ヘアケア  ホーム・カラー

当ページは「どうしても自分で染めたい」という方のための参考書的な意味しかありませんので、キレイに髪を染められなくても責任は負いかねます。
あまりにも間違った知識を元に自宅でヘアカラーをして、髪色がムラだらけ、こんな髪の色じゃ仕事に行けない!、こんな体験をした方も多いことでしょう。
そんな方々のために髪を染めるための、正しい知識、ちょっとしたコツ、本格的な施術法をまとめてみます。

ただし、分かりやすく解説しても、皆様が素人であることには変わりありません。
当たり前のことですが、美容室で施術した方が間違いなくキレイに仕上がります!!

私たちプロの目からみると、美容室でヘアカラーを行っている方と、ご自分でヘアカラーを行っている方の染まり上がりは一目瞭然!ひどくムラに髪が染まっている人を見かけると、美容室で染めたらキレイになるのに!と思わずにはいられません。
しかしながら、実際は一般に髪を染めている90%ほどの方達が、自宅で髪を染めていています。
中でもヘアダイが一番普及しているようですが、ヘアダイの危険性で書いたように、これらの施術に伴う危険を認識して行っている方はいないのが現状でしょう。


ご自分でヘアダイをしようと考えている方は、少しだけの時間で済みますから使用説明書・注意書きを良く読んでください!

必ず、パッチテストをしましょう!と書いてあるのはカブレなどのアレルギー症状が出る方が多いためで、異常を感じたら中止し、お湯で流した後、病院へ!と書いてあるはずです。

これはヘアダイで髪を染めることにより病院へ行かねばならない重篤な症状が現れる可能性があると言っているのと同じです。(化粧品なども似たような内容が書かれているので同じ・・・か?)

「安全に染める」こと、「ムラ無く染める」こと、この方法を Blog「美容室ハイパーハイパー店長日記」改め「独り言」で幾度か書いてみたのですが、質問などのコメントが少ないのに、検索ワードで「自宅 染める ヘアカラー キレイ 白髪染め」などが多いことも事実です。

ご自分で髪を染める方達の美容室でヘアカラーを行わない理由として料金が高いということがあるのでしょうが、当店でヘアカラーを施術するとシャンプー・カット・ヘアカラー・ブローで¥9000〜なのですが、シャンプー・カット・ブローの料金は¥5700ですので差額¥3300〜となり、ご自分でヘアカラー薬剤を購入し染め、お風呂場の掃除をして、しかもキレイに染まっていない!など考えると、そんなに高いでしょうか?


ホーム・カラーの基本


これだけは曲げられないという、ヘアカラーの大原則!!があります。

「ヘアダイで現在染まっている明るさ以上に明るく染めることは出来ない!」ということです。
プロであれば可能な方法なのですが(経験の浅い美容師や知識の無い美容師が行っても悲惨な結末になる)、自宅で行うにはあまりにも危険な施術方法です。

ご自分の染まっている髪の表面と、襟足の染まっている髪の明るさを比べてみてください。
必ずといって良いほど、襟足の染まっている髪の方が暗い色に染まっているはずです。
原則からすると、この染まっている襟足の髪の明るさに合わせて染めることがキレイな染まり上がりへの第一歩ということになります。
ただし、襟足は普段見えることはないので、必ずしもその明るさに合わせる必要は無く、表面の染まっている髪の中で一番暗く染まっている髪(ほとんどの場合、中間部)の明るさに合わせても構いません。


薬剤選び

各メーカーが数々のヘアダイ剤を発売していますが、出来るだけ前回と同じメーカーで同系色のものが望ましいと思います。その種類の中で明るさは前に述べたものを選びます。

また、少しでも安全に染めたい!とお考えの方は、ヘナ・カラーをおすすめします。

ヘナはミソハギ科の低木でインドから中近東にかけて自生している植物で、古くから火傷や皮膚病の薬などとして使われてきました。それを髪に塗り時間を置くことで髪に色が付くことが 20 年ほど前に日本にも紹介され、少しずつですがヘアカラーとして施術する美容室が増えてきました。

しかしながら最大の弱点として、ヘナカラーは黒い髪を明るく染めることは出来ません。さらにパーマがかかり難くなることもありますが、白髪染めに関しては、ヘアダイより優れている点もあります。

