PhenomU X6を試す

比火中お金があるとつい買っちゃうんだ・・・

っていうことでPCパーツを売りまくって財布が重くなっていた比火中は
値下げ+マザーとセットの割引サービスに負けて購入してしまった,と

それにしてもいい世の中になったもんだわ
なんせ3GHzオーバーの6コアCPUが2万円ちょっとで買えるんだから

一昔前は1コアが基本だったというのに・・・
時代の変化って怖いもんだわ


比火中もそのうち・・・


いや,しかし



買ってきたもの

AMDのPhenomU X6 1090T Black Edition(以下1090T)
3.2GHzのヘキサコアCPU(6コアCPU)で現在のコンシューマ向けAMD最強CPUだわ

AMD4コア最高峰のPhenomU X4 965 Black Edition(以下965)と比較すると
コアクロックが3.4GHz→3.2GHzと200MHzダウンしているものの
コア数が4→6と1.5倍に増えていることと
Turbo Core と呼ばれる自動オーバークロックシステムで
3Coreのみだが3.6GHzにクロックアップすることで
おおむねどのような用途でも965を上回るパフォーマンスを発揮するのだ〜


比火中がCore i7を買うほんの少し後に発表されたCPUで
もう少し発表が早かったら比火中i7買わなかったかなー
というやや残念な思いもあったりする

いや,しかし


使用感


ぎゃああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

っていうことでさすが6コアCPUだわ
タスクマネージャーのCPU使用率の窓がちゃんと6つ用意されているぞ〜


そんでその使用感は・・・


・・・


まあ,4コアとの違いはわからんわな
っていうことでベンチマークで違いを確認していこー


ベンチ結果


CPU以外はすべて一緒の条件でベンチを回してみた
性能・消費電力にどの程度の違いが出るんだろうか?


構成

CPUPhenomU X6 1090T Black Edition(3.2GHz*6)PhenomU X4 965 Black Edition(3.4GHz*4)
メモリPC2-800 2GB*4 計8GB←同等
VGARADEON HD 4850←同等
マザーMSI K9A2-Platinum←同等
HDDWestern Digiital WD5000AAKS 500GB←同等


並列処理速度を測る適当なベンチマークが無かったので
今回はSuperπを同時起動して並列計算させることで評価してみた

一応参考までにCore i7 950の成績も載せといたので
他社との比較をするときに参考になるかも



Superπ 104万桁*1

CPU1090T(3.2GHz*6)965(3.4GHz*4) i7 950(3.06GHz*4)
タイム(Sec)192011
消費電力(W)160157213


まず*1つまりSuperπを普通に走らせた結果
Turbo Coreが効いているためか1090Tの19秒に対して965は20秒ということで
1090Tの方がクロックが低いにもかかわらず好成績となった

シングルタスクではTurbo Coreの影響で
1090Tの方が演算速度は速くなりそうだね〜



Superπ 104万桁*4

CPU1090T(3.2GHz*6)965(3.4GHz*4) i7 950(3.06GHz*4)
タイム1(Sec)232314
タイム2(Sec)232314
タイム3(Sec)242314
タイム4(Sec)232314
平均(Sec)232314
消費電力(W)184208277


*4ではほぼ同成績ながら
やや1090Tが苦しい展開となった

965は4コアなので負荷が4つまでなら
負荷1つに対して1CPUの割り当てになり
それほどタイムが落ち込まないのに対して

1090TはTurbo Coreが負荷が3コア以下の時しか効かないため無効となり
965以上にタイムが落ち込んでしまったようだ


結果的にこの*4が1090Tの唯一の負けとなった



Superπ 104万桁*6

CPU1090T(3.2GHz*6)965(3.4GHz*4) i7 950(3.06GHz*4)
タイム1(Sec)253617
タイム2(Sec)253218
タイム3(Sec)252518
タイム4(Sec)252817
タイム5(Sec)253517
タイム6(Sec)253518
平均(Sec)253218
消費電力(W)207208307


