
東寺 (とうじ)(正式には教王護国寺)
真言宗東寺派(東寺真言宗)総本山 八幡山 教王護国寺(通称東寺) 世界文化遺産
京都市南区九条1
「東寺」と聞いて頭に浮かぶのは、京都に住む年配の人なら”こうぼうさん”。弘法大師空海の月命日の毎月21日に開かれる弘法市(境内にいろいろな露店が出て賑わう)。当初は年に1回行われていたものが、延応元年(1239)以降は毎月行われるようになったという歴史のある市で、毎回約20万人が訪れるという(朝5時ごろから夕方まで)。毎月第一日曜日には、骨董市(がらくた市)も開催される。また他府県の人なら、木像建築では日本一の高さ(57m)の五重塔ではないでしょうか。この五重塔、すっかり京都観光のシンボルとなってしまい、京都紹介や京都を舞台にしたテレビドラマでよく登場している。
東寺は五重塔だけではありません。境内にはたくさんの国宝、重要文化財があります。それもそのはず、東寺は延暦13年(794)桓武天皇が長岡京から平安京への遷都のとき、都の鎮護のために創建された歴史あるお寺。平安京の大内裏(平安宮)から延びる幅員85mの朱雀大路の南端に都の出入口として羅城門が作られ、そこに王城鎮護のために東側に東寺(別名・西寺、左大寺)、西側に西寺(別名・右寺、右大寺。廃寺)が建設された随一の官寺。平安京内の官寺はこの二つのみで、東寺は平安京の左京と東日本の守り寺とされた。
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| 西寺跡(さいじあと) 西寺は、東寺とともに国家鎮護のために建立された官寺。伽藍構成や規模は東寺とほぼ同じで、東寺と左右対照の配置がなされていたと考えられる。 時代が経つにつれ、空海に下賜された東寺が真言宗の寺院として発展していく一方で、守敏に下賜された西寺は、律令国家の衰退や焼失で次第に荒廃した。現在、唐橋西寺公園内に講堂跡が土壇として残り、史跡西寺跡の石碑が建つ。 |
羅城門(らじょうもん)遺跡とその模型 羅城門は、都の正面玄関となる門で、都の中央を南北に走る朱雀大路(幅約84m)の南端に位置していた。構造は、瓦葺の二層閣(高さ不明)で、門の両側には外堀を有する羅城(築地)が東西に延びていた。また、二層目には都を外敵から守る神、兜跋毘沙門天像が安置されていたという。 羅城門は、門の幅が約32mに対し、奥行きが約8mと短く、不安定な構造だったため、台風などで3度も倒壊、3度目以降は再建されなかった。現在はその名残として唐橋花園公園に石碑が建っている。 発掘調査で掘り出された兜跋毘沙門天像は、東寺の宝物館で公開されていて、羅城門の復元模型は京都文化博物館(烏丸通三条東入る)で見ることができる。 |
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造営開始30年後の弘仁14年(822)、嵯峨天皇は唐から帰国した弘法大師空海に下賜された。それ以降、教王護国寺と称し真言密教の根本道場として他宗の雑住を拒否して、朝廷の厚い保護を受けて国家・天皇家の加持祈願を中心に活動。弘法大師空海没後は荒廃したが、高雄寺の文覚(もんがく)上人が再興に着手、源頼朝の援助などで復興した。
文明18年(1486)の土一揆で創建時の建物は失われ、現在の堂宇は以降に再建されたもの。伽藍配置は奈良時代の伝統を踏まえられており、南大門を入ると金堂・講堂・食堂(じきどう)・北大門が一直線に並んでいることが分かる。南大門の東にJR新幹線からも見える京都のシンボルともなっている高さ55mの五重塔(国宝)。現存する木造塔では日本最高だが、建造に当たっては、その木材を稲荷山の神木(伏見稲荷大社)を伐採している。また、西には元は弘法大師の住房とされる大師堂があり、大師像が安置されている。東寺の本尊は金堂の薬師如来。講堂には大師の理念に基づく密教の羯磨曼荼羅が安置されている。
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| 東寺の正門の南大門 | 毎月21日に開かれる「弘法市」 | 宝蔵(非公開) |
大師堂の南側にあるのが毘沙門堂。天慶2年(939)、「平将門の乱」の際、都の守護神として羅城門に安置されていた兜跋毘沙門立像(国宝) を祀るために、江戸時代の文政6年(1823)に創建された。(天元元年(978)7月の台風によって羅城門が倒壊したため、食堂(じきどう)に移された)。老朽化のため平成6年1994)に改築され、その際に兜跋毘沙門天を元に作られた毘沙門天を本尊としている。兜跋毘沙門天は現在宝物館蔵となっている。
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| 金堂 | 講堂 | 食堂 |
◇東寺の所在地など
・住所:〒601-8473 京都市南区九条1 ・電話:075-671-9612(拝観受付)、075-691-3325(代)
・拝観:境内と御影堂は自由。金堂・講堂の拝観は500円(9:00〜16:30)
・春・秋に宝物館の特別公開が予定されている
・アクセス:近鉄東寺駅下車徒歩5分、 JR京都駅南口(八条口)徒歩15分、
市バス「九条大宮」、「東寺東門前」すぐ