【史跡案内】 聖霊修道院聖堂

 金沢聖霊総合病院の一角に、1931年(昭和6年)にできた聖霊修道院聖堂はある。

 設計者はスイス人の建築家マックス・ヒンデル。大正末から昭和の初めにかけて15年間、日本各地で教会建築を手がけたうちの一作になる。白壁、チロル風の鐘楼、ステンドグラスをはめ込んだアーチ窓が、中世ヨーロッパの建築物に見られるロマネスク様式の美しい外観を構成している。

 内部の連続したアーチ、アーチと柱で仕切って大まかに3つの縦長部分に分けた、「三廊式」と呼ばれる形式などがその特徴とされる。本場では主に石だった建築材を、ここではすべて木に移し変えながら、遜色ない様式美を伝えている。

 平成8年、金沢市の指定保存建造物となった。



【会場案内図】 [拡大



(金沢市長町1-5-30)

【交通案内】
 北鉄バス 「香林坊」下車 徒歩約10分


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