文壇の間・早乙女優樹様のお部屋・2

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20・好きなフロア

#5のマップを挙げましょう。
それまで全フロア20×20マスの正方形だった迷宮の仕様が一気に覆されたので、マップを初めて見たときは本当に驚きました。
最初にゲーム雑誌か何かの記事で見たのは地下4階のシルエットで、ところどころに妙に突き出た一角(後にそれらは北側の盗賊のアジトや南東のルーンの部屋、スライニンフ&カッパーデーモンの居る玄室と判ります)があるのが気になり、さらに東側の長い長い回廊は「なんだこのやけに横長なエリアは!?」と思ったものです。実際にゲームを進めてみると、このフロアは大きく分けて3つのエリアに分かれており(それぞれにちゃんとしたイベントがあります)、それぞれ別のルートを辿らないと全てのマップが埋まらないなど、とても興味深い構造になっているのが面白いのです。
他にも地下3階や地下7階はほぼ左右対称な造りで見た目が美しいですし、地下8階は天地左右完全に対称な構造で、まさにその原点というべき中心地でクライマックスを迎えるとは思いもよりませんでしたね。…それにしても、まさかSFC版限定であんな裏技ができるとは(苦笑)。

※あなたの好きなフロアは? のお題から。
20×20の枠を突破した#5のマップは革新的でした。

19・リドル

今までに経験した各シナリオとも、始めは自力で解いてみようと張り切ってみるのは良いのですが、必ずどこかで詰まって挫折してしまい、結局は攻略本に頼らざるを得ませんでしたね。思い出深いのはFC版2の迷宮3階でのイベント。「汝の魂と引き換えに…」ってやつです。かつて自作の短編小説のネタにも取り上げましたが、本当にパーティのメンバー誰か一人の命を犠牲にしなければならないのかと焦ったり、当初効果の判らなかった命の書を渡そうとしたり(人の命か魂が宿っていると思ってました)…。実はマニュアルにヒントがあったのですが、それでもさっぱり判りませんでした。もしパーティの中に戦士系のキャラがひとりも居なかったら、この謎は解けなかったのではないでしょうか(苦笑)。そうそう、善悪二つの水晶のトリックも、すんなりとは行きませんでしたねぇ。ル’ケブレスと戦闘になったり、キャラの一人が灰になったりしました。FC版のシナリオの中には元祖PC版にあったリドルの代わりに、特定のアイテムを所持または交換することでキーポイントをパスできる仕様に変更されているものがありますが、本格的なリドル(謎かけにキーワード入力で答える)を初めて体験したのは#5(国産PC版)からでした。地下一階の大きな牙を持った動物の像の問いかけにどうしても答えられず、詳しい説明の書かれた攻略本にざっと目を通し、後はその手順をなぞるようにプレイしてしまいました(NPCの会話や、メッセージを食い入るように見ていたのでゲーム自体がつまらなくなるとは思わなかったです)。ちなみにその後プレイしたSFC版6は序盤から自力でいい線まで進んだのですが、ピラミッド内の移動する宝箱が取れなくてギブアップ、やむを得ず攻略本のお世話になる羽目に(苦笑)。

※FC版2の、リドルを通過アイテムにしたアレンジは秀逸だと思います。

18・ウィズをやる上で気にしている事(こだわり)

1つのシナリオをクリアして称号の付いたキャラ(パーティ)は後のシリーズまで転送(あるいは転生)させて使います。FC版では1〜3まで全ての称号を付けるのは当たり前。ただしこれをSFC版5に転送する際、全ての称号を持ち越せないので、各シナリオから若干名選んで転送させます(例:1から階級章付きのキャラ2人、2からリルガミンの星付きのキャラ2人、3からニルダの印付きのキャラ1人、騎士の称号付きのキャラ1人で計6人のパーティ形成)。外伝シリーズも同様ですが、各シナリオで2種類ずつある称号もちゃんと残して後のシナリオに転生させます。ただし外伝2から外伝3へ転生の際、外伝1の称号と外伝2の称号が両方付いている場合は外伝2のものしか受け継がれず、また外伝4に転生させられるのは外伝3からのみです。以上のような条件ですから、私はメインパーティはいつも基本の5種族のみで作成、外伝3以降登場の新種族キャラなど、サブパーティ作成にしか用いたことがありません。

