エピソード『心の座』
PSO 〜for Seraphic Fortune〜 エピソード『心の座』
第一話〜交差する心/VRフィールド神殿〜
「あれ、イリス?あんた何でこんな所に・・・」
エリを追うように歩いていくと、イリスはラボルームへとたどり着いていた。
試験前、と言う事もあって多くのハンターズが騒がしいくらいに集まっている。
―――そんな中、イリスの姿を見つけたルナが予想外の相手を見つけたような顔で近寄っていく。
「あ、エリちゃん。こんにちわ」
「こんにちわ、ルナさん」
「ちょっとイリス!こっち来てよ!エリちゃん、イリスちょっと借りてくわよ!」
いきなり大きな声でエリと離れた所へ連れてかれると、ルナは不安な顔で尋ねてきた。
「エリちゃんからの依頼とは聞いてたけど、まさか今回の試験を一緒に受けるつもりなの?」
「いや・・・エリの知り合いを護衛するみたいなんだ。
その知り合い―――は誰だか判らないけど」
私は嘘などつかずに本当のことを言った。
いくら依頼の事は口外しないとはいえ、ルナにだけは嘘はつけなかったからだ。
「あのねえ、試験会場に来てまで護衛する相手がいないなんて事あると思う?
普通に考えてみな?パートナーとしての依頼でしょ?」
「・・・それってやっぱり」
「やっぱりっていうか、それ以外ありえないでしょ。
エリも切り出しにくいだけ・・・だと思うわ」
そうかな、とは薄々感じてはいたけど――――。
「二人とも相変わらずだな?」
「あ、こんにちわ」
私とルナが話をしていると、背後から蒼き髪に蒼きコスチュームに身を包んだ女性ハンターが笑顔でやってきた。
「こんにちわ。相変わらずも何もいつもどおりよ、」
セレナ―――彼女の名前はセレナ=クリスティン。ハンターズ登録はハニュエール。
そして同時に、私達の所属するチームとの同盟チームである『蒼空の渡り鳥』
通称あおわたのマスターでもある。
困った時はお互い協力しあうし、お互いを補っている部分が強い。
そんなわけで色々と助けられている人だけど、
特にマスターだからとかそういうのは感じられない気さくな人で、私達も普通の友人感覚である。
「本当に仲がいいよね、二人共」
なんて考えてると、さらにその後ろから深紅の女性アンドロイドがつかつかと歩いてきた。
その声は、どこか羨ましいようなそんな感じもしたけど・・・。
「あれ、エリスンもこの試験受けるの?」
「うん。知りたい事も色々あるからね。真実に近づく為にはこれに合格しなくちゃ」
エリスンと呼ばれたアンドロイド―――彼女の名前はエリス=レナフォード。
機械だけどまるで人間の名前なのもちゃんとした理由がある。
また、その名は伝説となり幻とされているラヴィス=ブレイドの所有者でもある。
その武器と同時に複雑な過去と運命を持ち、私やルナとも運命的な関係があったりする。
まあそれだけ色々あるえりすんだから、真実を知るために行動するのは当たり前のようなものだ。
―――って、知りたい事?真実に近づく・・・?
「ってちょっと待ってよ、エリスン。
これってただの適合試験みたいなもんじゃないのかな?」
「イリスはもうパスしてるからあんまり知らないんだっけ。
今回のは・・・ガルダバルへ直接乗り込む要員の選定なの」
「―――それって、私達が合格してる―――?」
なにかつじつまがあわない。
そもそもVR試験は私たちもあおわたもチームとして合格しているし、
その中でも私はエリのパートナーとして重要なポジションを選定された。
いずれも他でもない、ガルダバル島の調査のために。
だっていうのに、何でまたまた適合試験なんかをやるんだろう。
「確かにうちらもあおわたメンバーも適合試験に合格してるけど・・・。
でも、それとは別の調査をラボの方でやるみたいなの。
ルナ、いりすんに話してないの?」
いりすん―――それはエリスがエリスンなら、イリスもイリスンだねという他愛も無いから生まれた呼び名にすぎない。
とはいっても、私は親しみがあって気に入ってる。
・・・って違う。今はそんな想いにふけっている場合じゃないね。
「話?私そんな事聞いてないけど・・・」
「あとでもいいかなーって思ってたんだけど・・・。イリスがこの試験をやると思わなかったから。」
「よくよく考えたら、ルナ達が試験をうける理由も無いんじゃないかな?」
「イリスン、今その話をしてるんだって。
それで今回の試験なんだけど、ガルダバル島のどこを調査すると思う?」
「どこを―――ってどういう意味?」
「そのまんまの意味だよ。
今回の試験の合格者で調査部隊を結成して、ガルダバル島への転送・調査を許可する。
