ミレニアム                戻る                         

#62
「ダーウィンの目」
rwin's Eye
首のない死体。精神病院から脱走した女性。目の存在について語る声。 犯行は彼女のものとわかっていた。それなのに地元警察以外にFBIがよばれ プロファイリングのためにフランク・ブラックが呼び出された。 逃げたキャシー・ドイルは15歳のときに父親を殺したことで入院中だった。 そして彼女はジョーという保安官助手のパトカーで逃走する。 ジョーはだんだん彼女の味方になっていく。 エマは休暇を返上して捜査にあたり、ひとつの仮説を見出す。 国家の重要機密を握っていたキャシーの父親は国によって殺され 次に狙われてるのは口のきけるようになったキャシーだという仮設。 そしてエマの心にはアルツハイマーの父親への想いが重なる。 10歳のとき家で殺された姉のメリッサの写真を分解して花を折る父。 そしてジョーと結ばれるときに彼女が目にするやしの木・・・。 このモーテルに隠されている秘密。 すべてがひとつの線で結ばれたときフランクはモーテルへ向かった。 しかし時すでに遅く、最後の犠牲者は一番愛を与えたジョーだった・・・。

今回のキーワードは「やしの木」。途中で謎が解けていったが あの独特の雰囲気で最後までほっぱるとこがこの「ミレニアム」のいいとこ。 キャシーが、また名演。狂気と正常な意識の中で 自分を正当化していくキャシーに共感すら出来た。 それからすべてに呼応していくエマの父親の行動に恐怖感を覚えた。 すべての謎はフランクという案内人によって自分で解いていけるという 面白いストーリーに仕上がっている。 IQ130の天才の彼女が語る「ダーウィンの目」。この布石が 一番効いてるのは第2の殺人といえる。見ることが罪という考え方は 見られている自分もまた罪深いのだと教えている・・・。
#55
「リトル・フット」
OMERTA
ジョーダンのためにクリスマスを郊外で過ごすフランク。でもそこでも事件が待ち構えていた。森の中で死んだはずの人間が生き返っていたのだ。そして生き返らせたのは、まるで森の妖精のような2人の女性ラッサとローズ。特にローズはヒーリングで傷を治すという能力を持っていた・・。なんかこう神秘の森の中でのおとぎ話を見ているようだった。27人もの人間を殺した殺し屋のエディがすっかり人間が変わって”いい奴”になってしまうのがまた良い。あどけない女性2人はまるで少女の様だし、可愛いジョーダンの効果もあってか見ている側も癒されるエピソードだった。ハッピーエンドなのも○♪
#49
「洗脳」
TEOTWAWKI
チアリーダーに熱を上げる少年。そして校内で起こる銃の乱射事件・・。実はまさに”ミレニアムに起こる災い”を信じ、ノアの箱舟信仰をもつ親によって生まれてしまった犯罪だった。異常な大人たちによって素直な心の子供たちまで洗脳されて行ってしまうのは見ていて辛い・・。でも結局は子供によって大人が救われていくの。先を想像し、あらゆることから身を守ろうとする大人は子供まで殺してしまう。システムがすべて停止すると信じているSE。信じるって怖いことだよね・・。
#42
「再来」
A Room With No View
あのルーシー・バトラーがまたまた危ないことをはじめた。高校に通う平凡だけど将来のある生徒ばかりが失踪。すべて彼女の誘拐によるものだったのだ。今回の主役となる誘拐されてしまう少年Aの"ランドン"、なかなかハンサムでマル。彼らは刑務所みたいな個室がいっぱいある家に監禁されるんだけど常に"恋は水色"を聞かされて頭が変になってしまっている。私も今日は一日頭の中で鳴っていそう・・(笑)。フランクとワッツが彼らを救い出したときもすぐに部屋から出ない子供達がいて彼女の怖さを見せつけられる。「平凡になりたいと思いなさい。そうすれば周りの平凡な人間の様にはならない。」というルーシーの言葉。平凡になりたいと思うことがすでに"個性的"だということです・・(笑)。