※階級称二人、星二人、ニルダとナイト一人ずつというのがおもしろい。

17・闇の聖典

私も当初はこれが何を指すのか判りませんでした。前2作の副題に比べるとどうもゲーム中で明確に描かれてないだけにイメージも湧きません。よく言われる山脈のデビルブックではないかとも思いましたが、それとは別に、今思えばかなり間違った解釈をしていた頃がありました。
それは「呪われたアガン王の物語」が書かれた本、というものです(その時は聖典の意味をよく知らずに単なる1冊の書物と捉えていました)。アガンの行動が伝記的に記されているのですが、実は未完で、結末は読み手自身の行動に委ねられるという摩訶不思議な書物。例えるならミヒャエル・エンデの「はてしない物語」みたいなものだと言えばよいでしょうか。しかしこれは実際の外伝3のゲームの内容そのものであるとも言えますね。クリアした人ならお判りでしょう。このシナリオを書いたのは"アガン"その人なのですから。
ところで江田さんとマーズさんの書き込みを見て、私は「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」を連想しました(判る人には判るかと思います)。

※これはおもしろい。
闇の聖典=外伝3のシナリオそのもの説ですね。

16・カシナートの剣

ボルタック商店で売られてる普通の剣とは比べ物にならないほど強力で、魔法の力で鍛錬されており、抜群の切れ味を誇る。さすが、名匠カシナートの作り上げた名刀中の名刀である…というウィズの攻略本に記述の表現を引用しましたが、そのイメージは誰しも揺るぐ事はなかった筈なのですが…かのアスキームック「ウィザードリィ・プレイヤーズフォーラムVol.1」掲載のロバート・ウッドヘッド氏のインタビューにて「実はミキサーの刃」という衝撃の事実が発覚したのをご存知の方もいらっしゃるでしょう。
それからというもの"ミキサーの刃まがいの代物"説は瞬く間に広がってしまいSFC版5の公式ガイドブックには回転カッターのような武器とイラスト付で紹介される有様。外伝3では不確定名が奇妙な物となり射程はロングレンジ…完璧に剣のイメージが崩れており、製作スタッフも前述の事実を意識してるのだとは思いますが、私の中でのカシナートは、やっぱり「名剣」ですね。
そういえば江田さんの書き込み「先端は鋭く尖ってはいなくて、丸みを帯びている」という件を見て私は外伝2の"ベイキングブレード"を思い出しました。ベニー松山氏監修の「外伝2・イマジネーションズガイドブック」に掲載のイラストが、まさにそのイメージどおりなのです。また穂積さんの言うアラビアンな刀は"シャムシール"を連想させますね。こちらは半月刀というより、別名"三日月刀"と呼ばれているようですが。

※カシナートに関するお題から。
誰が何と言おうとカシナートは「剣」だという思い入れが伝わってきます。

15・空白時代

私の場合は外伝4の発売後あたりが該当します。当初は方眼紙を用意してきちんとマッピングを試みていたのですが、幻術の塔で挫折し(あのトラップ及びスイッチの多さに参りました)、公式ガイドブックの存在も知らずにプレイしてました。かなり後になってそれを手に入れたのはいいのですが結局古の洞窟の立体パズルが解けずに投げ出してしまい、ここからが空白時代のはじまりです。当時PS本体を所有していなかった為にリルサガやディンギルそしてニューエイジの存在を知る由もなく、ターニングポイントはミレニアムイヤーのネットデビューでした。放っておいた外伝4ですが実はネットで攻略法を知り得る前に、ある日何気なく再開させた時になんとかクリアできちゃいました(苦笑)。また、確かこの時期都内の中古ゲームショップ等で外伝4が大量に安値で売られているのを見かけましたが、これはおそらくあの悪名高いジルフェバグによる不運なユーザーの放出ものだったのでしょう。私は旧態依然としたプレイスタイルでしたので、その恩恵(?)は受けずに済んだのですが(苦笑)。

空白時代その後
前回の追記ですが、今は終了してしまったロッピーの書き換えサービスにあったNP(ニンテンドウパワー)のSFC用ソフトでFC版のウィズ3作をまとめたもの(I・II・III)が存在するのをネットで知り、「これは絶対手に入れるしかない!」と思って購入したのも懐かしい事柄です。なにしろ、かつてヒッポンの友の会で「FC版の3作をまとめてSFCに移植希望」なんてネタが実際にありまして、私も出てくれたらいいのになぁと思ってましたからね。実際プレイしてみたところ、グラフィックやコマンド仕様等が大幅にパワーアップしており、非常に感激しました。NPのソフトはかつてのFCディスクのソフト同様、現在も任天堂本社で書き換えサービスを行っていますが、このWizI・II・IIIは契約の関係なのか書き換えの対象外なので、今では非常に入手困難なソフトになってしまいましたね。

