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銀閣寺(ぎんかくじ) (正しくは、慈照(じしょう)寺)

 法然院を出て、細い住宅街の道をさらに北へ10分ほど歩くと、銀閣寺となる。
 銀閣寺は、臨済宗相国寺派の禅寺で、正式には東山慈照寺という。文化遺産に選ばれていることから四季を通じて参拝者が多く、欧米やアジア系外国人から記念のスナップ撮影をよく頼まれる。
 銀閣寺は、文明
14(1482)、室町幕府八代将軍・足利義政が祖父の三代将軍・足利義満が建てた北山殿金閣(鹿苑寺)にならって東山山荘として建立した。しかし、足利義政は完成を待たず亡くなる。死後に菩提を弔うために寺とされ 、銀閣寺は通称で正しくは慈照寺。
 中門をくぐると約二万平方メートルの広い境内の中に、銀閣、方丈、東求堂などの建物や池、円錐形の上を切り取ったような形をした向月台(こうげつだい)、そして銀沙灘(ぎんしゃだん)などが見事に点在している。
世界文化遺産に登録された。

   
銀閣 (国宝):正しくは観音堂という。東山山荘の中では、一番最後に建てられた。義政はこの銀閣の完成を待たずして逝ってしまった。   銀沙灘に反射した太陽の光は、方丈(本堂) を明るく照している。   東求殿 (国宝):池の北側に作られた持仏堂。相国寺の住持が用意した幾つかの名前の中から義政が「東求」を選んだといわれる。剃髪姿の義政公木像が安置されている。

  銀閣寺は、文明14年(1482)、足利八代将軍・義政が建造した別荘「東山殿」にはじまる。祖父の足利義満が造った「北山殿」(金閣寺)に倣った別荘といわれている。義政は当初、金閣に倣って建物全体を銀箔を貼る計画であったが、戦乱等による財政難から挫折している。

銀沙灘と向月台:庭園の西北の隅、方丈(本堂)の南面にある、ほぼ四角の砂盛りを銀沙灘という。高さ約60センチ。南の部分が大きく湾曲し、上面には美しい線状の模様の筋が描かれている。灘(だん)とは、大海原を意味し中国の西湖を模っているとされる。その西南に接する高さ約180センチの向月台とともに、初めて見る人に不思議な印象を与えます。

   
方丈から銀沙灘越しに銀閣(観音堂)を望む。   本堂の前庭に造られた向月台(こうげつだい)。   中国の西湖を模して造られた銀沙灘(ぎんしゃだん)の砂紋。

 多くの社寺の庭園や民家の庭などに白砂が使われているのは、採光を考慮してのことなのだ。日本建築は、屋根と柱と壁の構造によって、光を横から、あるいは斜め下から採り入れる仕組みになっている。銀閣寺の庭園に銀沙灘と呼ばれる美しい砂盛りがある。これは見た目の美しさだけでなく、太陽や月の光など、自然の光の反射を室内の明かりとして採光する役目を果たしている。
 反射する光が、なぜ明かりとして使えるくらいに明るかったのか。それは、この銀沙灘に使われている砂に秘密がある。銀沙灘だけでなく、京都の庭園には白川砂という砂が多く使われている。白川砂は普通の砂と比べて、光の反射率が 大変高く、電気のなかった昔は、より自然の光を活かすことができたといわれる。

白川砂:白川砂は、花崗岩が細かく砕けてできた、京都特産の砂のひとつ。
この白川砂の反射率は、雪の反射率とほぼ同じぐらいであることからも、どれくらい明るく反射するかがわかるでしょう。


明かり障子の秘密:銀沙灘からの反射光は明かり障子を通して、白く柔らかな光として室内に採り込まれる。この明かり障子は光を透過させる役割だけでなく、反射効果という点で優れた照明効果をもっている。
また日本建築でよく使われる室内建材は、反射を考えた素材が使われ、人間にとって快適な明るさを感じさせる工夫がされている。和室には、「和む部屋」、「和らぐ部屋」という意味も込められていますが、明かり障子をはじめとする建材は、そうした空間を生み出す日本建築に欠かせない優れた素材といえる。

   
銀閣の 下層は「心空殿」といい、寺院建築と邸建築を組み合わせた書院造りで、千躰地蔵尊を祀る。   銀閣の二層 は「潮音閣」といい、禅宗の仏殿で観音像を祀っている。内部は黒漆塗りとなっていて、金閣を真似て、銀箔を貼る予定だったといわれている。   高台から銀沙灘・東求殿・方丈・銀閣を望む

京都の主な白川砂の庭園:龍安寺、大仙院(大徳寺頭塔)、詩仙堂(一乗寺から徒歩5分)、南禅寺、芬陀院(東福寺頭塔)の5寺院。

 
庭園のウメモドキ(1月中旬)   庭園の散り椿(2月下旬) お茶の井 :庭園の東北にある。この涌き水を義政が点茶に使用したと伝えられる。 銀閣寺形手水鉢 :方丈と東求殿の間にある、この手水鉢は、角型で四面とも異なった格子縞が彫刻されている。この形を原形に模作した手水鉢が、茶人の庭園に用いられている。

◎銀閣寺の所在地など
・京都市左京区銀閣寺町2   ・
TEL(075)771−5725
・市バス「銀閣寺前」下車、徒歩約
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・銀閣寺ホームページ 
http://www.shokoku-ji.or.jp/ginkakuji/index.html


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