「約束」

Poem by ひかり.S




「五日の八時に某所でね」

なんでもない関係ではあるけれど

人と会う約束があるのはうれしい

一週間も前から心が温まる



春だというのに風の冷たい夜だった

「ごめん、急に行けなくなっちゃった」

五日の六時

次の予定も決めないままに電話が切れて

コオリツクココロ



ぽっかりとあいた時間と空間

どうやって埋めればいいんだ?

せめてきのうわかっていれば

たたかう準備ができたのに

絵も音楽も役立たず

ああ季節はずれの落ち葉のように

sa ma yo u ko ko ro



らーめんらいすを食べに出て

酒でも飲むかと寄った店は満席で

しかたなく遠回りして帰る

宙ぶらりんのこころ

まるで若い頃みたいだ



春になったと浮かれていたら

風がやけに冷たく身にしみて

裸のいちょうもこおりついていた










comment


「約束」


世の中そういいことばかり続きません。

「油断していると痛い目に遭う」という典型のような

経験を詩にしました。ホント寒い夜でした。




Poem & comment by  ひかり.S


次へ

詩集「追伸」へ


sachi-y@msd.biglobe.ne.jp

http://www4.justnet.ne.jp/~hikari.s/



クプカ「きら★」目次へ