入 院


2003年 2月
12日 

 (水)
a.m9:30  入院のため、夫の運転で病院へ。
a.m10:00  皮膚科の外来で先日診てもらった先生からこれからの説明を聞く。その時、3人の先生が一緒に説明の補足をしてくれたり、患部を診たりした。初め、(この先生方は何だ?)と思ったが、この先生方が私の主治医M氏、K氏、H氏との説明が後からあった。

メラノーマを疑わずにほくろを切除してしまった場合は出来るだけ早く(2週間以内が望ましいらしい)適切な治療をしないと、一気に癌細胞が広がる恐れがあるらしい。私のほくろはなかなか悪性と判定できず、断定出来るまでに1ヶ月以上経ってしまったため、早急に治療しなければと言う事で急遽入院になったようだ。
電話での話の様子ではまだメラノーマと断定出来ていないものと思っていたが、この話を聞いて初めて(既にメラノーマに間違いないんだ)と知った。覚悟は出来ていたが・・。

「現状況では“ステージVA”、手術してみないとはっきりは判らないが。後、まだ臨床試験中なのだが、『センチネルリンパ節生検』と言うのをやっている。これは、色素や放射性物質を腫瘍の周囲に注入し、その物質が最初に注がれるリンパ節(センチネルリンパ節 《通常1〜2個=最も転移が見つかる可能性の高いリンパ節 》 )だけを見つけ切除する方法で、現在ではまだこの検査が確立されていないため腋の下などのリンパ節全てを切除しているが、できればこの生検への参加をしてもらえればと思っている。」との事。
私は少し考えたがOKし、承諾書にサインした。
説明後私は先生方に「病気の進行度、もう長くは生きられないとか、治療のしようがないとか、全て隠さず本人に話して下さい。お願いします。」と伝えた。主治医M氏は「全て話して良いんだね。」と私に念を押した。(念を押されたと言う事は覚悟した方が良いのかも・・)と少し思った。
その後、患部の写真撮り、エコー、採血6本。
採血はいつもの事ながら失敗され、お湯で手を温め、血管がよく出てきたところで再びチャレンジ。
p.m12:00  一通りの検査終了後、病室へ。荷物を置いたら食事に出掛けた。
p.m12:30  病室に戻るとパジャマに着替え荷物の整理。すっかり病人になった気分。むなし〜。ため息ばかり出る。
p.m1:00  肺活量の検査、心電図
p.m2:00  熱37度  血圧113/64
病室が随分暖かいせいなのかいつもより少し熱が高め。
看護婦さんから入院に当たっての説明が別室であった。
身長、体重測定。(ん〜??体重がかなり増えている??)昨夜壮行会でたらふく飲んで食べた事を思い出した。(苦笑)
p.m3:00  夫が一端帰宅。夕食頃また来てくれるとの事。自宅から病院まで車で10分足らず、近いと言うのは有難い。しかし、私が入院することによって、再び夫への負担がかかってしまう事、申し訳ない気持ちでいっぱい・・。
夫は「二人で一人なんだから。元気になってもらわないと困るんだからね。申し訳ないなんて思っていたら良くなるものもならないよ。」と言ってくれる。ほんとに感謝、感謝。
p.m4:40  レントゲン
p.m5:30  看護婦さんが来て傷の様子を診ていく。夫が来てくれる。
p.m6:00  夕食  少し物足りなさを感じる。
p.m6:30  夫を玄関までお見送り。また離れ離れの生活、寂しぃ。
13日

