文壇の間・早乙女優樹様のお部屋
10・ヴァンブレイス
私も気になって辞書やネット検索で調べてみたのですが、『Bracer(s)』は「支持する物、締め紐」の意で、ヴァンブレイス(Vambrace)とは「上腕部から前腕部を覆う部分鎧」の事らしいです。で、Wiz5の各種文献をチェックしたところ、SFC版の公式ガイドブックでは「ベルトで鎧や籠手を固定する補助防具」、「〜のすべて」には「戦士系のみが装備可能な腕甲」とあったのですが、おそらく似て非なるものなのかもしれません。
※関連記事は江田さんの20です。
9・モンスターのイメージ
初期の作品では、バンパイアロードが一目置ける存在ですね。ベニ松氏の「ウィズのすべて」にある、『絶対の不死性を持っており、たとえ肉体を完全に破壊・消滅させたとしても地中から無限に精を吸い上げて細胞組織を再生し、一時間と経たぬうちに完全復活を遂げ、かのジルワンですら足止め程度にしかならない』という件を読んで思わず身震いしたものです。
アークデーモンは、実は私はドラクエ2のイメージ(翼を持った牛型の化け物)があった為、FC版3でお目見えした時はちょっと違和感を覚えたものです。後にまたベニ松氏の「〜のすべて」を読み、『一説にはルシファー同様の堕天使のなれの果てであるらしく、人間によく似た姿を好み、思考もそれに近い』という件を読んでなるほど、と思いました。
ところで、シリーズを通して考えると各シナリオごとの設定や時代背景の違いもあるでしょうが、現実的にみるとやはりデザイナーの変革による影響が強いと思います。同じ名前のモンスターであっても決して能力は同一ではなく、偽物なのではないかとも言われてますが、私は極力別物と考えるようにしています。ていうか、同じだったとしても、新作でマンネリ打破の為に新たな最強クラスのモンスターを登場させるとなると、やはり過去のシナリオで最強クラスだったモンスター達は弱体化せざるを得ないんじゃないでしょうかねぇ。
※アークデーモンはドラクエ2のイメージ、になるほどと手を叩いてしまいました。
外伝3になってのあの変貌ぶりは、そこから来ていたのかも。
8・GBC版#2のレポート
FC版をベースにしたこのシリーズ、シナリオの手順はリルサガと同じく本来のPC版どおり、「狂王の試練場」「ダイヤモンドの騎士」と進めてきて最後に「リルガミンの遺産」です。このシナリオは善悪両方のパーティを編成する必要がありますが(もちろん絶対ではないのですが)、善のパーティは外伝シリーズのセカンドプレイで活躍させたキャラ(称号付き)を、悪のパーティは外伝2から転生させました。しかし善側は戦君侍司魔盗、悪側は戦君忍司司盗、と既に半数が上級職に就いていた為レベルアップが余計に遅く、なかなか呪文を覚えずに苦労しました。
まず序盤ですが、善側悪側共に1階バラック周辺を行き来すると共に、新たに設けられたマーフィーズゴーストの玄室で地道に戦闘を繰り返し。魔術師系がマハリトの呪文を覚えたらようやく海賊の砦へ侵出です。
中盤に差し掛かり、善側の難関である2階のフィーンドとの戦闘は一筋縄では行きませんでしたが、ポレの奴はなんと戦闘開始直後に逃走(爆)、あっさりと空気の魔除けが手に入ってしまいました(笑)。そして4階のデルフとの戦闘はリスクを避けるべく、お供のデルフズミニオンの出現数が極力減るまで逃走を繰り返してから臨み、どうにか悪の水晶の入手に成功しました。一方悪側ですが、3階の聖水の入手までは難なく進行しましたが、5階の牙の教会ではさすがに手こずりました。ここの戦闘では稀に希少アイテムが入手できるようで、バタフライナイフとトロールの指輪が手に入りました。アブドル提供の炎の杖はもちろんキャンプの繰り返しで持てるだけの数をゲット。その後の戦闘でも、先制攻撃時には大変役に立ちました。エンジェルとの戦闘は、お供のクルセイダー共が厄介なので、これまた逃走の繰り返しで出現数の少ない時を狙って戦闘開始、とにかく仲間を呼びまくるエンジェルに攻撃を集中させて撃破、ようやく善の水晶を手に入れました。
