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【日記】

 

2006.4.24

 

小川ファイナルファンタジ12を貸す。

先日ブログの移転の告知を任された際に最近プレイしたゲームの話になり、

購入していなかった彼女にクリアした僕がソフトを貸すことになったのだ。

サイトでは触れていなかったが、類に漏れず僕も先日までプレイしていた。

本当はサイトで感想を書くつもりだったのだが、

今となってはそのタイミングを完全に逃してしまった。

ゲームの楽しみの一つはクリア後に感想を言うことである。

それがRPG。それも「ファイナルファンタジー」シリーズなら尚更だ。

なので彼女を利用して書きそびれていたFFネタを書こうと思った。

 

先週の土曜日、久しぶりに会ったひなたさんにソフトを手渡した。

本当は12のケースにファイナルファンタジ10−2を入れて、

電源を入れた彼女がびっくりするというドッキリを仕掛けようと思ったが、

後々に斬鉄剣で斬り刻まれそうなのでやめておくことにした。

今作は過去のシリーズと同じ気持ちでやると戸惑う箇所が多々ある。

すでにクリアした者の老婆心から彼女にアドバイスを送ることにした。

まずは無難なところからと各キャラクターについて説明する。

 

主人公はヴァン。ヒロインはパンネロ。プレイ前はそう思いがちだが、

彼らは主人公ではない。種死に例えると彼らはシンとルナマリア。

本当の主人公はバルフレアとアーシェである。

父親との因縁があるバルフレアと祖国復興を目指す王女アーシェ。

彼らはアスランとカガリ、若しくはキラとラクスを想像するといいだろう。

兄弟との因縁があるバッシュは差し詰めムウと言ったところだろうか。

 

即興で考えた割には的確な例えができて僕は満足した。

「フランは?」

直後、彼女が言ってはいけないことを口にした。

「ねえ、フランは誰なの?」

「フランは……」

僕はスタメンにフランを入れていなかったのですっかり存在を忘れていた。

だがここで「わからない」と言ってしまったら、今までの完璧な例えが台無しになる。

長い思案の後に僕は答えた。

「イ、イザークかな……」

どちらも白髪だし、無愛想なところが似てなくもない。

それに「ファンロード」の表紙で猫耳ークを見たこともある。

かなり強引なこじつけだったが、彼女は「ふぅん」と一応納得してくれた。

そうなるとバルフレアがディアッカになるが、そこには触れないでくれたようだ。

僕は続けて今作最大の特徴であるガンビットシステムの説明をすることにした。

今作の戦闘は前作までと同様にコマンドを入力して戦うこともできるが、

そんな面倒なことをしなくても、事前に設定しておいたコマンドをAIが勝手に行ってくれる。

 

1.HP<50%の味方>>ケアル

2.目の前の敵>>ファイア

3.目の前の敵>>たたかう

 

設定できるガンビットの数は成長するにしたがって増える。

設定した優先順位の高い順にキャラクターは行動するのだが、

慣れないうちは回復の優先順位を高くしておいた方が安全だ。

上記では目の前の敵に関しての行動が二つ設定されているが、

これらはランダムではなく優先順位の高い順に行われるので、

攻撃は常にファイア。たたかうはMPがないときにしか行われないという悪例だ。

ファイアを攻撃に組み込みたいなら『もしMP50%なら>>ファイア』のように設定した方がよい。

 

文章ならともかく口頭ではなかなか伝わりづらい。

僕の拙い説明に彼女は「よくわからない」と首を傾げた。

確かにこのシステムは実際にゲームをプレイしないとわかりづらい。

未プレイの彼女にもわかるようにヴァンをクリフトに置き換えて説明することにした。

 

1.HP<20%の味方>>べホマ

2.「戦闘不能」の味方>>ザオリク

3.HP<70%の味方>>ベホイミ

4.目の前の敵>>ザラキ

5.目の前の敵>>たたかう

 

