、「自分の肌は自分で守る」という生活を実践していただけたらと思います。