#40 女囚刑務所で2人の受刑者が看守を殺害して逃亡する。逃げた2人はサニーとジャネットといって同性愛者。なのにジャネットのお腹には赤ちゃんが・・。サニーは看守からのレイプだとうすうす気がついているけどジャネットは"処女降誕"を信じて疑わない。レイプされたのが麻酔中だったからだ。ジャネットは光り輝くような美人で心も綺麗な女性。結局前置胎盤で子供を産んだ直後に死んでしまうの。産まれた子供は天使のような白人の女の子。レイプした看守は黒人なのに・・。本当に神の子だったのかもしれないっていうラストにジーンとした。真実の愛があればそこに神様は"あかし"をくれるのでしょうか。つらいラストシーンなのに妙に後味がいいのが不思議。きっと救いがあるからなんだろうなあ・・赤ちゃんの笑顔がたまらなかった。
#34
「レクイエム」
Goodbye Charlie
一見医者が自殺幇助をしたように見える事件を、フランクは殺人とよむ。犯人は電話で悩み相談を担当しているスティーブという男。被害者は口に粘着テープを張られて口の中には殻付の胡桃の実・・。これまた宗教色の濃い話だが、このスティーブが元医師で、苦しみの続く”生”よりも希望あふれる”死”を望んでいるのが犯罪の根本にある。そして彼はそういった「病の苦痛を持っている人々」を死という”えさ”で支配することに喜びを得ているところが許せない。最近のインターネット上での事件に近い話だが、微妙に違うのは、ただ単に「死にたい」と思う人間に自殺道具を渡すのと、「自然死による死期が近い人間」に薬を投与するというところ。どちらも当然犯罪であることに間違いは無い・・。
#33
「クリスマス・イブ」
Midnight of the Century
クリスマス・イブ、ジョーダンは発表会で天使の役をやることになった。フランクはここのところ自分の子供の頃の思い出に悩まされていて、その発表会の最中にも不思議な人物と出会う。ジョーダンはフランクと同じ能力を持っていて心配するキャサリン・・。死んだおばあちゃんと描いたという天使の絵はフランクも過去に母と描いた絵だったというのがめちゃくちゃ怖い。そしてララにララにジョーダンのことを相談するフランクだが、彼女はジョーダンよりフランクのほうが心配だと言う。そして天使だらけの母親の部屋・・・フランクの力は母親譲りだったのね。そして父の告白と和解・・今回のミレニアムは泣けました。そしてラストでジョーダンとフランクは同じものを見る。怖いはずの映像だけどなんだか物悲しく切なかった・・。
#29
「19:19」
19:19
なんか不可思議な題名・・午後7時19分?あふれる世界中の情報の中で黙示録へと錯乱していく男。スクールバスの子供たちを誘拐するがフランク達はその逃走者と接近する。と思いきや彼らはストームチェイサーだった(笑)。映画「ツイスター」に出てくる人たちの事ね。犯人は子供たちを地下シェルターに入れる。そしてこだわる数字「19」黙示録の19章と生徒の人数プラス運転手・・それが19。犯人は休んでいた生徒を連れにのこのこやってきて警察に捕まってしまう。その間子供たちはシェルターの唯一の出口を犯人の共犯者に塞がれてしまった・・。そこへ竜巻。犯人ともども飛ばされ地下のシェルターも剥き出しになって子供たちは助かる。でもこの子供たちの中の1人ジェシカちゃんは本当にしっかりしていてびっくりした。さすが保安官の娘・・?(笑)
#28
「A.C.T.S.268」
The Curse of Frank Black
ハロウィンの夜、フランクは門扉に恐ろしい悪魔を見る。他にもそこかしこでその悪魔を見てしまうの。そしてフランクの血が流れているジョーダンにも不吉なものが見えるよう・・。(ジョーダンのハロウィンの仮装にシンプソンズのマージになるところが可愛い♪)フランクはジョーダンの言葉で過去の自分を思い出す。ハロウィンの夜に友達に無理やり行かせられた気味の悪い家・・。過去にフランクの家だった建物の地下室で若い子達がフランクの話を怖いお話として語っているのには笑ったけど。そしてボブの霊が彼のそばまでやってくる。やたらとついて回る「ACTS」と「268」の文字。何の暗示なんでしょう?フランクは屋根裏で幼い頃に気味の悪い家に住んでいた男の霊にも会う。そして語られる抽象的な死後の世界・・。なんかリンチの世界だったなぁ〜(笑)。
#27
「秘儀」
A Single Blade of Grass
