「エースをねらえ!」レビュー 第5話・前編

 

 

「オロナミンCって量少ないよね」

 

いよいよストーリーも後半戦に突入。

宗方コーチの暴走もさらに加速していきます。

 

「岡、付いて来るんだぞ。

たとえ這ってでも、付いて来るんだぞ!

 

いきなり、マニアックな要求。

 

「はい!」

 

それを受け入れちゃうひろみ。

 

連れて来られたのは男子プレーヤーの練習場。

 

「どうだ。鋭いボレー、強烈なドライブ、歯切れのいいスタートダッシュ、

 サービス、鞭のようにしなる体と、鳥が舞い立つようなあの動き」

 

「同じテニスプレーヤーとして憧れないか?」

 

 

 

 

………そうかぁ?

 

ひろみがそんなに筋骨隆々になられても困るのですが。

 

「すごく憧れます!」

 

 すでに洗脳済み。

 

 

「………………」 

 

 

男子プレーヤーの足に見惚れる宗方コーチ。

 

まさか、女では飽き足らず男にまで!?

 

 

いやいや、さすがにそこまでは。

現役時代の自分の姿と重ね合わせているのでした。

 

若き日の宗方コーチ……東幹久?

 

試合中に転倒し、足を強打してしまう!

 

「宗方ぁ!」 

 

若き日の太田………って若くねえ!

 

すぐに人工呼吸を試みる太田。

 

治るわけもなく、救急車で病院に運ばれる宗方。

 

そして、宗方が二度と復帰する事は無かった……

 

 

その日以来、テニスへの想いを胸に秘めてきた宗方だが……

 

ついに現れた運命の女性

 

「絶対、モノにしてやる!」心に誓う宗方であった。

 

そのためには、さらなる練習が必要。

 

 

……というわけで

 

テニス部は3泊4日の合宿へ出発!

 

ひろみとマキちゃんは、おやつタイム。

 

 

 

……その頃、宗方コーチは、

 

酔い止め飲んどきゃよかった……

バス酔い。 

 

 

 

 

―――合宿先に到着。すぐに昼食になる。

 

 

「いただきまーす!」

 

 

若月にソースを取られる!

 

……まあよくある事だよね、偶然、偶然。

 

(戻った、よぅし……)

 

 

島ぁ〜!

 

「岡、ソースをねらえ!」

 

しかし、明らかにかけ過ぎではないか?

 

「今ごろ、音羽さんどうしているのかしらね?」

「誰かさんのせいで、部活やめちゃったしね」

「ああ、音羽さんかわいそう」

 

リーダーを失い、さらに団結が深まる元音羽軍団。

 

(あんた、ソースかけすぎだよ……)

 

「岡君、なんなら僕のソースを!」

 藤堂が行こうとするが、尾崎に止められる。

 

(三度目の正直だ!)

 

 

ガーン!

 

「おやめなさい!」

 

なかなかソースが回ってこないお蝶夫人がキレた。

 

「音羽さんが部を辞めたのはひろみのせいではないわ。

 島さん、若月さん、あなた方にはもうわかっているはずよ」

 

    ↑

一人だけ名前を呼ばれなかった人

 

 

 

 

―――昼食後、いよいよ練習開始!

 

 

「練習を始める。

まずは男子、ランニング10キロ。

女子はペアを組んで筋トレだ」

 

「はい!」

 

「岡!」

 

「お前は男子と一緒に走って来い」

 

「えぇ?」    

 

走る

 

ひたすら走る

 

メガネいい表情

 

ラストの直線!

 

メガネ抜かれる!

 

(勝った、メガネに勝った!)

 

(ひろみがメガネに勝った……)

 

(やるな岡君、メガネに勝つとは!)

 

 

だが、メガネに勝った喜びを味わっている暇もなく……

 

「よし、次、腕立て100回5セット

 

……泣きそう。

 

 つっぷり!つっぷり!つっぷり!」

 

ひたすら、厳しい練習をこなすひろみ。

 

「いいよ〜岡君。いいよ〜いいよ〜!」

 

ひたすら、汗だくのひろみをビデオで撮影する千葉。

 

……って新聞部が何故ここに? 合宿先まで来るか、普通?