それだけならうちらが受けた試験の内容と変わらない。
でも―――この調査は、ヒースクリフ・フロウウェンの件とはまったくの別件なの」
「フロウウェンと別件―――」
「そうだねぇ・・・。データ収拾って事になるのかな。
他でも無い、制御塔のね」
「制御塔―――」
「あ、あの!イリスさん!今回の試験の説明が始まりますよ!」
私がみんなの言葉に考えをめぐらせている所を、ほったらかしにしていたエリが大声で呼びかけてきた。
まあ、良くも悪くも思考を中断する機会が訪れたってわけだ。
「イリスン・・・詳しい話はまた今度、ゆっくりしよう。
とりあえず試験―――お互い頑張ろうね」
「うん、そうだね。エリスンも無茶しないで」
「イリスさーん!」
「待ってエリ!今行くから!!」
結局、話が中途半端なままに私はみんなの元から抜け出しエリの所へと戻っていった。
あまりに話が半端だったせいで、妙に気になってしょうがなかったけれど・・・。
「イリスさん・・・どんなお話をしてたんですか?」
「うーん、まあチームの今後とかを軽く話してただけだよ。
それよりエリ―――」
「あ、チーフから説明があるみたいです!」
実際の所誰を護衛するのかを確かめようとした所で、見事にその質問はかわされてしまった。
まあ・・・遅くとも試験直前には判るだろうけど・・・心構えっていうものくらいはあるし。
―――私の中で、エリを護衛する事へと不安がどんどんと大きくなっていたのも感じられた。
「ようこそハンターズの諸君」
感情と言う感情を感じられないラボチーフの声が辺り一体に響き渡る。
なんっていうか、本当に何を考え何がしたいのか判らないって感じ・・・。
「ここに集まっているということは既に知っているかとは思うが、
現在まで我々パイオニア2ラボは新しく発見されたポイント・・・
ガルダバル島の調査を独自で行なってきた。
この我々が行なっている独自調査についてだが・・・
前回ラグオル降下の際に多数の犠牲者が出たことをかんがみての判断である。
危険度の高い調査地域を探索するには、それに見合う能力を持ったものが必要だ。
あれは明らかに総督府が犯したミスと、我々は考えている」
・・・確かに、あれはあまりもの犠牲者が出た。
そしてその犠牲者の全ては―――いや、これ以上考えるのはやめよう。
とにかく、チーフの言うようにミスと呼ぶくらいの犠牲者が出てしまった。
まさかそれが、あれを増幅させる結果になったなんて・・・皮肉な話だけどね・・・。
「・・・現在ある程度の地域までの調査は終了している。
よって今回の適合試験の目的は・・・さらなる調査を行なう為の特別部隊を編成するためのものだ。」
これがえりすん達の言っていた話・・・か。それにしてもさらなる調査・・・?
海底プラントの調査以外に、あと何が残っているって言うんだろうか。
制御塔―――とはみんな言ってたけど・・・。
「この適合試験に合格したハンターズによって第二次調査部隊を編成し、
各ハンターズにはラボ内よりガルダバル島への降下を許可する」
降下を許可する・・・?それって今の私達と同じような状況なんじゃ―――。
それとも彼の調査以外にも、する事があるっていうのかな・・・?
「なお、ガルダバル島の情報は基本的には非開示。
高い機密性を持つものと、考えてもらってよい。
君たちも依頼者から通達があっただろう。
機密保持できぬ者には法的処置が執行される。注意してくれたまえ。」
それでも・・・私の疑問なんかお構いなしにチーフは話を進めていった。
それこそ淡々と、決められた台詞だけを喋る機械のように・・・。
必要最低限の前置きだけを述べたと思うと、今度は試験内容へと話は移っていった。
試験内容は簡単に言うならば、仮想ドラゴン―――ゴルドラゴンを殲滅する事。
VRフィールド上に設置された仕掛けをかいくぐり、最深部にいるドラゴンを倒す事が目的だ。
試験は二人一組のチーム対抗―――まではいいんだけど、ここから先が問題だった。
ゴルドラゴンを倒せば晴れて合格だけど、そこに行く為にはチームに割り当てられたIDを三つ入手しなければたどり着く事ができない。
そう、他のチームを倒して・・・とにかくIDを三つそろえなければならない。
―――つまり、サバイバル要素を備えた・・・対人戦・・・ってわけになる。
私も本来、人同士相手にするのは得意ではない。
でも―――問題は、私が誰と組むかと言う事だ。
説明を受けている時点で護衛する相手がいない、というのはルナの言うとおり考えにくい。
今私の隣にいるのは、パートナーであるエリ・パーソン。
私に依頼をしたのも彼女―――そう考えれば、ルナの言うとおり私が護衛するのが誰かは嫌でも予想がつく。
