2ちゃんは見ても、こっちは見てないだろう。

 

「エースをねらえ!」 ドラマレビュー 7話・後編@

 

 

「藤堂が閉じ込められた!」

 

さっそく救出に向かった、宗方コーチ、千葉、警備員の3名だが、

 

競技場のスタンドで、彼らが見たものは……

 

「岡く〜ん」

「いやぁん、藤堂さんったら」

 

ひろみとイチャつく藤堂の姿。

 

娘のデート現場を目撃してしまった父。

 

「や、やべえ!」

 

ガンコ親父に見つかった!

 

「え、何?」

 

ひろみが目を覚ますと、そこには、

 

ジーッと見てる両親が。

(父・宗方コーチ 母・千葉)

 

「早く彼女を!」

 

気まずい空気をごまかそうと、

藤堂がひろみを抱え起こそうとすると、

 

ひろみを横取りする宗方コーチ。

 

「大丈夫か?」(何もしてないな?)

 

鬼神の如き表情で、藤堂を睨みつける宗方コーチ。

 

 「はい」

 

(それならいい)

 

お父さんも一安心です。

 

さっそく娘と一緒に帰る。

 

(え、ちょっと……)

 

さっきまで、ひろみといい感じだったのに、

いきなり宗方コーチに邪魔され、呆然と見送る藤堂。

 

いつ野呂圭介が登場してもおかしくない状況です。

 

「離さない!」

 

相変わらずアツアツの2人。

 

(いつもこうだよ……)

 

今回も宗方コーチに邪魔された藤堂なのでした。

 

そして、2人は夜の教室へ。

 

 

って、ひろみの体調が悪いんなら、

医務室なり、病院なりに連れて行った方がいいんじゃないの?

 

「飲め、温まるぞ」

 

ひろみにコーヒーを勧める宗方コーチ。

 

ひろみが飲み前に、自分で飲んでいるので、

多分、宗方コーチが飲みたかっただけだと思いますが。

 

「どうした?」

 

ひろみは宗方ブレンドに口をつけません。

 

「……怒らないんですか、さっきのこと」

 

おそるおそる質問するひろみだが、

 

「オレに怒られるようなことをした訳じゃあるまい」

 

あれ? 意外な反応。

 

とか言いながらも、しっかりひろみの隣に座るコーチ。

 

「あたし……好きです

 

突然の告白。

 

禁断の恋愛ドラマ「高校コーチ」のスタートか?

 

(オレもだ、岡……)

 

 

 

 

 

 

「……藤堂さんのことが」

 

ガーン!

 

 

「だから、こんな気持ちのまま、やっていく自信がありません」

 

哀しみの中、宗方コーチの独演会第3弾が始まります。

 

「岡……」

 

「お前は意識していようといまいと、

 お前はこれまで、多くの相手を打ち倒し、

 あるいは、多くの友の声援を受け、ここまでやってきた」

 

「だからお前は、その思いに報いる義務がある」

 

「まずはその責務を果たせ、その後でなら構わん。

 

お前の好きにすればいい……」

 

「パパ!」

 

ついに2人の交際を認めてくれた、ひと夏のパパ

これにはひろみも大喜び。

 

かと思いきや、

 

「だったら、いっそ全部忘れたい。

今日あったことだけでも……」

 

 

まだ、それに応える自信がないひろみ。

どうしても弱音を吐いてしまいます。

 

 

それに対して、宗方コーチは、

 

「甘えるな」

 

(うわ、やっぱ怒ってるよ……)

 

「人間、何事も知ってしまったら、

知らなかった昔には戻れない。

 もう、お前の中から、藤堂の存在が消えることはないんだ」

 

(そして、俺の存在も消えることはない……)

 

「試練を避けて通るな」

 

「待たせるだけの女になれ」

 

「……………」

 

 

 

 

(……とりあえず、次の練習は遅刻しよう)

 

そう思ったひろみであった。

 

 

 

一方、置いていかれた藤堂は、

 

「聞いたよ、気にすんな。

宗方さんなら、わかってるよ」

 

尾崎に慰められていました。

 

 

「そうじゃない」

「え?」

 

「尾崎、俺は恋をするには、資格が必要だと思う」

 

「四角?」

 

なんのこっちゃわからず、ポカーンとする尾崎。

 

「やっとわかったよ。人を支えるには、

その人以上の苦悩に耐えられる強さがないといけない。

 それが、相手の成長を妨げない愛しかたなんだって!」

 

(……さっぱりわからん)

 

やはり、なんのこっちゃわからず、ポカーンとする尾崎。

 

(あ〜、自分で言ってて恥ずかしい。

尾崎も全然意味わかってないみたいだし)

 

「だけど、俺はさっき、危うく自分の思いに負けそうになった。

 まだまだだ。少なくとも今の俺には、岡君を支えることはできない」

  

(そんなに重いのか…岡さん)

 

(散々、外で1人で待たされた挙句、

探しに来た俺には、一言もなしかよ!)

 

 

 

 

その頃、宗方コーチは、

 

「いよいよ、明日ね」

「そうだな……」

 

……えーっと、

 

閉鎖された競技場の中に、どうして蘭子がいるのでしょうか?

