ウィザードリィ日記・06年12月
12月31日
*年末のご挨拶*
2006年大晦日、今年ももう終わりです。
簡単に今年を振り返ってみましょうか。
今年は年の初めからジェイク5の連載が始まって、ホークウインド戦記やって、でもってつい最近まで凛の冒険の連載やってましたね。
小説で始まって小説で終わった一年でした。
とは言っても、ジェイク5を書いたのは前年(05年)の話ですから、実際に執筆したのは2本だけです。
どれも思い入れのある作品ではありますが、中でもホークウインド戦記を書き上げたのは大きかったかなあと思います。
最近、凛の冒険を書いた功績により、チームラ(エクス開発チーム)スタッフのファウストさんから「凛ファン倶楽部会員No.1」の称号を頂きました(笑)。
プレイレポートでは、戦闘の監獄のテッド、五つの試練の中の4シナリオ、そしてエクス2といったところでしょうか。
いずれも新作、初プレイですね。
という事は、今年は旧作を全くプレイしなかったんですねえ・・・
どのタイトルもそれぞれ特徴があって、なかなかの出来だったと思います。
今年一年、皆様には大変お世話になりました。
ここまでやってこれたのも、皆様の応援があったればこそです。
来年もよろしくお願いします、といったところで年末のご挨拶とさせていただきます。
良いお年を。
12月24日
*子ネコちゃん*
昨日、凛の冒険の完結編をアップしました。
早速掲示板にて多くの反響をいただきました。
本当にありがとうございました。
まずは簡単に各話について振り返ってみましょう。
9話。
ようやく出て来ました、静流お姉ちゃんです。
二年前に既に静流は死んでいたとか、肉親を殺す暗示とかの話は、エクス未プレイの人には分かり難かったかもしれませんね。
敵役のパンドゥーラが凛を呼ぶ時の「子ネコちゃん」というフレーズが、妙に気に入っています。
10話。
ドーンと登場した先輩学徒の皆さん。
予想通りかと思いますが、彼らは私のロムの中にいるキャラクター達です。
ホークウインド隊はエクス2のメインパーティ。
忍者のハヤテや侍の鷹羽を中心にしたパーティです。
夢見る乙女隊はエクス1のメインパーティです。
エイティやジェイクといったキャラがいますね。
何ともらぶりぃな隊のネーミングにジェイクが猛反発しつつもエイティに押し切られ・・・みたいな光景が目に浮びます。
ホビット小隊はエクス2でのホビ6部隊ですね。
メンバーの名前は、ホビ吉、ホビ次、ホビ乃・・・などでした。
先輩学徒登場のシーンには、かなりの反響をいただきました。
11話。
事件解決のキーアイテムは生徒手帳でした。
小道具の使い方にはいつも気を使っているのですが、今回は特にうまく行ったかなと思います。
今作では、体操着、生徒手帳、写真、通信機など、従来のウィズではなかなか使えないような小道具をたくさん使えて楽しかったです。
エピローグ。
静流の刀は「村正の刀」という設定にしてみましたが、公式ではひょっとしたら「村正」だったかも知れません。
でも村正の刀のほうがくのいちも装備出来るので、こちらを採用して本作のオチとして使用しました。
エクス2プレイ時の日記を読んでもらえば分かるかと思いますが、村正よりも村正の刀のほうが遥かに想い出深いアイテムですしね。
最後はさわやかに、そしてたっぷりの希望を込めた締めくくりにしてみました。
本当に好き勝手に書かせてもらった「凛の冒険」でした。
それ故に、エクス未プレイの人には分かり難い部分が。
逆にエクス経験者には、設定やイメージが違うといったような箇所もたくさんあったかと思います。
その辺りは反省点として次回に活かしたいですね。
でもまあ、楽しかったです。
私自身が楽しくなかったら、読んでいる人も楽しめるはずがないですからね。
その点では良かったかなと思います。
本当に多くの反響も頂きましたし、自分的にも手応えのあった作品でした。
読んでいただいた皆様に最大限の感謝しつつ、「凛の冒険」はこれにておしまいです。
ご愛読、ありがとうございました。
12月17日
*連載終了のピンチ?(笑)*
昨日、凛の冒険の7・8話をアップしました。
今回は何て言いますか、まあおちゃらけですね。
別に無くてもいい、どうでもいいようなエピソードだったりします。
本当は、もっとやる(笑)つもりだったんですよ。
リリスとララスとエセルの3人でひたすらボケまくって、凛が一人でツッコミ続ける、みたいな感じで。
でも、書いてるうちに結構普通な感じに落ち着いてしまったみたいです。
7話ですが、「プルト・愛の劇場」は本当に何も考えてませんから。
書けと言われても書けませんので、悪しからず(笑)。
「作者」までネタにしてしまって申し訳ない・・・
8話では、ナイト・オブ・ダイヤモンドについての記述に苦労しました。
まず名前が長い。
何かする度に「ナイト・オブ・ダイヤモンドが〜」とか書かなければだったので、ちょっとうざかったです。
それと、ナイト〜(だから長いんだって)の容姿に関してはほとんど描写しませんでしたね。
一応ゲーム上でのグラフィックはあるのですが、私にはあの形態をうまく説明する力はありません。
セミを腹側から見た感じ?