そう・・・。恐らく、私が護衛をするのは・・・他でもない、エリだろうと。
一通りチーフの説明が終わると、そのまま参加者たちはVRフィールドへと向かっていった。
その中には、エリスン、セレナさんの後姿があった。
・・・けどなぜか、ルナらしき後姿は見当たらなかった。
もうとっくに出発したのかな、なんてのん気に思いながら私もVRフィールドへと向かう事にした。
「あ。」
転送装置の目の前まで来た所で、エリが私を呼び止めた。
・・・何を言うかは、嫌でも検討がつくんだけど・・・。
「あのですね。言い忘れてたんですけども。・・・怒らないでくださいね。
今回護衛して欲しい新人ハンターズって、実は、えーと―――」
私はここまできて、完全にエリを護衛すると言う事に確信を持っていた。
だから、私はなかなか言い出せないエリを差し置いてそのまま転送装置へ向かった。
「エリでしょ?想像くらい・・・できてたよ」
「あはは・・・判っちゃってましたか・・・」
「私も、ルナに言われてだけどね」
「でもほんと・・・急に呼びつけておいて、いきなり試験で、
なんなんだって・・・思いますよね・・・?」
「うん、まあ。そりゃあ驚いたよ。
でも・・・予想はできてたし、もとより覚悟してたからさ。
それに私達、パートナーじゃない?」
「でも!なんていうかその・・・言い出しにくくって・・・ごめんなさい」
「謝るのはまだ早いと思うよ?試験、今から始まるんだから」
「そうですね・・・。うん、大丈夫!!
イリスさん、頼りにしてますから!」
そんなに頼られると逆に自分が不安になるからやめて欲しい・・・。
なんて本人に言える訳もなく、そのまま転送装置へと向かっていった。
そうしてVRフィールドへと転送される寸前、エリは胸に手を置きながらに
「ドキドキします。」
なんて言い残していった。私も慌ててそのあとを追う。
―――ドキドキする。その言葉の意味を、単純に緊張だと思っていた私は何もしらなすぎたのかもしれない。
少なくとも―――この時は、エリの考えも試験の意味も何一つ判っていなかったんだから。
「現状、我々の予測どおり事は進んでいる。」
ラボルームの一角で、静かに喋りだすチーフ、ナターシャ・ミラローズ。
「あとはシステムの中で再び生まれた「彼」があの子にどう反応するか、それが問題」
そして、その言葉に耳を傾ける紫のアンドロイドと、紫の髪に黒き全身のニューマン。
「引き続き、監視を頼む」
二人はそれにうなずくと、静かに行動へと移っていった。
お互い感情の読み取れない微妙な空気の中―――真実の欠片をのぞかせて。
「・・・そう言う事。イリス、あんたがした事―――予想以上に大きかったみたいよ」
『魔法』の力により気配を完全に消していたルナは、このVR試験がどういうものかを自己解釈していた。
彼―――それこそが今回のVR試験の全貌なのではないか、と。
「・・・イリスには嘘ついちゃったけど、あたしもあたしなりに真実に近づかないとね。」
誰に言うでもなく、そっとそう呟くと・・・ルナもまた彼らの後を追っていった。
「イリスが試験を受けるのは・・・あまりにも予想外だったけどな」
ルナと同じようにペンダントをつけた、一人の青年と一緒に。
『ラボより、各チームに通達。』
私達がフィールドへ降り立つとすぐに、オペレーターの声が響き渡る。
いつもはエリがオペレーターのせいか、ちょっと違和感を覚えてしまっていたけど。
『VRフィールド上には様々な障害が設置されています。
各自の力で乗り越え進んでください。
目標は仮想ドラゴンであるゴルドラゴンの殲滅。
今回の試験では同じフィールド上に数チームが設定されています。
先に目標を撃破したチームから合格とします。
また、どんな手段を使い目標にたどり着くも自由。
協力しようと、争おうと我々は一切関与いたしません。
合格枠には定員があります。各自で状況を判断し、試験をクリアしてください。
以上です。
では、試験を開始してください。』
「はーあ、まったく淡々と言ってくれるもんだね・・・。
エリがオペレーターやってくれてる時のほうがずっと落ち着くよ・・・。
それにしてもサバイバル形式―――」
「大丈夫です!イリスさんなら他の人たちに負けるわけないです!」
「私ならって、ちょっと買いかぶりすぎだと思うんだけど」
それよりも―――私はともかくエリを守りきれるかが不安だし・・・。
「よろしくお願いしますね。」
私を心底信じきった瞳でエリが見つめる。
そんな眼で見られた私は、・・・いやでもこの子を守り抜いてみせなくちゃって思った。
シュウウン!!
