■TOPに戻る■ ■ルナマリアTOPへ■

 

【テキスト】アタック・オブ・ザ・キラヤマト

 

2005.1.11

 

「あけましておめでとうございます」

 

今年は酉年ということなので、

ルナマリア・ホークの年になるのではないでしょうか。

(シン・飛鳥の可能性もありますが)

 

前回、種割れによって、ミネルバ絶体絶命の危機を救ったシン。

ルナマリアさんやレイ、他のクルー達が虚ろな目で出迎えます。

 

「やったね!シンちゃん」

 

降りてきたシンに、いきなり抱きつくヴィーノ。

(……もしかして、この2人はそういう関係だったのか?)

他のクルー達の冷たい視線が痛いです。

 

(……こういうのって、普通は女の子の役目じゃないか?)

 

本来その役目であろうメイリンちゃんは、

お姉ちゃんの初撃墜に感動して、座席から動けませんでした。

 

「それにしても、大活躍じゃない、シン」

 

早速、ルナマリアさんによる、ヒーローインタビューが始まります。

 

「地球連合はロッテより弱い!」

「うわ、完全に調子に乗ってる」

 

ここ最近の情緒不安定が嘘のように、晴れやかな表情のシン。

やはり、パイロットたるもの、戦場で結果を残してナンボです。

(ルナマリアさんを批判している訳ではありません)

 

「やっぱあれ?火事場のバカ力ってやつ?」

「う〜ん、どうだろう。よくわかんないな」

 

ルナマリアさんも、シンの突然の変貌ぶりに興味津々。

のび太が100点を取ったみたいなものですから。

 

「普段からバカだから、それは違うんじゃないか」

 

 

「そっか、それもそうね」

「レイは賢いな」

 

納得する2人。

 

「しかし、厳しい戦いだった……」

「本当。私、もうクタクタ……」

 

これまでで最大の戦いを乗り越え、疲労困憊の2人。

 

        ↑     

戦果   敵艦6隻  羽トンボ1機

 

 

「平和を愛し〜最後まで〜♪」

 

墓石に刻まれた校歌を歌うカガリ。

彼女は一人、父親の墓参りに来ていました。

 

アスランがいないので、とても退屈なうえに、

首相官邸にいると、ユウナが鬱陶しいので、

父親の墓ぐらいしか落ち着ける場所がありません。

 

「はいはい、帰りますよ、カガリちゃん」

 

しかし、あっさりユウナに見つかり、連れ戻されます。

(胸を揉んでいるのではありません)

 

「ぶ〜ぶ〜」

「コラ、そこ。あからさまに膨れない!」

 

こんなのが首相では、オーブの未来も暗い。

カガリを大人にするためにも、自分が権力を握るためにも、

ユウナは再びカガリに結婚を迫ります。(邪魔なアスランもいないし)

 

「やだ、カガリもっと遊びたい!」

「子供の時間は終わりだよ、カガリ」

 

いい年してアニメを見ている人に対して、残酷な言葉を吐くユウナ。

このまま2人は政略結婚してしまうのでしょうか。

 

「フンフフ〜ン♪」

 

これから結婚するカップルがいる一方で、

すでに熟年夫婦の雰囲気を醸し出しているカップルもいます。

 

「昨日より、ちょいとローストを深くしてみた」

「へぇ……」

 

虎と一緒に暮らすようになってから、

毎日、虎のコーヒーを飲まされているマリューさん。

(コーヒーや紅茶が趣味の人って、他人にも強引に勧めますから)

 

(……美味いって言え!)

 

今回は自信作なので、ドキドキの虎。

はたして、マリューさんの感想は?

 

「……昨日の方が好き」

 

 

「……まぁ、素人にはわからんかもな」

 

虎、拗ねる。

 

「オレは違いのわかる男……」

 

まるでコーヒーのCMのような穏やかな日々。

このまま虎とマリューさんの素敵な同棲生活が続けばいいのですが、

それでは番組になりません。(それはそれで見たいのですが)

 

平和な日常を破壊する異分子は、

大抵、夜の闇に紛れてやって来ます。

 

怪しげな宗教団体ではありません。

ラクス暗殺の命を受けてオーブに潜入した、

ザフトのコーディネーターによる特殊部隊です。

 

