ヘアケア パーマ、ストレートパーマ

一般的な美容室ではパーマ液をノーマル用、ダメージ用、ハイ・ダメージ用・・・etcの使い分けをしています。
このパーマ液の中身は何が違うのか?というと、添加物の量と種類ということになります。
基本のパーマ液に、簡単には流れ落ちない添加物を入れ、手触り感をアップさせているものがダメージ用、その量を増やしたものがハイ・ダメージ用となります。
パーマをかける際に必要な成分以外(=添加物)は、パーマをかけるということに対して二次的な役割(→手触り感アップ、独特な臭いをさせない・・・etc)しかありません。
しかも、それらの効果?は、自宅で数回、シャンプーをすると化けの皮が剥がれるように流れ落ち、意味の無いものとなります。
当店の場合、ダメージの度合いに関係なく不要な添加物の入っていない、シンプルなパーマ液を使用しています。
色々なパーマ液を試した時期もありますが、やはりシンプルなものが髪への負担が一番少ないのです!
また、ストレート・パーマは、1剤はやはりシンプルなストレート・パーマ用を使い、2剤は内緒の薬剤で酸化を高効率化させているため、ストレートの持続性を高めています。
パーマ正式にはパーマネント・ウエーヴ
第一剤(還元剤)のチオグリコール酸アンモニウムと、第二剤(酸化剤)のブロム酸または臭素酸で、毛髪にウエーブをつける作業、またはその作業で得られたウエーブのことです。
パーマで、どのようにして毛髪にウエーブをつけるのかというと、還元剤を使って毛髪内のシスチン結合(システィンの2分子結合)という、ケラチンタンパクを切断し、酸化剤で切り離されたシスチン結合をズレた位置で繋ぎ合わせて、ウエーブを固定させるといった具合です。
簡単に言うと、第一剤が浸透して毛髪内の横の結合をズタズタに切り、第二剤がズレた位置で結合を繋げるということです。
第二剤で完全に元通りに出来れば毛髪が傷むということは無いのですが、第二剤の酸化力を強くすると毛髪は脱色してしまいます。そのため元通りに繋ぎ合わせることが出来ない=髪が傷むということになります。
以前、某メーカーの社員に聞いたところ、約90%は繋がるということでした。
ということは、残りの10%は元に戻らないということになり、結果として「パーマがかかっていない」「傷む」ということななります。
また、美容師の常套句、「パーマ後、2日間はシャンプーをいないで・・・」というのは酸化が完全ではないので、髪に残留した二剤の力と自然酸化をシャンプーで阻害して、パーマが早くとれてしまうのを防ぐためなのです。
パーマの危険性
パーマは薬品処理で毛髪構造を壊してしまうので、髪はボロボロに傷み、色が変わり、抜け毛・切れ毛の原因になるばかりではなく、頭皮にも強い影響を及ぼします。
第一剤はph9のアルカリ性ですから、頭皮や顔に触れて低温ヤケドのような炎症を起こします。また、チオグリコール酸は皮膚毒なので触れると必ず「かぶれる」接触毒とも言われています。
さらに、髪のタンパク質の形を変化させる力を持つパーマ液は頭皮に影響を与えない筈がありません。パーマのかけすぎが「おでこのシワ」を増加・悪化させる可能性も否定できないでしょう。
パーマをかけて起こるトラブルと対処法
パーマをかけて髪が切れる(断毛)、パーマをかけて髪がベタベタと溶けブツブツ切れる
「パーマをかける前の髪が極端に傷んでいる」 「ワインディング(ロットを巻く作業)中の輪ゴムの掛け方に問題があり、ゴムの後 が残り、やがて根元から断毛する」などの原因が考えられます。
対処法
髪が傷んでいるときにパーマをかけると、ウエーブがきれいに出ません。傷みが激しいときはパーマを控えるべきでしょう。また、溶けてしまったような状態の唯一の対処法は切ってしまうしかありません。過度なパーマは毛髪内の構造を壊すばかりではなく、頭皮にも影響を与えます。輪ゴム跡による断毛などにも対処法がありませんので、ロットを巻き込み、ゴムを掛けた後にまで強く引っ張られているような感覚があるときは、担当美容師に伝えるようにしてください。
パーマをかけて皮膚が赤く腫れる
「パーマ液に含まれる化学物質が長時間、皮膚に触れたことにより皮膚に低温ヤケドのような炎症が起こり、結果として赤く腫れる」「パーマ第一剤の主成分のチオグリコール酸の皮膚毒にアレルギー反応を起こして赤く腫れる」のどちらかが原因として考えられます。
対処法
タオル・ターバンを頻繁に取替えてもらうように担当美容師に伝えましょう。
また、「以前、赤く腫れたことがある」と伝え、保護クリームを塗ってもらうようにしてください。
パーマをかけたら髪の色が明るくなった
「第一剤のオバータイムで毛髪内のメラニン色素が破壊された」「第二剤の酸化力だ強すぎて脱色された」ことが原因として考えられます。
対処法
ヘアダイしている髪は、特に色が抜けやすいので注意が必要です。生まれつき色素が薄く明るい髪の人もいますが、ヘアダイをしていないのに髪が赤茶けてきたという人はパーマを控えるべきでしょう。
この他では、直毛だった髪がクセ毛のようになるなどの症状がでる場合もあります。
パーマ第二剤は飲み込むと命に関わることもある強い薬品ですし、一剤と二剤が混ざると化学反応で熱くなるため、低温ヤケドを起こすこともあります。
ブロー、スタイリングでも述べたように、ヘアスタイルを作る基本はカットです。
いわゆる「おかっぱカット」の人にパーマをかけても軽やかな動きを出すことは出来ません。
「なにがなんでもパーマをかける」のではなく、パーマは必要な場所に、必要な強さで、必要な時期にかけるようにしましょう。
ストレート・パーマ&縮毛矯正パーマ
電気製品の「丸いコード」=「ストレートな髪」と「平型のコード」=「クセ毛」を思い浮かべてもらうと理解しやすいと思います。平型のコードは、いつの間にか捻れて「クルクル」になっていませんか?