最初の部屋に入った途端、目の前には無数のエネミーが立ちはだかっていた。
もう現地で嫌と言うほど見飽きた―――ラグオル地表でのエネミーをVR上で再現したものだ。
強さから行動パターンまで何まで、嫌と言うほど忠実に再現されているのが悪趣味と思えずにいられない。
違う事、といえば地形と違うエリアに出たエネミーもごちゃ混ぜに出ることくらいかな・・・。
ウオオオオ!!
低い唸り声をあげ、VRで再現された闇の亜生命体―――アランとメランは私達めがけて勢い良く走りよってきていた。
「エリ、下がって。」
「は、はい。でもイリスさん―――武器は!?」
確かに普通の人から見れば、襲い来るエネミーに丸腰で立ち向かうのは無謀でしかない。
それが、コーラル出身の人が見ればなお更だろう。
―――でも、私にとってこれは無謀なんかではなく、むしろチャンスであった。
『確かなる守護の力よ、魔を射抜く刃となれ!ガーディアン・ブレード!』
私は瞬時に杖状の槍を両手に展開すると、襲い掛かるエネミーとすれ違うように斬撃を叩き込んだ。
ガゴーン
と、同時にセキュリティロックが解除される音が前方で鳴り響く。
それはこの区画のエネミーを全滅したという証拠に他ならない。
「す、すごい・・・。モニターで見てるのと生で見るのじゃ全然違います・・・」
「こんな事で驚かないで欲しいなあ。ま、無理も無いけどね」
いかにVR―――仮想空間とはいえ、物は現実と同じように消費されるし、
当然痛みやテクニックなども現実と寸分たがわぬものとなる。
それは私やルナが使う『魔法剣』に関しても同じ事だった。
いや―――魔法力とフォトンは名称が違うだけで同じものだから、使えないはずがないんだけど。
「その・・・今の槍はどこから出したんですか?フォトンを展開したとは思えないし・・・」
歩きながらに話していると、突然前方からただならぬ気配を感じられた。
丁度目の前は部屋の入り口で、その脇に隠れられているのならば見る事はできない―――。
けど、私はフォトン―――いや、魔力を感じ取っていた。
VRフィールドのせいなのか、それが現実ほどリアルに感じる事はできなかったけど。
「待って、エリ」
私は後ろを歩くエリを止めると、静かに前方の気配へと意識を集中させた。
そこからは確かに強力な魔力を感じられる。しかし、どこか不安定で落ち着きのないような感じがあった。
それでいて、どこか親近感のような――――。
向こうは出てくるのを待ってる―――オッケー、まんまとおびき出されてあげる。
私は勢い良く部屋の入り口へと駆け込むと、周囲に炎の障壁を張り巡らせる。
しかし相手は、そんな炎の障壁にひるむ事なく鮮やかな蒼き短刀―――え?
キィィィン!!
見覚えのあるその太刀筋を弾く事なく槍でダイレクトに受け止める。
下手に弾くとお互い無意味な戦いに走りそうだったからだ。
「ちょ―――エリスン!?」
「え?イリスン!?」
炎の障壁が消えると、そこにはついさっきまで一緒にいた赤と蒼の二人組が姿を現していた。
「―――はーあ、緊張して損したよ・・・。
誰かと思えばエリスンとセレナさんなんだもん」
私は大丈夫とエリを手招きすると、戦場であるに関わらず四人仲良く集まっていた。
「自分も驚いたよ。まさかイリスさんとエリのチームだとはね」
「え、っと、セレナさんとエリスさん、こんにちわ。」
「戦場だって言うのにこんにちわは無いと思うけど・・・」
それは私も同感だ。というか四人仲良く集まる事そのものが不自然だ。
「気付いてると思うけど、無駄口叩いてる余裕も無さそうよ?」
ほんわかとしたムードの中、セレナさんが場を正すかのようにそういった。
・・・そう。他のハンターズが、目の前からつかつかとやってきたのだ。
「―――エリ、下がってて」
私はエリを後ろに下げると、静かに槍を構え目の前の相手と対峙した。
現れたのはサングラスに黄色いアフロ、そして巨大なバズーカというナンセンスな外見のヒューマーだった。
一人しかいないのは別行動を取っているから―――だと思うけど。
なんともシリアスなこの空間に場違いな外見。
だが巨大なバズーカを持つ―――と言う事はそれだけでもかなりの実力であることが伺える。
私達は静かに武器を構え、相手の出方を待った。
サングラスの前では表情も読み取れず、何をしてくるか想像し難いものがあったからだ。
「お嬢さん方・・・オレとやろうっての?」
どうやら目の前の男は私達が戦う気だと判断したらしい。
向こうが仕掛けてくるか―――そう思った私はいつでも攻撃に転じられる態勢へと構えなおした。
「なあ、待ってくれよ。」
「―――こんな時に何?」
デコリッションコメットを構えたセレナさんが、隙の無い口調で冷たく言い放つ。
普段明るくとっつきやすい親しみの持てる人だけど、こういうときはとことん冷静。
だからこそ・・・本当の意味で頼れるあおわたのマスターなんだろうけど。
「お互い所詮雇われだろうに。
戦ったところでなんの得にもならないぜ?」
言ってる事がなんだか腹が立ったけど、私は何も言わずにそいつを見据えた。
―――右手は、言葉とは裏腹に引き金に手を添えられている。
こいつは最初から私達と戦う気―――それも勝った気でいるみたいだった。
その自信が、そもそも間違いだなんて絶対本人は思ってないのも事実だろうけど。
「―――ま、相手にはなってやるが」
言いながらに、男は今にもバズーカを発射する態勢を取り始めた。
辺りに、緊張が走る。
「高くつくぜ!!」
ドオオン!!