 

 

多分、同じように取り残されていたんでしょうね。

 

 

 

「ねえ仁、岡さんが勝つのと、

あたしが勝つの、どっちを望んでる?」

 「……………」

 

蘭子の質問に宗方コーチは答えない。

 

「聞くまでもなかったわ……」

 

蘭子が帰ろうとした、その時、

 

「緑川!」

 

「そんな気持ちを抱いたまま、

コートに立って勝てるほど、岡は甘くないぞ」

  

「あたしが負けるって言うの!?」

 

「戦ってみればわかる」

 

(……そりゃわかるだろ)

 

あまり質問の答えになっていません。

 

「お前もプレーヤーとして、上を目指すなら、

 岡という選手の戦い様を見ておけ」

 

 

帰っていく蘭子に、そう言い残した宗方コーチ。

 

そして、翌日。

 

いよいよ蘭子との試合が始まる。

 

「お前はこれまで、多くの相手を打ち倒し、

 あるいは、多くの友の声援を受け、ここまでやってきた」

 

さっそく、昨日のコーチの言葉が脳裏をよぎります。

 

「だから、強くなりなさい、誰よりも」

 

(なぜか、音羽さんも出てきた……)

 

 

そして、再び、宗方コーチの言葉が、

 

「試練を避けて通るな。

待たせるだけの女になれ」

 

急に立ち止まるひろみ。

 

そういえば、蘭子との初対戦のときも、

なかなか出てこないで、蘭子を待たせたのですが。

 

また同じ作戦か?

 

「よし、いくぞ!」

 

ひろみ      VS      蘭子

 

運命の試合がついに始まる。

 

蘭子のサーブから試合開始。

  

(岡さん、この試合だけは、負けるわけには行かない)

 

(必ずあなたを叩き潰す!)

 

前回、一度もまともに返せなかった蘭子の弾丸サーブだが、

  

いきなり当てた!

 

だが、ネットへ。

 

「当たった……」

 

自分でもビックリのひろみ。

 

しかし、

 

(重い…すごいスピンだ。手首が砕けそう)

 

蘭子のサーブの威力に、改めて驚くひろみ。

 

 (手首が砕けそう?)

 

(なら、砕いてやる!)

 

再び、蘭子の弾丸サーブ!

 

また当てた!

 

(やば、上げちゃった!)

 

ひろみ、チャンス!

 

(どうしよ、どうしよ)

 

慌てふためく蘭子さん。

 

「喰らえ!」

 

 「あぁ〜ん」

 

(あ、あたしの弾丸サーブが……この子)

 

「いけるよ!」

 

いつもの3人組は今日も観戦。

 

(私のこと、忘れないでくださいね)

 

めっきり影の薄くなったお蝶夫人も観戦。

 

宗方コーチは立ち見。

 

ていうか、他のコート試合してねえ!

  

宗方コーチの熱い視線からもわかるように、

それほど、この2人の試合は注目度の高い試合なのでしょう。

 

試合は拮抗したまま進んでいく。

 

「すごいな岡くん、

あのお蘭と対等に打ち合ってるよ」

 

「うむ」

 

昨日の行為の影響はないようなので、安心する藤堂。

 

(ちなみに私は、緑川さんに勝っておりますわ)

 

 

なおも続く、2人の激戦。

 

「シュワッチ!」

 

「おりゃあぁ、波動球!」

 

ストロークも強烈な蘭子。

 

だが、

 

「アウト!」

 

「よし!」

 

「よおぉぉし!」

 

珍しく喜びの感情を表に出すひろみ。

 

「くやしいぃぃ!」

 

いつもどおり負の感情を表に出す蘭子。

 

爽やかなオーラを出す宗方コーチ。

 

隣で爽やかなオーラを出され、困惑するお蝶パパ。

  

弾丸サーブも軽々と打ち返すひろみ。

 

「ああん、また上げちゃった!」

 

「もらったあ!」

 

「弾丸スマッシュ!」

 

蘭子、一歩も動けず。

 

「よぉぉし!」

 

NEWSみんなも大喜び。

 

 

そして、今の一打は、大会関係者に衝撃を与えた。

 

!!

 

宗方コーチもビックリ。

 

!!

 

お蝶パパもビックリ。

 

!!

 

太田コーチもビックリ。

 

(え、私も?)

 

だが、試合は、

 

「ゲーム、緑川!」

 

第1セットは蘭子に取られる。

 

両者無言のままコートチェンジ。

 

(危うくこのセット落とすところだった。

 1ゲームも渡すつもりはなかったのに……)

 

ひろみもバッグから、

 

マキちゃんの作った人形を取り出す。

 

(何だありゃあ?)

 

みんながマキちゃんの作った人形を、不思議そうに見てます。

 

(似てないけど、頑張るよ、マキ!)

 

似ていない人形からパワーをもらうひろみ。

 

(え、何?あの人形?呪い?)

 

謎の人形にびびる蘭子。

 

「お前もプレーヤーとして、上を目指すなら、

岡という選手の戦い様を見ておけ」

 

昨日の宗方コーチの言葉が、蘭子の脳裏に浮かんでくる。

 

(見える、私にも仁が見える!)

 

ひろみと同じ症状が、ついに蘭子にも発病したようです。

 

「……プレーヤー?」

 

宗方コーチの言葉が気になり、

蘭子が関係者席の宗方コーチを見ると、

 

「岡がんばれ!岡がんばれ!」

 

宗方コーチは、ひろみしか見てません。

 

(そういうことだったの……

あなたがあたしにテニスを教えたのは、あたしが「妹」だったから。

でも、岡さんはまず「プレーヤー」として、あなたを引きつけた)

 

「妹」としての自分。

「テニスプレーヤー」としてのひろみ。

 

宗方コーチが2人を見る決定的な違いに気づいた蘭子。

 

(こんな変な人形を見ている子に……)

 

そして、ますます腹が立つ蘭子。

 

試合は第2セットへ。

 

 

続く。

 

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