ウェルシュ・コーギー・ペンブローク(Welsh Corgi Pembroke)について

古くはイギリスのウェールズ、ペンブロークシャー地方で牧畜犬として育まれました。19世紀の半ばには、その地方の 全ての農家に1〜2頭のコーギーがいたようです。牛の群れをコントロールする牧畜犬でした。性格は明るく、忠実で頭が良く命令を良く聴きます。胴長短足の愛嬌のある体型。当時の農家には牧畜犬として邪魔な尻尾を切ってしまう風習があり、今ではそれがスタンダード として残されています。断尾は他の牧畜犬にも見られる風習です。生まれた時は普通に尻尾があり(生まれつきボブテールの仔もいる)、手術もしくはテールバンディング(ゴムバンドで結ぶ) による断尾が行われます。

ウェルシュ・コーギー・ペンブローク(Welsh Corgi Pembroke)のスタンダード

 スタンダード (犬種標準)は愛犬クラブが定めた犬種の理想像です。ブリーディングの際に目標にする特徴です。完璧にスタンダードの通り、というコーギーはなかなか生まれてきません。どの犬も大なり小なりスタンダードから外れています。ブリーディングに関係したり、ドッグショーに参加する場合は熟知しておく事が必要です。また、飼い主として純血種を扱い犬種を語る上でも正しい犬種標準を知っておくことは、損ではありません。仔犬を選ぶ際は健康状態は勿論のこと、スタンダードに大きく外れていないか確認しましょう。珍しいからといってスタンダードから外れた犬を高値で買うようなことは犬種存続の妨げになるので控えましょう(^▽^)。


毛色

毛色は3タイプ。レッド&ホワイト、セーブル、トライ。

レッド&ホワイト  

 赤毛と白毛の2色の毛色。
レッドが明るい場合フォーンと呼ばれています。


セーブル  ■ 

レッド&ホワイトに黒毛が差し込む毛色。

 主に顔の周りや背中にかけて黒毛が差し込みます。
 マズル(口吻)の周りに黒い毛が入る場合があります。これはセーブルと別の因子によるもので、セーブルとは言えません。


トライカラー  ■ 

黒毛と赤毛と白毛の3色の毛色。

額が黒毛(左の写真)の場合ブラックヘッド、黒毛が後退し額が赤毛になるとレッドヘッドと呼ばれています。

毛色のミスカラー

 ミスカラーは大きな欠点に挙げられています。ペンブロークの場合上記の3タイプの毛色以外(ブルーマールやブリンドルなど)は認められていません。白毛が多くなるとミスカラーになります。

 ・ 全身白毛
 ・ 耳や目の縁の白毛
 ・ 肘から上の背中や体側の白毛

 以下の部分の白毛は認められています。

 ・ 首の周り(カラーと言います。)、マズル(口吻)、胸、腹、足、お尻の白毛
 ・ 首の周りを白毛が一周するとフルカラーと呼ばれます。これも認められています。むしろ派手な
   印象を与えるので、好まれる傾向にあります。
 ・ 目と目の間の白毛の筋(ブレーズと言います。)
 ・ 眉毛の部分のタンマーキングの白毛も認められています。

フラッフィー(長毛)

 稀に毛がもこもことして長くなるコーギーが生まれてきます。両親の遺伝子にフラッフィーの因子を持っていると長毛の子が25%の確立で生まれてきます。欠点になります。

外観

 <全体>
 しっかりした胴の長さ、胸の広さ・深さ。キ高(肩の部分)からお尻にかけて真っ直ぐで水平なトップライン(背線)。地低く、太すぎず・細すぎもしない骨格。ネック(首)はしっかりした長さで全体とバランスが取れ、わずかな曲線を描き肩につながる。

 <頭部>
 おでこ(スカル)は幅があり耳と耳の間のラインは真っ直ぐ。耳の先端と鼻を結ぶラインが正三角形。ストップ(スカルからマズルにかけての段差)は低すぎても高すぎてもいけません。耳は立ち耳で、折れたり(ボタンイヤー、ドロップイヤー)、巻いたり(ローズイヤー)しない。目はアーモンド形で小さ過ぎず飛び出さない。目の色は毛の色に準じ、明るすぎない。鼻の色は黒。バイト(かみ合わせ)はシザースバイト(上の門歯の内側が下の門歯の外側に触れる)が理想。レベルバイト(上下の門歯が同じ位置にある)も許容される。オーバーショット(出歯)やアンダーショット(受け口)は欠点。