白人の街でひっそりと生き長らえてきたインディアンのとある部族。彼らは予言のために一人の男を"あの世"へ送る。もちろんそれは殺人事件となってフランクの調べるところとなるんだけど、フランクもまたこの予言の「生贄」となってしまうの。今回はふだんよりずっと難解なストーリーだったような気がする。全体的なストーリーというよりインディアンの思想が難解なの。考古学者の女性はとても聡明で綺麗でちょっとフランクとの関係にドキドキしたけどそれっきりだった・・(笑)。最後に予言が部分的に当たるシーンが出てくるけど街中をバッファローが走るというのはちょっと傑作。
#26
「怪物」
Monster
童話って怖い・・オープニングの保母さんが子供たちに本を聞かせるところ、映像も怖かったなあ。今回は幼児虐待がテーマ。保育園で男の子が死んでしまう。その保育園でララ・ミーンズという犯罪心理学者に会うフランク。一見敵のように見えるが同じミレニアムの同業者だった。子供たちを虐待してるのではと疑われた保母。でもその町の保安官の1人はその保母を信じつづけ自分の子供を園に預ける。フランクは原因は1人のあどけない少女ダニエルにあると気が付く。彼女に話を聞こうとして被害を受けるのはフランク・・幼児虐待の罪で逮捕されたのだった。ダニエルの両親に涙ながらに子供の話をするフランクに私まで号泣。天使が見えるというララの今後の活躍に期待します♪
#25
「ペイシェント・ゼロ」
Sense and Antisense
エボラウィルスのような出血性のこわ〜いウィルスに感染しているゼロという患者が逃亡。実は彼は政府の「ヒトゲノム研究」によって操作されてしまった人間たち・・。実際は感染していないんだけど政府は彼らを追う。彼はその前に立ち寄ったところでビデオカメラに収まってるんだけどなんだか訳のわからないことを口走っていた・・。この事件をフランクはミレニアムの組織から離れて人探しのつもりではじめた仕事だったがやはり組織で動かなくてはいけないような大事件の様相に変化する。ゼロは実は科学者で自分自身も研究対象として実験していたのだ。そして戦時中にルワンダでも同じ実験をしている・・。戦争兵器はいまだ開発を進めていてとどまることを知らない。科学の力がそんなことに使われているのはほんとに嘆かわしいことです。ミレニアムがあくまでフィクションだということを願う今日この頃。
#24
「聖犬」
Beware of the Dog
犬の集団に襲われるという事件が発生。その犬たちは日暮れになると現われ人々を襲う。フランクは今までのような「透視」ができない。あの写真魔のショックから抜けきれないのかもしれない・・。山の中に住む老人が犬を操っているかのようにも見えたが実は違う。なんだかとても抽象的なエピソードで難解。だけどフランクの心の葛藤が感じられて妙に可哀相。自分に向き合い逃げ出さないフランクにとても好感が持てる。いつか家族と住みたいといった家・・早くそうなることを祈ります。
#23
「始まり、そして終わり」
The Beginning & The End
キャサリンが空港で何者かに連れさらわれる。あと一歩のところでフランクは犯人を取り逃がしてしまいショックが大きい。そしてその犯人はあの「写真魔」だと気づく。犯人はフランクの上手をいく頭脳の持ち主でプロファイリングはめちゃくちゃ難しい。犯人にプロファイルされるフランク。家族のこととなると無謀になるフランクはミレニアムから離れ単身で犯人宅へ乗り込む。異常なまでにポラロイドをはりつめた壁・・フランクはキャサリンを見つけ犯人をめった討ちにする。でもフランクの心はホッとする安堵感より自分の立場を恨む気持ちのほうが強そう。そしてショックから立ち直れないキャサリンは別居という道を取るの・・悲しい・・。
#22
「接近」
Y2021, Paper Dove
とうとうあの「写真魔」登場。右腕となって写真をとりまくる男は死体に話し掛ける変態。普通にしてれば良いおじさんなんだけどね(笑)。フランクはキャサリンの実家で休暇を楽しむ予定が結局仕事をする。変態男は女の人の喉を傷つけ声を出なくさせてから殺し、話し相手になってもらうという異常さ。彼には口うるさい母親がいてそれによってこの犯罪が引き起こされたらしい。確かにあのお母さんじゃノイローゼにもなるってもんよね。そして彼は次の殺しの標的をキャサリン・・と思いきややっぱり実の母親を殺しちゃった。実家から戻ったフランク一家は空港へ・・そしてキャサリンが!
