「二十年目の手紙」

Poem by ひかり.S

 

 

なにげなくひらいた

古びたスケッチブックの中から

一通の手紙が現れた

うすみどりいろの封筒に

忘れていた名があった

 

 

やわらかい字で埋められた若い手紙が

わたしをなつかしい過去へつれていく

 

 

あの頃の日々は

どうしてあんなにまぶしかったのだろう

どうしてあんなに

かんのうてきだったのだろう

 

 

スケッチブックのさいごのぺーじに

あなたのヌードのデッサンがありました

栗色にかがやいていた

あなたの長い髪が

あざやかに目に浮かびます

ちいさなさよならが

ながいさよならになりました

元気で暮らしていますか

 

 

わたしは歳をとりました

 

 

 

 


comment

 

「二十年目の手紙」

 

書きかけの詩に苦労していたら、偶然出てきた

ひとつの手紙に強く心を動かされて,別の詩ができました。

何か具体的な物があると、詩は作りやすいですね。

 

 

 

Poem & comment by  ひかり.S

 

 

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