そしてようやく善悪両方が最上階へ到達するようになるも、とりあえず目的の宝珠は後回しにして、希少アイテムの入手に努めました。その結果、ジャイアントマンティスから君主の聖衣、ヒドラから村正、ミフネからザ・シュリケン!の三種の神器を手に入れ、先に例の村正イベントも善側でクリアしました。
現在はひとまず目的の宝珠を持ち帰ってシナリオクリアを果たし、善悪両方に称号が付いてエクストラシナリオに突入したところですが、さすがに敵の強さが半端じゃないですね(数の多さも)。まだどちらもマスターレベルに到達してないので無理もありませんが、少なくともパーティ全員にヒーリングアイテムを持たせて置かないと辛いので、先に人数分揃った善側は地下のフロアで修行中、悪のパーティは主に迷宮最上階のゼノの出現地点でひたすら戦闘を繰り返しレベルアップに努めています。
※熟練のフリークなら宝珠奪還までは簡単。
しかし、EXシナリオは苦戦必至。
まずはレベルアップに取り組むべし。
7・ウィザードリィ回顧録その1:出会い
私が高校1年のときでした。ゲーム好きな友達が「これ面白いからやってみろよ」と貸してくれた1本の真っ黒いファミコンカセット。それが「ウィザードリィ(#1)」でした。それまでファミコンのRPGはドラクエシリーズくらいしか遊んだことのない自分にとって、キャラクタの名前が最高8文字まで入力でき、しかも英字まで可能というのが魅力的で、ありがちな英語名で適当につくり、プレイを始めました。しかし…。
キャラクタのHPが異様に低い!これではすぐに死んでしまう!そして本当にそのとおりになった!(苦笑)
やがてテレポート地点とダークゾーンに侵入したあたりで訳がわからなくなり、気がつけばパーティ全滅で画面には墓石が…。そこで私はプレイするのを止めてしまい、友達にソフトを返して再びドラクエシリーズに戻っていったのでした。
それから2年後の高校3年時、ある日ドラクエ3をプレイ中にアクシデント発生。冒険の書が突然消えてしまったのです。その時のショックは計り知れず、もう二度とやるまいと決めてソフトを即座に中古屋に売り払う程でした(結局その後買い直したんですけどね)。そんなこんなで途方に暮れていたときに先の友人が「○○(私の名前)、ドラクエもいいけどさ、もう一度ウィズやってみないか?」と言ってきたのです。私は「どうせまたすぐ終わって飽きるよ」と遠慮したのですが「そんな事無いって。ついこの前新作が出たんだけど、騙されたと思ってやってみ。これも貸してやるから」と半ば強引に差し出すので借りてしまった2つの品。それがファミコンソフト「ウィザードリィ3」と「攻略の手引き」でした。ゲームをする前にその本を読んでみたのですが、モンスター解説のページにある末弥純氏のイラストに私は釘付けになってしまいました。鳥山明デザインのドラクエシリーズのコミカルなモンスターもいいが、殺伐さを感じさせるリアルなモンスターのイラスト…「これはいい!」それからはもう、夢中でプレイし、無事にクリアまで到達しました。で、友人に返した後、自分用にもソフトが欲しくなり、中古で探して買ったのは言うまでもありません。攻略の手引きの奥付の広告にあった「ターボファイルII」も購入してキャラクタ登録の幅を広げ、1と2のソフトも手に入れてリベンジを果たします。こうしてすっかり私はWizの虜となり、やがて#5の為にスーファミ本体を、GB版外伝1の為にゲームボーイ本体を購入する事になるのでした。
※素晴らしいお友達ではないですか!
