水稲栽培記録 2006年度
収穫


8月20日 収穫直前

 左 元肥一発            右 への字

 左の圃場は軽い倒伏が始まりました。
 への字は最後まで止め葉が立った状態です。
    倒伏(慣行稲)

 今年のコシヒカリは倒伏が目立ちます。
 地域によっては5割以上が倒れました。

 左は50株植え、右は70株植えの圃場です。
 同じ一発肥料40Kgを元肥施肥しても、植え
 方次第で倒伏の程度に差が出ます。


8月28日 収穫


 今年の収穫は昨年より10日遅れました。

 左上:今年は砂質圃場のへの字追肥に
     IBチッソを使用しました。
     やや湾曲倒伏ぎみです。

 上右:反収10.5俵前後の出来ですが、
     例年になく軟弱な姿になりました。

 左:圃場中央部の姿です。
   これ以上湾曲すると倒伏です。


コシヒカリの収穫期の姿


 慣行稲の茎の細さが
 異常です。
 倒伏が多かった一つ
 の原因でしょう。

 元肥一発の分けつ・
 茎の太さは良いので
 すが、倒伏気味です。

 への字は最後まで葉
 色が持続し、腰の低
 いずんぐりした姿に
 なりました。

 への字と慣行稲は
 共に、見かけ上の
 背丈は80センチ
 です。
 実際の全長は、慣行稲が100Cm、への字・
 元肥一発ともに110センチです。

 茎数は、70株植えが15本、50株植えが
 20本、40株植えが25本で、穂数はともに
 坪当たり1000本ですが、倒伏の程度には
 大きな差が出ています。

 今年の稲の特徴

 1節の位置が高く、倒伏しやすい不安定な 
 姿です。

 坪当たりの植え付け株数によって節の位置
 が大きく違っています。

 今年はへの字稲の節間も他の稲同様4個
 発生しましたが、4・5節間は短く、穂首節も
 低い位置にあります。

 穂の大きさは、への字稲が最大です。



他品種の稲

どんとこい ヒノヒカリ みえのゆめ
 作付けが5年以上になります
 が、年々背丈が低く葉色が
 濃くなり、イモチへの耐性も
 落ちてきたようです。

 
 刈り取り時の姿勢・色ともに
 美しい品種です。

 中性品種中では、最も品質が
 上でした。
 草丈の高い大柄な品種です
 が、姿勢は良く、多収性を
 持っているように思います。

 晩生に近く他品種より1か月
 稲刈りが遅れます。