インベーダーみたい?
どんなイメージだよ、それって。
申し訳ない、ナイト・オブ・ダイヤモンドは、皆さんそれぞれご自由に姿形を想像して下さい。
さて、凛が頑張ってくれたおかげで連載終了のピンチもまぬがれました。
来週はいよいよ最終回(の予定)です。
こんな調子で大丈夫かって感じですが、まあ頑張ります。
という訳で、今から原稿のチェックです。
12月13日
*戦闘の監獄のアンインストール*
少し前にどこかでお話したかと思うのですが、私のパソで戦闘の監獄が立ち上がらなくなってしまいました。
立ち上げようとすると、しばらく頑張ってから「プログラムの応答がありません」
更に粘ると今度はセキュリティソフトが「警告! 強制的にネットに接続しようとするプログラムが・・・」みたいなメッセージ。
んー、ダメですね。
使えないものを置いておいてもパソの容量を喰うだけですし、思い切って削除しちゃう事にしました。
ゲームデータとかもったいなかったかなあと思わないでもないですが・・・
手描きマップが残っているのがせめてもの救いですね。
インストールした時はものすごく苦労した記憶があるのですが、アンインストールは一瞬です。
あっけないものですね。
ところで。
戦闘の監獄シリーズはシリアルナンバーで管理されていて、中古でのプレイが出来ないようになっているはず。
私のように一度削除した場合とか、パソを引越しした場合なんかはどうなんでしょう?
メーカーのほうに連絡すると何とかしてくれるらしいですが・・・さて?
まっ、もしも戦闘の監獄をプレイしたくなったら、今度はPS2版をプレイする事になるとは思いますけどね。
12月10日
*キマイラとカエル*
昨日、凛の冒険の5・6話をアップしました。
今回は繋ぎ的シーンでしょうか。
まだホトロードの中枢でゴチャゴチャやってますね。
#1に置き換えると、マーフィーズゴーストの部屋辺り、ぐらいの感覚でしょうか。
5話で苦労したのが、キマイラに関する記述です。
資料がモンスター図鑑の画像とわずかな説明のみでしたから。
正直、二本足なのか四本足なのかすら分からなくて・・・
たぶん、ライオンの身体をベースにしているのであれば、四本足なんじゃないかなあ、とは思います。
6話のカエルパニックは書いてて楽しかったです。
エクスでは本当に、蛙の串焼きみたいなアイテムがあるんですよ。
ですが、もしもゲーム中に「リリスはカエルが好き」とか「凛はカエルが苦手」というような話があったら申し訳ありません〜。
12月7日
*入院とウィザードリィの想い出・その2*
昨日の続きです。
入院中のベッドの上で見た、ファミコン必勝本誌にあったFC版3の情報とは・・・
皆さんもうお分かりだと思います。
隠しボスに関するものですね。
当時はまだデーモンロードに関しては情報が制限されていて、名前はナイショで姿もシルエットのみの紹介でした。
今すぐにでもこの隠しボスを探しに行きたい。
とは思っても、入院中の身ではどうにもならず・・・
じっと退院を待つしかありませんでした。
その日から退院するまでの数日間は長かったですねえ・・・
手術から一週間後、ようやく抜糸が済むといよいよ退院です。
家に帰った私は真っ先にFC版3を立ち上げましたよ。
ターゲットはもちろんあの隠しボスです。
問題はヤツの居場所なのですが、地下6階には石のブロックは存在しないという事は知っていました。
なので、宝箱のテレポーターで飛ばされれば何とかなるだろうと、入院中から予想はしていました。
その時はまだ、「称号、装備一式、一人旅」の条件を知らなかったんですね。
ちなみに、戦闘中のマロールは地下1階に出ちゃうからダメなんですよね。
戦闘後の宝箱にテレポーターの罠が仕掛けられているのを待つ事になります。
さて、見事にテレポーターに引っ掛かる事に成功して、出た先は微妙に記憶に無いっぽい空間でした。
このフロアではデュマピックが使えませんでしたから、現在地の特定が出来ませんよね。
マロールで垂直移動すれば座標の特定は出来ますが、それだと元の場所に戻れないからダメですし・・・
現在地が分からないとマッピングも難しいのですが、そこで一工夫。
その方法は、まず地下6階のマップとは別の方眼紙に行ける範囲をマッピングしていきます。
ある程度マップが出来たらそれを切り抜いて、パズルの要領で地下6階のマップにはめ込んで場所を特定する、と。
ちょっと面倒でしたが、こんな事を何度か繰り返して、次第にマップは埋まっていきました。
そして・・・
とある扉を蹴り開けた瞬間、私の目の前にヤツは現れました。
「デーモンロード〜? 何だコイツは・・・」
いやあ、驚きましたね。
まさかこんな悪魔の大ボスがいたなんて。