「ウィザードリィ回顧録」、続きが楽しみです。
6・Your Soul
ル’ケブレスの住む山へ宝珠の探索に乗り出していた一介の戦士ウィルを筆頭に、同じく戦士コナン、僧侶ニック、盗賊スウィフト、そして2人の魔術師マリーとヨゼフの計6人による悪の属性メインのパーティ一行(ちなみに全員人間族で、唯一人コナンのみ中立の戒律に属する)は、ある難関に直面していた。
迷宮3階のとある一角で出会った年老いた修道士の言葉だ。
「汝の魂と引き替えに、この箱の中身が得られよう」
「魂だと?なんだよそりゃ」
「生命の原動力となるものと言われておるな」パーティの殿を務め、知識は比較的豊富な初老のヨゼフが答えた。
「しかし、そんなものをどうやって?」パーティのサブリーダーでウィルのライバルでもあるコナンが尋ねる。
「死すれば、それは肉体から離れるというが…」見た目の割には信心深いニックが呟いた。
「つまり、ウィルが死ねばいいのか?悲しいねぇ」スウィフトがわざとおどけてみせた。
「おいおい、冗談じゃねぇ!そのちっぽけな箱の中にどんなお宝があるのか知らねぇが、そんなものの為に俺様の命をくれてやってたまるか!」ウィルは憤慨した。
「死んだらカント寺院で生き返らせればいいじゃない?」マリーが尋ねる。
「何言ってんだよ、俺達にそんな大金なんてないだろ」
「せめてニックが蘇生の呪文を会得していればねぇ…」
「なんだい皮肉かそれ?だったらこんなところでまごつかないよう、即座に宝珠のありかへサッと飛んで行ける転移の呪文でもお前に唱えてもらいたいね。ま、どうせ無理だろうけどな」
「なんですって!!」
「やめろよ。こんなところで喧嘩している場合じゃないだろ」コナンが仲裁した。
パーティはしばらくの間、その場に沈黙していたが、やがてスウィフトが思い立ったように言った。
「ふむ…これはどうやら、ある種の取引をしなきゃならねぇみたいだな。何か、アイテムが必要なんだと思う」
「さよう。ただでは渡さん!」修道士が答えた。
「なるほど。我らに与えられた試練か。自らの力でそれを乗り越えなくば、この先はあり得まい…」
ヨゼフが呟く。
「とにかく、まだ俺達にその用意はできてねぇわけだ。出直すとしよう、行くぞ」
ウィルは踵を返した。
修道士はいつでも待っていると言わんばかりに、かすかな笑みを浮かべるだけだった。
リルガミンの街に戻ってきた一行はギルガメッシュの酒場でひとまず解散し、ウィルはその場に残った。カウンターで一人酒をあおる彼のもとに、やがてスウィフトがやって来た。
「よぉ、ガルモフら善の奴らの様子はどうだい。何か聞いてるか?」
ウィルはスウィフトに尋ねた。職業柄、彼が他のパーティとの情報交換を買ってでているのは当然の成り行きだった。
「ああ、順調に行っているらしいぜ。この調子じゃ俺達は先を越されそうだ」
「くそったれ…あんな奴らと手を組まなければならないなんてな」ウィルは悪態をついた。
「しかし、あいつらに手柄はよこさせないぜ。この俺様の剣にかけても…」
突然、ウィルはハッとなった。
「おい、どうした?…ウィル?」
ウィルは何か思い立ったようだった。
「スウィフト、すぐに戻ってくるから仲間を呼び集めといてくれ!」
そう言ってウィルは席を立ち、酒場を飛び出した。
(そうか、そういう事だったのか!ここいらじゃすっかりその“言葉”で通っているから、思いもしなかったぜ。ハハハ、こんな事に気づかないようじゃ、俺様もまだまだだな…)
ウィルは路地裏に向かう小道を駈けながら一人ほくそ笑み、やがてボルタック商店に足を運んだ。
店の親父はいつものように無愛想だったが、ウィルがある物を求めると、急に様子が変わった。
「例のところへ行くのだな?」
冒険者達に決してアドバイスをすることもなく、律儀に商売を続ける店主であった
が、今回の件については十分に知り得ているようだった。
「それならお前さんが使っていたこいつを持っていくといい。おっと、むろん金は戴くからな」
「わかってるよ。もとよりただで返してもらうつもりはねぇ。安っちょろいが、大事なものだ」
ウィルは買い物を済ませると、仲間達の待つ酒場へと急いで戻った。
ウィル達は再び、修道士が待つ迷宮3階にやってきた。
修道士は以前と何の変わり様もなく、その場に佇んでいた。
「俺の魂だ。受け取れ!」
そう言ってウィルが差し出したものは、ごく普通なひと振りの“段平”だった。
修道士はにこやかに笑い、やがて口を開いた。
「見事じゃ。では、この箱の中身をそなたに授けよう」