どうしてザフトがラクスを狙うのか、明らかではありませんが、

おそらく、ミーアが表舞台に現れたことによるものでしょう。

これからはミーアがラクスになるので、本物のラクスの存在が邪魔になる。

なので、消そうというのでしょう。若人あきらの失踪も彼らの仕業です。

 

「母ちゃん達には内緒だぞ〜♪」

 

ラクスの住む屋敷に急行する特殊部隊。

警官に見つかったら職務質問は必至なので、忍び足です。

 

「すやすや……」

 

ターゲットであるラクスは熟睡中。

子供に本を読んでいる途中で、先に寝てしまったようです。

 

コーヒーの飲みすぎで眠れない虎とマリューさんは、

すぐにその異変に気付き、銃を手に取り警戒態勢へ。

いつかこうなることを予想していたのかもしれません。

(虎は昼のことがよほど悔しかったのか、すごい本を読んでいました)

 

この闇に乗じて、敵がどこから襲ってくるかわかりません。

ここは敵にこちらの位置を察知されないように、

なるべく静かに、目立たずに行動をする事が求められます。

 

「……あなた、どうしてそんな目立つ服を?」

「これがオレのポリシーだ」

 

虎、目立つ気満々です。

 

「さて、見回りに行くとするか」

 

虎、この緊急時にも、ちょっと楽しそうです。

 

「コラァ!何しとるか、そこ!」

 

早速、廊下にいるキラを発見。注意します。

 

「やばっ、先生だ!」

 

思わず修学旅行の夜のような反応をしてしまったキラ。

そりゃあ、いきなり廊下で銃を持った虎に出くわしたら、誰だって驚きます。

キラはまだ状況を把握していないようだし。

 

「ラクスさん、起きて!」

「……ふにゃ?」

 

寝起きドッキリにも反応の薄いラクス。

どいつもこいつも、危機意識ゼロです。

 

寝ぼけまなこのラクスをマリューさんが叩き起こし、

子供達を連れ、地下のシェルターに避難することに。

ラクス達は無防備なので、敵に気付かれぬように移動しなければ。

 

「ピストル、て〜っ!」

「うわ、こっちの位置バレバレ」

 

さすがは元アークエンジェル艦長、先制攻撃はお手の物。

しかし、子供達は銃声やガラスの割れる音に怯えています。

 

「大丈夫です、いざとなったら私の歌で!」

 

さらに怯え出す子供達。

 

「はい、今なら通っていいわよ!」

 

交通整理のおばちゃん状態のマリューさん。

 

「ハイキック、て〜っ!」

(うわ、痛そうだけど羨ましい)

 

襲い掛かる敵も一蹴。

マリューさん、大活躍です。

 

「マリューさん、後ろ!」

 

完全に観客に成り下がったキラ。

 

「飛びながらマトリックス、て〜っ!」

「すごいよマリューさん!」

 

とてもブランクがあるとは思えないマリューさんの動き。

ナチュラルのマリューさんでさえ、この活躍ですから、

コーディネーターの虎は、今頃、敵を軽く捻っているところでしょう。

 

「誰か、助けてくれ〜!」

 

虎、大ピンチでした。

 

(……このままでは、オレのコーヒーコレクションが危ない!)

 

このままキッチンで戦いを続けてしまうと、

大事なコーヒー豆やコーヒーカップに被害が。

ラクスの無事よりコーヒーの無事を優先し、隣の部屋に移動する虎。

 

 「ふぅ、ここまで来れば安心だな……」

(ドッキリ開始5秒前)

 

「ククッ、誰も来なかったらどうしようかと思ってたぞ!」

「なにぃ!待ち伏せか!?」

 

まんまと敵の罠にかかってしまった虎。

左手にナイフを刺され大ピンチです。(義手だけど)

 

「くっ、だが、豆はやらんぞ!」

 

大切な物(コーヒー)を守るため、必死に抵抗する虎。

 

「ちぃっ、なんて服着てやがる、こいつ!」

 

虎の面白衣装の模様で、敵の赤外線ゴーグルが故障。

その一瞬の隙を虎は見逃しませんでした。

 

敵が引き金を引くよりも速く、左腕の仕込み銃が炸裂。

コブラです。仙水です。サイボーグ桃白白です。

 

「豆はやらんが、こいつならくれてやる」

 

まさか義手の中に銃を仕込んでいたとは。

さすがいい年して、トラスーツを躊躇なく着れる虎、

知らぬ間に、少年の頃(小学校低学年)の夢を叶えていました。

マドラーとどっちにするか悩んだのですが、銃にしておいて正解でした。

 

「みんな、眠いのはわかるけど、頑張ろう!」

 

絶対に失敗は許されない作戦なので、敵の隊長も必死です。

 

「ぜえぜえ……」

「はぁはぁ……」

 

何とかシェルターに逃げ込んだキラ達。

久しぶりに体を動かしたご老体2人は、既にいっぱいいっぱいです。

 

「あの〜、もしかして、私が狙われているのでしょうか?」

 

 

(今頃気付きやがった、この女!)