戦闘のほうは何とか悪魔公御一行様を倒して悪魔の石をゲット。
その後はその石の効果を試したり、もう一度デーモンロードを倒しに行ったりしてました。
これが私とデーモンロードとの初遭遇物語でした。
入院の想い出=デーモンロードというのも、いかにも私らしいなあと改めて思いました。
12月6日
*入院とウィザードリィの想い出・その1*
サイトのお客様で入院、手術をされた方がいらっしゃいました。
幸い、手術のほうは無事に終わったようです。
一日も早い回復をお祈りいたします。
さて、実は私も一度だけ、入院&手術なるものを経験したことがありまして。
今日はその時のお話をしたいと思います。
あれは1990年4月のとある日曜日でしたね。
当時の暦があれば日付まで特定出来るのですが・・・
その日のお昼過ぎから妙にお腹が痛くなって病院へ。
診察の結果は盲腸で、即入院、翌日には手術でした。
まあ、盲腸なんて病気のうちに入らない、なんて言いますが、実際手術のほうもごく簡単なものだったみたいです。
研修医さん(可愛い女の子でした)が見学してたくらいですから。
術後ニ三日もすればもう回復してきて、あとは暇を持て余してましたね。
そうなると暇つぶしが欲しくなります。
私が頼んだのは主に本類でした。
今なら、ゲームボーイにウィズのソフトを頼むと思いますが、当時はまだ外伝1すら発売されていませんでしたね。
ところで、「1990年4月」という日付を見てピンと来た人はいらっしゃいましたでしょうか?
実はこの時は、FC版ウィズ3が発売されてから約一ヶ月後だったのです。
幸い、ゲームのほうは一通りプレイし終わって、アイテムもあらかた出尽くした状態だったと思います。
入院中はもちろんプレイ出来ませんでしたが、それほど気にもなりませんでした。
さてさて。
入院中のとある金曜日の事でした。
この日は「ファミコン必勝本」の発売日でした。
ヒッポンスーパー!の前身にあたる雑誌です。
差し入れにも当然その雑誌を頼みました。
雑誌を受け取ってまず目を通したのが言うまでもありませんね、「ウィザードリィ友の会」でした。
FC版3発売後という事で、その反響がページ狭しと掲載されていました。
中に私のハガキも一枚掲載されていましたよ。
「玄室の形がテトリスのパーツみたい」とかいうヤツです。
友の会復刻版の2番目にアップしています。
掲載を確認してご満悦だった私は、次にFC版3関係の攻略記事に目を通しました。
たしか、ベニ松氏がQ&A方式でFC版3の攻略情報を解説する、という内容だったと思います。
ほとんどは既に知っている内容だったのですが、その中に私の知らない「あの」情報が紹介されていたのです・・・
といったところで、続きはまた後程。
12月3日
*みんなネコが好き*
12月になりました。
早いもので今年も残り一ヶ月ですね。
昨日、「凛の冒険」の3・4話をアップしました。
先週の連載開始以来、私の予想に反して多くの反響をいただき本当に嬉しく思います。
読んでいただいた皆様、どうもありがとうございます。
感想として多かったのは、とにかく凛が可愛いというものでした。
ニャ言葉が可愛いとかネコミミが可愛いとか。
これはもう、凛というキャラクターが持っている魅力がそのまま出た結果だと思います。
それと、エクス未プレイだけど読んでみました、という人も意外と多くて驚いています。
今回の作品は読者にエクス2経験者を想定していましたので、エクスプレイヤーなら知っているような事に関しては詳しい説明を省略しているんですね。
なのでエクス未プレイの人は分からない事が多くて、申し訳ないなあと思ってます。
さて、今回アップ分のお話。
まず3話。
コレ、原稿チェックのために読み返していて自分で笑い転げてしまいました。
生徒手帳のあたりとか最後のツケとかですね。
凛のドキドキな着替え(?)シーンも気に入ってます。
続いて4話。
読者の中には、アレ?って思った人もいたかもしれませんね。
何故なら、凛はレベル3と言っておきながらこれが初めての戦いなんですから。
ただ、私の中では何らおかしな話でもなく・・・
凛は侍目指して一生懸命修行を積み重ねてきたので、基本的な体力などは既に身に付いている。
それをレベルに換算したら3に認定された、と。
そんな感じですね。
まあ、実際のゲームでもエクス1からの転入キャラはレベル3スタートですし、何よりエクスには募金システムがありますから。
実戦経験0でもそれなりのレベルがあっても別に不思議でもないかなって。
それと、連載は全5回を予定していますが、決して5話で終わりではありません。
もうしばらく続きますので、引き続きよろしくお願いします。