まえがき
前回までのあらすじ。VHSのザラザラノイズがひどいので、MPEG2ハードエンコードをあきらめ、可逆圧縮(huffyuv,huffyuvS)でキャプチャした後ソフトウェア処理することにした。
映像を知る1
とりあえず、画像をよく眺めて、納得いかない点を探してみる。↓
↑何はともあれ、このノイズ。これが最大の敵。
このノイズはちょっと特殊で、
よくあるノイズ。色つきの砂をまぶしたようなザラザラノイズ。
数ピクセル単位のかたまり状の斑点というかシミのようなノイズ。
の2種類が混じっているようです。
2番目のノイズは、ちょうど汚れたテレビ画面で映像を見ているかのように、画面の動きと関係なく同じように見えます。どうやらダビング時についてしまったか、あるいは撮影時点からあるようです。レンズか撮像面が汚れていたのかも?
映像を知る2
もうひとつ、困った点。↓
↑床に光が反射しているせいで露出が抑えられ、とても暗い。
全体がここまでひどいわけではないですが、この位置から録っている映像は大体こんな感じです。(言っとくけど、俺が録ったんじゃないぞ!)
映像を加工する方法
PCでこのような映像のノイズを除去するには、
の3種類がよく使われます。
輝度の調整
AviSynthというソフトで輝度を調整しました。AviUtlでもTMPGEncでも似たような機能はあるので試してください。
ここでは ColorYUY2() というフィルタを使いました。これを使うと輝度のゲイン、オフセット、ガンマ、コントラストを変えることができます。以下、その例。
で、次回はいよいよ(やっと)ノイズ除去にチャレンジ。