 <ボディー(胴)>
 牧畜犬として、活躍したコーギーはしっかりとした肺活量と心臓が必要です。その為に、胴の断面は卵型が理想です。扁平でも丸型でもいけません。

 <脚部>
 フロント(前脚)は肩からわずかに内側に湾曲した後、真っ直ぐ地面に接する。リア(後脚)は真っ直ぐ地面に接し、ホック(飛節)は短く平行。フロント、リアとも間隔がナロー(狭すぎ)でもワイド(広すぎ)でもいけない。

 <尻尾>
 出来るだけ短く断尾する。2インチまでは許容されるが、外観を損なう。

 <歩様(ほよう)>
 自由で滑らかな歩様が望まれる。前足を高く上げすぎず十分前に踏み出す。後ろ足は伸びやかにな前進を助ける為、十分後ろに蹴り出す。足の回転がスムーズな為には足がセンターラインを超えて交差したり、外側にパドリングしたり、ホック(かかと)が内側に傾(カウホック)いたり、外側に傾いてはいけません。直線的に無駄無く真っ直ぐ蹴りだすのが理想的。

サイズ

 オスは13.5Kgまで、めすは12.5Kgまで。体高は地面から肩甲骨の部分(キ高)までで25cm〜30cm。

気質

 見た目はいかついが心は優しい。物怖じせず悪意がない。臆病すぎるのはいけない。とされています。でも、現在のコーギーは昔に比べて可愛く愛嬌のある顔をしています。

 

トリミング
 
 コーギーのトリミングはカットをしないで自然な状態を見せるのが基本です。しかし、パッド(足の裏)の毛は汚れるのでカットします。ヒゲは好みによってカットしても構いません。その他の手入れとしては、ブラッシングで毛並みを整えます。古い被毛や換毛した毛をブラッシングで取り除きます。爪は出来るだけ短く、先の白い部分をカットします。歯石は溜まりやすいので取り除きます。

コーギーの繁殖
 

ブリーダーが繁殖をする場合、犬種の維持・発展を考えに入れて計画的に行うのが基本です。個人の飼い主の方でも知識さえあればコーギーという犬種の発展に貢献することも可能です。目標としては現在飼っている子の欠点を補うような良い点を持っているオスと交配し、その犬質を超える子を繁殖することです。

 よくある勘違いに、交配はオスとメスを一緒にしておけば勝手に済ませてしまう。という思い込みがあります。純血種の場合、自然交配はかなり難しく、コーギーの場合は足が短いので交配が上手くありません。手馴れた人間の介助が必要ですので、ブリーダーや繁殖経験者に頼むのが賢明です。交配にはかなりのテクニックが必要です。

 理想の相手が見つかれば、血統書を確認します。血統書上で過去の優秀な成績を収めたことのある先祖の同じ血統(ライン)がある場合、ラインブリードといって、優秀な仔犬が生まれる可能性が高くなります。血統が近すぎると近親交配になってしまうので注意が必要です。

 持ち主に条件を確認します。交配料や、交配の回数、妊娠に至らなかった場合再交配出来るかなどです。場合によっては交配料の代わりに子返し(生まれた仔犬のうち1匹を渡す)もあります。

 

発情と妊娠


 メスの発情は生後9ヶ月前後にやってきます。その後は約6ヶ月間隔で訪れます。出血が始まり、陰部がだんだん膨れて大きくなります。交配の適期は出血を確認して12日前後。メスはベストの状態になるとオスにお尻を向け擦り寄ります。その状態から3〜4日間が適期になります。適期の確認は動物病院で行われるスメア検査(出血の赤血球の状態を顕微鏡で見て判断する)でより確実になります。一方オスはいつでも発情出来ます。

 犬の妊娠期間は61〜62日。妊娠を確認するには生後一ヶ月時にエコーやレントゲンで妊娠の有無、おおよその胎児の頭数を確認できます。

 

出産


 出産予定日の1週間位前に最終的な頭数確認と胎児の大きさ、産道の広さを動物病院で確認します。仔犬が十分な大きさに育っているか、自然分娩出来る産道の広さがあるか、獣医師の意見を聞きます。出産当日、万一獣医の力が必要になっても大丈夫な様に、この時期に病院にかかるのは聡明です。先生にその時はよろしく、と念を押して置きましょう。

 出産が近づくと穴掘りをする仕草をします。下にタオルや新聞を敷いていると掘りまくりますが本能でやっているので怒らないでくださいね。出産直前になると食欲が無くなり体温が下がります。また、食べたものを吐いたりします。やがて呼吸が荒くなると陣痛が始まります。陰部から破水した液が出たり、仔犬が入った袋が触るようになり、やがていきみと共に仔犬が生まれます。仔犬は袋に入っているので袋を破き鼻や口に入った羊水を吸い出してあげます。呼吸を即す為背中をタオルなどで強く擦りながら呼吸を即します。ミャーと泣き声が聞こえれば呼吸をしている証拠です。へその緒は腹から1CMぐらいのところで糸で結び、切断します。仔犬は冷やさない様、ドライヤーなどで濡れた体毛を乾かします。

