駆逐艦 フレッチャー DD445

フレッチャー級 FLETCHER CLASS

基準排水量  2.050t
全長 114.8m
12.0m
吃水 4.2m
主機 蒸気タービン 2軸
出力 60.000馬力
速力 37kt
兵装 12.7cm単装両用砲5基 40mm連装機銃2〜5基
53.3cm5連装魚雷発射管2基 爆雷投射機6基 爆雷投下軌条2条
乗員 336名

フレッチャー級駆逐艦は、前級のベンソン級、リバモア級と兵装や一般配置をほぼ同じに
、さらに船体強度を高めるために平型甲板とし、機関出力を増強、排水量が2000tを超える大型駆逐艦として誕生しました。
この余裕のある艦型は、対空兵装や電子機器の増強を主兵装を犠牲にすることなく実施でき、さらに特筆すべきことは175隻という多数の同型艦が建造され、後のアレン・M・サムナー級やギアリング級までにも影響を残しました。
フレッチャー級の建造は、すでにヨーロッパで第二次世界大戦が始まった1941年に着手され、その1番艦、フレッチャーが完成したのは1942年6月末でした。以後、他の造船所などでも次々と同型艦が建造され、フレッチャー級駆逐艦の各艦はアメリカ駆逐艦の主力として太平洋艦隊、大西洋艦隊の別なく配備され、連合軍の勝利に大きく貢献しました。
大戦後も一部の艦は1970年代に至るまで長く現役として活躍を続け、また多数が外国に譲渡されたり売却されたりしました。

DD445 フレッチャー
フレッチャー級駆逐艦のネームシップ、1番艦として1942年6月末に完成、太平洋艦隊に配備されました。
激戦の第3次ソロモン沖海戦ただ1艦、無傷で戦い抜くなど活躍を続け、戦後も長く現役にとどまりました。そして1969年、除籍されました