まさかり担いだ金太郎 日本一の力持ち / 優しさの本当の力とは 
金太郎 

 おはなし

金太郎は、南北朝時代に実際に実存した人物です

本名は坂田公時(金時)といい、都の武将・源頼光(みなもとのらいこう)の家来で、

四天王の一人に取り立てられた人物です。



怪力の童子で神奈川の足柄山の山婆(独身の巫女で神婆)に育てられ

熊、鹿、猿と力相撲をとって強くなり

四天王と共に大江山の酒天童子(しゅてんどうし)を退治した武勇伝は有名です。

今昔物語や古今著聞集、室町のおとぎ草紙にも記称されており

金の腹かけと鉞(まさかり)を持った五月人形にもなっていますす。



それにちなんで、面白い記述があります。

五月の端午(たんご)の節供は男の子の節句になっていますが

もともとは女性のための儀式だと言われます。

この日を「女の家」「女の天下」などと言い、

菖蒲を家先につるし、菖蒲湯にはいり,菖蒲枕をして男を禁断し

田植えの主役である女性の体を清め、疲れを取る風習だったようです。


 7つの謎

@金太郎の父は強い武将で、無念な戦死をします。

A母は息子をの山婆に預けます。
  金太郎は母の言いつけを守り、父のように強くなります。

B金太郎は何時も鉞(まさかり)を持って、山で動物と相撲をとり
、 一番強い熊を投げ飛ばす程の怪力になります。何故でしょうか。

Cある日沼で釣りをしていると大きな鯉がつれます。
  その鯉は、沼の主だったのです

D沼の主は金太郎を乗せて、沼の底に逃げます。
  しかし最後には、金太郎は沼の主を降参させます。

Eある日、金太郎が川に橋を掛けていると、猿が川に落ちてしまいます。
 金太郎が飛び込みますが、川の流れが速くて助けられません。
 そこで、いつかの沼の主が助けてくれます。

Fその様子を一人のお侍さんが見て、都に来て侍になる気はないかと言います。

Gお母さんや仲間の動物たちに別れを告げ
 金太郎は「日本一強いお侍さんになる」と約束します。
 そして、大江山の酒天童子という鬼を退治するのです。



ここではGの謎を考えて見ましょう





 謎解き

Gお母さんや仲間の動物たちに別れを告げ
 金太郎は「日本一強いお侍さんになる」と約束します。
 そして、大江山の酒天童子という鬼を退治するのです。



力で成敗すると言うのは、現代では受け入れがたいかも知れませんが

鬼や敵をやっつける事が、武士の勤めであった時代なのです。



                       



「まさかり担いだ金太郎・日本一の力持ち」の晴れ姿は強さの象徴として

江戸時代末期頃、、五月の節句に男児の祝いとして飾られるようになりました。



強さとは力持ちのことではありません。

幼少の頃、森で動物たちと相撲をとっていた金太郎のように

優しさを兼ね備えた力こそが、本当の強さだと伝えていると思うのです。


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