 陣痛が微弱であったり、仔犬が引っかかって出て来ない場合は動物病院に駆け込みます。出産は深夜や明け方早朝の場合もあるので、病院の緊急連絡先を事前に聞いておきましょう。

 仔犬は体重管理をします。お乳を飲む前と後で増加を計る事でお乳が出ているか、きちんと吸えているか確認します。吸い付いていても力が弱い為、ほとんどお腹に入っていない子もいます。力が付くまで人工哺乳してあげましょう。




仔犬を飼う前に


犬を飼うという事

犬を飼う以上は、世話をしなければいけません。犬は生き物であり、人間と同じように病気し、食べ、運動し、排便します。食餌、給水、排便の処理、散歩、犬舎の掃除、コート(毛)の手入れ。 爪切り、歯磨き・歯石の処理、シャンプー、病気予防の為の各種ワクチン接種、フィラリア・寄生虫予防薬・ノミ・ダニ予防薬の投与です。 これらを怠ると治療に時間やお金が掛かります
。しかし、犬はそれ以上の喜びや慰め、癒しを与えてくれるでしょう。


仔犬を飼う為の準備

仔犬を迎えたら先ず静かな目の届く場所に置いてやる事が大切です。仔犬を入れるゲージ・ 下に敷くペットシート・餌をあげる食器・給水器(皿に水を入れてもいいのですが頻繁に汚したり、また皿であそんで水を溢すので、出来れば給水器) ブラシ・爪切り・ハサミ(足(パッド)回りの毛を切る)・犬専用シャンプー・首輪・リード・ドッグフードなどは最低必要です。


犬に食べさせてはいけないもの

(ネギ中毒)タマネギ・長ネギ・ニラ・ニンニク
(メチルキサンチン中毒)チョコレート・カフェイン・コーラ
(マイコトキシン・エンテロトキシン・エンドトキシン中毒)古い食品・水・死肉中の微生物毒素
(ビタミンA中毒)ビタミンAを多く含む食品
(ビタミンD中毒)ビタミンDを多く含む食品
(植物)スイセン・ポインセチア・クロッカス・シャクナゲ・クルミ・アロエ・イチジク
 




コーギーの本コーギー・犬に関する本と感想です。他にお勧めの本があれば教えてネ。
最近はまってる本
ウッシーとの日々 1
 北海道で田舎暮らしをはじめた、はた万次郎さんと愛犬ウッシーとの生活を描いたまんが。はたさんに貰われ、北海道の大地を駆け巡り育っていく。『ウッシー』の姿が絶妙に表現され、犬好きには「たまらない」まんがです!
集英社文庫476+税

コーギー、犬に関する本
コーギーファミリー2003年度版
 イギリス王室とコーギーの記事やペンブロークシャー地方のコーギーブリーダー、犬の手入れ等、コーギー情報満載の写真雑誌です。
成美堂出版1,000+税

RETRIVER別冊 CORGI
 太りすぎコーギーの食餌や、躾、コーギー絵本作家ターシャ・テューダー等コーギー情報満載の写真雑誌。
竢o版社933+税

ウェルシュ・コーギー大好き
 コーギー百科・躾、訓練・マイケルやソービス・ミラノのカーディガン等美しい写真満載の雑誌。
成美堂出版1,200+税

テキストブック ペンブローク ウェルシュ・コーギー
 ペンブローク部会によるスタンダード教本。アメリカコーギークラブのイラスト入り。デポラー・ハーバー著
日本ペット振興会8,000税送料込

ドクター・ヘリオットの 愛犬物語
 イギリスヨークシャー地方の獣医師J.ヘリオット著。動物や人間への愛情あふれる小説。ムツゴロウこと畑正憲さん/ジェルミ・エンジェル訳。田舎らしさを出す為の北海道弁が絶妙。下巻の14章 ジンゴとスキッパー にコーギー (コルギーと訳されている)が出て来ます。
集英社文庫上524+下524+税

イラストでみる犬の病気
 写真プラス詳細なイラストで非常に分かりやすい。犬の病気はこんなにあるのか気を付けないとと思わせる本。講談社4,400+税

  本の価格は当時私が購入した時のものです。

 

コーギー本のベストセラー↓購入も出来ます。
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