「エースをねらえ!」ドラマレビュー 8話・前編@

 

 

ここはお蝶パパが経営する竜崎コーポレーション。

(事業内容は不明だが、こんなビルを建てるぐらいだから、

そうとうあくどいことをやっているのではないだろうか?)

 

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いきなり英語、しかも字幕付き。

この番組「エースをねらえ!」じゃなかったっけ?

 

間違って木曜洋画劇場を録画してしまったか?と不安になりましたが、

 

声の主はお蝶パパだったので一安心。

 

どうやらこの3人は、全米テニス協会の役員らしく、

全日本ユースの視察のために、わざわざ日本までやって来たようです。

 

でも、普通は会社にまで来ないだろ。

さすがはアメリカ人、他人の都合は考えません。

 

「レーカ、リューザキ」

 

選手1人1人について説明するお蝶パパ。

 

「ホォ、ドレドレ……」

 

興味津々のアメリカ人。

 

「オー!ビューティフォー!」

「マキガミ!タテロール!ハァハァ」

「ムカシハマツモトメグミ!ムカシハマツモトメグミ!」

  

「ランコ、ミドリカワ」

  

「オー!ワイルド!」

「イモウトキャラ!ハァハァ」

「マエハヨクサカイワカナトマチガエラレタネー!」

 

「ヒロミ、オカ」

  

 「オー!キュート!」

「モトゼットワン!ハァハァ」

「イイトモベッキーカラシカハナコナカッタネー!」

 

タカユキ、トードー」

 

 「オー!イケメン!」

「ドウブツノオイシャサン!ハァハァ」

「ホンミョウハヨシザワヒサシ!ユウトカイテヒサシ!」

  

「ユー、オザキ」

  

 「オー!マイガー!」

「ハア……」

「この人はあまり知らないな」

 

 

 

 

尾崎ファンの人ごめんなさい。(オチに使って)

 

 「今日、全米テニス連盟から正式なオファーがあった。

 お前達も知っていると思うが、

来年1月、インターナショナルユースカップがニューヨークである。

その大会にウチのメンバーが出場できることになった」

 

宗方コーチは今日も元気です。

 

(……って、前回倒れただろ、あんた!)

 

注:ひろみはそのことを知りません。

 

 「いよいよ、世界デビューだ!」

 

何事もなかったかのようにピンピンしています。

どうやら空腹で倒れただけだったみたいです。心配して損しました。

 

パンフレットもこんなにたくさん持ってきてやる気満々。

休暇に旅行に行くことにしか考えていないOLのようです。

 

「ただし、出場枠は男子1名、女子1名のみだ。

よって、出場選手を選ぶためのトーナメントを行なう!」

 

「いつも通りの展開だな」

 

もう慣れた選手たち。

 

そして、いつものように掲示板に集まる選手たち。

 

「ナンバーワンは1人だ!」

 

いきなりSMAPにケンカを売る尾崎。

 

「ああ!」

 

お互いに勝ち残ることを約束する2人。

 

今までの大会や選考会では、この2人の対戦はありませんでしたが、

今回はトーナメントなので、勝ち続ければ必ず対戦することになります。

 

「この時を待っていたわ……」

 

そして女の戦いも勃発。

 

「ええ…そうね……」

 

(うわぁ、あたし蚊帳の外?)

 

ひろみのことなど、文字通り眼中にありません。

 

(で、組み合わせは?)

 

このようになりました。

 

ひろみは決勝まで、お蝶夫人にも蘭子にも当たりません。

 

(アメリカ…ここまで来たんだ。やるだけやろう!)

 

さっそく練習に励むひろみ。

 

「遅い!」

 

いきなり怒鳴る。

 

「はい!」

 

「相手の球を見極めろ!」

 

次にダメ出し。

 

「いいか、岡

相手の球を見極めるには、

まず、返した時の相手をよく見ろ!」

 

そして具体的指導。

 

怒鳴る→ダメ出し→具体的指導。

これぞ、宗方流3段活用。

 

これを使えば、相手を自分の思うがままに操ることが出来ます。

部下の指導に困っている、中間管理職の方はぜひ参考にしてください。

 

「打点は低いか高いか、パワーは強いか弱いか、

 腰の向きは右か左か、瞬時に読め!」

  

(そ、そんなに?)

 

まだ打点のとこまでしか覚えてないひろみ。 

 

 

 

 

一方その頃、男子は、

 

「クソ!わかってるよ、そんなの!」

 

なんだか荒れている尾崎。

どうやら練習が上手くいっていないようです。

 

「いや、わかってない!

 なんでラリーが続くと、すぐに焦って決めようとするんだ!?

