京都は七福神の発祥の地。福神信仰は、室町時代における京洛の民間信仰で、その神として恵比須神と大黒天が
「えべっさん」、「大黒さん」と親しみを持った呼び方で、町衆の間で広まりました。
 福神信仰の思想は、古代社会からすでに根差していたようです。古代の人は、海からやって来る神が、人の世に幸せをもたらすとされ、海辺の漁民や農民の生活に息づいていました。その神が財宝の神として崇められるようになるのが、室町時代の京洛における商工業の発展にあります。商売繁盛、開運を願った福神信仰が商工業者の世界に深いつながりをもつに従って、福の神は多い方がよりご利益があるということか、それまでの二神が七神となり 、七福神が誕生しました。
 なぜ、七福神なのかについては定かではありませんが、当時、書院の床掛けの題材として好まれた「竹林の七賢人」にならったとか、仁王般若経の「七難即滅(しちなんそくめつ)、七福即生(しちなんそくしょう)」、すなわち七つの災難がたちまち消滅し、七つの福がたちまちやってくる 、を出典したとかの諸説があります。
 七福神とは、恵比須(戎)、大黒天、弁財(才)天、毘沙門天、布袋尊、福禄寿、寿老人を指しますが、このうち恵比須のみが日本固有の神(水蛭子(ひるこ)、後に事代主神(ことしろぬし))であり、その他は インド、中国の神々です。

京都における七福神めぐり■

 七福神発祥の地の京都には、福神を祀る社寺がたくさんあります。ここでは「都七福神めぐり」と「京の七福神めぐり」、「京都七福神めぐり」の三つのコースを紹介します。 なお、府下亀岡市に「丹波七福神めぐり」がある。
 いつの世も、福の神は庶民の強い味方です。ましてや最近のように不景気 が長引けば、たくさんのご利益と元気をさずけてくれる七福神めぐりも、気分転換には良いのではないでしょうか。


その1  都七福神めぐり( 京の代表的コース)


恵比須神

七福神で随一、日本固有の商売繁盛の神様。

えびす(恵美須)神社 

・京阪電車:「四条」
・市バス:「南座前」
から東へ、一筋目の大和大路通りを南へ徒歩約6分

駐車場なし

●えびす神社について

大黒天
インドの神様に大国主命(おおくにぬしのみこと)が合体。慈愛同仁、寿福円満、開運招福、商売繁盛の神様。
松ヶ崎大黒天・妙円寺
・京福叡山線:「修学院」駅から西へ
・市バス:北8番「松ヶ崎大黒天前」すぐ
・地下鉄:「松ヶ崎」駅から東へ500mの所を北側へ
徒歩約10分

駐車場なし

●松ヶ崎大黒天について

弁財(才)天
琵琶を奏でるインドの女神 。美や音楽、技芸、弁舌、学問の神様。
六波羅蜜寺(ろくはらみつじ) 

・京阪電車:「五条」から東へ向かい、大和大路通りを北へ徒歩約8分

駐車場なし

●六波羅蜜寺について


毘沙門天

多聞天の別名をもつ武勇の神様 。元はインドの財宝福徳を司る神様。
東寺(教王護国寺)

・市バス:「東寺東門前」下車すぐ

駐車場あり

●東寺について


布袋尊

中国に実在したお坊さん。福徳円満の神様。
黄檗・萬福寺

・JR奈良線「黄檗」または京阪宇治線「黄檗」から徒歩約7分

・駐車場あり

●萬福寺について

福禄寿
幸福と富貴と長寿のちゅうご神様
赤山禅院(せきざんぜんいん) 

・京福叡山線:「修学院」駅から東へ徒歩約20分
・市バス:5、31、65、北8番「修学院道」から徒歩約15分

駐車場数台可

●赤山禅院について

寿老人
人の寿命を支配する星の化身
革堂(こうどう)(行願寺)  


・市バス:「河原町丸太町」から西へ、寺町竹屋町上がる徒歩約5分

駐車場なし

●革堂(行願寺)について

家康公を、七福神の七つの福徳になぞらえる
 余談ですが。比叡山の名僧・慈眼大師天海は、徳川家康公の崇敬(すうけい)を一身に受けて、国政の機務にしばしば参与していた。 家康公の人柄をよく知りぬいていた天海は、乱世を治める器量を備えた家康公を、七福神の七つの福徳になぞらえて  @長寿・・・寿老人、A富財・・・大黒天、B人望・・・福緑寿、C正直・・・恵比寿、 D愛敬・・・弁財天、E威光・・・毘沙門天、F大量・・・布袋尊と表現した。これを聞き知った家康公は大いに喜び、絵師・狩野法眼に命じて、七福神遊行図を描かせたと伝えられる。

■京都以外、他府県の七福神めぐりの情報
@「全国の七福神めぐりガイド」
A「比佐麻呂の七福神日記」
B「淡路島七福神めぐり」
C「七福神音頭(踊り)
D「丹波七福神

・次、その2「京の七福神めぐり」を見る   ・その次の、その3「京都七福神 めぐり」を見る