エースをねらえ! 第1話 レビュー

 

 

 

「岡、エースをねらえ!」

(ほとんどのテニスプレイヤーはエースをねらってるわけだが…)

 

 

という訳で、ドラマ「エースをねらえ!」のレビューです。

 

なぜ、2004年の今になって「エースをねらえ!」なのか?それは誰にもわかりませんが、

ドラマ界の視聴率クイーン・上戸彩が出演している以上、取り上げないわけにはいきません。

 

それでは、月曜ドラマランドの香りがプンプンするこの作品をお楽しみください。

 

 

 

今日は県立西高の入学式。

 

なのに、初日から遅刻をしたひろみ。

 

既に校門は閉じられてますが、木をよじ登ってなんとか校内への侵入を図ります。

そして、登った木の上から、ふとテニスコートに目をやると…

 

華麗にテニスをする一人の女性が…

 

そうです、日本で唯一の縦ロール女子高生、お蝶夫人その人です。

 

グワァラゴワガキィン!

 

岩鬼級のもの凄い弾道の球がひろみの上空を通過していきました。

「すごい…」思わず息を飲むひろみ、もしも当たったら、即死でしょう。

 

その時、ひろみの下の方から男の声が…

 

「目のやり場に困るんだけど…」

 

「パンツ見えてますよ」

 

「キャー!」

 

あわてて木から落ちるひろみ、

そのまま男の上に落下し、グルグルと転がっていきます。

 

「オレがお前で、お前がオレで」状態

 

これが、憧れの藤堂さんとの出会いです。

 

あわてて体育館に走っていくひろみを、藤堂は笑顔で見送った(パンツを思い出しながら)

 

 

その後、西高テニス部に入ったひろみ。

大親友のマキちゃんとお気楽に練習をしています。

 

ひろみがテニス部に入った理由…

それは入学式の日に一目でファンになったあの人…

 

憧れの「お蝶夫人」こと竜崎麗香の存在です。

 

ってジャージかよ!

 

僕の中のお蝶夫人は、キャッツアイの泪のような

紫のレオタード姿なのに、普通にadidasです。

 

似合ってない、似合ってないよ、お蝶夫人!

 

「カッコいい!」

この恋は盲目のようです。

 

すると、お蝶夫人がひろみの方に近づいてきました(無表情で)

 

「ひろみ…靴の紐が危なくってよ」

「ガットを張り替えた方がよくってよ」

 

と緊張するひろみにアドバイスをしてくれました。

 

どうやら、ドラマでも「お蝶語」は完全再現されているようで、一安心。

 

練習後「とんとん亭」で肉まんを食べるひろみとマキちゃん。

 

アニメだとハンバーガーショップだったのですが、

これもBSE問題の余波でしょうか、中華料理屋に変更されてます。さらばサブちゃん。

 

今日は初めてお蝶夫人と話すことができて、ウキウキのひろみ。

 

「もう、この手は一生洗わない!」

高らかに宣言します、トイレに行っても手を洗わなかったそうです。

 

そして、トイレに行っても洗わなかった手で肉まんを食べてます。

 

そういえば、お蝶夫人に「ガットを張り替えた方がいい」と言われたことを思い出します。

 

マキちゃんに代金を任せて、急いでスポーツショップへ向かいます。

 

その途中、突然、前方から自転車が!

 

マリオ並のハイジャンプで、自転車を飛び越えるひろみ

 

 

だが、そのまま勢いが止まらず、前を歩く男性とぶつかってしまいます。

 

「2度と洗わない!」と言った手が…

 

「あぁ!!」

「手がぁ〜手がぁ〜!」(ムスカ風)

(そ、そんなに嫌がらなくたって…)

 

 

 

これが、宗方コーチとひろみとの運命の出会いです。

 

これからひろみの行く先々に、宗方コーチが出没します。

 

スポーツショップでも…

バスの車内でも…

 

完全にストーカーですな。

 

 

 

――――翌日

 

いつものように、マキちゃんとのんびり練習するひろみ。

 

昨日のストーカーの話をしながら、ふとコートの外に目をやると…

 

昨日のストーカーが!