そう言ってウィルが段平と引き替えに受け取った小箱の中には、黄金色に輝くメダリオンが入っていた。それが魔法の力を持つ品であり、この先の探索に必要なものであろうことは、ウィルにも察しがついていた。
ウィル達は修道士に別れを告げ、まだ到達していない迷宮の奥深くへ足を踏み出した。
「しかしよぉ、あんな小箱、その気になりゃ俺様がちょろっと盗み出すこともできたんだけどな」スウィフトが惜しげに言った。
「馬鹿言ってんじゃないわよ。そんな気さらさらなかったくせに」マリーが促す。
「だいたい俺達がいくら頑張って怪物共を倒し宝箱を手に入れても、お前が罠外しに失敗ばっかりしてるから、俺達はいつまでたっても貧乏パーティなんじゃねぇか」
「フン…悪かったな」ウィルに痛いところを突かれたスウィフトはふてくされた。
「そうそう。早くお金持ちになって、宿のロイヤルスイートにでも泊まりたいわよ」
「馬小屋で十分だろうに」
「まっぴら、ごめんだわ!!」
小さないざこざの絶えないパーティであった。
そんな彼らを見送りつつ、修道士は呟いていた。
「汝らの行く末に幸あらんことを…」
(ウィザードリィ3 〜リルガミンの遺産〜より)
5・SFC版LOL続報
あれからだいぶパーティのレベルが上がりました。アイテムもいくつか良いものが手に入り、聖なる鎧、トロールの指輪などのヒーリングアイテムに加え、念願の村正(不確定名は「?かたな」でした)もゲット。これでパーティの力が一気に向上しました。後は手裏剣が出てくれればひとまず三種の神器が勢揃いですが、FC版では成し遂げられない事でしたのではやく「?ほしがたのもの」(手裏剣の不確定名)を見てみたいです(笑)。
ところで魔術師がハマンの呪文を覚えたので、私は今回思い切ってある事に挑戦してみました。それは「仲間を呼ぶモンスターの増殖による経験値稼ぎ」です。有名な技なので実践された方も多くいらっしゃるでしょうが、実を言うと私はそれまで一度も試した事がなかったのです。最上層にのみ出現するアークデーモンが当初の狙いでしたが、なかなか出現してくれないので(苦笑)、代わりにアークエンジェルをターゲットにして戦闘開始。後衛の魔術師の唱えたハマンの効果に「魔物を黙らせる」が出てくれたら成功、あとはパーティのステータスとコマンド入力に気をつけながらひたすら戦闘の繰り返しです。アークエンジェルは麻痺攻撃があるので厄介ですが、喰らったら即ディアルコで回復、呪文が切れたら麻痺の魔除けを使って回復させます。麻痺の魔除けがガラクタとなったら潮時。リーダー格の戦士が経験値の入らない犠牲者となりましたが、かれこれ1時間近く戦闘を続けていたおかげで(総勢何体倒したかは数えてませんが)約90万ポイントの経験値を獲得。ハマンでレベルダウンした魔術師のレベルも十分に補われ、パーティのメンバーは平均2レベル程アップしました。この結果、先の魔術師がついにレベル7の呪文をマスターし、前衛のロードもようやくマディの呪文を覚えたのでした。
さてこの後ですが、まだ目的の宝珠は持ち帰らずに、最上層の探索を今しばらく続けてみる事に致しましょう。
※「リルガミンの遺産」はなかなかレベルが上がらなくて苦労するものですが・・・
管理人もエンジェルをモンティノで黙らせてプチ増殖した事がありました。
時間の割りに稼ぎは少なかったですけど(苦笑)。
4・SFC#2(リルガミンの遺産)経過報告
ようやく善悪二つの水晶が手に入りました。ここまで来ればクリアしたも同然ですが、もう少し寄り道?をしていきたいと思っています。何しろパーティのメンバーが誰一人マスターレベルに達していませんし、少々レアなアイテム類も確保しておきたいので、最上層(6階)まで足を運んでレベルアップ向上に励みます。
というわけでこのSFC版ですが、GBC版をプレイされているならおわかりのようにエクストラシナリオや追加アイテム、マップ変更等の要素を除き、ほぼベースは一緒のようです。私はGBC版そしてリルサガもまだ未経験ですが、FC版との違いで特にメッセージの変更が目に付きました。具体的には中立の水晶を手に入れる直前、FC版には無かった以下のような文章が見られます。
「ぼうけんしゃたちは 2つのすいしょうをてにかざし、ちかづけた。
すると、それぞれのすいしょうがまばゆいひかりをはなち、ひきあった。
そして、ぼうけんしゃのてをはなれ、くうちゅうでせんこうをはなちひとつになった。
ちゅうりつのすいしょうをてにいれた!!」
どうです、かっこいい演出だと思いませんか?
