○　半促成シシトウ栽培は前年末の播種に始まります。
　　　春定植までの３ヶ月間育苗し、４月から１０月までの半年間が収穫期間です。


　　　　　　シシトウ予定のハウス 　3/19　

シシトウ栽培予定のハウスは現在３〜４月出しストックの 　　栽培中です。 　　ストック出荷後すぐにシシトウを不耕起で定植します。 　　苗は１月中旬に播種し生育中です。

　　　　　　シシトウの播種から育苗まで

浸種　　１/２５	最近の種子は乾熱処理がしてあります。 　　また低温期の播種になるので、発芽を安定させるため 　　播種までに浸種と芽出しの作業を行います。。 　　コップなどの容器に水を入れ室温で２昼夜ほど浸種します。
芽出し　　１/２９	水で充分湿らせたペーパータオル等に包んだうえで 　　ポリ袋に入れ、３０℃に保温した状態で発根するのを待ちます。 　　（発芽まで４〜５日かかります） 　　上着の内ポケットに入れるなどし、体温で芽出しするのが 　　安全です。
	播種　　２/５ 　　播種４日後発芽中の状態です。 　　３０角１２８穴根巻き防止プラグトレーを利用します。 　　培土はバーク堆肥・山砂・椰子ガラバークを１：１：１の割合で 　　混合して作ります。 　 　　発芽するまで夜温１５度日中３０℃の状態を保ちます。
	鉢上げ（1）　　２/２０ 　　播種後約１ヶ月で本葉２〜４枚展開します。　 　　この頃にセル内に根鉢が出来るので植え替えます。
	７．５ｃｍポリポットに鉢上げします。 　　用土は播種に使ったものと同じです。
	鉢上げ（2）　　３/２７ 　　１回目の鉢上げから１ヶ月経過し、ポリ鉢に根が回って 　　きましたので２回目の鉢替えをします。 　　早い時期の定植（春彼岸前）にはやや老化気味の大苗を 　　使うので12〜１５ｃｍポットを使いますが、それ以降はやや 　　若苗を定植しますので9ｃｍポットで充分です。
	定植苗　　4/11 　　第一分枝が枝わかれし花芽が見えています。 　　春の定植苗の姿です。

　　　　　定植準備　　４/１６

今日で本年度切り花ストックの収穫がほぼ終わりました。 　　ストック栽培中除草していないのでこのような状態です。

　　　　　定植　　４/20

大きな草を刈り払い、そのまま不耕起で定植しました。 　しばらくの間シシトウ・前作物・雑草が同居します。 　シシトウは根が浅く水分・地温の急変を嫌うので、出来るだけ 　古いベッドを使うようにします。

　　　　　定植１０日後　４/３0

刈り払った草でうねをマルチングしておくと冬草は枯れて 　　しまいます。 　　不耕起うねには雑草が生えにくくなってきますが、これから 　　夏草（ヒエ・メヒシバetc)が生えるまでに出来るだけうねの 　　上を歩き回って踏み固めるようにします。 　　踏み固めるほど土壌の水分変化が緩やかになりシシトウの 　　夏越しに有利です。

　　　　　定植２０日後　５/１０

1・2・3 　　　　　定植後の管理の目安は開花位置です。 　　　　　成長点から数えて３節目で開花が続くよう肥培管理します。 　　　　　花の位置が成長点に近付けば肥料切れ・ 　　　　　成長点から遠ざかれば肥料の効きすぎです。 　　●　 開花節から３節下に収穫できる実が付きます。 　 　　●　　第１分枝（１番花の付く節）以下の節から出るわき芽は 　　　　　 全て取ってしまいます。 　　　　　ベッドはマルチしていないので夏草が生えてきます。 　　　　　この草が高温期の地温上昇を防いでくれるので、 　　　　　茎の周りだけを除草し他は草刈機で刈り払う程度に 　　　　　します。

　　　　　　定植２５日後　５/１5

収穫を開始しました。 　　下草も茂ってきました。		松阪シシトウ部会のシシトウは全て県内の 　　スーパーとの契約出荷になります。 　　この地方の好みに応じ他産地よりやや大きめの 　　サイズ（７〜８センチ）を収穫出荷します。

　　　　　　定植40日後　誘引　５/30

6メートル間口のハウスに３ベッド（１．８メートル幅） 　ありますが、どうしても中央のベッドは酷暑期に 　樹勢が衰えやすくなります。 　初期の収穫を重視して、２条垣根仕立てとします。 　定植方法は条間９０センチ株間９０センチです。		サイド際のベッドは時期をずらして長期間収穫 　するため一本仕立てとします。 　１条植えで株間は５０センチです。

○シシトウ作業日誌

　　　品種　あおい

　　　防除暦