「これから」

Poem by ひかり.S

 

髪の毛もひげものびるに任せて

学生時代のように気ままな旅をしよう

リュックサックにスケッチブックと洗面道具

少しの着替えと日記帳

できれば一冊の文庫本しのばせて

 

時間を忘れて

各駅停車でのんびりと

気に入った駅で途中下車

山の映る湖があれば心躍るままにスケッチし

公衆温泉があれば脚をのばして湯に浸かり

茜色の空を見上げて

草原の散策

記憶の引き出しをあちこちあけて

苦さや酸っぱさを味わいながらも

「これから」のことを考えよう

 

白い夏の雲のような少女がいれば

澄み切った気持ちで声をかけ

困っている年寄りがいれば

ためらうことなく手伝ってあげたりして

失ったみずみずしさを取り戻そう

 

心ざわめく夜には

愛しい人に手紙を書こう

山小屋に泊まって

テレビも新聞も見ないで

ただ満天の星の音楽に耳をすまそう

 

長い間に染みついた人生の脂肪を

きれいさっぱり落としてしまう

滝に打たれるような旅に出よう

 

「これから」が消えてしまわないうちに

 


 

comment

旅へのあこがれを書いていたら、

本当に旅に出たくなってきました。

 

クプカきら星★メニューへ

トップページへ