 

「誰あれ?」

 

「知らない…」

 

「こわ〜い!」

 

他の女子部員も気味悪がっています。

他の女子部員も気味悪がっています。

変質者に間違われているのに、スカした顔の宗方コーチ。

 

宗方コーチ(この時点では変質者)が見つめる中、練習は続きます。

 

しばらくは無言で見ていた宗方コーチですが、

 

誰も相手にしてくれないことに不安になったのでしょうか、

 

こともあろうか、お蝶夫人に向かって「構えが遅い!」とダメ出しをします。

 

西高の絶対的存在である、お蝶夫人にダメ出しするとは、

 

かの国の総書記に「髪形が変!」と言うようなものです。

 

これには、さすがのお蝶夫人もカチンときました。

「失礼ですが、どちら様ですか?」

 

待ってましたとばかりに、宗方コーチが言います。

 

「今日からお前達のコーチをする事になった、宗方仁だ!」

 

さっそく、宗方コーチによる、オレ流練習が始まります。

 

「俺のサーブをレシーブしろ、まずキャプテンお前からだ!」

 

最初の餌食はキャプテンの星野さん。

 

むなかたくんの ドライブサーブ!

ほしのくん ふっとばされた!

きまった! ゴ〜〜〜ル!!

 

速すぎです、ジェット機みたいな音がしました。

 

あまりに強烈なサーブに驚く部員一同。

 

星野さん、キャプテンの面目丸潰れ。

 

 

 

――――その後も、宗方コーチの特訓は続き…

 

 

 

死屍累累

 

「衛生兵!衛生兵!」の声がコートに響き渡ります。

 

西高テニス部壊滅の危機。

このまま、宗方コーチの前に全員が潰されてしまうのか?

 

ここでついに、西高テニス部最後の砦が登場します「お蝶夫人」です。

 

「こんな球チョロくってよ!」

宗方コーチの球を打ち返すお蝶夫人。

「オレの大リーグボールが!」

ショックを受ける宗方コーチ。

 

 

 

「…よし、次1年、お前だ!」

 

ついに、ひろみが指名されます。

 

(高校デビューだよ、打てるわけないじゃん、最悪だぁ…)

 

やる気のないひろみに、宗方コーチの強烈なサーブが!

 

顔面直撃!

「殴ったね!父さんにも…(以下略)」

 

これがひろみの闘争心に火をつけた。

 

その後、ひろみは何度も何度も宗方コーチの球を受け続けた。

だが、結局最後まで、1球も返す事はできなかった。

 

「まだだ、まだ終わらんよ!」

 

 

 

――――翌日

 

「今から、地区大会の出場選手を発表する!」

 

「キャプテン星野、竜崎、宮間、若月、それから…

 

「何ですと!」

 

なんと、ひろみが選手に選ばれてしまいました。

 

キャプテンの星野、お蝶夫人は「音羽さんが適当です」と宗方コーチに言います。

ひろみも「自分が出たらダメです、負けます」と辞退を申し出ます。

 

ですが、宗方コーチは、

 

「コーチは俺だ!」

 

の一言で、全ての意見を却下し、そのまま部室を出てきました。

 

「岡さんが選手?」

 

思いもよらぬ発表にざわつく部室内。

 

そして、選手の座をひろみに奪われた音羽さんがひろみに言い寄ります。

 

「あなた、コーチに取り入ったでしょう!」

 

いきなりの「取り入った」発言。発想が飛躍しすぎ。

音羽さんは昼ドラの見過ぎではないでしょうか?

