
鹿王院
(ろくおういん)臨済宗系単立寺院 覚雄山 鹿王院
京都市右京区嵯峨北堀町24
足利三代将軍 義満が建立した禅寺。
鹿王院は、三代将軍足利義満が延命を願いこの地に一宇を建てたのが始まり。康暦2年・天授6年(1380)、義満24歳のときであった。開山は夢窓疎石の後継者といわれる普明国師(ふみょうこくし)。当初は、興聖寺(こうしょうじ)と称していたが、至徳元年(1384)に宝幢禅寺(ほうとうぜんじ)と改めている。後、開山堂を建てたとき、後方の山に野鹿がよく現れることから鹿王院と号している。その後、応仁の乱などで衰退してしまい、残った開山堂(鹿王院)を再興して寺号にした。
なお2年後の永徳2年(1382)、義満は「室町殿」の東隣に自らの仏道修行の場として相国寺の創建を発願。10年後の明徳3年(1392)に落慶している。
鹿王院へ行くには、京福電鉄嵐山線「鹿王院」が便利。駅から南へ徒歩約5分、また、車折神社から西へ400mほどのところ、落ち着いた町並みの一角にある。
創建当時の姿を残す山門を潜ると中門までの参道両側はカエデなどの樹木が覆い、足元は青苔が続く。この山門には義満自ら筆を振るった「覚雄山」の扁額が掲げられている。また参道は、紅葉の頃に訪れると色づいた美しいカエデを見ることができ、隠れた紅葉スポットとなっている。
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| 中門を潜ると正面に庫裡 | 日照りが続き赤くなっている苔庭園 | 舎利殿から見た客殿 |
庫裡で拝観手続きを済ませ、客殿へ。客殿からは、この寺の中心となってい嵐山を借景にした枯山水庭園そして舎利殿が望める。客殿から舎利殿への回廊の途中にある。本堂には運慶作の釈迦如来と十代弟子の像 が安置されている。他、開山普明国師(ふみょうこくし)と開基足利義満の像が奉られている。なお客殿裏庭には、大河内伝次郎氏が住持の隠居所として寄進し、現在は茶室「芥室」として使われている建物がある。回廊をさらに行くと舎利殿で、殿の重い扉を引くと「ギギー」と重く、少し気味悪い音がする。まるでお化け屋敷の中へ入るような気分になる。中は薄暗く、外の明るさから眼が慣れるまでの 少しの時間、回りを見渡すことになる。舎利殿内陣の中央が多宝塔で、塔内部には源実朝が宋(中国)から招来した仏牙舎利が安置(仏牙舎利が船で長崎に到着した10月15日に毎年開帳)されているという。庭園は、石のある広々とした苔庭で、背景には嵐山が樹木の隙間から望める。
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| 舎利殿 | 本堂に安置されていた足利義満木像 | 舎利殿内陣の多宝塔 |
◇鹿王院の所在地など
・住所:〒616-8367京都市右京区嵯峨北堀町24 電話:075-861-1645
・拝観:10:00〜16:00 大人300円
・毎年10月15日に秘仏足利義満像が開張される。
・アクセス:市バス・京都バスで「下嵯峨」下車。
京福電鉄「鹿王院」下車、南へ100m/西へ50m。