コードの場合は、使うときのクセで同じ方向に捻っているために「クルクル」になるのですが、髪の場合は、わざわざ捻っているというわけではなく、1本の髪の中の「弱い方」に捻れていきます。
髪は湿度に敏感で、濡れているときに切れ、乾くと繋がる水素結合を持っている(詳しくはブローのページ参照)のですが、クセ毛の方の髪断面は楕円のため、水素結合がある位置が「丸い断面=ストレートな髪」の方より、部分的に表面に近くなります。
「かっぱ巻き」の中の「きゅうり」を水素結合だと思い浮かべてください。
綺麗に丸く出来ている場合は「きゅうり」は真ん中ですが、楕円の場合は「きゅうり」の位置は潰れている面からは近くなります。そのため、髪断面の楕円な=クセ毛の方は、湿度に敏感な「きゅうり」が髪表面より近かったり、遠かったりするので、1本の髪の中に、湿気の影響を受ける部分と受けない部分が出来て、結果としてウエーブが出てくるようになります。
さらに、一般的なリンスやトリートメントは「ツルツル、サラサラ、しっとり」と水分を補う?と宣伝していますが、補うのではなく、周囲の水分を吸着しやすくしています。
ですから、湿度が高い場所ではクセ毛の方はウエーブが出やすく、ネコっ毛の方はペッタンコになりやすくなるのです。
髪に良いとされている「リンス」や「トリートメント」で特に、このような傾向が強いようです。
では、ストレート・パーマや縮毛矯正パーマとは髪に何をするのか?というと、「髪の捻れを無くすように、パーマで固定させる」というものが主流です。
ストレート・パーマが、流行り始めた30年ほど前は、プラスチックの板に髪を貼り付けてパーマをかけるといったものが主流でしたが、現在は、プレス型のアイロンを使う方法が主流になりつつあります。
どちらにしても、「捻れがとれるようにする」という考えに変わりありません。
「パーマ1剤で、髪の中の結合を切り、2剤で繋げる」・・・このとき、普通のパーマならウエーブが出るように髪をロッドに巻きつけておき、ストレート・パーマなら真っ直ぐになるようにしておきます。
真っ直ぐに維持するためにはパーマ液の粘土が高い方がやりやすいので、ベタベタのクリーム状のパーマ液を使います。
普通のパーマ液は流れ落ちやすいので髪に残りにくいのですが、ストレート・パーマ液はキューティクルの隙間などに残りやすく、アフターケア=ひたすら洗い流すという作業が必要になります。
また、ストレート・パーマや縮毛矯正パーマは、普通のパーマより時間がかかる場合がほとんどですから、髪が傷むのは当たり前です。傷みがひどくなると、チリチリと余計なウエーブが出てきてという悪循環になり兼ねません。
さらに、美容師の技術的な問題の場合が多いのですが、根元から髪が切れてしまう危険性もあります。
現在、行われている縮毛矯正パーマの中には、ストレート・アイロンを使い強烈な熱を加えながら引っ張るという、私からすれば言語道断なテクニックもあるようです。
髪は濡れているときに無理やり引っ張れば切れてしまいますし、熱を与えすぎれば熱変性を起こします。
結果として見た目は真っ直ぐになるかもしれませんが、ここまでやってしまった髪は、髪のようなものであって髪本来の姿は失われているとしか言いようがありません。
当店では、ストレート・パーマや縮毛矯正パーマをする方は、ほとんどいません!
理由は、髪が傷むから!ではなく、必要ないからです。普段の手入れで、ストレートに収まりやすく出来るので、ほとんどいないという訳です。
「ブラッシング」「シャンプー」「リンス&トリートメント」のページを見て頂いた方は「ピン!」ときたでしょうが、改めて簡単に説明します。
コードの捻れをとるときに差込プラグを抜いて、電気製品本体から出ているコードを捻れが取れるように引っ張りませんか?
そして、毎日、コードの捻れを取っていれば捻れが無くなります。髪の捻れを1本々、引っ張って取るのは無理ですが、同じような作用のあるブラッシングを毎日行えば、捻れを弱めることが出来ます。
朝・昼・晩・就寝前、ブラッシングをかかさず行えば確実にストレートに仕上がりやすくなります。さらに、シャンプーやリンス&トリートメントも、合成シャンプーや合成リンスなど「水分を補う」ようなものを使わずに、純石けんシャンプー、石けんシャンプー用リンスやお酢を使うだけで、ストレートに仕上げやすく、しかも健康な髪になります。
クセ毛でお悩みの方は、ブラッシングを頻繁に行い、シャンプー&リンスを純石けんに替えてみてください。
たったこれだけのことで、ストレート・パーマとは「さよなら」出来ます。
余談ですが、「まつ毛パーマ」はストレート・パーマ液を使って行う店が多いようです。保護クリームを塗るとはいえ、敏感な「まぶた」にパーマ液が・・・・私なら、やりません!

