5回目の入院治療


2003年  9月
29日

 (月)
a.m10:30  夫の車で病院到着。白血球の値が良ければ今日から入院予定。
皮膚科病棟のベットが空いていない為、2階の混合病棟(実質放射線科)での入院になった。
病室の入り口にひまわりの造花が飾ってあるのに気づき、嬉しくなった。
病室は思っていた以上に暑い。半袖Tシャツを持ってこなかったことが悔やまれる。
a.m11:30  I主治医により、CTのための血管確保。
通常CT室へ行ってからやるのだが、前回、なかなかとれななかったので、次回から病室でやってきて欲しいと言われていたためだ。
造影剤と普通の治療のための点滴とは「圧」が違うとかで、前回、CT室で造影剤用のものを渡されていたが、看護婦さんが普通のものと一緒にしてしまい、どれだか判らなくなったとかでその時は普通のもので血管確保し(CT室でもらってきたものでない事を私は後で知った)CT室へ行ってから技師さんや先生が戸惑っていたが、それなりにやってくれた。
今回、造影剤用のものをもらってきてはいなかったが、前回やってもらえたから…と言う事で、普通のもでやってくれた。
いつもの事ながら、かなりてこずり、腕を温める等して3回目にやっと成功。先生は汗だくだった。
火曜日に「加齢総合診療科(内分泌科)、金曜日に「放射線科」の外来をそれぞれ予約してもらうようにお願いした。
それぞれの科の主治医に、ワザワザ外来に来るのは大変だから入院した時に予約を入れて来れば良いからと言われていたからだ。

後、ずっと気になっていた事をI主治医に聞いてみた。
「外来でもらったジンマシンの薬が強すぎるのでその事でM主治医と話がしたく、入院病棟へ直接TELをしたのだけれど、その時電話に出てくれた看護婦さんが『入院患者以外はここにはカルテがないから判らないので、外来に掛けなおして欲しい。』って言われたんです。今までそんな事を言われた事がなかったんですが、結局あちこちたらい回しにされ、M主治医が捕まったのは結局は入院病棟だったんですよ。急用があった時はどこへ掛ければ主治医に出てもらえるんですか?」
「普通は入院病棟へかけてもらって構わないんですよ。きっと、その時電話へ出た看護婦が忙しかったのかもしれないですね。次回からは医局へ掛けてもらえばいつも同じ対応だし、間違いないです。」との返事。

p.m12:45  ジンマシンの薬の副作用で眠くてたまらないので、30分程寝た。
p.m2:30  熱36.7   看護婦さんより、治療の事など訪ねられる。病棟が違うと、今までの経過など聞かれるからちょっぴり面倒。
p.m3:00  CTに呼ばれる。今回は胸部と腹部
造影剤のためのルートを確保していったのだが、管が詰まったり破れたりする可能性があるから、造影剤専用のものでなければ駄目と言われる。
前回の先生と違っていたため、言う事や考え方も違うらしい。前回はたまたま運良く上手くいったと言う事なのか…。結局ここでも時間かけて血管探しが始まる。何のためにルート確保し、水分点滴をし、ガラガラ点滴台を引きながら来たのか…と思ったら悲しくなってきた。
しかし、不安定な精神状態で血圧が上がったせいか(関係ないかも)CT室では初めて1発目で成功してもらえた。なんだかな〜・・・・(-_-;)
いろいろ考えても仕方ない、1発で決まったんだからよしとしよう。
p.m3:40  病室へ戻ったら、今日は放射線科の教授回診らしく、大勢の先生がいた。その中にN主治医がいて「何でここにいるの〜?」と不思議な顔をしていたので
「皮膚科を追い出された〜、N先生の顔が見たくなって来ちゃったよ〜。」としばらく雑談。
ほっとする一時・・・。

やっと意味のない点滴から開放される。疲れた〜〜。点滴針を押さえておくテープをはがした後のところが3×5四方ジンマシンに。しばらくして、治まって来たが…。
p.m3:50  T主治医とトイレの前で会った。採血の結果、白血球4500あったとの事。治療ができそうだ。しばらく治療を延期していた分、白血球がかなり上がってきたようだ。
p.m4:30  エコー   エコーは放射線科の外来でやるのだが、ここでもN主治医に会い「今日はよく会うね。」と話した。
今回は珍しく検査中に寝る事はなかった。疲れた。
夕食の時間が近かったので、空腹だったが、我慢。今日は昼食抜き。
p.m6:20  お腹がとても空いていたので、普段食べるのが遅い私もあっという間に食べてしまった。食べ終わる頃、午後から仕事に出かけた夫が来てくれた。
p.m7:00  アレルギー反応のテスト・・・・・異常なし。
p.m7:20  インターフェロン   この注射はたいてい午前中にやるので、夫がいる時にやる事はまずない。良い機会(?)なので、夫、見学。その後、お帰り。  
30日

