ハウスインゲンの記録 2003


  例年通りハウス半促成インゲンの栽培を開始しました。
  品種はベストクロップ キセラ 筋なし・丸さやのつるなし種です。
  下にトレーサビリティーのための栽培記録があります。


     ベッドはすべて半不耕起の有芯うねです。     2/10
 @適度な潅水をした後トラクタ
   などで鎮圧し地盤を固めます。


 A通路兼排水路になる部分
   にだけ管理機を通します。
 B表面に必要な資材を散布
  します。

 C管理機の培土板で谷上げ
  をします。
 D通路から上げた土で表面の
  草や肥料を埋めます。
 
 E楽に定植できる程度(5〜
  10cmの厚さに耕起層を
  ならして完成です。





  その後、畝の中央を歩いて鎮圧したっぷり潅水します。

  写真では判りにくいですが、中央の足跡の溝がマルチ後の
  潅水及び施肥用の溝になります。

  あまり細土せず水の吸い込みを良くする事がポイントです。

  下は完成した畝の図です。
 

 低温期には中央の溝に水をため夜間の
  室温低下を防ぎます。
   
      

       定植準備完了  3/17

      
      

  低温期の定植になります。
  定植予定の10日前には作業を終え
  二重被服を昼夜密閉して地温の上昇を図ります。


 
  30角128穴セルトレーに1粒蒔きし、充分な
  室温の場所で発芽させます。

  定植2〜3日前から低温に慣らすため予定の
  ハウスに運びます。

  子葉が展開してから本葉抽出までが定植適期
  です。



       定植   2/21


  インゲンの定植が終わりました。
  収穫開始は約50日後からになる予定です。


       定植後二週間  3/6


  定植後10日で本葉が展開してきます。

  この時期までは苗立ち枯れ病の発生が多いので
  気をつけます。

  欠株には捕植・追い播きをします。

  展開してくる本葉はやや薄い緑色です。
  子葉と同じような濃い色でしかも大きく成長しない
  場合は肥料濃度障害による根焼けなので潅水を
  充分に行います。
  


      温度管理について 3/8


  日中葉を水平に伸ばしているのが正常な姿です。

  夜間は写真のように葉を下向きに閉じています。
  (就眠運動)

  また、日中低温時にも寒さを避けて同じ運動をします。

  室温が5℃以下になると生育をやめ、
  氷点近くで枯死します。

  高温すぎる場合は直射光をを避けるように葉を
  立てます。

  これ以上の高温には耐えられないのでハウスの
  換気を行います。

  主茎の本葉展開中高温管理を続けると、茎が
  つる化して倒伏するので気をつけます。


      定植後3週間  3/14


  定植後半月を過ぎると本葉が急速に展開してきます。
     主枝には5枚の葉が着生し、その先に頂花を付けます。

   この時期、とくに主枝を徒長させないよう温度管理に気をつけます。

 
 また子葉節からの分枝も発生してきます。
      この分枝が収穫のメインとなるので(二番花)充実した生育を
      させるよう肥培管理します。

 


      定植後40日  3/30


  今展開中の葉が第5葉です。

  主枝の頂花が間もなく開花し分枝が伸びてきます。

  


     定植後45日  4/5


  主枝の頂花が開花し始めました。
  開花後15〜20日目に収穫できます。

  生育によっては1回目の追肥をします。


      定植後60日  4/20


  一番花の開花最盛期を過ぎ、頂花のさやが大きくなって
  きました。
  収穫を開始します。

  この頃から枝が繁茂し日当たりが悪くなってきますので、
  古葉(主枝の下位葉や黒く照りの出た葉)欠きをします。

  また、肥料と水分不足はさやの曲がりや変形果を増やす
  原因になるのでので必要な追肥と潅水を行ないます。



   ハウス半促成インゲン作業日誌

    品種 ベストクロップ・キセラ

作業内容 作業日 資材等 使用量(単位) 備考
播種 2/5 プラグトレー・育苗培土 5枚/a 128穴トレー
圃場準備 2/1 有機カキガラ石灰 20kg/a 48%カルシウム
畝たて 2/8 --- --- ---
マルチング 2/15 2列植穴あきマルチ 70m/a 45X24cmピッチ
定植 3/21 --- --- ---
追肥 4/14 --- 5kg/1a アサヒポーラス
収穫開始 4/20 --- --- ---
追肥 --- --- ---
収穫終了 --- ---


    防除暦

使用薬剤名 成分 使用日 使用目的 倍率/量


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