*6では1090Tが再度逆転に成功している
1090Tは6コアCPUなので負荷6までなら
それほどタイムの落ち込みは少ないが
965は負荷6に対してコア4つなので
足りない分はコアが持ち回りで計算しなければならない
そのためタイムが大きく落ち込んでいる



Superπ 104万桁*8

CPU1090T(3.2GHz*6)965(3.4GHz*4) i7 950(3.06GHz*4)
タイム1(Sec)344721
タイム2(Sec)344620
タイム3(Sec)402521
タイム4(Sec)262721
タイム5(Sec)273021
タイム6(Sec)314721
タイム7(Sec)264520
タイム8(Sec)344220
平均(Sec)323921
消費電力(W)207208314



Superπ 104万桁*12

CPU1090T(3.2GHz*6)965(3.4GHz*4) i7 950(3.06GHz*4)
タイム1(Sec)396429
タイム2(Sec)437126
タイム3(Sec)534433
タイム4(Sec)394133
タイム5(Sec)536526
タイム6(Sec)416628
タイム7(Sec)366332
タイム8(Sec)456427
タイム9(Sec)347126
タイム10(Sec)534430
タイム11(Sec)517026
タイム12(Sec)486624
平均(Sec)456128
消費電力(W)209209312


*8と*12では1090Tでも負荷に対してコア数が足りないが
それでもコアの数が多い分965よりはタイムの落ち込みが少ないようだ



消費電力

CPU1090T(3.2GHz*6)965(3.4GHz*4)
アイドル時(省電力機能ON)125W120W
アイドル時(省電力機能OFF)142W140W
負荷時(Prime95)255W247W



っていうことで演算速度的には1090Tは
多くの場合で965を上回るということが確認できたかなーと思う
負荷数が3以下の場合はTurbo Coreで
負荷数が5以上の時はコア数の差で965を圧倒できる・・・

負荷数4の時は4コアCPU相手に理論上は苦しいとはいえ
*4の結果からほとんど差は無いということもわかったね〜

そういうわけでクロックが高いとはいえ
性能的には965の価値はあまり無いかなーと

予算が許すなら1090Tを買ったほうが幸せになれそうだわ



また,Core i7 950との比較は・・・

さすがにタイムでは大きく遅れを取っている
このSuperπではi7の独壇場か?

でも*12と*1の時の比は

i7:28/11=2.54
X6:45/19=2.37

と並列計算時のタイムの落ち込みが少ないので
マルチタスクでの有用性はある程度あると言えなくも無い

得手,不得手でいうとSuperπはCore系が強すぎるので
絶対的なタイムは参考までに留めておいたほうがいいかも


後はi7 950と比較してかなり省エネというところも
評価できるところかもしれない
(っていうかi7 950消費電力大きすぎ)


いや,しかし


考察

っていうことでベンチを走らせて見たわけだけど
結構いい感じだな〜と思った

順当に965を上回る性能を示すし
消費電力もほぼ同レベルに収まっている・・・
(っていうかLGA1366のi7は消費電力大きすぎ)
(性能はピカイチなのに・・・惜しいところ)

しかもBIOSさえ対応していれば割りと古いマザーボードでも使える・・・
(コレを買った理由のひとつが比火中のマザーで対応BIOSが出たことだったりする)

AMDのシステムをすでに持っている人にとっては
なかなかのアップグレードパスになるのではないかと思う


しかも今回微妙にオーバークロックしてみたのだが
どうやら耐性がかなり上がっているようで
定格電圧のまま4GHzで運用できそうだった
Black Editionってこともありオーバークロッカー的にも
楽しめそうなCPUだわ


書いてて比火中もうひとつ欲しくなってきてしまったよ・・・

大学で定格で運用するだけじゃあもったいないな
後で965を売って1055あたりでも買おうかな?


いや,しかし



ざんねん!! わたしの レビューは これで おわってしまった!!