また帰ってきた小倉優子先生 

 

こんにちわりんこ〜!(ラ行変格活用)

 

……えっと、あいさつの段階で、大多数の方が帰ってしまったようですが、

ついて来れる人だけついて来てくれればいい、優子先生の時間がやってまいりました。

 

 

みなさん、想像してみてください。

もし、自分のクラスの担任が、優子先生だったら……

 

どんな出来の悪い不良生徒でも、

「先生がアレだから、自分がしっかりしなきゃ……」

「ああはなりたくねえな……」

と思って勉強に励む事は必死。まさに理想の反面教師といえます。

 

そう、優子先生こそが、現代の教育問題解決の切り札であり、

優子先生量産の暁には、日本の教育水準の大幅アップが期待できます。

 

今回も優子先生の授業を通して、現代の荒みきった教育現場の火に油を注ぎたいと思います。

 

ちなみに、“小倉学園”で検索すると、3、4番目に当サイトがバッチシと登録されており、(7/15現在)

本物の方から、「紛らわしい」と苦情がこないかと、ビクビクしながら書いております。

 

それでは、本物より上に来る日を夢見て、3時間目スタートです。

 

いつもと違う教室で、先生を待つ生徒達。

その先生とは、もちろん……

 

小倉優子先生(尊敬する人物:辻希美)

 

「起立、気をつけ、礼!」

 

いつものように、クラス委員の桜木さんが号令をかけます。

 

「おはようございま〜す」

 

どうですか、この堂々とした挨拶。まるで先生みたい!(先生です)

やはり、3時間目の授業にもなると、完全に慣れたようですね。もう、一人前の教師です。

 

 「……………」

 

「……………」

 

「あ、着席するんだ」

 

前言撤回。

 

「今日も男の子は全員、胸の痛みを訴えてお休みです」

 

そして、いつもの妄言癖が、今日も炸裂します。

 

生徒達もただ愛想笑いをするしかありません。

第一、机が初めから5人分しか用意してないし。

 

「先生が何か言ったんじゃないですか?」

 

もしかして、男子が来ないのは優子先生に原因があるのでは?

誰もが思っていたけど、なかなか口に出せなかったことを、井上さんがついに指摘。

 

思いもよらぬ真実を告げられた優子先生は……

 

「やーん、先生が犯人だったのね」

 

反省の色なしです。

 

「それでは、3時間目、始めます」

 

国語、理科ときて、今日の授業は?

 

「今日の授業はこちら、美術です」

 

そうきたか!

 

「上手〜」

 

優子先生の達筆ぶりに感心する北見さん。

でも、反応するところは、そこじゃないから。

 

「今、一番好きなものを、粘土で作ってください」

 

なるほど、美術というより、図工の気がしますが、わかりました。

 

「それでは、スタート!」

 

上の画像を見て、違和感を感じた方がいましたら、

あなたは一流の小倉優子ウオッチャ−です。(嬉しくないだろうけど)

 

そう、前回までとは、足の向きが逆なのです!

 

えっと、本当にどうでもいい情報でした。

 

気を取り直して、授業の方に移りましょう。生徒達も真剣に粘土と格闘していますね。

  

って優子先生かよ!

先生が一番真剣になってどうする?

 

……それでは、しばしの間、ねんどっ娘(僕が開発した言葉)が、粘土をこねくり回す姿をご覧ください。

 

いかがでしたか。他はきれいなまま、手だけが粘土で汚れている、粘土っ娘。

粘土フェチ世界に1人だけ)のみなさんにも、ご満足いただけたのではないでしょうか。

 

それにしても、みんな女の子らしく、指先を使って、繊細な作業をしていますね。

粘土をぶっ叩いているような女の子なんて、1人もいませんね。

 

って、そんな女いるワケねーか。あはは……

  

いたー!

 

「じゃあ、できた人、手を上げて発表してください」

 

「はい!」

 

珍しく、クラス委員の桜木さんが、一番最初に手を挙げました。

 

「これ、何だかわかりますか?」

 

……これ、何だかわかりますか?

 

いつもは控えめな桜木さんが、最初に手を挙げたほどですから、よほどの自信作なのでしょう。

桜木さんを傷つけないためにも、頼むぞ、優子先生!

 

「何だろう?……な、何ぃ!?……何だろう?」

 

メダパニ状態の優子先生。

 

「……温泉です」

寂しそうに答える桜木さん。

 

「ここにいるのは?」

「先生です」

 

                       ↑

                     優子先生

 

「ちょっと似てないんですけど…」

「うん!」

 

続きまして、中村さんの作品。

 

「んっと、友達の家のネコ、を作ってみました」

 

キャー、カワイイ〜!轢かれてる!