#21
「主は来ませり」
Y2020, Maranatha
チェルノブイリの原発事故から派生した事件。顔をつぶされ指を切断される事件が次々に起こる。フランクはチェルノブイリの事故が伝説の”ヤポンチク”という男によっておこされた破壊工作だと信じるものがいることがわかる。そしてヤポンチクだという人物がヤポンチクの存在を信じず恐れない人間を次々と殺しているのだった。そしてフランクといっしょに働くロシアの刑事ユーラもまたヤポンチクを信じない一人で、彼を暗殺しようとしていることがわかる。ヤポンチクはロシア領事館にいる外交官だった。彼を殺そうとしたはずのユーラは彼を殺しきれずなぜか彼の言いなりになってしまう。悪が地に下りたったということは神の再臨も近いといういかにもミレニアムなお話。
#20<BR> 「肉の塊」
Y2019, Broken Wotld
農場で馬が襲われる事件が次々と起こる。犯人は食肉処理場で働いていて馬を殺すことで性的興奮をするという変態男。その彼が女性にも性的感情を覚えたことが彼の中に葛藤が生まれる。そしてフランク・ブラックに挑戦するかのように殺人が行われていく・・。うーん、牛肉のように吊り下げられた女性が可愛そう〜!まさに「肉の塊」。最後は馬に助けられたフランク・・。
#19
「支配されざる者」
Y2018, Powers, Principalities, Thrones and Dominions
ボブが死んでそこから立ち直れないでいるフランク・・そこに悪魔崇拝者の仕業と思える殺人事件の依頼がくる。依頼をしたピーター・ワッツも不思議な現象に遭遇する。2階の窓に少年が立っているのを見てしまうのだ。その少年はフランクの白昼夢の"路上で謎めいた言葉を吐きながら人を撃ち殺す少年"だった・・。そしてその夢の中で殺されたのは殺人犯のマーティンの弁護士。なんだか複雑ぅぅ。さらにそのマーティンはボブ殺しまで告白!フランクは動揺する。めちゃくちゃ怪しいマーティンの弁護士ペッパー・・もうほとんどX-ファイルです(笑)。そしてマーティンも獄中で奇怪な死にかたをするの。マイクまでも犠牲になって・・そしてあの白昼夢が現実になる。フランクが見たのは神が悪魔を倒す瞬間だったのだ・・・。天使サミュエルを名乗る少年に心が解けていくフランクに私も涙しちゃいました。
#18
「同胞」
Y2017, Lamentation
綺麗な山々の風景から始まる今回のエピソード。ボブと一緒に山登りを楽しむフランク・・でもさわやかな雰囲気が似合わない2人(笑)。死刑を免れた囚人ファブリカントが妹の腎臓移植手術のために病院に入り、そこから何ものかに連れ出されている。その後残りの腎臓もとられて病院に捨てられていた。で、フランクの家の冷蔵庫にその片方に腎臓が入っているところはゾゾ〜。さらに髪の長い男が階段に立っていてゾゾ〜!彼は刑務所内でインターネット上で結婚したというけどそういうことって出来るの?それでその奥さんが若くて美人・・世の中変だよね(笑)。
#17
「無償」
Y2016, Covenant
ある男が妻や息子を惨殺するという事件が発生。その後彼は死刑の判決を受けるが彼の心理を知るためにフランクが呼ばれる。でも不思議なことがいっぱいなの。一番犯人らしい人物がウィリアム・ギャリィなのにフランクは納得がいかない。自分の責任を取りたいと主張する彼には隠してることがあるの。涙を溜めながら「自分がやった」とあくまでも主張するウィリアムにもらい泣きしてしまった・・。証拠には手を加えられた痕跡。向こうはまだまだ土葬なので再検死が出来るの。気持ち悪いけど。結局犯人は子供たちを殺して自殺している。子供たちが天使に見えたって・・悲しいお話でした。
#16
「放浪」
Y2015, Waikabout