ただし、他の美容室で「植物で染めるのだから安全で髪が傷まない」という宣伝がなされていますが、ヘナカラーでもカブレなどのアレルギー症状を起す方もいますし、髪は傷みます。

最近では大手量販店で、数多くのヘナが販売されています。しかし、微ジアミン系という、私からすれば「まがいもの」のヘナが多く、普通のヘアダイ剤と同じ成分が添加されていることが多いことも事実です。
選ぶ際には成分欄を確認し、○○ジアミン、○○フェノール、などの表記があるものは避けましょう。
また、色のサンプルの毛束があるものがあります。ヘナで黒髪が明るく染まることはありませんので、このようなものは必ず避けるようにしましょう。

髪を染めるテクニックとして必要なことは1本残らず薬剤を髪に塗布するということだけです。
髪をキレイに染めるという作業の成否は理論に基づいた染め方が出来ているかどうか?具体的には希望の色にするため、どの部分から塗布するのかという順序が一番の問題なのです。
そして、その順序が分からないために多くの失敗が生まれるわけです。

自宅で髪をキレイに染めたい!とお考えの方は基本を読み、必要なものを準備し、塗布の仕方を読んでから下記のどれに当てはまるのか確認し、それぞれのリンクに進み実際に染めてください。

ただし、しつこいようですが、必ずパッチテスト(皮膚試験)を行いアレルギー症状が出ないことを確認してするようにしましょう! (詳しくは身近な危険〜狭山市生涯学習講座での講義内容〜「ヘアダイの危険性」へ)


薬剤塗布の基本

希望の色に染まり難いところから塗布する!・・・・・・・・・これが全ての基本になります。

どの部分から塗布するのか順序が一番の問題と書きましたが、「頭の部位」と「髪の長さのどの部分」かということになります。
髪の長さのどの部分か?というのは色々な要素で決まることなので各リンクで細かく例を挙げて書きます。

頭の部位によって、髪が明るく染まりやすい部分と暗く染まりやすい部分があります。実際に染めるときに画像のように分け取ることになるのですが・・・・・、

ヘアカラー・ブロッキング


ABよりCDが暗くなりやすく、特にCDの襟足付近が最も暗く染まりやすい。


ABの中でも耳の上は暗くなりやすい。


「額中央」は暗くなりやすく、「コメカミ」は明るくなりやすい。

・・・・・などの特徴があります。

(注)A→B→D→Cのような順番で塗布をするとAとCの染まり方の違いがハッキリ見えてしまうため、このような順序で染めることはありません。

ヘアカラー・ブロッキング2



明るく染めたい場合、A→B→C→Dの順番に薬剤を塗布すると、Aが明るくDが暗く染まります。

このようなことを防ぐためにD→C→B→Aの順番で、しかもC.Dは襟足の髪から塗布を始め頭頂部へ、ABは耳の上の髪から塗布し頭頂部へとすることもあるわけです。

また、白髪を暗く染めたい場合、白髪=最も明るい髪を暗く染める→一番染まり難くなります。



簡単に言うと・・・・・・、



*黒い髪を明るくするのは時間がかかる。

(特に健康な髪・強い髪の多い襟足は明るくなり難く、弱い髪の多いコメカミは明るく染まりやすい)


*白髪を黒く染めるのは時間がかかる。

(最も明るい白色を黒くするのですから時間がかかります)

ということで、染まり難いところから塗布するという基本ルールがあるのです。


このルールを基に技法として・・・


*ワンタッチ・・・

根元から毛先まで一度に塗布する方法


*ハーフタイムタッチ・・・

根元か毛先を塗布後、時間を置いてからそれ以外の部分を塗る方法


*コーミング・・・

主に新生部を塗布後、中間部〜毛先に薬剤を塗布せずクシで梳かすことでこの部分に薬剤を伸ばす方法


というテクニックを使います。


ブリーチと発色

ヘアダイ剤は1剤と2剤に分かれています。
1剤は主成分である酸化染料、2剤はブリーチをするか酸化水素水が主成分で、混ぜ合わせ髪に塗布することで髪を染めることができます。
この1剤と2剤は混ぜてから30分以内で効果が失われるので、塗布する直前に混ぜ手早く塗布を終える必要があります。

