平成20年度 総会・懇親会
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特別講演
講 演  井上 能孝氏(旧職員・同窓会評議員)
テーマ「箱館商人の心意気」もし箱館にぺリーが来なかったら!

函商同窓会・総会(函館国際ホテルにて講演)  2008年7月19日(土)PM5時〜6時

略歴 1930年(昭和5年)北海道稚内市に生まれる。
 戦前戦後の苦難の時に青春時代を送る。高校3年生の時、庁立函館中学校(現・
 函館中部高校)に転入。以来60年余り、住み慣れた函館は第二の故郷となった。
 昭和28年 北海道教育大学函館校英語科卒業。函館水産高校勤務を経て、昭和
 40年から、平成3年まで函館商業高等学校教諭(在勤26年)。
 現在.北海道教育大学函館校及ぴ函館大学非常勤講師、函館日米協会顧問等公職
 多数。 著書に「箱館英学ことはじめ」「箱館英学一見て歩き候」等
英語教師歴40年の氏が長年ライフワークとしてきた「箱館英学」研究の成果を講演します。
ペリー提督来航と函館独特の文化の開花、時代を彩った人々の足跡を交えながら贈る、
プレ函館開港150周年にふさわしい内容。「黒船来航に触発されて発祥した(箱館英学)の事暦を、
なんとしても探求し、書き残し伝えたいという志を立てて・・北は利尻島野塚から
南は沖縄の那覇市と小笠原諸島の父島・母島へ。さらには大西洋の米国ロードアイランド州
ニューポート市へ・・文字どおり英学を見て歩く遍歴の旅が始まった。」(箱館英学-見て歩き候より)


 2008年7月19日(土) 当日の講演会資料を下記へ掲載しますのでご覧ください。

函商同窓会・総会(函館国際ホテルにて講演)  〜 函館開港プレ150周年 〜  2008年7月19日(土)PM5時〜6時
箱館商人の心意気
 もし箱館にペリーが来なかったら…!? 
 函館(箱館)商人の土根性(どこんじょう)、はたまた土性骨(どしょうぼね)は、一朝一夕になったのではありません。
ある人は刻苦精励して身代を築き上げ、又ある人は一敗地に塗(まみ)れて悲喜劇や盛衰を繰り返しながら、
降りかかる艱難辛苦にも挫けずに不撓不屈、箱館商人たるバックボーンともいうべき心意気が育まれてきたのです。
ペリーの黒船来航に続豊治(船大工)・福士成豊(通詞)・朝吉(船頭)・小嶋又次郎(名主)らは動ずることなく、
異文化の何たるかを観察し臆することなく受け止めて、貴重な記録文書、日記、写生、英語耳学問等々を後世に
残しました。箱館商人の心意気を遺憾なく見事に発揮したのです。箱館商人の心意気よ 永遠に!
★開港場・箱館の下検分に黒船で来航したペリー提督の第一声(1854年5月17日)
 What more could be desired?   これ以上何が望まれ得るであろうか?
★ペリーの提案 ― 北海道最初の青空バザールは如何でござる?
     売り物には値段をつけて並べること   売上げ高は〆て 千四百四拾五両弐歩弐朱
小嶋又次郎薯亜墨利加一条写」―伯理の黒船来航を活写した貴重なる原書(函館市中央図書館所蔵)


高田屋嘉兵衛像
柳田藤吉
函館の四天王
 「企業は人なり」と言われますが、函館の四天王の一人・渡辺熊四郎先輩(函商・旧14回生)は、「この店で働くことが
人生のプラスとなり、生活の一部として喜んで働いてもらうことが社員教育の根本で、思いやりを養い、教えるよりも
その人の心構えを作っていくようにしたい。この愛する函館の町を文化・設備その他の面でも、よりよい町にするよう
努力したい」)と、述懐しております。因みに、函館の四天王とは渡辺熊四郎(初代)・平田文右衛門・今井市右衛門・平塚時蔵の4人をいう。

函商のエピソードABC
★函商独立五人男 ― 函館尋常中学校商業専修科より独立(明治32年)
☆校歌の歌詞の一部を10年ごとに替える類い稀な誇り高き校歌
   四十年  →  九十年  →   百年  →  百十年  →  百二十年
   よそとせ     こそとせ     ももとせ    ももそとせ   ももふそとせ
 
(例) 百三十年   百四十年  百五十年   百六十年  百七十年   百八十年   百九十年
    もみそとせ  もよそとせ  もいそとせ  もむそとせ  もなそとせ  もやそとせ  もこそとせ
 
   二百年   三百年   四百年   五百年   六百年   七百年   八百年   九百年   千 年
   ふおとせ  みおとせ  よおとせ  いおとせ  むおとせ  なおとせ  やおとせ   くおとせ  せんねん
 
★新聞局「函商五稜ヶ丘新聞」(全道高校新聞コンクール第一席)の追憶
☆「函商百年史」執筆・編集の思い出 ― 必ずや1000頁の峠越えせんとの心意気
そそり立つ臥牛の山の 姿こそ我等の抱負 百二十年の古き歴史に 学舎の誉高し
(文責 旧職員・井上能孝)       

井上能孝(先生)氏の講演会 会場内の様子
講演会の終了後に皆様から、また来年も是非第二回目(二時間目)の講演会を開催してくださいとの声が多くありました。
次回の井上能孝(先生)氏の講演会を楽しみにしていてください。また企画したいと思います。

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