『いのちをだいじに』をガンビットで表すとこんな感じになる。

基本は回復に専念するが、HPが満タンで攻撃を仕掛ける際に、

クリフトが狂ったようにザラキを使いまくってしまうことになる。

 

「なるほど……よくわかったわ」

彼女はこれ以上ないほど納得した表情を見せた。

 

 

 

2006.4.20

 

バイトがある日はマクドナルドで朝食をとることが多い。

注文するメニューはその日の気分によって変わるが、

飲み物はブレンドコーヒーを頼むのが定番となっていた。

今日もセットメニューを注文し飲み物を何にするか聞かれたのだが、

ふとレジを見たら注文する前からブレンドを選択されていた。

どうやら僕は「ブレンド男」として店員に記憶されているらしい。

悔しいのでサイズをSからMに変更した。どうだまいったか。

 

注文した商品を持って席に着く。そこで悲劇は起こった。

コーヒーのサイズを慣れたSから慣れないMに変えたことによって、

ミルクと砂糖を混ぜたときに予想以上の遠心力が働いたのか、

カップが倒れてしまい中のコーヒーが僕のズボンにかかってしまった。

熱い。予想以上に熱い。コーヒーは体にかけるべきではないと思った。

自分で勝手にこぼしてしまったので、ウェイトレスが謝りながら僕の体を拭いて、

うっかり股間に触れてしまい赤面するといった楽しいハプニングもなかった。

アメリカなら「倒れやすいカップが悪い!」と訴訟もできるのだがここは日本だ。

ここで焦ってしまっては逆にみっともない。幸いにも周囲に客も少ないので、

冷静な対応をして何事もなかったかのようにやり過ごすことにした。店員を呼び出す。

「すみません。コーヒーをこぼしてしまったので、何か拭くものありますか?」

我ながら実に紳士的で落ち着いた対応であった。しかし紳士のズボンはダラダラである。

すぐに店員がやって来て、ズボンを拭くためのタオルを渡してくれた。

どうやらマクドナルドでは僕のような間抜けな客のためにタオルを常備しているようだ。

店員はすぐにコーヒーのこぼれた床をモップできれいに拭くと、

コーヒーと食べかけだったベーグルを新しい物に変えてくれた。

まるで授業中に鼻血を出してしまった時のように丁重に扱われて感動する。

このままズボンを脱げばクリーニングでもしてくれそうな勢いだった。

その後、右手にはベーグルを、左手にはタオルを持ち、ズボンを拭きながら食事をした。

事態を知らずに隣に座った客は、謎の行動を取る男をさぞ奇妙に思ったことだろう。

履いていたのはジーンズだったので、乾いてしまえば特に問題はなかった。

周囲にコロンビア帰りのような香りを振りまきながらバイト先で働いた。

 

しかし今回のようなハプニングが起こってしまった以上、

次回来店したときに「こぼしたやつが来た」と思われるのは必死である。

僕も「今度はこぼさないようにしないと」と緊張するだろう。カップを持つ手も震える。

そこで再びこぼしてしまったら……想像するだけで絶望的な気持ちになる。

しかしそこでコーヒーをやめて紙パックの野菜生活などを頼んでしまったら、

「こいつビビってやがる」と店員に僕の人間の小ささを笑われるに違いない。

どうすればいいのだろう。とりあえず明日は行かない。

 

 

 

2006.4.18

 

購入していたことをすっかり忘れていた、

よつばとひめくり2006を今日からめくり始めた。

一枚一枚に可愛らしいイラストが描かれており、

忙しく過ぎていく毎日が少し楽しいものになりそうだ。

仏滅が来るのが今から待ち遠しい。

そのひめくりによると今日は「発明の日」ということらしい。

何かを思いついたようなよつばちゃんのイラストが描かれていた。

「母の日」や「体育の日」なら何かしようもあるが、

「発明の日」と言われても何をすればいいのかわからない。

この日に活躍するのはドクター中松ぐらいしかいないのではないか。

 