※フリートークにあった書き込みですがピックアップしてみました。
誰にでも空白時代はあるものです、いくら好きでもさ。

14・ディンギル経過報告

「太陽の石版」なる最重要アイテムを手に入れて神殿内部へ。地上3階より上に行けない。南のエリアの一角に開かずの扉があり、そこで立ち往生している他のパーティの一行に出会う。彼らと協力して突破口を抜け、ようやく最上階に到達。フロアの中央部にエレベーターがあり、乗ってみると神殿の地下へ。
辿り着いたB3、そこから先はやけに部屋と通路の仕切りが多く、B4に至る階段も多くて上下のフロアを何度も行き来する羽目になる。エンカウントモンスターも、ヒューマノイドタイプは時折こちら同様にパーティを組んで襲い掛かってくる。幾多の戦闘を繰り返し、我がパーティはようやくマスターレベルに達した。アイテムも中級の品が手に入り始め、中でもヒーリングアイテムであるジャンヌの槍と夢のオーブ、前衛のロード装備のロングレンジ・悪魔の鉾槍、侍装備のクリティカルヒットを出す首切りの刃は頼もしい存在だ。探索の続きだがB2の西のエリアには水路があって先に進めない。他に歩ける範囲をデュマピックで地形を確認しなが進むが、まだまだ空白のエリアが目に付く。詰まったと思ったところには必ず何かあると睨み、シークレットドアを探し当て、通り抜けた先でいくつかイベントをこなす。太陽の石版にはめる石を手に入れると、水路の水が退いて先に進めるようになった。B3の南のエリアに月の紋章の描かれた扉を見つける。ふと、ここで閃くものがあった。神殿内の至る所でいくつか目にしてきた古代文字、ここにも記されているそれを目にしてその解読の糸口を掴んだのである。太陽の石版を使ってその先に進み、今まで足を踏み込めなかったB2の東のエリアを経てB1へ。ここには重要なチェックポイントがあり、それを通過した後、ふとエレベーターに乗って帰還しようとしたら、その部屋の脇に入口が開いているのに気づく。その先のエリアには新たなエレベーターがあり、乗ってみるとさらに地の奥深くへ…。辿り着いた場所はエリアXなる未知のフロア。新たなる探索が始まろうとしていた。
ところで、神殿1F並びにB3のあるポイント(明らかに重要な場所)で、今のままでは到底太刀打ちできない魔物に遭遇した。全滅必至だったので禁断の手で回避したがこの先、奴らを倒せる時は訪れるのだろうか。

※まずはエリアXに到着。
これからが本番、心して探索して下さい。

13・モンスターのグラフィック

得物屋さんの比較ページは私も以前から気になっていました。ここで挙げられているSNES版のSNESとは"Super NES"の略で、ずばりスーパーファミコンの海外での略称(商品名)の事です(ちなみにファミコンはNES。Nintendo Entertainment Systemの略)。私も改めて見返してみたのですが、グウィライオンまずダメ、ジプシーやロイヤルレディの胸元もダメ、で、何故かインキュバスも上半身が微妙に修整されてますねぇ。厳密にはヒューマノイドじゃないのに。同じ上半身裸でもバーバリアンやフーディーニとかは平気なのか、みたいな(苦笑)。グラフィック変更の理由はグレたさんのおっしゃる通り、規制の関係で間違いないでしょうが、確か性表現だけでなくスプラッターなのも御法度だったと思いますね。具体的にはリーチリザード・ボンボン・ファングドトード・タイガー・ブラッドウィアー・スワンプシングの口蓋、バーサーカー・クァシモドの斧、スケアクロウの鎌、スケルトンの刃といった箇所が変更されています。他にもブラックバットの全体色が変わってたり、ピットフィーンドは何故かカルキドリのグラフィックの色違いになってますねぇ。