 (木) 
a.m6:00  熱36.6
a.m7:30  仕事前に夫が顔を出してくれる。頼んでおいたフォーク(手術でしばらく右腕が使えない為)と、“センチネルリンパ節の生検法”の資料を持ってきてくれた。
玄関までお見送りした後、今のうちに体力温存しとかなきゃと思い、皮膚科病棟の6階まで階段を上ってきた。しんど〜〜。
a.m8:30  熱36.6
a.m10:20  H先生が来てくれる。
抗生剤のアレルギー反応の検査をした。
20日〜21日にかけて頭部、胸部、腹部のCTの予定。
明日の手術は2:30〜の予定だが前の手術の時間が前後する場合があるからはっきりした時間は判らない。家族には午後2時には来てもらった方が良いかも、との事。
夕方夫が来たら手術の説明をするので、来たら連絡して欲しいと言われた。
a.m11:00  H看護婦さんから明日の事で説明。
センチネルリンパ節生検は午前9時半〜。30分〜1時間程かかる。この時、造影剤もやるから朝食は採らないようにとの事。
このH看護婦さんは私の担当看護婦さん♪自身も皮膚の病気があり、ここで治療中との事。
「メラノーマは2年3年・・、の付き合い。何度も入退院を繰り返す事になる。そうなったら看護婦をはじめ皆でサポートしていくからね。メラノーマに関してはここの病院の先生方は皆随分研究しているから安心して任せて。」とH看護婦。
20分以上、私の不安を取り除くためいろんな話をしてくれり聞いてくれた。そのお陰ですごく安心した。
p.m1:00  シャワー
p.m1:30  放射線科に喉、腋の下のエコー。
受付の看護婦に「また、入院になったんだね。N先生(放射線科の主治医)に何か伝えておく事ある?」と言われたので「何かあったらよろしくお願いしますと言っておいて下さい。」と私。
p.m3:40  K先生がリストバンド(氏名、年齢、血液型が書かれ、それが一目で直ぐ判るように腕にはめておく物)をつけにきてくれた。これははさみで切らない限り外れないようになっている。昨年頃から医療ミス防止のために患者につけさせるようになったとか。これは血液型で色別されていて私はB型だから白。人のつけているのを見て、黄色やピンクの方が可愛いな〜と思ってしまったが、こればっかりは好みで替えられない。残念。
p.m3:45  教授回診  今までの経過などを話す。カーテンを締め切っての会話。緊張と暑さで汗だく・・。
回診直後、主治医以外の先生が傷のチェック。後で知ったのだが、センチネルリンパ節生検をやって下さる先生。
p.m4:30  手術後に使う防水シートを買っておくように言われたので売店へ行った。ついでにイヤホーンも買った。同部屋のおばあちゃんが夜中になると騒ぎ出すため、昨夜はほとんど眠れなかった。明日のために今晩はしっかり寝ておきたいからと思って買う事に。
p.m4:40  看護婦さんが手術着を持ってきてくれる。
p.m6:00  夫が自分の分の夕食を買ってきたので一緒にディルームで食べた。
p.m6:30  食器を片付けに行ったらそこで、婦人科に入院した時私の担当だった看護婦さんに会ったので「今はこちらの病棟に勤務してるんですか?」としばし会話。覚えててくれて嬉しかった。
p.m7:00〜8:20  手術の説明
手術は局所麻酔。前回の手術創より半径2cm離し、脂肪組織下で切除し、皮下、真皮、表皮と縫合する。術痕は10cm程度。引きつって肩の動きが制限される可能性がある。
上手くつかず、傷が開く可能性があり、時に再手術が必要。
麻酔のアレルギーが出る可能性があり、そのため手術が中止になる場合がある。
手術痕より末梢が腫れたり、常色のプツプツした水泡が出来る可能性がある。
今回の切除したものの結果で今後の方針を決めるので、完治となる手術ではない。
センチネルリンパ節が放射線で同定でき、生検が局所麻酔で出来そうな浅いところにあった場合に限り、皮膚切開して生検を行う。それが出来ない場合は今度は全身麻酔でもう1度手術をする事になる。(腋窩郭清(かくせい)術=腋の下のリンパ節切除)


術後の治療の事を聞いてみた。
V期だった場合、抗がん剤(ダカルバジン、オンコビン、ニドラン)を5クールと、免疫療法(インターフェロン)を併用するのが通常でインターフェロンは3年以上する必要がある。インターフェロンの関しては問題ないが、抗がん剤については、過去にダカルバジンを使っているから2次癌の恐れもある。ATLVのキャリアだからそれも無視できない。それと、この治療方法は確立されているものではなく、有効性は2〜3割程度。実際どのように治療していくかは思案中。治療自体を拒否する事も可能。治療をやるかやらないか決めるのは自分。」

病気の現状況を聞いてかなりショック。でも、父の時よりは多少ショックが軽い。
1日でも元気に長く生きる事だけを考えよう。


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