発明がダメならせめて何か裏技を考えたい。

「割り箸は先端からゆっくり開くと綺麗に割れる」のような、

伊東家などで紹介されそうな生活の知恵である。

といったものの僕にはそのような人に教えられるような裏技はない。

唯一の持ち裏技は、漫画の単行本や小説のカバーの上に付いている短い帯。

あの帯を取っておきたいが、付けておくと読むときに邪魔だという人は、

いったん本からカバーと帯を外し、本の上に帯を付けて、その上にカバーを被せれば、

読むときに帯が邪魔にならなくなるのである。帯を見たいときはまたカバーを外せばよい。

 

以前このことを友人に話したところ「おおっ」と感心していたので、

この場を借りて発表してみたが、よく考えれば当たり前のことなのですごく後悔する。

 

 

 

2006.4.15

 

日記男でお世話になった小川ひなたさんから連絡があった。

彼女のブログが知り合いにバレてしまい移転せざるをえなくなったので、

新たな移転先の告知を僕のサイトで行ってくれないかとのことだった。

ちょうど日記のネタにも困っていたところなので、告知するのに特に問題はないが、

ここで簡単に引き受けるのもつまらない。少しでも恩に着せるために、

「どうしようかな〜」といかにも思わせぶりな態度をとってみた。

「な、なによ……!べ、別にアンタなんか最初からあてにしてないんだからっ!」

すると突然、彼女が流行りの(もはや食傷気味ですらある)ツンデレになった。

最近の女子は色仕掛けや泣き落としではなく、ツンデレで攻めてくるらしい。

生まれて初めてのリアルツンデレとの遭遇に戸惑う僕。

しかしここで動揺してしまっては相手の思う壺である。

「わ、わかったわよ、載せてあげるけど勘違いしないでよねっ!

アンタじゃなくて読者が可愛そうだから、仕方なく載せてあげるだけなんだから!」

素直に従うのも悔しいので、なぜか僕もツンデレになって返した。

史上初のツンデレ管理人同士によるやり取り。時代はついにここまできた。

移転先はこちらだそうです。今までは普通の日記を書いていたが、

いよいよ魔界トーナメント編が始まるらしい。今後の展開に期待だ。

 

しかし他人に内緒でサイトを運営している僕にとって、

知り合いにサイトがバレるというのは決して他人事ではない。

実際にバレてしまった彼女の苦しみは、察するに余りあるものがある。

だが世の中には、嫁に内緒でサイトを運営しながら、子供とアーダンを育てている管理人もいる。

彼女の文章を楽しみにしている読者のためにも頑張って続けてもらいたい。

花が吹き飛ばされたなら、また種を植えればいいじゃない。

ちなみに僕のサイトが知り合いにバレたら、塵一つ残さず消滅させるつもりだ。

 

 

 

2006.4.8

 

今日はバイト先で契約の更新があった。

バイトに支払われる時給は仕事の成果によって上下する。

バイト先の人にこのサイトの存在がバレてしまったら、

バイトとサイトを同時に辞めねばならなくなるので、

詳しい仕事の内容は伏せておくが、意外にも僕は仕事が出来る方だった。

というよりも、他にダメな人が多いので、相対的に活躍しているように見えた。

他の人が仕事中に寝ているのを如何にバレないようにするか画策している中、

僕は既に寝ながら仕事をするという技術を身につけていた。

 

社員に呼び出されて契約更新の席についた。いよいよ銭闘が始まる。

もしも提示された金額が納得のいくものでなかった場合は、

アラン・ニーロ氏を代理人に立てて徹底抗戦する構えだった。

全国のフリーターを目指す子供たちに夢を与えるためにも、

中途半端な金額でサインはできない。相手の出方によっては退団も辞さない覚悟だ。

 