※これだけ修正されると、コアな末弥ファンが暴動起こしそうですねえ・・・

12・外伝4からディンギルへ

シナリオクリアはとうに済ませ、ドラゴンの洞窟最下層の探索を終えて練武場も完成させた後に挑んだアイテムフルコンプ達成まで残りを数えたところ、首切り、スカルダガー、召喚の杖、八幡太郎の弓、悪魔の胸当て、スカーレットローブの6つでした。得物屋さんの入手一覧を参考に、まずはLV上げメインのドラゴンの洞窟で探索開始。そして空竜から召喚の杖を、ゴールドドラゴンから八幡太郎の弓を入手。次に幻術の塔3階へ赴いてスカーレットローブを狙うもなかなか出てきません。こんな事ならクローディアから買っておくんだった(苦笑)。何度か戦闘を繰り返し、宝箱開放後に?ローブと出ても識別してみれば呪われたローブばかり…諦めてドラゴンの洞窟に戻って再度探索してみた結果、ようやくガスドラゴンから入手できました。続いて不動の塔3階に赴き、目的は首切りゲット。しかし迷いそうな並びの小部屋を、上下階に移動・戻りの繰り返しで何度訪れてもなかなかお目当ての品は出てきません。ひょっとして「同じフロアでもこの界隈には無いんじゃなかろうか」などと思ってしまい、ふとマロールで、四隅の区切られたエリアのひとつに飛び込んでみたところ、そこで遭遇したピンクシェイドとの戦闘であっさり入手できました(苦笑)。次に向かったのは古の洞窟。B5でバンシーから悪魔の胸当てをゲットし、続けて最後の一品スカルダガー目当てにB7へ赴くも今度は簡単に出てきません。一旦地上に戻ろうとして、ふと、胎魔界へ飛んだほうが城に帰りやすいのに気づき、試しに行ってとりあえず1回くらい戦闘してから城へ…なんて思ってたら、その戦闘でジズフの残した宝箱の中からスカルダガーが!やっと全部コンプリートできたと喜び勇んでボルタック商店に急行し、手持ちのアイテムを売り払って、ついに転生の書入手…と思いきや、どういう訳かその後何もおきません。まさか、見落としていたアイテムが!?と思い、ボルタックのリストを見てみると防具(鎧)の欄のみに"うりきれ"の文字が…既に並んでいる品物の名を一段一段チェックしていき、実はたったひとつだけ見落としていたそのアイテムとは、なんと…腐った皮鎧(自爆)。こんな序盤のアイテムを完全に見落としていたとは(汗)。それにしても呪われたアイテムなのにちゃんとボルタックで取り扱うようになったとは…思えばSFC版#5のマニュアルのFAQにあったとおり、これは本当にボルタックの経営方針が変わったのでしょうね(苦笑)。そんな訳で私は情けないことに腐った皮鎧を求めて再び迷宮へ…幻術の塔1階をあたってみますが、不確定名で?よろいと出ても識別すればそれは錆びた鎖帷子ばかり(苦笑)。エンカウントモンスターを再度出現させるべく、また上下階への移動と戻りを繰り返して粘った結果、ようやくフェアリーレンジャーが出してくれました。こうして私は晴れて転生の書をゲットできたのです。
そして、私の育てた精鋭達は新たなる冒険の世界へと向かいました。そう、ディンギルのスタートです。転生させた彼ら(戦侍君司魔盗)は、その時点で僅かに経験値を得ていたので、平均LV5で始められました。まだ装備と回復呪文が貧弱ですが、魔術師の覚えたマハリトはやはり序盤の要ですね。現在迷宮の探索はまだまだ序の口で、神殿内部に入る為の手段を模索中といったところです。自分としては久しぶりの未知なシナリオの体験なので、一応、迷宮聖典や攻略サイトの情報に頼らず、自力でできるところまで進めてみたいと思ってます。楽しみ、楽しみ♪

※外伝4アイテムフルコンプ、おめでとうございます&お疲れ様でした!
最後が腐った皮鎧というのがまた(苦笑)。
愛着あるメンバーでのディンギル攻略も頑張って下さい。

11・ルビーウォーロック

何故「ウィズ5のすべて」にルビーウォーロックの原画が無いのか、ですが、4ページ目の"魔術師"の項目にはウォーロックの原画が載っていますよね(先端に宝石の付いた杖を掲げ、赤いローブを身にまとっている)。お判りかと思いますが元々国産パソコン版の#5で初披露された末弥グラフィックのうち、これが本来のルビーウォーロックだったのです。(ウォーロックはそれの使い回し)。その後SFCに移植の際、他にも使い回しの多かったモンスターグラフィックの多くが新規に描き起こされました。ルビーウォーロックは左手に杖、右手に杯といった新しいものに変わり、ウォーロックは国産パソコン版のルビーウォーロックのグラフィックの色変え(赤から紺色に)となっています。というわけで、パソコン版本来のものと新規描き下ろしの2つの原画。似たような絵の掲載を避けたか、あるいは単にスペースの都合で、ルビーウォーロックの原画は掲載されなかったのでしょう。ところで末弥氏の画集「ウィザードリィワークス」には、双方ともルビーウォーロックの名で原画が掲載されていますが、SFC版のほうは実際にゲームに使われているのに何故か「この原画はゲーム未使用の未発表作」との説明書きがあり、私は「間違ってるじゃないか!許せん!」と憤り、その説明書きを修正液で塗りつぶしてしまいました(爆)。ちなみにこの画集にも掲載されてない原画があります(宝箱、モータールームのベルトコンベア制御装置、謎かけ時のフェニックス、燃え盛る四大元素の玉、等)。

※私の日記(04年11月29日)にあった疑問「何故『ウィズ5のすべて』にルビーの原画が無いのか?」に対する回答として寄せていただきました。
ふむふむなるほど。
そういえば、ロイヤルガードとグラフィックが共通なビッグマックスも載ってないですね(笑)。