ヘアダイ剤は放置時間(薬剤によって異なるので使用する物の説明書を読みましょう)のほとんどが髪を明るくするためのブリーチに使われます。
例えば、放置時間30分のヘアダイ剤の場合、25分は髪を明るくするためのブリーチ、残りの5分は色味をつける発色ということなります。またヘアダイ剤で暗く染める場合でもブリーチをする力は働いているので退色(色が抜けて明るく色が褪せること)が早くなる訳です。
ブリーチ力は温度と密接な関係があり、自宅で行う場合は美容室で使うような遠赤外線促進機を使えませんから、本人の体温を利用する必要があります。

どうするかと言うと、頭皮にべったりと髪が張り付くように塗布し放置するのですが、特に白髪を暗く染める場合のにこの作業が上手く出来ないと染まりきらずにムラに染まり上がります。

発色は、ヘアダイ剤の場合、酸化染料を用いているため酸化させなければ発色しません。
必ず、酸化を促進させるための作業=コームアップをする必要があります。
この作業はブリーチ時に頭皮に張り付くように寝かせていた髪に空気を含ませるように目の粗い大きいクシで梳かすことで、髪を立たせるように梳かせば良いという単純なものです。

しかし、とても重要な作業で、例えばイエロー系の薬剤を使ってもこの作業をしなければ黄色っぽくならなくなり、このような経験がある方は酸化染料が発色しなかったからと言えます。


ホームカラーをする際に、あると便利なもの


ご自分が染めたい色の染毛剤。(購入後は、しつこいようですが必ずパッチテストをしましょう!)

ヘアカラー用意する物



1. ケープ
(ビニールの風呂敷状のもので充分です)
2.テールコーム
3.目の粗い大きいクシ
4.手袋
5.汚れても構わないタオル数枚
6.¥100ショップなどで売っているドレッシング用の 容器(捻ると、しっかりフタが閉まる物が良い)




スポイトの加工

6.の容器を左の画像のように加工しましょう。

ヘアダイの場合この容器に1剤と2剤を入れて混ぜます。
ヘナカラーの場合は、この容器にヘナ+お湯+お酢を混ぜます。

尖った部分の穴を指で塞いで振れば簡単に混ぜ合わせることができます。
尖った部分で髪を分け取りながらギュッと絞り塗布していきますので、斜めに切ると作業がやりやすくなります。

また、薬剤の出しやすい大きさの穴になるように注意し、少しずつ切るようにしましょう。
この容器を使わず、専用(付属)のブラシなどで塗布しても構いません。


塗布の仕方


根元に塗布するときは、幅1cm位に分け取り(上の容器の場合であれば分け取りながら)、塗り伸ばさずに薬剤を置いていくような感じ(←重要)で行いましょう。
(塗り伸ばしてしまうと、必要な薬剤が中間部に伸びてしまい、根元に塗布されていないことになってしまいます)。

付属のブラシを使う場合は塗布する髪に対してブラシを水平に(寝かせるような)するように塗布=薬剤を置いていきます。
根元は薬剤で頭皮に髪が張り付いているような状態にしないとムラになりやすく、特に白髪は染まり難くなります。

中間部・毛先に塗布するときは、幅1〜2cm位に分け取り塗布していきます。

塗布後、クシで梳すことになるのですが薬剤を均等に伸ばすように梳かし、薬剤をこそぎ取るような梳かし方はしないでください。
また、梳かした後は毛束を手で揉みこみ(←重要!)、薬剤の塗布ムラが無いようにします。

ヘアダイの場合、放置時間のほとんどがブリーチ(髪を明るくする)ことに費やされ、最後の数分で色味が発色してきます。
必要な放置時間(各薬剤の注意書き参照)の残り15%位になったら、コームアップ=目の粗い大き目なクシで空気を髪に含ませるように梳かします。空気に触れることで酸化染料の発色が良くなり色合いがキレイに出やすくなります。


染まっている現状と希望の明るさの関係で塗布する順番が違いますので、下記から選んでください。


上記以外に当てはまる、「染まっている色より明るく染めたい」場合、難しい技術が必要になります。

髪をヘアダイ(有機合成染毛剤)で染める技術の中ではタブーとされてて、出来ないことはないのですが、自分でやっても確実に失敗し、美容師が行っても髪はボロボロになりプツプツ切れてしまう可能性があります。


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