バズーカ特有の凄まじい発射音が辺りに響く。
さすがにまずい―――と思ったのもつかの間。
「任せて―――!」
隣から、勢いよくエリスンが飛び出していった。
その弾を、避けようともせず。
ズウウウウン!!
という、地響きすら感じられるような着弾音と共に、その弾はえりすんへと被弾していく。
しかし、ただそれだけの事だった。
チリチリとあがる炎の中、発射直後の硬直により動けない男へ勢い良く回し蹴りが炸裂したのだから。
「まじかよ・・・オレがまけるっての・・・」
女四人相手なら余裕で勝てるとでも思ったのが、その男の運のつきだった
「―――大丈夫?」
「あれくらいなんてこと無いよ。ああするのが一番安全に終わるって思ったから」
「ならいいけど・・・。でも無茶しないでよ?」
「だから大丈夫だって。イリスンは心配しすぎだよ」
そうは言っても・・・友達を心配するなって言う方が無理ある。
あんな爆音で直撃して、心配するななんてなお更無茶な話だし。
「―――さて、そろそろ行きますか。
こんな所で時間を食っているわけにもいかないでしょ?」
セレナさんの言う通り、私達はこんな場所で時間を潰しているわけにはいかない。
確かにエリスンの事は心配だけど、それより何よりやらなきゃならないことは山積だ。
「そうだね。それじゃこんな試験さっさと合格して、今度ゆっくり話そう!」
「エリスンの言うとおりだね・・・。
うん、こんななんだか良く判らない試験なんてさっさと終わらせちゃおう!
行こう、エリ?」
「あ、あの・・・」
駆け出そうとした私だったが、エリが何かを言いたげに言葉をにごらせていた。
・・・なんか妙な事でも言っただろうか・・・?
「うん?何、エリ」
「エリスさん・・・ありがとうございました!」
「どういたしまして♪でも、お礼は合格してから!
私達はこっちへ行くから、イリスン達はあっちの道。それでいいよね?」
「異議なし。それじゃ、試験が終わったら!」
四人静かに頷くと、私達は再びそれぞれ別れることになった。
それがいつものVR試験とはまるで違う展開になるなんて、判るはずも無かったのだけど・・・。
「最近の君の父上の行動は目に余る。大方君も彼の差し金で動いているのだろうが・・・。
同じ軍人としては戒めなくてはならんな。」
同じ頃、VRフィールド上では静かに対立する二人の男女レンジャーの姿があった。
「・・・?私は別に父の命令で動いているわけではなくてよ。
名誉に縛られ軍人の本分を忘れてしまったのは貴方たちの方。
そんな事を言われる筋合いは無いわ。」
ザッ・・・と、二人は静かに銃を互いに向け合う。
ドオン!!
銃声が響き渡った直後に倒れたのは、男のほうだった。
「口ほどにもないですわね。利権争いに夢中で腕がなまっていたなんて・・・。
そんな言い訳聞かせるつもり?
