
常照皇寺
(じょうしょうこうじ)臨済宗 天龍寺派 常照皇寺(正しくは大雄名山万寿常照皇禅寺) 京都市右京区京北井戸字丸山14-6
常照皇寺は京の西北部、周山にある(2005年4月1日に北桑田郡京北町から京都市に編入合併され、京都市右京区京北となった)。新しく京都市に仲間入りした京北の桜の名所、常照皇寺を訪ねた(左の写真は常照皇寺門前の枝垂れ桜)。
天神川沿いの国道162号線(周山街道)を車で北へ。高雄を通り過ぎ清滝川沿いの緑の山々を見ながら、3つ目のトンネルを通り抜けると周山となる。そこから右手に折れ「鞍馬・大原方面」へ向かう山国街道(477号線)を走ること数分で 「山国護国神社」がある。さらに道なりに走り、二つ目の橋を渡ったところで道は大きく右にカーブするが、直進する細い道の奥に常照皇寺がある。カーブする所にバス停「御陵前」があ る。
常照皇寺は京北の桜の名所の一つ。国の天然記念物に指定された「九重桜」があり、毎年4月中旬過ぎに咲き始める。この桜を見るためだけに常照皇寺へ訪れる人も多い。桜は、元弘3年(1333)、光厳天皇がこの山里に入り、手植えしたのが最初と伝えられる。この桜を見るため4月23日に訪れた.。
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| 長い石段の途中の総門 | 庫裡 | 方丈の内部(仏像は上に) |
総門から庫裡までは、なだらかな石段。 庫裡へ入り上ると方丈から開山堂へといけ、右手は庭園の入り口となっている。方丈の中央に座ると、目線の正面は美しい小庭だが、首を上げると鴨居の位置に仏像(釈迦如来)が祀られている。頭上から仏像に見つめられ、少々戸惑いを感じた。鉤型になっている廊下をさらに進むと開山堂の怡雲庵(いうんあん)の中へ入れる。 が、目当ての開山堂前の「九重桜」(前に植えられている)は、すでに散っていた。しかし、方丈前の 「御車返しの桜」を見ることが出来た。 その後、境内庭園を散策したが、散り桜と石楠花の花などを見ることができた。
常照皇寺は、南北朝時代の北・貞治1年/南・正平17年(1362)に光厳(こうごん)法皇がこの地に草案を結ばれたのが2年後に没した。その後、菩提を弔うために、開山 を天皇とし禅刹に改め常照万寿皇禅寺とされたのが当寺。 御陵が寺に隣接してある。戦国期(安土桃山時代)の天正7年(1579)、明智光秀が周山城(現在は石垣が残るのみ)を築くための木材を集めで周辺の社寺を取り壊したことで、当寺は衰退。その後も、太閤検地で寺領の没収や戦火で諸堂伽藍を焼 失し荒廃。江戸時代に入り、後水尾法皇の尽力、徳川秀忠の外護があり、末寺300寺に回復。だが、昭和の敗戦後に多くの寺田や寺資産を失くしたまま、今日に至っている。
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| 方丈の奥、池をもつ小庭が広がる | 「御車返しの桜」と方丈 | 開山堂(怡雲庵(いうんあん)) |
お目当ての満開の「九重桜」を見るこてはできなかったが、市の中心から車で1時間半ほどの山間の小寺は、観光ガイドに載る社寺にはない良さを感じるとともに、右の写真のとおり「九重桜」の花びらの絨毯の美しさが印象に残った。
◇常照皇寺の所在地など
・住所:京都市右京区京北井戸字丸山14-6
・電話:0771-53-0005、0003
・拝観時間:9:00〜16:00
・志納:300円以上
・アクセス:京都駅前からJRバス「高雄・京北線」に乗車、約80分で「周山」で下車。
ここで、町営ふるさとバス「北黒田」行きに乗り換えて「山国御陵前」下車、徒歩約5分。