合唱曲「三色草子」(間宮芳生・作曲)
レコーディング終了
02.12.23

02.12.21〜23の3連休,佐世保市は12月にしてはずいぶん暖かい気候でした。上の写真は,前半2日間のレコーディングを行った西地区公民館から見た烏帽子岳,JR佐世保駅方向の写真です。
行楽日和のこの青空の下,まる3日間,朝から夕方まで,「三色草子」との戦いをしていたのです。
何度録ってもダメ‥‥休憩時に,この風景は切なく,また気が遠くなる想いでした。
1日目に,みんなを問いつめた‥‥「録音とは?」いろいろ答えが返ったが,私は,「録音とは,残すもの,残るもの」「ステージとは見せるもの,見ていただくもの」と思う。どちらが大切か‥‥私にとっては,前者が大きい。そしてもう一つ,ステージはやり直しがきかず「あきらめ」もつくが,「録音」は何回も「やり直しがきく」‥‥という恐ろしさがある。この「魔物」との戦いが一番きつい‥‥
重箱の隅をつつくような細かい録音作業‥‥でも,音楽は「時間芸術」,1曲4〜6分間・絶対途中で止められない極限の集中力と,気合いと,そして,それを超えた「心」が必要である。昼食の弁当タイムも,特に,1・2日目は話す者もいない。2曲録り終えた3日目の昼食は,私(土肥)も子どもたちの中に入る余裕が生まれたが‥‥
この写真は,第1日目の様子。結局この日は,「三色草子」3曲中1曲もものにならず,とても悲痛な思いでみんな夕暮れの中,家路へ‥‥
結局,2日目に3曲目の「かかし」を録り,3日目に残り1曲目の「うぐいす」,2曲目の「向かいの大寺」を録り終えました。
年内にミキシング作業を終え,間宮芳生先生に聴いていただく予定です。
力の限りがんばった‥‥その想いが伝わるでしょうか。「間宮音楽・ハーモニー」にどっぷりつかった3日間でもありました。