 

 

ですがこの後、他の部員もひろみに冷たい視線を送るようになります。

ひろみとマキちゃんを残し、全員が部室から出て行ってしまいました。

 

 

突然、他の部員から目の敵にされてしまったひろみ。

さぞ、落ち込んでいる事でしょう…

 

マキちゃんに肉まんをおごられて上機嫌でした。

 

 

 

――――翌日

 

ひろみがいつものように部室に入ると…

 

「岡さん、何でヘラヘラ笑ってんの!」

 

他の1年生部員が、ひろみに言い掛かりを付けてきます。

 

ひろみが選手に選ばれた事が、相当気に入らないようです。

 

「みんな言ってるよ、その顔ムカツクって!」

 

そう言い残して、去っていく1年生部員達。

 

 

そして、ひろみがテニスシューズに履き替えようとしたその時…

 

「痛ッ!」

 

ガビョ〜ン!(舞台は2004年です)

 

しかし、これでひろみが選手を辞退する言い訳ができました。

 

「不注意で転んで、足に怪我を負ってしまったので、試合には出れない」

とウソをつくことにして、大袈裟に足に包帯を巻いて、宗方コーチの元に。

 

 

「不注意で転んでしまって、医者は全治1ヶ月だと…」

「見せてみろ!」

「え?いいです、大丈夫です」

 

「見せろ!」

「イ、イヤ、やめて…」

宗方は嫌がるひろみを押し倒し、おもむろにひろみの包帯を…

注:脚フェチのAVではありません。

 

結局、宗方コーチにウソを見破られてしまいましたとさ。

 

ひろみをベッタリ指導する宗方コーチ。

これでは、周りから変に思われても仕方がないのでは…

 

 

その後、選手同士でサーブの練習をすることになりますが、

ひろみの相手がいない(選手は5人なので)。

 

「コーチ、あたしが岡さんの相手をします!」

 

なんと、音羽さんがひろみの相手をすることになりました。

 

「見てらっしゃいよ…」

 

音羽さんの(憎しみのこもった)強烈なサーブがひろみを襲う!

 

⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡ズザ〜

 

「何やってるの、あなた選手でしょう!」

 

音羽さんの(憎しみのこもった)強烈なサーブがひろみを襲う!

 

⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡ズザ〜

 

「立ちなさい、あなた選手でしょう!」

 

音羽さんの(憎しみのこもった)強烈なサーブがひろみを襲う!

 

⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡ズザ〜

 

「たいした選手ねえ、1球も返せないなんて、

こんなんでどうやって試合をするのかしらねぇ?」

 

 

新人OLに対するお局OLのイジメに、そのままコートに倒れ込んでしまったひろみ。

そんなひろみを、マキちゃんが保健室に運んでくれました。優しいなぁ。

 

パトラッシュ僕はもう疲れたよ…

 

心配するマキたん

 

この時点で、僕がマキちゃんの優しさに心打たれたので、

今後、親しみを込めて「マキたん」と表記しますが、キモイとか言わないでください。 

 

 

保健室を出たひろみが、教室で1人泣いていると、そこに藤堂がやってきます。

 

藤堂は入学式の日にひろみに会った事(パンツを見た事)を覚えていてくれて、

他の部員のイジメと、明日の試合が不安で悩んでいるひろみを励ましてくれます。

 

「負けてもいい、要はベストを尽くせばいいんじゃないかな?」

「ベストを尽くす…」

「そう、ベストを尽くす」

 

 

 

 

――――地区大会当日

 

「ない、ラケットがない!」

 

試合直前だというのに、ひろみのラケットが行方不明に!

 

そして、ゴミ箱の中からひろみのラケットが…

 

ひろみを嫉む他の部員(音羽さん)の仕業でしょう。

 

「どうしよう、これじゃあ試合ができない…」

 

いつもは、ポジティヴシンキングのひろみですが、

「このラケットを使えば、スゴイ変化球が打てるのでは…」

という発想までには至らなかったようです。

 

「困ったどうしたらいいの…」

 

その時…

 

「ひろみ…」

 

「わたしが以前使っていたものよ、予備として持ってきたんだけど差し上げるわ、

やる以上はしっかりおやりなさい。よくって?

