ルミン A 本製剤はクリプトシアニンO.Aコンプレックスの錠剤です。
医薬品に添付されている能書によると
効能効果:
アレルギー性疾患、食欲不振、倦怠、貧血、一般虚弱体質、凍傷、熱傷、急性化膿性疾患
用法用量:
一日一回50γと記載されています。
クリプトシアニンO.Aコンプレックス
組織細胞を賦活化しその成長を促進させ、細網内皮系機能を高め細動脈の血行を旺盛にしますと説明されています。
製造は林原生物化学研究所で、一部文献も研究所から頂いたものです。
 ルミンは60年前に理化学研究所の感光色素研究室で合成された薬で、 戦時下の日本軍の機密薬として凍傷や創傷の治療に利用されたと報告されています。
その後も研究が進められ、
1981年に岡山大学の山本格教授の研究で
Tリンパ球の賦活作用、免疫調節作用が発見されました。 異物を除去するマクロファージという免疫細胞活性化して自然治癒力を高めることが発表されました。
細胞賦活薬であるルミンAはマクロファージ(白血球の一種)を活性化します。
マクロファージが活性化されると免疫系が強化され、ウイルスなどの異物を排除する力が上がります。 リンパ球を正常に作用させ、低下した、あるいは過剰亢進した免疫反応を調節します。
この結果抵抗力が増強し、虚弱体質やアレルギー体質の改善がすすみます。
又、活性化マクロファージが産出するインターロキン1などの伝達物質によって、 脳の視床下部が刺激され、ホルモン分泌、自律神経のアンバランスも改善されます。
1991年川崎医科大学の木元教授の実験によると、
マウスへ移植した癌細胞の一部をアルコールで壊死させルミンを投与すると、
壊死した癌細胞のまわりにマクロファージやリンパ球が大量に集まり、癌細胞を異物として攻撃、 癌細胞が破壊され、同時に増殖したコラーゲン癌細胞を封じ込めていく様子が観察されました。
木元 哲夫( Kimoto Tetsuo )
マクロファージ活性と癌線維化の病理 −シアニン系感光色素ルミンによる光化学的癌免疫療法− ( Photodynamic Activation of Macrophages and Cicatrization of Cancer by Treatment with a Cyanine Dye, Lumin ) 【 0000007553 】(JPN)
これはキズを自分で回復するメカニズムとまったく同じであることがわかりました。
ルミンの効果の全貌が明らかになるにつれて、ルミンは夢の物質として注目されてきています。
当院では代替医療の一部として、希望する外来患者さんに投与しています。