フランクが失踪。後日路上で発見される。オープニングで精神病院のようなところに閉じ込められるフランクが出てくるけど、これが現実だったのか幻覚だったのか・・。Dr.ダニエル・ミラーという男がインターネットでフランクに病院を紹介する。これが実験施設のようなものでフランクは薬を飲まされたらしい・・。看護婦の死体が出て話はどんどん複雑怪奇に。今回はなにがなんだかわからないまま後半に突入するから息が抜けなかったです。結局ジョーダンへ遺伝してしまった"特殊能力"を消したいが為にダニエルにアクセスしたフランク・・。親心だわ〜。
#15
「洗礼」
Y2014, Sacrament
弟のトム&ヘレン夫婦の子供の洗礼に立ち会うフランク。その後ヘレンは赤ちゃんだけ置いて失踪。フランクに弟がいたっていうのがなんかびっくりよね〜。それも普通の人なんだもん・・あたりまえか(笑)。ジョーダンは体の調子が悪くなるんだけどその時彼女はヘレンをいじめている男を見る・・心の中で。フランクの能力が受け継がれちゃったのね。ヘレンが生きてみつかったのには安心したけど、犯人の中にある悪魔が現実の父親の存在だったという悲しい結末。あの星型の焼印は犯人が押した「悪魔の支配」のしるしだったのかしら・・。
#12
「媚薬」
Y2011, Lion Like A Hunting Flame
平凡な家庭の優しい夫。でも本当はカップル殺害事件の犯人。とーーても美人でキュートな女の子が登場してミレニアムの暗い雰囲気に花を添えている。心理ドラマは暗くなりがちなので結構可愛い子が出てくるよね。犯人はどんどん殺人を重ねて自分の性的欲求を満たしていく。この犯人もある意味可哀想。奥さんとの初夜を失敗してから18年間セックスレス夫婦になってしまったのだ。今回は捜査にあたった刑事も性的不能者と言う設定。でも本当は精神的に弱い普通の人間なのが悲しい。
#11
「エンジェル」
Y2010, The Wild and The Innocent
その女の子マディは母親の新しい旦那ギルロイに関係を迫られ、それを知った母親が自殺。彼女には唯一心にあるエンジェルを探すことがすくわれる手段だった。そのエンジェルを探すためにボーイフレンドと殺人を続けてしまう・・。エンジェルとはマディの1年前に産んだ赤ちゃんのこと。ギルロイは金目当てにその赤ちゃんを売ってしまったのだった・・。本当に「ミレニアム」には荒廃した社会を見せつけられる。エンジェルを本当に愛しているマディにジーンとした。
#10
「除草」
Y2009, Weeds
少年に他人の血を飲ませて殺すという事件が発生する。高校の水泳部が絡んでくるんだけど、このコーチがアブナイ。この被害者の父親たちは何かしら秘密を抱えていてその告白を待っているという設定が面白い。中でも被害者の少年ジョシュのお父さんとバーケンビュールさんが本当に切ないの・・。このエピソードも深いところまで細かく出来ていて後味がすごくある作品になっていると思う・・さすが。ここでまたCCHパウンダー(シェリル)登場。相変わらずかっこいい♪
#9
「透き間」
Y2008, Wide Open
売りに出ている家のオープンハウスの日にその家に忍び込んで殺人をおかしていく。最初の家に住んでいた女の子パトリシアが唯一の証人なんだけど、その保護にあたったのがフランクの妻。彼女は必死にその少女を守ろうとするからフランクと対立してしまう・・。相変わらずここに出てくる犯人は狂気に侵されているよね。今回もまた殺人ビデオを残したり、手がかりを残してとっても挑戦的な犯人。結局犬に突き落とされて捕まっちゃうのには・・(笑)。パトリシアの描いた絵が悲しかった。
#8
「古びた鍵」
Y2007,The Well-Worn Lock