 

なんと、お蝶夫人がひろみにラケットを譲ってくれました、これにはひろみも大喜び。

 

「見てマキ!」

「R.R!」

「竜崎・麗香!」

「キャー!!」

 

お前、この後試合だろ。

 

 

 

いよいよ、ひろみのデビュー戦が始まります、対戦相手は青葉高の斉藤さん。

 

試合開始直後、いきなりエースを取られるひろみ、その後も連続してポイントを取られます。

 

「手も足も出ない、もうヤダ、このまま家に飛んで帰りたい…」

 

弱音を吐くひろみ、しかし試合は続いています。

 

斉藤さんの攻撃!

「ぐはぁ!」

 

まさか、1時間ドラマで2回も顔面ブロックするとは…

 

この顔面ブロックでひろみのガッツも尽き果ててしまいます。

 

(もうダメ…もうダメだ…)

 

その時、昨日の藤堂の言葉が脳裏をかすめる…

 

「要はベストを尽くせばいいんじゃないかな?」

 

(そうだ、ベストを尽くせばいいんだよ!)

 

 

「精一杯、球に喰らいついて、それで負けたらそれでいい!」

ついに吹っ切れたひろみ、さあ、これから反撃です!

(さあ、行け、岡!)

「・・・・・・」

 

 

 

 

コテッ…

 

「痛たたたたた…」

 

突然、足が痙攣を起こしてしまったひろみ。

結局そのまま、足の痙攣のために棄権。

 

こうして、ひろみのデビュー戦はほろ苦いものに終わった。

 

 

 

試合の帰り道、ひろみがマキたんと一緒に帰っていると、

 

「オーイ!岡くん!」

 

自転車に乗った藤堂が、ひろみに声をかけてきました。

 

「帰り道だから家まで送ってくよ!」

 

ひろみの足を気遣って、送っていってくれるそうです。

 

でも、それじゃあマキに悪いから、と遠慮するひろみですが、

 

「よろしくお願いします!」

なんと、マキたんの方から藤堂に頼み込みます。

 

「後でおごれよな、バイバイ!」

そう言って1人で帰っていくマキたん。

 

 (つД`)ええ子や…

 

そんなマキたんの思いやりなど何処吹く風、藤堂の後ろに乗れてウキウキのひろみ。

マキたんの無償の愛情が報われる日は来るのでしょうか?

 

そして、別れ際に藤堂がひろみに言います。

 

「君、テニスをやめるなよ、どんなことがあってもだよ」

 

「じゃあ、失敬!

 

得意の決め台詞とともに去っていく藤堂。

 

「今どき、失敬!はねえだろ〜」

 

 

 

その頃、宗方コーチは…

 

 

 

囲碁打ってました。

 

 

 

――――翌日

 

「ラケットがない!」

また、ひろみのラケットが隠されたようです。

 

犯人と思われる人達

 

仕方がないので、ラケットを持たずに練習に向かうひろみ。

 

 

 

「選手集合!」

 

宗方コーチが大会出場選手に集合をかけたその時…

 

「納得できません!」

 

ついに音羽さんの不満が頂点に達した。

 

「コーチ、岡さんと試合をさせてください!そして、勝った方を選手にしてください!」

 

宗方コーチに懇願する音羽さん。

ですが、一度決めた選手をそんなに簡単に変えられないでしょう。

 

「岡、これから音羽と3ゲームマッチだ、勝った方を地区大会の選手とする!」

 

えぇ〜!?

 

ということで、音羽さんと勝負する事になったひろみ。

どう考えても勝てるわけがないのだが、果たして(来週に続く)

 

音羽さん、顔が杉田かおるみたいになってますよ。

 

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