「琥珀色の」

Poem by ひかり.S

 

 

深夜

制作に疲れた

こころとからだに

しみわたる

一杯の酒

 

流れているのは

無伴奏のチェロ

今夜の演奏は

高貴なフルニエ

 

ああ 絵が描けた

僕が僕であることの喜び

長い迷いがとけていく

人知を超えた大きなものに

感謝の乾杯

 

琥珀色の至福

胃の中で小さな僕がバンザイをしている

こんなに

うまい酒はない

 

年とったのかなあ

涙がでてきた

 

 

 

 

 


 

cmment

まことに小市民的な喜びで、心苦しい気もしますが、

こういう瞬間も、たまにはあっても良いかなと思っています。

「くらげ」以降続いた連作の最後です。

 

sachi-y@msd.biglobe.ne.jp

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