―――手出しは無用と言ったはずよ・・・ギリアム。」
女は遅れて部屋に入ってきたギリアムというアンドロイドへ向かって、静かに言い放った。
「戦場に生きる者として恥ずかしくない戦いをしたいものだわ」
女は、軍人である事を誇りに思っている。
しかし逆に言えば、軍人に対して少しばかり理想を見すぎなところもあるのだろう。
「ですが、お嬢様―――心配させないでください。こちらの寿命が縮まります!」
そんなお嬢様―――カレンを、ギリアムは見ていられなかったがゆえに、助太刀をした。
しかしそれは、カレンのプライドを傷つけてしまっていた。
「あら?アンドロイドに寿命なんてあったかしら?」
「―――保障期間が縮まります」
VRフィールド上に、ギリアムの声が空しく響きわたっていた。
「あれ・・・進めない。レーザーフェンスが邪魔してて」
セレナさんとえりすんから別れてしばらく進むと、いつものような解除スイッチのないフェンスが立ちふさがっていた。
そのすぐ脇にはいかにもなコンピューター端末が置いてあったけど、私には良く判らないし・・・。
「私にまかせてください!!今解除します」
私がどうしたものか悩んでいると、
エリは鳴れた手つきで端末を操作し―――そのままレーザーフェンスを解除してしまった。
「さすが、ラボのオペレーターやってるだけあるね」
「さすが、って程でもないですよ。あっ!」
突然エリは、反対側の通路を指差す。と、そこには違うチームが見えていた。
私達よりも遥かに先に進んでいる―――。
「向こうに他のチームが見える・・・どこの所属かしら・・・?
もうあんなところに・・・。
負けてられないです!!行きましょう!!」
「ええ、飛ばすよ!」
私はエリがついてきているのを確認すると、
近くのレーザーフェンスを解除し・・・そのまま先ほどのチームへ追いつこうと駆け出した。
何体もの仮想エネミーを難なく払いのけながらVRフィールドを進んでいく。
と、急に私は―――妙な感覚に見舞われていた。
違和感とも反応ともいえるような感覚に、私はどこか不安を覚える。
そして、目の前にはどこか不自然な光景が映し出されていた。
「え・・・?」
走り始めてから何部屋か進んだ所で、私は思わず足を止めてしまった。
そこには無残にも倒れているハンター二人がいたからだ。
私達が駆けつけた頃は、既にVRフィールド上から失格判定として強制的に転送される最中であった。
「VRとはいえちょっと酷いですね。」
その様子は、いくらVRであるとはいえ少々悲惨だ。
最も、それがリアルだったら、なんて想像したくはない。
周りに気配らしきものはないしエネミーの存在は感じられない。
ましてやトラップがあったとも考えにくく、二人がどうしてこうなったのかは不可思議とも言える状態であった。
ひとつあるとすれば―――私自身が感じた妙な感覚くらいだ。
と、私が不自然さに考えをめぐらせていると、ぽつりとエリが呟き始めた。
「・・・?でも、このフィールドの数値・・・」
エリは自分自身のハンターズ用端末をいじり、あたりのデータを割り出していた。
そこからは、通常とは遥かに異なる数値が示されていたけど・・・。
「・・・一体何なんだろう」
数値が普通じゃないということは私の違和感も納得がいく。
ただ、納得がいくだけで状況
「判りません―――ただ、普通じゃないって事くらいしか・・・」
普通じゃない―――やっぱり、私たちの知らない何かが起きてるって事・・・?
考えられることと言えば、作為的にそうされたか、誰かが無理やり干渉しているか―――。
「・・・考えても仕方ないよ。エリ、とにかく今は合格しなくっちゃ!」
「そうですね・・・。考えても何も判らないですよね・・・」
「そういうこと。ほら、行くよ!」
私は自分自身に言い聞かせるようにそういうと、再びエリと共に駆け出した。
確かに今回のVR試験はどこかが変だ。試験の理由そのものもあるけど、内容もどこかが変。
だけど、考えたって答えは出ない。
そんな事で歩みを止めてしまったら、エリを合格へと導いてあげることもできなくなってしまう。
考えること、答えを知ることなんかいつだってできる。なら、今やれる事をやらないとね・・・。
それでも―――私は自分の中にある妙な感覚から開放されることはなかった。
エネミーとかトラップとか、そういうのとは違う―――何かがこの試験にはある。
気づけばそう、妙な感覚は直感に変わっていた。
「あ、あの人達はさっきの・・・」
何かがある、そう確信を抱くと共に私たちは先ほどのハンターたちへと追いついていた。
モヒカンの小太りなヒューマーと、緑のレイキャシールというなんだかでこぼこな二人組だ。
私たちは気がつかれないように、そっと後ろからその会話に耳を傾けた。
「なんだか嫌な予感がするのですが・・・」
「なんだね、臆病風に吹かれたかね?まあ、実戦経験のない君にはわからんかもしれんがね・・・
戦場では、進むべき時退くべき時の見極めが必要なのだよ!」
「あの、何か音が聞こえませんか?」
―――それは私にも感じていた。何かが収束していくような―――そんな音が。
「はっはっは。それは君の気のせい―――」
「―――魔力!?エリ、離れて!!」
突然、あたりに強烈な魔法力にも似た悪寒を覚えた私は、とっさにエリを私から離した。
ドオオオオオオオオン!!!
