実生は面倒 歳も歳だしそんなに待ってられない!と良く言う人がいる 無為無策に時を過ごしてしまい いいサボテンを持ちたいと思う意欲を、自分から放棄して惰性でサボテンやっている人をよくみる。 人よりいい苗を持ちたい、いいサボテンを作ろう!と 意欲のある人に対してのページでそうでない人には 関心の無いページでしょう。 いゃー 実生やってる人や、業者から抜いてくればいいんだよと、良く云う人がいますが ナンバーワン は出してくれませんし、出してくれたとしても、高額になります。抜いた後かもしれませんしネ。(笑い) いいサボテンを持ちたいと思えば、沢山のサボテンを見ること。趣味家のハウス、業者、クラブの品評会、セリ会等 を頻繁に見て廻る。こういう人はサボテンを見る眼が肥えています。実生を続けている人は、この苗が将来どういう 苗になるか、何となくわ判ってくるはずです。いい苗を探しだす眼力にもなりますね。 実生してみると色々なタイプが出てきます。いい苗を作り出し、 残す事が実生の最大の目標ではないんでしょうか。 |
1、種子 @ 外国からの入手 親木選びが出来ない。最近変な種子が混じっている事もある。の欠点もあります。(笑い) A 自家生産 利点 良いDNAを持った親木を選ぶ事が出来る、ただどの苗とどの苗を交配したかデータ管理をしっかりする 必要があります。 実生苗にバラツキがあるのは 親木A と親木Bを交配した場合、Aを雌苗してBの花粉を付けるのと Bを雌苗にしてAの花粉を付けるのは違いますよね。A×B B×A とデータが必要になり 実生苗のバラッキをなくす事が 出来る訳です。けしていい親木と親木を掛けても、いいものが出るとは限りません。何の特徴も無い苗との交配 A×C C×Aで素晴らしいものが、出る場合がある訳です。斑入りのサボテンで試されると、良く判ると思います。 |
2、種子の保存 @ 採取した種子の果肉を良く水洗いすること 水洗いが不十分だとカビが生える事があります。 水洗いに使う布はあまり目の細かいものは、果肉が取れにくい。私の場合はステンレス製の茶漉しを使っています。 実生が成功するかしないかは、発芽する事が前提ですが、蒔き床にカビ、コケが生えないように、しっかりした水洗いを する事大切ですね。 A フイルムの空き缶 封筒などに入れて室内や冷蔵庫に保管。乾燥状態を保つ事。 B 輸入種子も水洗い、保管も同じです |
3、蒔き床 @ 用土 大部分の人は未肥料ですが、私は置き肥を使用しています。 後で述べようと思っているのですが 第1回目の植替えが大事で、発芽したての幼苗は 小さい上に軟弱で傷つきやすく、大変面倒で根気の いる作業です。 人によっては半年もしない内に植替えされる人もい ますが、私の場合、1年ぐらいし幼苗がしっかりしてから 1回目の植え替えをしています。失敗、苗をこじらせる事も無く、今のところベストだと思っています。 蒔き床の注意点、良く用土に肥料をまぜ使用される方がいますが、発芽率が非常に悪く、思い当たる人は沢山 いらっしゃると思います。必ず肥料の上に1cm〜2cmの肥料分の無い土 (砂でも良い) を敷いて その上に種子を蒔く事。花篭、菊水等は肥料を混ぜた蒔き床だと、極端に発芽率が悪くなります。 A 実生用鉢 蒔く数にもよるが リン鉢4号、5号か長角鉢を使用している 実生10ヶ月 エロンガータ 実生10ヶ月 シワ玉牡丹 B 用土の消毒 これも大切な事で 色々のやり方がありますが 私は 熱湯消毒をやっています。鉢底敷き土を入れ⇒実生用土 ⇒有機肥料〔ペレットの小〕は浅めに入れる⇒用土を1〜2cmのっける。鉢を含めこの状態で熱湯消毒。 10分ぐらい経過し、シャワーで微塵、茶色の水が出ないまで綺麗に洗う。 4、注意点 @ 一番大切な事は、水を切らない事。 A ナメクジに注意 B ある一定の大きさになったら、半分蓋を開け通風し、強健な実生苗を作る。 C 強光線には当てない方がいいですね。 |