 

さっそく、撮ったビデオを楽しむ千葉。

 

「千葉っち、ひろみ見てない?」

「見てないよ」

 

私服のマキちゃん。

 

それだけで、ハァハァするのに十分ではあるが、我々は以下の点に注目した。

 

    ひろみを探している。

 

    首に巻かれたタオル。

 

    手に持っているビニールケース。

 

 

ここから導き出される結論は……

 

 

 

これからお風呂に行くのは明確。

(もしくはお風呂上がり)

 

 

それなのに、何の興味を示さないとは……千葉には失望した。

 

 

「まだ特訓かぁ……」

 

 

―――その通り

 

笑顔で素振り1000回してました。

 

 ようやく、終了。

  

「すっごい綺麗……」

 

 

星空を見つめるひろみ。

 

 

 

 

 

 

「オレもよく星見てた」

 

!?

 

「藤堂さん……」

 

いきなりひろみの横に座る藤堂。

この野郎、誰も見てないと思って!

 

目で殺す!

獲物を狙う目だ!

 

平井堅と坂本九の「見上げてごらん夜の星を」はあざといよね。

2人で星空を見上げちゃったりしやがるんですよ、こいつら。 

 

 「……………」

完全に惚れてる目。

 

 横でこんな表情されたら、たまんねえな。コンチクショー!

 

それを寂しげに見つめる千葉。

 

お前、さっきマキちゃんに「知らない」って言ってたじゃねえか!

 

(やはり、風呂を覗くべきだったか……)

 

後悔する千葉。

 

 

 

……その頃、宗方コーチは、

 

 !?

 

もう突っ込まなくてもいいですか?

 

「妹さんだったんですって、緑川さんの事です」

 

お蝶夫人が突っ込んだ。

 

「……それがどうした」

 「いいえ、ただ彼女言ってました」

 

「宗方コーチは、彼女でもなく、

私でもなく、ひろみを選んだと!」

 

うわぁ、四角関係が悪化。まさに修羅場!

 

何故かそこに尾崎まで!

 

「私はひろみの前を走る。

どんなに苦しくても、彼女より先に倒れたりはしません」

 

そう言い残し、去っていくお蝶夫人。

 

(どういうことだ……

竜崎もマラソンしたいのか?)

 

混乱する宗方コーチ。

 

お蝶夫人、尾崎を完全に無視。

 

 

 

……その頃、ひろみは

 

 

 

!!!!!

 

ついに藤堂の野生が剥き出しに!

 

 (やらないか?)

 

「………………」

 

 

 

 

 

しばしの沈黙、そして……

 

「行こうか!」

 

 ええぇぇぇぇぇぇぇぇ!?

 

 

じーっと暖炉を見つめる尾崎。

 

そこに偶然、お蝶夫人が。 

尾崎「アタックチャンス!」

 

「気になりますか、宗方さんの事」

「何を仰りたいんですか?」

 

『彼に認めて欲しいなら、素直に、「認めてくれ」と言えばいい』

 

 

……今まで、紹介してきませんでしたが、この尾崎。

 

かなりの大根です。

もう、見ているのも恥ずかしくなるぐらい下手。

 

「なぜ、自分ひとりで抱え込もうとするんですか?」(抑揚のない声で)

 

「ずっと、そう生きてきましたから」

 

「もう、いいだろ」

 

(お前がもういい)

 

「あなたを見てると、せつなくなるんだよ」

 

(お前を見てるとせつなくなる)

 

 

 

「おやすみなさい……」

 

 あっさりとフラれる尾崎。

 

「大変だな……」

 

フラレ仲間がやって来た。

 

「……お前もな」

 

 

「……………」

「……………」

 

2人の間に言葉はいらない。

 

ここに熱い友情が生まれた(フラれた者同士の)

 

 

……その頃、ひろみは

 

 

「うぅん……」

 

眠れない……

 

「……………」 

 

昼下がりの団地妻のようにムラムラするひろみ。

 

でも、藤堂は紳士ですね。

2人っきりでも何もしなかったんですから。

 

「しまったあぁぁ!!」

 

激しく後悔してました。

 

何だかんだ言っても、高校生の男子ですから。ねえ……

 

 

 

……その頃、宗方コーチは、

 

  

もう、何も言いますまい。

 

 

 夜の雪山で浴衣って……

 宗方コーチって凍死するんでしたっけ?

 

 翌日も男子はランニング。

 

 チラッ

 

 ニコッ

 

 

 

ああん、もうラブラブ!

 

これからの 2人の恋愛はどうなるの? (そんなドラマだったか?)

 

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