 (火)
a.m6:00  熱36.7   血圧92/64
ジンマシンの薬や治療の影響で体がだるく、目は覚めたのだが、なかなか布団から出られなかった。
a.m6:50  それでも、元気を出して散歩に行った。散歩の途中で、私を呼び止める人が・・。私はこの方が誰だか直ぐに判らず、「ちょっと、ひまわりさん。」と何度か言われてやっと思い出した。前回1日だけ一緒の病室で過ごしたUさんだった。たった1日だけだったが、えらく気が合って楽しい時間を過ごしたその方だった。その時はマスクをしてる事が多かったので、顔を見ても直ぐには判らなかったのだと思う。しばらく朝からハイテンションでおしゃべりをして、「病室へ遊びに行くね。」と言って別れた。今回も同室だったら、また賑やかに過ごせただろう…、残念。
a.m7:10  病室へ戻ったらぐったり、しばらく横になる。その後、コーヒーを飲む。
a.m9:00  食後、1時間近く眠る。
a.m10:20  インターフェロン
a.m11:30  加齢総合診療科外来受診
p.m1:30  母へTEL
p.m2:15  シャワー   疲れた。
p.m3:30  6階の皮膚科病棟へ遊びに行った。しかし、教授の都合で普段なら木曜日の回診なのだが、今日に変更されたらしく、先生方がぞろぞろぞろぞろ・・・・。
慌てて自分の病室へ引き返した。
p.m3:50  ワザワザ、私だけのためにここまで来ないかもしれないな〜と思っていたら、それ程大勢ではなかったが来てくれた。その時、皮膚科病棟担当のU先生も一緒に来ていて、「6階に入院できなくて悪かったね。」と私に言った。
「いえ・・、以前放射線科には入院していた事があるから、違和感はないです。」
「あ〜、そっか、そっか。」
p.m4:00  再び6階へ
あいにくUさんはいなかったが、やはり前回同部屋だったSさんがいたので、しばらく会話する。
「少し肥えりゃ〜しない?」とSさん。
「うぅぅ・・・。」(苦笑)

自分の病室へ戻る途中、Uさんとばったり会う。私の病室へ来てくれたらしい。二人で1階まで下り、庭をブラブラしたり、ベンチに座ったりしながら、1時間以上おしゃべりした。
Uさんもわたしと同じ病気なのだが、再発の不安、金銭的な事、後は先生方の噂話やもう少し元気になったら他の同じ病気の方とも一緒に温泉でも行きたいね・・・など、落ち込んだり、励ましあったり、大笑いしたりと楽しい時間を過ごした。
p.m6:00  夕食が運ばれてくるまでしばらく部屋の方達とおしゃべり。階によって多少運ばれてくる時間に差があるようだ。6階は決まった時間よりたいてい早めに運ばれてくる。ここ、2階は10分以上遅れることが多い。ひどい時は30分遅れと言う日があった。ま〜、別にどこかに時間で出かけるわけではないから良いのだが…。

同部屋には私と同じ悪性リンパ腫の方、別の癌の方がそれぞれ抗癌剤治療をし、もう一人の方は放射線治療をしている方だった。どの方も苦しくて辛い治療をしている方ばかり。つい、7年前の自分を思い出してしまう。自分にもこう言う時期があったんだっけ…。
しかし、皆さん、明るい方ばかり。
p.m6:30  夫が来てくれる。お弁当を買ってきたので、一緒に食事。病院ではあるが、一緒に食事できるのは嬉しい。
p.m7:00  夫 お帰り
今夜はなかなか眠れず、私にしては珍しく10時半頃までテレビを観ていた。
10月
1日