幼い頃から父親に性的虐待を受け続けた女性のお話。しかも妹とされている少女は近親相姦の末に生まれた実の娘・・こういうのって悲しすぎる。力で押さえ込み弱いものへの虐待。最近母親の折檻による幼児の死亡事件が増えていてこういう事件は本当に腹が立つのよ!この父親は地元の実力者なのがミソ・・。でも勇気を出して法廷に立った彼女に感動した。ダムに捨てた部屋の鍵がまた象徴的だった。
#6
「522666」
Y2005.522666
爆発によって性的興奮を得るという超変態のお話(笑)。ミレニアムにはこういう変な思想(嗜好?)の犯人ばかりが登場するが、行為いう人物設定を考えるクリス・カーターはすごいなあ・・。で、この犯人にフランクははからずも爆破現場から助け出されるんだけど入院先で見たTVにほんの一瞬BHのアンドレアが写りました。ちょっと得した気分(笑)
#5
「判事」
Y2004.The Judge
裁判で不当な判決に不服を感じた検事補が正義の名のもとに人間を裁いていく事件。偽証をした人間は舌を切り取られ、老婆を蹴った男は足を切断される。しかも即死ではなく苦しみながら死なせるという恐ろしい話。で、この検死医にあのCCHパウンダーが。この人って医者か先生か刑事って印象が強いよね。特別美人じゃないのに素敵。ラストシーンで豚の檻に捨てられた犯人の顔がこわ〜〜!!
#4
「下僕(しもべ)」
Y2003,Kingdom Come
自分の中の「神への信仰」を殺すために次々と牧師や神父を殺していく男の話。彼には妻と子供が焼死するという忌まわしい過去があり、そのときに強く信仰していた神の存在に疑いを持ち、更にそれが神への怒りに変わっていく。冷静な顔をして(というか無感情な)、殺人をおかしていく犯人にゾーッとする。ラストでフランクが背を向けているとき犯人の銃口がどこを向いていたんだろうと気になる終わり方だった。
#3
「デッドレター」
Y2002,Dead Letter
ミレニアムに入る予定の男とばらばら殺人の犯人のお話。この犯人とそれを追う男の間には奇妙な共通点があり、私は途中でその男が犯人かと思ったぐらい・・(笑)。結局世間からドロップアウトして自分を「顔のない番号だけの存在」と考えている二人の人間になかなか感情移入が出来なかったけど、フランクの分析でなんとか理解・・(笑)それだけ私は幸せなんだよね。子役の子がめちゃくちゃ可愛かった!
#2
「地獄の灰」
Y2001,Gehenne
日本のカルト集団”オウム真理教”がモデルとなっている作品。ハルマゲドンを起こすことを狙う教団が武器を買い集め、離脱者を「電子レンジ」で処刑しその灰を公園にまく・・。もうほとんど”オウム”なんだけど脚色の仕方でこうも違った雰囲気の教団が出来るものかとちょっと驚いた。ミレニアムには「フラッシュ」を使うシーンが多用されているけどこれがホントにドキッとして怖い。宗教の怖さも感じた。
#1
「新たなる一千年へ」
Y2000,pirot

ESPのフランクがミレニアムという組織で猟奇事件を解決していくというドラマの一回目。ビデオも出ているので見ている人も多いと思うが、フランクにはあのランス・ヘンリクセンが扮している。ドラマはパイロット(初回)を見れば大体の見当がつく。その点から言えば間違いなくこの作品はヒットドラマを感じさせる。クリス・カーターの作品といえばX-ファイルが有名だけどこちらの作品のほうが人間味があって好きかも。「フィッツ」のような人間の心理を揺さぶられるような感じすらする。今回は異常な予言者の連続殺人。宗教の盲目的な怖さが描かれている。フランクたちに付きまとうストーカーも見えないだけに怖い・・でもフランクのほっぺのしわも怖すぎるけど(笑)奥さんがとっても綺麗で娘もとても可愛いのが不思議・・。