理想郷より来た月の姫 / 難題を解く鍵とは 
かぐや姫 

 
おはなし

かぐや姫は、竹取物語や竹取の翁物語とも言われます。

昼間も赤々と明かりを灯すと言う意味で、赤赤映姫とも言われています。

原点はインド中国の神仙譚(たん)だと言われています。



竹取の翁はある日、光る竹の中に女の子を見つけます。

その竹を割ってみると、女に子が出てきます。

かぐや姫と名づけられた姫はやがて美しいと世間で評判になり

五人の皇子が結婚を申し込みます

かぐや姫を娶る為に画策しますが、全員婿になれませんでした。



かぐや姫竹取の翁に、十五夜に月へ帰ると打ち明けます。

翁は帝に姫を守るようお願いしますが、何千人もの兵士は何もできず、

かぐや姫は涙のお別れの言葉を残し、月に帰って行きます。


 謎??

@かぐや姫は何故「竹」から生まれたのでしょうか?

Aそれ以来、竹取翁が切る竹から小判が出てきたのは何故でしょう

B3ヶ月たつと美しい姫に成長し名をかぐや姫と名つけます

C都で評判になり5人の貴公子が結婚を申し込みます

D5人の貴公子の名の意味は何でしょうか

E出題した難問を解く鍵とは

Fその結果はどうだったでしょうか

G帝はかぐや姫を見て美しさに、兵を出して擁護します。
  その理由とは

H月を見て泣いた。お別れのとき、何が起こると予想したのでしょうか

I月からの使者に天女と御車の姿、その時何が起きたのでしょうか



ここではDの謎を考えて見ましょう





 謎解き

D5人の貴公子の名の意味は何でしょうか



石作皇子とは現在の言葉に言い表せば建設大臣の息子になります。

石作りは城、治水、道路などの責任者の事です。

車持皇子とは運輸大臣の息子になります。 

御車や籠や舟などの交通をつかさどる責任者のことです。

右大臣阿部御主人とは総理大臣の息子です。

阿部の名がつくのは阿部一族がこの地位を握っていたと思われます。

大納言大伴御行とは副総理の息子のことです。

大伴の名がつくのは大伴一族がこの地位を握っていたと思われます。

中納言石上麻呂とは今風で言い表すと幹事長の息子になります。



                       



5人とも政治に関わる大物貴族の息子たちですが、

当時の年貢の取り立てで民は苦しく、

政府の役人に対する民の怒りは、相当だったと思われます。

が、帝に対し怒りをぶつける事は出来ません。

帝は絶対の神であると、神道では教えていたからです。



この物語には、そんな民衆のはけ口として役人を

コミカルに仕立て上げ、皮肉る部分もあるのではないでしょうか。




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