直後すさまじいばかりの落雷が、勢いよくハンター二人に襲い掛かる。
「うひょ〜!」
「きゃぁぁぁぁ!!!」
すさまじい落雷に、目の前のハンターはあっと言う間にVR空間から切り離されていってしまっていた。
一体何が起きたのかよく判らない―――けど、危険なのだけは間違いがない。
「気をつけてください!いつものVRフィールドとは感じが違います!
得体の知れないトラップが仕掛けられてる!」
「―――突っ切るよ!絶対私から離れないでね!」
「は、はい!」
落雷を避けながら次の部屋へ走ると、今度の部屋は炎の吹き荒れる部屋だった。
すさまじい熱風に、それだけで体力が奪われてしまいそうな―――。
シュウウウン!!
「イリスさん―――エネミーです!」
この熱風の中、現れたのは最も場違いであろうエネミーだった。
「く―――炎の中でオブリリー!?VRだからっていくらなんでもおかしいって」
行く手をさえぎるように、炎の中咲き誇る無数のオブリリー。
まるで目標を狙う狙撃主のように、こっちへその顔を向けてくる。
「オブリリー・・・奴の吐くメギドに気をつけて!」
確かに当たれば一気に体力を奪われるメギドは危険―――。
しかし、私にとってオブリリーはただの植物のような存在に過ぎなかった。
「―――炎の中の花畑なんて、ロマンチックのかけらもないね。
でも・・・ガーディアンブレードの力、甘く見ないでよね!!」
私はそれこそ、木々をなぎ払うかのようにオブリリーへと斬撃を叩き込む。
スパッ!!
弧を描くかのように鮮やかな一閃は、その茎と花を見事に切り離していた。
「セーフティーロック解除。次の区画に行くよ!」
私たちは、トラップにひるむ事なくフィールド内を駆け抜けていった。
さっきの数値もそうだけど、普通じゃないのは間違いない・・・。
でも、立ち止まっている事だけはできない。他でもなく、エリの為に。
「おい、アッシュ。これくらいでへばるんじゃねえぞ」
「余計なお世話です!あなたこそ、俺の足を引っ張らないでくださいね」
同じ頃、この二人もまた口では喧嘩しながらも見事なコンビネーションで試験を突破していた。
アッシュ=カナンと、バーニィのむさっくるしい二人組だ。
「おっ!!ライバル出現のようじゃないか・・・」
余裕余裕とばかりに二人が歩いていると、背後から何やらフォースが姿を現した。
「・・さぁて、どうする相棒?」
バーニィは、アッシュに判断を求めた。
いや―――アッシュを試している、とでも言うべきか。
その問いかけに、アッシュは口では無く行動で答えていた。
ご自慢の青き両剣と共に、そのフォースへ向かって走り出していたのだから。
「あなたの力を借りなくとも、オレだけで充分いけますよ」
「たっは!お前ならそう言うと思ったぜ。
そんなら俺は高見の見物と行くか。」
はなっからバーニィに戦うつもりはなかった。
アッシュが手を貸せと言ったのなら別だが、バーニィの目的はアッシュを試す事だからだ。
その為にこうしてペアを組んでいるし、また今回の行動をとったにすぎない。
「・・・!?おい、アッシュ待て!」
しかし。バーニィは直感にも似た異変に気が付き、一足先に区画外へ向かって走り出した。
さすがは長年の経験と勘と言った所だろうか。
「何で逃げるんです!?」
しかし、アッシュにとって獲物を前に逃げることが理解できるわけなかった。
何せこちらにとって、それは絶好のチャンスであるはずなのだから。
「うるせえ!ヤな予感がすんだよ!」
嫌な予感―――と言われてさすがにアッシュも戦ってるわけにはいかない。
何よりもバーニィに置いていかれでもしたら、それこそ最悪だ。
そんなこんなで、二人は慌てて区画外へと走り出していた。
ズドオオオオオオオン!!!
