ポコが語る杉の良さ 成績アップ-4-
じいちゃんの背中いい気持ち
あったかくてウトウト
昨年暮れに朝日新聞で連載のあった「においがくさい」の入江君のギターショップの杉はボスが入れたものです。木育情報ネットの事務局の濱口さんがお手伝い、施工はエーコー建設です。ボスのリフォームはいつもエーコーさんです。エーコーの社長さんはとても怖い顔なのに子供に人気があります。ボクと一緒です。ボクもエーコーの社長が大好きです。ボスの扱う杉はこだわりのものです。新聞では杉としか紹介されなくてボスは残念がっていました。産地、乾燥、加工にこだわっています。杉も生き物だから、丁寧に扱わないと駄目と言っています。ボクには蹴ったり、パンチするのにです。ボールをボクにぶつけてはリハビリと喜んでいます。なかなかあたりませんけどね。
じいちゃんの背中にいてもボスににらまれています
親友の家のリフォームで、乾燥材・当時良いとされていた高温で乾燥した杉を床に敷いたことあります。その杉が気持ちよくなくてボスはリフォーム現場から逃げ出しました。友達に「うちの現場、失敗して逃げたでしょう」と冷やかされています。その時に乾燥温度の重要性に気付きました。失敗から学んだのです。乾燥の温度によって木の性質が変わることを調べたいと、京大の生存圏研究所の川井先生にお願いしました。噛み付いたら離れないほどのしつこさで、とうとうお許しが出ました。川井先生からの依頼でも、現場の技術者は「無駄な実験」としてくれません。京大ご出身の熊本の池田先生に頼んでくださって、ボスは約1年間熊本に通いました。丸太の選別には平川の社長さんが、遠赤外線のことではゆうきの八百屋の杉本さんのお世話になりました。みなさん、ボスがドンキホーテみたいでかわいそうに思われたのでしょう。でもボスは熊本行きを楽しんでいました。あの75才のお姉さんと一緒に、阿蘇の山焼きで迷子になったり、熊本のおいしいものを食べ歩いたり、温泉に入ったりと、熊本で走りまわっていました。 実験の成果はもちろん出ました。いい杉が作れるようになりました。
入江君のギターショップ
壁も床も厚み30ミリの杉
杉からホルムアルデヒドが出ると敬遠されることもありますが、ボスが扱う杉はホルムアルデヒドを吸収します。これは京大や大阪府とのプロジェクトで証明されています。入江君のお店の杉もそうです。