ちなみにこのメッセージを見ていてちょっとしたある事に気づきました。セレクトスイッチでBGMをONにしている時、このメッセージが出ている間は無音になるのですが、出終わった後でまたBGMが流れてきます。それが迷宮内のキャンプ中での事なら当然キャンプのBGMが流れるのですが、ギルガメッシュの酒場での場合、なんとここでキャンプ時のBGMが流れるのです。Bボタンキャンセルを実行し、パーティのメンバーのインスペクトを解除すると通常の酒場のBGMに戻りました。
その他としてはアイテム名の表記の一部に変更があるようですね。蝶のナイフが「バタフライナイフ」となっているのを確認済みです。
3・SFC#5のレポート
その後、イベントの類を飛ばしてどうにか地下5階まで辿り着いた私は、かねてからの調査を試みました。
まず、グレたさんの10月23日の日記にありました「盗賊の話を聞いてからヤカンの所へ行くとヤツは不機嫌になっているかどうか?」ですが、これは話を聞いていてもいなくても彼は不機嫌にはなっていませんでした。ただしその前に一度マンフレッティの店の魔女に会って、ヤカンから例の1万ゴールドの情報を引き出すメッセージを聞いているので、彼女に会わずにヤカンのところへ行った場合はどうなのかは定かではありません(おそらく普通に接することができて1万ゴールドのメッセージが聞き出せないだけだと思いますが)。また、地下7階のカードのロード達にはまだ会っていませんので、この状態でプレイを続けた場合、もうひとつの疑問「ヤカンの不機嫌さがカードのロードからキーワードを引き出すのに何か影響しているかどうか?」についてどうなるかは不明です。
それから、江田さんの書き込みにあったゴムのアヒルの件、「マッドストンパーからこれを買う前にスナッチに会うと、何か特別な話をしてくれるのかどうか」というのは、アスキーの公式ガイドブックにあった説明ですね。しかしリプレイしてみた結果、スナッチはルーンに関する話をするだけで、アヒルに関する話は聞くことができませんでした。他の#5攻略本(主にパソコン版)などを見返してみると、「スナッチはスパークのアヒルからアイテムを盗んだ事があるが、それがゴムのアヒルという大変つまらない代物だったので、怒ってどこかに投げ捨ててしまったらしい」というような記述がみられます。SFC版の場合、NPCとの会話はある程度勝手に進み(別のNPCに会って話を聞いておくと、それがキーワードとなってさらに会話の内容が進展したり)ますが、パソコン版ではとにかくNPCが反応するキーワードを打ち込めば良いので、もしかしたらパソコン版でしか見られないメッセージ等があるのかもしれません。実際、過去のSFC版のプレイでマイティヨグに会った時、氷のフェリーに関する話しか聞けなかったのですが、パソコン版では自分をこんな目に会わせたイビルアイズに向けた罵倒の台詞を聞き出すことができました。
最後に、これはご存じの方も多いと思いますが一応書いておきます。スパークのアヒルからゴムのアヒルと交換で手に入るましらのワンドは、希に売られている場合があります。ですからお金に余裕があれば買って手に入れる事をお勧めします。ゴムのアヒルを手放さずに済みますので。
※レポートありがとうございました。
ウィズはまだまだ奥が深いですね。
NPCとのメッセージのやり取りだけでも論文が書けそうなくらい密度が濃いです。
2・SFC5経過報告
#5のリプレイですが、苦労しながら進んでいます(苦笑)。
各キャラのSWIM値をそろそろアップさせようと思い、ブッバの健康温泉で練習を試みますが、案の定溺れることが多く、やむなくゴムのアヒルに頼る羽目に。そのゴムのアヒルを手に入れるべく地下3階に降り、マッドストンパーに会うも、態度が悪くなかなか接してくれませんでした(どうにかカツの呪文が効いたけど)。
