ブロッコリーの栽培記録 2003

  このページでは冬の露地野菜のいろいろをブロッコリー中心に記録します。


      8月28日 ブロッコリーと白菜の種を蒔きました。


 ブロッコリーの播種4日後の様子です。

 用土はピートモスと田土の混合。
 30角128穴の根巻き防止セルトレーを
 使用します。

 このとき、用土には肥料分の少ないものを
 使用します。

 1穴1粒蒔きです。
 
 白菜の播種後5日目の様子です。

 種蒔きの方法はブロッコリーと同じです。

 種が安いので1穴2粒蒔きし、本葉の出始め
 までに1穴1本に間引きします。


      播種後10日目

 
      ブロッコリー

 ブロッコリーの年内取り用には70〜80日タイプの
 早生種を7月〜8月上旬に蒔きます。

 冬から3月取りは100〜120日タイプの晩生種を
 9月に蒔きます。

 写真は本葉の出始めです。
 
       ハクサイ

 白菜の年内取り用には55〜65日タイプの早生種を。
 冬から3月取りには晩生種を。共に9月上旬蒔きにします。

 写真は本葉出始めの頃の白菜です。

 この時期に生育の悪いもの・良すぎるもの、
 葉色が周囲と違うものを間引きます。

 
     9月18日 播種後20日目

 
      キャベツ

 7〜8月蒔きのキャベツは暑い時期の定植を避け、
 この時期に一度ポリ鉢に移植し大苗にします。

 8月後半以降には気温も低下してくるので本葉3〜4枚
 までプラグトレーで育苗し、そのまま定植します。

 

      ハクサイ

 白菜は移植を嫌うといわれますが、根巻き防止トレー
 を利用すれば問題ありません。

 本葉3枚で定植適期の姿です。

 定植前に移行性のある殺虫剤を株元に撒いておくと、
 少量の薬剤で幼苗時の虫害を防げます。


      9月23日 播種後25日目 定植

 
 ブロッコリーの定植苗です。

 冬の季節風に逆らわないよう風下側に
 斜めに寝かせて子葉までの深さに植えます。

 圃場はカキガラ石灰のみの施用で元肥ゼロです。

 左側のように茂った夏草を表層10センチ
 位に浅く鋤きこんだ『有芯うね』です。

 水田転作の冬野菜には、水はけ・水持ち
 共に良い半不耕起の有芯うねをお勧めします。

 畝幅160センチに株間40センチの2条植えです。

 サムネイルです。写真をclickしてください。
 

 
      10月14日 定植後20日

 
 ブロッコリー定植後20日たち草も茂ってきました。
 追肥と除草を兼ねて中耕をします。

 株と株の間に追肥した後うね中央の草を削り肥料と
 共に埋め込みます。

 この作業を『中割り』と言います。

 中割り後のうねです。

 苗が大きくなると季節風に倒されることが多いので
 今のうちに作業します。

 この作業には『両刃鎌』が便利です。

      10月14日


            ハクサイ

  年内取りなど早生ハクサイは『葉数型』です。
  寒くなるまでに葉数を稼いでおかないと
  締まった球になりません。



            キャベツ

 1枚出葉ごとに株が太ります。
 葉数が増えても株が小さい場合や、霜が降りる
 以前に葉のふちが赤みを帯びるのは肥料不足です。



      11月4日 定植後40日

 

            ブロッコリー

 この時期に大きな葉を展開させ、茎を太らせることが
 大きな花蕾を収穫するポイントです。

 

            ハクサイ

 早生(葉重タイプ)は株が出来ると芯葉が立ち上がり
 結球を始めます。

 晩生タイプは寒くなるまで結球しないので、今の時期
 出葉枚数を稼いでおくのがポイントです。

 
           キャベツ
 ハクサイ同様早生タイプは結球を始めます。


      11月14日 定植後50日

   
 
    発蕾し始めました。


    結球し始めました。

 

    結球し始めました。


      12月3日 定植後70日


収穫適期になりました。

蕾がドーム状に盛り上がり、
色が濃くなってきたら収穫します。



収穫適期になりました。

玉が締まってきたものから順次
収穫し利用します。

晩生品種は霜に当たり始めたら
外葉を縛葉し冬越しします。


間もなく収穫期。

寒くなって外葉が赤っぽく
なってきたら肥切れです。

即効性の硝安か液肥を
追肥します。


      1月18日 定植後120日

 側枝タイプの品種は頂花蕾収穫後追肥しておくと
 2度目の収穫が出来ます。



   つづく

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