緑内障を早く見つけよう!
人間の目の中には、房水(角膜や水晶体をきれいにしたり、栄養を与える)という透明な液体が絶えず流れています。
眼圧とは、目の硬さのことですが、その硬さがほぼ一定であるのは、この房水がバランス良く保たれているからです。
房水の流れが悪くなり溜まってくると眼圧が高くなります。上昇した眼圧により、視神経が圧迫され障害を受けると、
その部分の情報が脳に伝わらずに視野が欠けたり、狭くなったりします。
眼圧の正常範囲は、およそ、10〜20mmHgですが、その人の視神経の強度によっては、正常範囲の眼圧でも同じ症状が
起こります(正常眼圧緑内障)。
2000〜2001年岐阜県多治見市で行われた四十歳以上の方を対象とした眼科検診
(多治見スタデイ)では、なんと17人に1人の割合で“緑内障”の方が見つかっています。
更に驚くことには、その62%が“正常眼圧緑内障”でした。
緑内障の患者さんは、全国で250万人強であろうと言われています。しかし、実際に治療を受けているのは、
わずか20%であり、毎年2000人以上が失明の危機にさらされています。
しかも、70%の方々が、「自覚症状がなかった」と報告しています。
この様な不幸な結果を防ぐためには、早期発見・早期治療が大切です。当院では、世田谷区の健診など、あらゆる機会に、
早期発見の努力をしてまいりたいと考えます。
検査の結果、「異常なし」であっても、これから先も「大丈夫」ということではありません。
一年に一回、最低でも三年に一回は定期検査を受けて下さい。
ご不明の点は、遠慮なく福地眼科にお尋ね下さい。
医療法人社団 福地会
福地眼科院長 福地郁子
眼科専門医;日本緑内障学会所属
糖尿病眼学会所属