はっきり言って、今のは無茶だ!」

 

そんな尾崎を藤堂が諭します。

 

よく考えたら、宗方コーチはひろみに付きっきりなので、

男子は誰も指導してくれる人がいないために、2人でお互いを指導し合うしかないのです。

 

 「そうだ、無茶だぞ!」

 

いつものように千葉も見学しています。

普通、新聞部ってだけで、全日本ユースの合宿までは来ないだろ。

 

「無茶?俺はただ勝負に出ただけだぜ!」

 

せっかくの藤堂の指摘にも、反論する尾崎。

 

「だから、無茶するのと勝負するのとは違うだろ!」

 

尾崎に反論され、珍しく口調を荒げる藤堂。

 

「余裕だなぁ」

 

「ええ?」

 

「こんな大事な時に、俺にアドバイスしてる場合か?

俺か、お前か、俺が負ければお前が代表に選ばれるわけだしなあ」

 

今日の尾崎はいつもより反抗的です。

藤堂との試合のことを考えて、ピリピリしているのでしょう。

 

「…その言い方はないだろ」

「わりいか?」

 

あ、2人の背後に移っているのは千葉です。(幽霊じゃありません)

 

「今のお前じゃ、俺には勝てないぞ!」

 

あっさり残酷なことを言う藤堂。

 

(ムカッ!)

 

これには尾崎もキレた。

人間は真実を言われるのが一番腹立ちますからね。

 

「勝ってやるよ!」

 

ついに藤堂の胸倉に掴みかかる尾崎。

なんだか「ガチンコ!ファイトクラブ」みたいな展開になってきました。

 

(……出にくい)

  

しかし、事態は一触即発。

いつ殴りあいのケンカが始まってもおかしくありません。

 

この2人を止められるのは千葉しかいない。

さあ、行くんだ、千葉!

 

 

 

 

と思ったら、

 

「悪かったよ……」

 

あっさりと謝る尾崎。

 

「俺も……」

 

ケンカ終了。

 

(……出番なかった)

 

ひろみの練習はなおも続く。

 

「よし!次はサーブの練習だ。

 ねらったところに確実に打てるようになれ。

 まずはコーナーギリギリだ!」

 

男子2人が悩んでいることなど露知らず、

今日もひろみにだけ熱血指導の宗方コーチです。

 

「はい!」

 

「コーナーをねらえ!」

 

ナイスコントロール!

 

 「コーナーをねらえ!」

 

これもコーナーギリギリ。

 

ひろみって、こんなにサーブが上手かったのか。

 

(首が疲れる……)

 

サーブの度に首を左右に動かすので、疲れた宗方コーチ。

 

  「コーナーをねらえ!」

 

「ゲームセット、アンドマッチ、岡」

 

えっ!?

 

いきなり場面は試合に。

しかも、もう終わってるし。

 

「やったあ〜」

 

よくわかりませんが、どうやらひろみが勝ったようです。

 

結構いい試合だったのに……

 

「ありがとうございました!」

 

肩しか映っていない前田さん。

8人しかいない全日本ユースの1人なのにひどい扱いです。

 

何はともあれ、ひろみ準決勝進出です。

  

「それでは、その他の試合結果をまとめてどうぞ!」

 

お蝶夫人は?

  

勝利。

 

蘭子は!?

 

勝利。

 

このドラマには、波乱って言葉はないようです。

 

準決勝は、お蝶夫人と蘭子の対戦。

 

「僕も勝ったよ、岡君!」

 

藤堂も勝利。

ちなみに対戦相手の戸田君は1コマも映りませんでした。

  

「おっしゃあ!勝ったどー!」

 

藤堂に負けじと尾崎も勝利。

対戦相手の篠田君は、1コマも映らないばかりか名前まで隠されました。

 

男子は女子とは違い、地味な準決勝の組み合わせ。

 

そして、準決勝当日。

 

「今日の準決勝、

全員悔いのない試合をするように、いいな!」

 

もはやコーチというより、宗方先生と言ってもいいほどの仕切りっぷり。

 

(なんだ、この偉そうなオッサンは?)

 

宗方コーチを知らない多田君と児玉君は戸惑うばかりです。

 

「……………」

 

「……………」

 

お蝶夫人と蘭子、いよいよ2人の対決の時。

 

 

 

 

「プルルルル、プルルルル」

 

その時、控え室に1本の電話がかかってきました。

 

「はい」

 

当然のように電話に出る宗方コーチ。

 

「あの…私、緑川と申しますが…

娘の、娘の蘭子に代わっていただけないでしょうか?」

 

 

電話は蘭子の母親からでした。

 

蘭子の母親といえば、宗方コーチの母親から父親を奪った女。

宗方コーチにとって、憎んでも憎みきれない存在です。

 

「蘭子はもう寝てます!」

 

と、キッパリ断る宗方コーチ。

 

「少々、お待ちください」

 

などということはなく、

いいとものアナのように従順な対応する宗方コーチ。

 

「……緑川、お母さんからだ」

 

(あれ、弁当忘れたっけ!?)

 

試合前の大切な時なのに、いったい何の用なのでしょうか?

あと、このドラマには携帯電話を持っている人はいないのでしょうか?

 

 「もしもし……」

 

「えっ…お父さんが?

事故ってどういうこと!?」

 

(お父さんがジーコ!?)

 

 

 

続く!(我ながら最悪の引きだ)

 

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