地下2階の汚い水たまりで魔力回復、地下3階の血の色の泉でステータス回復ができるので、その間を行き来しながらレベル上げ。現在、ジグソー信託銀行を突破したところです。
※ご苦労様でーす。
そうか、ゴムのアヒルってマッドストンパーから入手するんだっけ(すっかり忘れている管理人)。
引き続きレポートよろしくです。
1・ある気紛れな冒険者の物語
巷じゃBrotherhoodの反逆者Sornの消息について騒がれているが、俺等にとっちゃどうでもいいこった。そんなものは名声と富を求める一介の冒険者どもに任せておけばいい。
この迷宮で自由気ままにやっていくのが俺等の性に合っている。
だんだん怪物達との闘いにも飽きが来ていた頃だった。俺等は地下5階に足を運んだ。
Manfretti's *The PlaceFor Entertainment*…マンフレッティの『娯楽の殿堂』だ。
このフロアはいつ来てもとかく賑やかで、飽きることを知らない。
入口に構える門番に、幾度と無く使い古したチケットの半券を見せて入場の許可を得る。
ここばかりはさすがに顔パスという訳にはいかないらしい。常連客にゃもどかしいだろうがね、しきたりだから仕方あるまい。
俺等はとある通路の一角に目を向けた。
“The Playhouse Mistery Theatre 〜今宵一時のサスペンスと陰謀を〜”
いまだかつて足を踏み入れた事はなく、また生きて還った者の話も聞かぬ場所だ。待っているのは死ぬ為の罠か?
…面白い。
俺等は意を決して向かった。窓口で金を支払うと、声が響いた。
“Enjoy the show!”
次の瞬間、目の前が暗くなり、身に覚えのある感覚が…そして、衝撃!
…いきなり落とし穴か、手荒い歓迎だな。さて、これから何が始まるんだ?
見渡すと、四方に道が続いている。手始めに、適当に目の前の道を選ぶ。その先に進むと、小さな部屋があった。
すぐさま壁に何やらスイッチらしきものを見つけたが、罠かもしれないので用心する。
他に怪しい箇所はないか調べるが何もないようだ。おそるおそるそのスイッチを押そうと試みるが…何やら足下を取られたような気がしたと思った途端、体が宙に浮いたような感覚が…しまった、シュートだ!そして、またもや衝撃!
気が付くとそこはさっきの場所だ。なるほどな…。俺等はようやく理解できた。シュートと落とし穴の連続トラップというわけか。どうやら魔法の力も抑えられているようで、魔法の品々もここでは役立たずだ。
正しい手順を導き出さない限り、永遠に抜け出せない死の回廊。俺等は何故か身震いした。
そもそも出口は無いのか?いや、きっとどこかにあるはずだ。俺等の直感がそう告げた。
しかしそう簡単に見つかりはしまい。俺等は気を取り直して先に進んだ。
…どれぐらいの時間が過ぎたことだろう。さすがの俺等も疲れを感じてきた。
もう幾度と無く同じような小部屋を行き来し、ふと足下を調べると、俺等は床面に何やらワイヤーのようなものが縦横無尽に張り巡らされているのを見つけた。きっとこいつに何かがある!俺等は確信した。
俺等はそのワイヤーに手をかけようとしたが、その刹那、床にある隠されたボタンを押していたことには気づかなかった。
そして、また、いずことなく飛ばされる感覚が襲い、俺等の意識は遠のいていった…
俺等は目を覚ました。
そこは見覚えのない場所だった。やがて声が響いた。
“Hope you enjoyed the show!”
ふぅ、終わったのか…。
俺等はどうにかあの場所から生還できたらしい。
ま、俺等のような変わり者の退屈しのぎにゃ、もってこいの見せ場だったな。
大した者だ、マンフレッティさんよ。楽しかったぜ!
(ウィザードリィ5 〜災禍の中心〜より)
※管理人のコメント
文壇の間デビューおめでとう。
短編ながらも大変面白いお話でした。
またお願いしますね。