通常型航空母艦 キティーホーク

空母キティホークデータ(2000年8月現在)

造船所 ニューヨーク造船所
全費用 265200000ドル(1961年)
就役 1961年4月29日
全長 323.5m
82.81m
喫水 10.92m
満載排水量 86000トン
艦底よりの高さ 約61.3m
甲板/階の数 8甲板/11階
速度 30ノット以上
エンジン 4基
ボイラー 8基
電力 1400万W
燃料 1520万リットル
2基・各30トン
錨鎖 162キロ(1個が?)
錨鎖の全長 327.6m
スクリュー 4基・幅7m
部屋数 2400以上
航空機搭載数 75機以上
飛行甲板面積 1.64ヘクタール
格納庫面積 0.64ヘクタール
カタパルト数 4基・水上気圧
カタパルトの長 79.7m



艦制御ワイヤ 4基
着艦有効エリア 36.4m
艦載器用エレベータ 4基
エレベーター搭載重量 58.5トン
乗員(航空団を含む) 2800人(5500人)
シースパロー発射器 3基(各ミサイル8発)
1/2インチ機関銃座 9門(射程1820m)
M−60機関銃座 2門(射程591.5m)
戦闘配備用修理機具室 11
医師 4人
手術室・治療室
病院ベッド数 65
歯科医師 5人
弁護士 2人
牧師 3人
売店
床屋
郵便局
電話機/コンピュータ 2400/1500(これはたぶんパソコンの事では無かろうか? )
トラブルデスク要員 300人
艦内ケーブルテレビ 4(衛星放送12)チャンネル
支給給与総額 6500万ドル(年間?月間?)
食事 17000食以上
一日の焼くパン 800〜1000斤
一日に使用する蒸留水 144万4000リットル
一日の郵便物取扱量 1125キロ

「フォレスタル」級に続く、米海軍戦後第2世代の空母。すでに3番艦「アメリカ」(CV-66)は1996年に退役済み。
基本的に「フォレスタル」級の改良型で、左舷エレベーターが艦中央部から、後部へ移設され、アイランドと右舷第2エレベーターの位置が逆になっている。これは、「フォレスタル」級が、着艦作業中に使えるエレベーターの数が制約され、運用に支障をきたしていたためにとられた処置である。この構造はその後「ニミッツ」級まで受け継がれている。
当初4番艦「J.F.ケネディ」(CV-67)は原子力推進艦となるはずであったが、結局コスト面から本級に加えられている。ただし、アイランドの煙突の形状や飛行甲板の形に若干違いがあり、識別は比較的容易である。従って「ケネディ」のみで一つのクラスとする場合もある。
本級は就役後ベトナム戦争に参加し、その後も国際紛争時の出動などで活躍したが、1979年に「サラトガ」(CV-60)から始まったSLEP改装(近代化改装)をうけることとなり、ネームシップは1988年より工事を開始したため湾岸戦争には参加していない。2番艦は湾岸戦争に参加したため開始が遅れ、1993年より工事を開始している。しかし、「アメリカ」と「J.F.ケネディ」は予算の削減によりこの工事を行っていない。
現在本級は米海軍の通常動力推進艦としては最後の3隻であるが、すでにネームシップと2番艦が艦齢40年を迎えるなど、老朽化しているため、2003年に2番艦(すでに退役準備に入っている模様)、2008年には、ネームシップの退役が決定している。「J.F.ケネディ」は現在練習空母であり、緊急時のみ航空機を搭載して出動する体制をとっており(もっとも、昨今の世界情勢からほぼ常時作戦に参加しているようであるが)、次世代空母「CVX」2番艦の就役する2018年までがんばる予定である。
我々に関係する話題といえば、横須賀配備艦の話題である。現在ネームシップ「キティ・ホーク」(CV-63)が配備されているが、2008年には退役する。この時点で現役に残っている通常動力推進空母は「J.F.ケネディ」だけであるが、練習空母となっている本艦が横須賀に配備されるかは微妙である。
また、仮に配備されたとしても2018年で本艦も退役してしまうため、その後の配備艦が何になるのかはわからない。CVXは現在のところ原子力推進となる可能性が強いが、そうなると2018年の段階で米空母は原子力艦だけとなる。果たして横須賀に原子力艦が配備されることに我が国の世論は賛成するのだろうか??