 (水)
昨夜遅くまでテレビを観ていたせいもあるのか、今朝は眠むだるい。
a.m7:00  散歩  正面玄関の外にあるベンチに座って携帯で夫と会話。一しきりおしゃべりして病室へ。今までなら、6階まで階段を往復したのだが、今回は体がだるくてとても出来そうにない。食欲はあるのにあまり動かないから、入院中太るだろうな〜と変な心配をしてしまう。再発もなく、治療もちゃんとできれば「御の字」なはずなのに。
a.m10:15  インターフェロン
その後、病室の方達と1時間位おしゃべり。今回は全ての検査を1日目にしてしまったので、心身共に楽。いつもなら、最初の3日間は検査のために、3食のうち、1回はまともに食べられない。
a.m11:20  入院係りに用事があったので、そこへ行きがてら、売店へ行ったり軽く散歩をする。
p.m12:00  珍しく、昼食にお寿司。細巻き4つ、太巻き2つ、お稲荷さん2つ。しかし、細巻きの2つの具が私の嫌いな赤ジソ(柴漬け)が入っていたので、(何故、赤ジソなの〜 (T_T))と思いながら残してしまった。

抗癌剤の副作用で一人の方が突然激しく嘔吐。私はびっくりして慌ててナースコールを押す。吐き気止めの薬は私が治療していた頃に比べ、随分開発されたと聞いたけれど、人それぞれ副作用の出方が違うため、全てそれに当てはまるわけではないようだ。
その方が落ち着いてから、申し訳なさそうにしていた。しかし、ここは病院で皆辛い治療をしているのだから仕方がない事。私も夜中に、ベットの横に用意してもらってあったポータブルに嘔吐と下痢を繰り返し、皆の就寝中、悪臭を漂わせた経験がある…と慰めにもならない経験談を話し、お互い様だから気にしないで…、そんな事で気を使ってたら治るものも治らないと偉そうに話した。今思えば、彼女の気持ちが判るだけに、「申し訳ない」と言う気持ちをどう話したら彼女は楽な気持ちになれるだろうと何故か必死だった気がする。
p.m1:45  シャワー
p.m3:00  散歩  外に出てメールを打っていると、皮膚科の看護婦さんが通りかかり、必至で携帯と格闘している私に「ひまわりさん!」と声を掛けられる。今の病棟では知っている看護婦さんが誰もいないので、知ってる看護婦さんに会えると何故かほっとする。しばし、会話。
その後、皮膚科へ遊びに行く。前回仲良くなったYさんと一緒にUさんの病室へ。
入院を重ねるごとに知り合いが増え、看護婦さんとも仲良くなる。良い事なのかどなのか、複雑な心境。単純に考えれば、入院生活は、嫌な事ばかりではないって事かな〜。
p.m4:00  病室へ戻り、コーヒーを飲みながら田原総一郎、節子夫妻の「私たちの愛」を読む。
p.m6:00  「私たちの愛」を読み終わったので、夕食が運ばれてくるまで「婦人公論」を読む。今回はいつになく、倦怠感があるのと、具合の悪い方が多く、あまりおしゃべりしないので、本を読んで過ごす事が多い。
p.m6:20  夫が来てくれたので、一緒に夕食。ジンマシン、お通じの薬(インターフェロンの副作用で便秘になるため、入院中だけ、食事後3回飲んでいる)以外の薬は朝飲むだけなのだが、朝晩飲んでいるジンマシンの薬と一緒に他の薬(チラーヂン、リザベン)もうっかり飲んでしまった。こんな事は初めて。おしゃべりに夢中になっていたせいか、ボケてしまったのか…。
p.m7:00  主治医の入れ替えがあったと、新しく主治医になったO先生がご挨拶に来てくれた。I主治医と入れ替えとの事。その他はG主治医がMu主治医に替わった。度々入れ替えがあるので、ややこしい。4人のうち2人が入れ替わった。
p.m9:00  チラーヂンを夕食後にも飲んでしまった事をさっき主治医が来た時、話すのを忘れてしまったので、看護婦さんにその事を伝えた。この薬は飲みすぎると心臓に負担がかかるので、とても危険らしい。1回、間違えただけなので、大した事はないと気にしていなかったが、主治医にその事を伝えてくれた看護婦さんが再び来てくれ、「主治医から血圧を測るように指示がでました。」と言って、測ってくれた。  121/78
何かあったら連絡して欲しいと言われた。
次回から気をつけなければ…。
2日