 

ご老体2人の頑張り、ラクスは気付かず。

 

シェルターに逃げ込んで一安心だと思ったところで、

今週のビックリドッキリメカが登場します。

敵はザフトの新型MS「アッシュ」を用意していました。

 

「な、なんてデザインなのかしら!」

「ザフトもザムザザーを笑えないな、こりゃ」

 

最近のトレンドは、緑色にクローのようです。

 

シェルターへ一斉攻撃を仕掛けるアッシュ。

(すでに量産してしまっているようです)

 

さすがにMS相手では、キラ達もどうすることもできません。

何か対抗する術はないのでしょうか?

 

「ラクス、地下にMSが隠してあるぐらい言ってくれよ!」

 

とりあえず、お約束で聞いてみるキラ。

 

「隠してあります!」

「うわ、ほんまかいな」

 

実際に言われると、驚くというより、ただ唖然。

 

しかし、地下の格納庫の扉を開けるためには、

扉の左右にある2つの鍵穴に鍵を差し込み、

それを同時のタイミングで回さなければならず、

鍵を持つ2人の息の合ったコンビネーションが必要となります。

 

 「行きますよ、虎さん!」

「おう、来い、キラ!」

 

 

「ふたりは!」「プリキュア!」

 

 

「成功ですわ!」

 

見事、一発で成功。

日頃の練習の成果が出ました。

 

地下格納庫にあったのは、フリーダム。

もしザムザザーだったら、どうしようかと思ってました。

(誰もフリーダムがあるとは言ってなかったので)

 

「またよろしくね、フリーダム」

 

再び伝説のMSに乗り込む、伝説のパイロットキラ。

(虎もちょっと乗りたかった)

 

(整備とか全然してないけど、大丈夫かしら?)

 

 

(放射能漏れとかないよな……)

 

動力源が核なので、不安なキラ。

もし機体にトラブルがあったら、大惨事ですが、

 

キラの心配をよそに、全て正常、オールグリーン。

OSは古いままだけど、まあ、なんとかなるでしょう。

 

 

「行くでごわす!」

 

なんか微妙に太ったキラ、出撃です。

 

「フリーダム、見参!」

 

ザフトのお笑いMS集団に、その圧倒的な存在を誇示するように、

漆黒の空から、自由の名を持つ翼が光りとともに舞い降ります。

 

「なんだぁ、あれは?」

「あ、あれは……フリーダムです!」

 

 

「えぇ〜っ!?」

 

今作ナンバーワンのリアクション王、誕生の瞬間です。

 

都合により戦闘シーンは割愛しますが、

相変わらず、1機でミリタリーバランスを崩壊できるほどの強さ。

ビームサーベルとロックオンからの一斉射撃によって、

あっという間に、隊長機以外を戦闘不能にします。

 

ちゃぶ台返しでひっくり返される隊長機。

 

 

「うわああぁぁ〜!」

 

さすがリアクション王、期待通りのリアクションです。

 

「……ごめん、オレが悪かった、許してちょ」

「……………」

 

 

「ていっ!」

「ぎゃあぁぁ〜!」

 

キラもリアクションを楽しんでいるようです。

 

その後もキラに弄ばれ、四肢を破壊された隊長のアッシュ。

MSのパイロットにとって、これ以上の辱めはありません。

 

このままコックピットからパイロットを引きずり出して、

尋問したいところでしたが、その前に自爆してしまいました。

 

機密を保持する為なら、自爆することすら厭わない。

命令には機械のように従う、さすがプロの兵士です。

(その割には、ものすごく表情豊かだったけど)

 

「キラ……」

 

自分のせいで再びキラを戦いに巻き込んでしまった。

自責、後悔、不安、様々な感情が交錯するラクス。

 

「やっぱ、実戦は楽しいなあ」

 

本人は結構乗り気。

 

 

続く。