生まれたばかりの子供のミルク代とオムツ代を要求したのが功を奏したのか、

20秒に渉る交渉の末、時給を今よりも150円アップさせることで双方が合意した。

100円アップを目標にしていた僕、予想以上の上げ幅に驚きを覚えた。

150円と簡単に言うが、150円もあれば駄菓子屋で伯爵級の買い物ができる。

それを一介のバイトに過ぎない僕に分け与えるとは、何て無謀な企業だろう。

どうやら僕が思っていたよりも、日本経済は回復していたらしい。

 

部屋を出ると新聞記者やテレビ局のレポーターに囲まれた。

球団史上最速の150円プレーヤー誕生に注目が集まっているようだ。

記者からアップした150円の使い道について聞かれたので、

「お昼に食べる定職のみそ汁を豚汁に変更します!」と高らかに宣言した。

明日のスポーツ紙には「ヒロ大幅150円アップ!」の文字が躍るはずだ。

 

 

 

2006.4.5

 

あけましておめでとうございます。

新学期も始まる今頃になっての新年のご挨拶です。

もう4分の一が過ぎましたが今年もよろしくお願いします。

 

さて、先日からこっそりとサイトの更新を再開したのですが、

活動休止中だったバンドが華々しい復活を遂げるような感じはまるでなく、

不登校だった生徒が久しぶりに登校したような居心地の悪さを感じています。

何か特別な理由があって更新を休んでいたわけではなくて、

「なんかやる気がしない」という不登校同様の理由で休んでいました。

どれだけやる気がなかったというと、せっかくイザークのフィギュアを買ったのに、

サイトでネタにすることもせず、普通に部屋に飾っているといった有様です。

ガンダムを扱ったテキストサイト管理人がイザークをネタにしないというのは、

上島竜平が熱々のおでんを目の前にしても何もせず、

そのおでんを家に持って帰って普通に食べているようなものです。

 

休止していた四ヶ月間。特筆すべき出来事はありませんでした。

サイトに関連することでいえば、PCを新しく購入したことでしょうか。

35話の画像が今までより綺麗になっているのはその所為です。

5年前の機種から最新の機種に変わりました。

CPUは900MHzから2.8GHzに進化。リアルで通常の3倍です。

これからは新しいPCでどんどん更新するぞ、と意気込んだのですが、

冷静になって考えてみれば、いくらPCの性能が上がろうが、

ネタを考えるのは人間なので全く意味がないことに気づきました。

むしろPCゲームやDVD鑑賞に時間を割くことが多くなり、

しかも分割払いで購入してしまったので毎月の生活も苦しく、

ますますサイトを更新する気がなくなっていました。

 

しかし先日、久しぶりに過去の日記を読み返したところ、

その時々の自分の行動や心境が事細かに綴られており、

本当に「日記」として機能していることに感動してしまいました。

自分の日常を記録するために、また日記を書いていこうと思います。

他人の日常などみなさんは面白くも何ともないと思いますが、

完全に自分のために書きます。申し訳ありません。

 

また大半の読者の興味対象であろう「ルナマリア様がみてる」ですが、

現在のペースで更新していくと、終わるのが4年後になってしまうので、

今後は月に一度ぐらいは更新していこうかなと思います。あくまで予定ですが。

みなさんの中には、僕がこの企画に対するやる気がなくなったために、

更新が停滞しているのではないかと思われる方もいるでしょうが、

それはむしろ逆で、作品に対する愛着が沸きすぎてしまったために、

初期の頃のように適当に作れなくなってしまったのが原因です。

あのキャラもいじりたい。このキャラもいじりたい。イザーク分が足りない。

そんなこんなで悩んでいるうちに更新できずに月日だけが過ぎていきました。

しかしここまで続けてしまった以上、途中で止めるのも勿体ないので、

何とか最終回まで続けていこうと思います。

完結させた時、僕はどのような思いを抱くのでしょうか、

たぶん長いマラソンを走り終えたときのような充実感と、

無駄な時間を使ったことへの怒涛のように押し寄せる後悔だと思います。