 (木)
a.m6:15  血圧98/74       頭痛、倦怠感、喉痛少々
昨日飲み過ぎたチラーヂン、今日は一日飲まないように看護婦さんから言われる。
今朝は散歩に行けそうにない。2時間くらい、寝る。
お隣りのベットの方に「今日は朝からよいしょ、よいしょと言ってるけど、大丈夫?」と言われてしまった。
私はどうも体がえらいと、「よいしょ」と言う癖があるらしい。悪性リンパ腫で入院していた時も同室、それに看護婦さんから、同じ事を何度か指摘された事があったっけ。
思わず笑ってしまった。
でも、今日は本当に体が辛い。
a.m10:45  1時間位寝た。いくらでも眠れる。
a.m11:00  インターフェロン
M主治医が来てくれる。「今、飲んでいるジンマシンの薬(アレロック)は副作用が辛い。眠くてたまらない。家でも寝てばかりいるから太ってきた。」と話す。
最近出た薬らしいが、眠気が出ない薬(アレグラ)と替えてくれることになった。
「今日は頭痛と倦怠感がある。」と私。
「毎回、治療4日目と言うと、同じような症状が出るよね。いつもの副作用だろう。」と言われ、そう言えばそうであったと納得。
a.m11:45  眠たくて仕方がないが、寝てばかりいても…と、散歩へ出かける。しかし、かなり疲れてしまった。ちょっと無理しちゃったかな。
p.m12:00  食欲があまりなかったが、カレーだったので、7割は何とか自分を騙し騙し、時間をかけて食べた。
p.m3:00  汗が大量に出る。副作用のせい。
p.m3:30  1時間位眠る。
p.m4:50  夕食の時間まで病室の方達とおしゃべり。
「優しい旦那様だね、感謝しなければいけないよ。」と言われ「ほんとに…。」と応える私。
そんな話をしているところへ夫登場。皆に「くしゃみしなかった?」と大笑いされる。
p.m6:30  相変わらず食欲がなく、多少吐き気もあったが、夫と話をしながらポツポツと食べているうちに完食!!『夫の力は偉大である!!』
p.m7:10  夫お帰り
p.m7:30  薬剤師が今飲んでいる薬の説明に来てくれる。
p.m9:30  T主治医が来てくれる。
3日

 (金)
a.m6:50  今回の入院は食欲があるのにだるくて、寝てばかりいたため、入院当初と体重はほとんど変わり無し。
ジンマシンの薬をかえたせいか、目覚めがよく、だるさがあまりない。
体が軽い分、動きたくてたまらない。昨日はあんなにえらかったのに。
元気に散歩へ。
心配していた夫へTEL。
a.m7:20  コーヒーを飲む。
a.m9:30  酷い下痢   毎回、金曜日は下痢になる。
a.m10:20  放射線外来へ    CTの結果を見せてもらう。
主治医とは7年のお付き合い。つい、いろんな事を気兼ねなくおしゃべりしてしまう。数値に問題がなく、心身ともに元気な時は雑談で終る時もある。今回は、病気の事など、それ程深く思いつめていたわけではないが、ATLの事、再発の不安を話してみた。
「入院して治療をしていれば、不安に思わないでと言っても、無理だと思うけど、今のところは実際再発しているわけではないし、ホジキン病にしろ、ATLにしろ、再発や発病の可能性はあるにしてもその確立は少ない。
ホジキン病の場合、再発を発見するのは、検査でよりも本人が触診や体調の変化に気付き、見つけてくることが圧倒的に多い。だから、もし、『おかしいような気がする、不安だから診てもらいたい』と思ったら、いつでも来れば良い。『気のせいだよ』なんて言わないから。もし、再発しても、白血球の数値を見ながらだが、治療はいくらでもあるから、受け皿はいくらでもあるから安心して。精神的には辛いけど、同じ生きるなら、温泉へ行ったり、楽しい事をしたり考えたりして過ごした方が良いよ。大丈夫。」とN主治医。
主治医にそう言われ、安堵で全身の力が抜けた。涙が出そうだった。自分では、それ程病気に対して思いつめたり、神経質には考えていないと思っていたが、今日の先生の言葉で自分でもビックリするくらい安心した。気持ちが凄く穏やかになった。ひとつ、大きな山を乗り越えたようなそんな清々しい気持ちになった。
こう言う経験は初めてだった。
主治医が言ってくれた事は私に対する慰めであって、現実は何も変わっていない。ホジキン病の受け皿はあったとしても、メラノーマは再発の可能性が充分あるにもかかわらず、確立された治療法はない。しかし、主治医の「大丈夫」の一言でこんなに気持ちが楽になるなんて、医者の一言の重みを凄く感じた。
良い先生に恵まれた事に感謝した。
p.m12:20  採血    インターフェロン
p.m1:15  採血の結果、白血球3400 退院決定!
白血球の値で退院できるか否かが決まる事になっていたので、ほっとした。
次回の外来日10/22
リザベン、アレグラを処方してもらって、夫の運転で帰宅。


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