 

続きまして、北見さんの作品。

 

前回、理科の授業では、大活躍だった北見さん。

今回も期待したいところですが、そうは言っても、まだ16歳の女の子。

芸人でもない彼女に、過度の期待をするのは酷というものでしょう。

  

「ほい、なすです!」

 

今日も絶好調です。

 

「……なすが好きなの?」

なす大好きです!」

 

北見さんは、なすが大好きだそうです。

 

『みんなで「なす美味しいバンザーイ」ってしてるんです』

 

「ぷっ」(嘲笑)

 

続いて、中島さんの作品。

 

「はい、私はピアノを作りました」

 

この子は相変わらず、何のネタにもなりません。

まあ、言い換えれば、この中で一番まともな子なのですが。

  

「中島さんはピアノが得意なの?」

「はい、えっと、今は弾いています」

 

「じゃあ、音楽の時間も中島さん頑張ってください」

 

この時、音楽の時間が、永久に訪れることがないことを、まだ誰も知らなかった……

 

「最後に井上さん」

「はい、私は……」

 

「あ〜〜!」

 

作品を倒してしまった井上さん。

こういう人、クラスに1人はいましたね。

 

「大丈夫?」

「足折れちゃった……」

 

へこむ井上さん。

 

「ペンギン、かわいい」

そんな井上さんを慰めようと、作品を褒める北見さん。

 

「ペンギンじゃないの」

 

違いました。

 

「かっぱ」でした。

 

いつ尻子玉を抜かれてもいいぐらい、カワイイ河童ですね。

 

「今日はみんなに美術5あげちゃいます!」

 

みんなの作品の出来に、優子先生も大満足のようです。

 

「美術5」と聞いて大喜びの生徒達。

そう、たとえ小倉学園といえども、内申書が全てなのです。

 

「先生は?」

 

そして、いつものように桜木さんが前フリ。

 

「優子先生の最近好きなものは……」

 

「じゃーん!入浴です。半身浴するのがね、趣味なの〜」

 

生き埋めの刑ではありません。

お風呂に入っている優子先生です。すごいペラペラだけど。

 

「かわいい」

 

褒める北見さん。

 

「すっごいかわいい」

 

負けじと褒める桜木さん。

でも、こんなあからさまなヨイショに、騙されるような教師はいないでしょう。

 

「本当!?何ていい子達なの。ありがとうみんな(泣)」

 

優子先生以外は。

 

「じゃあ、今週のクラスの目標を発表します」

 

「みなさん、お星様を見ておいしそうだなあと思うのはやめましょう」

 

今週も意味不明のクラス目標です。

一般人は普通、お星様を見て食欲は沸きません。

 

「はぁい!」

 

同意する生徒達。

ですが、北見さんだけ上を向いています。何故か?

 

多分、お星様を見ようとしたんだけど、天井が邪魔で見えなかったんでしょうね。

 

「今日休んじゃったみんなも、絶対守るんだぞ!」

 

みなさんも、お星様を見ておいしそうだなあと思うのはやめましょう。

もし、それがこりん星だった場合、宇宙戦争に発展しかねませんので。

 

今日の授業も無事終了。

 

そして、放課後。

 

 「はあ、今日の授業も終わっちゃった」

 

いつもより疲労困憊の優子先生。

粘土を叩く際に、かなりのエネルギーを使用したようです。

 

「今日、胸が痛くて学校を休んじゃった、こうじくん、まことくん、たろうくん」

 

今週、優子先生に名前を呼ばれた被害者ラッキーボーイは、全国のこうじくん、まことくん、たろうくんです。

それでは、自分に言われていると思ってお聞きくださいね。

 

「じゃあ、今週もみんなの胸の痛みが早く治るように、優子先生がおまじないをかけてあげるね」

 

はい、毎回恒例、おまじないの時間です。(スキップ不可)

実際に声を出して読むと、余計に腹が立つので、おすすめです。

 

「にゃんころりん」

 

「にゃんころプ〜」

 

「にこにこにゃんこだ」

 

「にゃんころりんこ〜」

 

えっと、前回まで、「にこにこにゃんころ」と表記していたのですが、

正確には「にこにこにゃんこではなく「にこにこにゃんこのようです。

 

関係者の方々に、多大なご迷惑をおかけした事を、深くお詫び申し上げます。知ったこっちゃねえよ。

 

「どう、胸、もう痛くない?」

 

どうですか?こうじくん、まことくん、たろうくん。血とか吐いてませんか?

  

「……え?先生の事見てると、胸が痛くなる?」

 

「もう、先生の事からかってるでしょう。めっ!」

 

もし、まだ胸が痛いようでしたら、それはストレスだと思いますので、お早めに病院へ。

 

「じゃあ、学校にこれなかったみんなに宿題です。今日の宿題は、コレ!」

 

「来週の優子先生は何を考えているのでしょうか?」

 

……わかんねえ。

今でさえ何を考えているかわからないのに、来週だなんて。細木数子でも無理です。

 

「ちなみに、先週の応えは、あわでした。みんな、正解できたかな?」

 

もし、正解した方がいたら、いい精神病院をご紹介しますね。

  

「それじゃあ、また来週。優子先生でした」

 

 

そんなワケで、3時間目の授業も終了です。

「もういいよ……」という声が聞こえてきそうですが、

次回、涙の打ち切り最終回に、こうご期待!

 

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