二人が区画外へ出ると同時に、先ほど二人のいた部屋はすさまじい爆炎と轟音に包まれていた。
「間一髪ってやつだな、相棒」
「な、何が起こったんだ。あのフォースから何かが放たれて・・・」
「シラネエ!とりあえず無事なんだ、それでいいだろ?」
「よくないですよ。IDを一つ取り逃したんですからね」
そんな事言ってる場合かと思いながらも、バーニィは相棒の熱さには素直に好感を持っていた。
良くも悪くも熱血バカ正直なアッシュが、どこか可愛くすら思えたからだ。
「たっは。よっしゃ、次のライバルさんを探そうかい」
「あなたに指示されなくてもそのつもりです。」
・・・とはいえ、アッシュのこの性格は少し直してやる必要がありそうではあるが。
「レーザーフェンス―――厄介な端末ね・・・」
幾多のトラップとエネミーの中を突き進むと、またまた区画への道をレーザーフェンスが妨害していた。
しかも、いつものスイッチと違ってなにやら厄介そうである。
どうしよう―――そう思ったときだった。
「大丈夫!解除は私がします。」
後ろから遅れてやってきたエリが、慣れた手つきで端末を操作する。
―――そのまま、ものの数秒で次への道は開けていった。
「こういったサポートはまかせてください。」
笑顔で、エリがそういった。確かに戦力面では頼れないけど・・・。
私も私でエリに助けてもらってる。なんだか、本当に協力してるって実感できる瞬間だった。
そのまま進もうか―――そう思ったときだった。
「待って!ラボからの通信です!」
エリの言うように、急にラボからの通信が入っていたのだ。
『・・・ラボより緊急連絡!VRフィールド内において高出力反応を検知。
VRフィールドはラボのアクセスを拒否し制御不能に陥った地域もあります。
現在VRフィールドは徐々に崩壊が始まっており、
現在の管理体制ではVR試験中のハンターズに対し、
安全を確保できない恐れがあります。
試験は続行されますが身の危険を感じた場合には緊急退避しVRフィールドから離脱してください。
繰り返します!VRフィールド内において高出力反応を検知―――』
「普通じゃないとは思っていたけど・・・そんなに危険だなんて」
「見てください!」
そういって、エリはハンターズ用に支給される端末(正確にはエリが大分改造してる)
をいじって私に見せてくれた。
そこには、通常とは異なる数値がたたき出されていた。
「VRフィールド内の仮想レジスト値が急激に上がってる!
つまり、空間に何らかの力が加わっていて・・・
今のVRフィールドはすごく不安定な状態になってるんです。
これもラボがセッティングした試験の一部なのかしら?」
VRフィールドが崩壊するレベルの試験を施行するだろうか。
自分たちも安全を確保出来ないようなものを・・・?とてもそうとは考えにくいけど・・・。
(・・・それとも彼の・・・)
「うん?エリ、どうかした?」
「いえ・・・何でも無いです!急ぎましょう。」
エリが何かを言っていたようにも思えたけど―――気にする事じゃないか。
「・・・エリ。また端末があるわ・・・。頼める?」
私が一足先へ進むと、またも区画への道を拒む仕掛けが立ちふさがっていた。
「任せてください。・・・はい!」
エリが端末に触れると瞬く間に仕掛けは解除されていった。
さっきといい、今といい、すごい・・・と感心せずにはいられない。
「このくらいしか出来ないけど・・・私頑張りますから!」
「充分、充分。それよりやばい事になってるみたいだし、急ごう?」
―――これがただの不具合ならいいけど・・・。
何だか本当・・・嫌な予感がする・・・。
予感って言うより・・確信にも、似てるけど・・・。
「ふう。やっと次のエリアへの転送装置まで来たみたいです。
このエリアはもう危険ですね・・・。」
VRフィールドの不具合やら何やら、色々ゴタゴタはあったものの何とか次のエリアの転送装置へとたどり着いていた。
「うん。次のエリアは何事もなければいいよね」
なければいい、なんてただの希望に過ぎない。
でも―――エリを余計な事で心配かけるわけにはいかないから、私の思ってることを言うわけにもいかなかった。
だから、つとめて大丈夫だと笑顔をつくってみせた。
「ふふ。さあ、行きましょう。」
私の強がりに知ってか知らずかエリが嬉しそうな顔を見せてくれた。
その一言で、さあいくぞ!という気持ちになった私は一足先に転送装置へと乗り込んだ。
「一度でいいの。彼に・・・会いたい・・・」
しかしそっとエリの呟いた言葉は、誰にも届く事はなかった。
―――いや、正確に言えば・・・既に届いていたのかもしれない。
なぜなら、次のエリアへと進むエリを・・・そっと後ろから見守る者がいたのだから。
あとがきと言う名の駄文 05.3/28
ああ。プロローグから大変長らくお待たせしました・・・。
何で時間がかかったかっていうと、ゲーム中の心の座の台詞を引用するのに偉い時間がかかったのです。
実際は書く気がそこまで起こらなかったというのもありますが(爆
でも、やる気が無くなったわけじゃないよ?(笑)
ここで『エリス=レナフォード』と『セレナ=クリスティン』の蒼空の渡り鳥メンバーが出ました。
本当は時間軸の位置づけ的には今更紹介するまでもないんだけど・・・。
やっぱり半端なところから書いた以上大雑把な説明はしないとなあと。
素直にEP1から順繰りに書かないのが悪いんだけどね(反省
しかし個人的に、なんとも納得のいってない話でもあります。
どうも戦闘描写とか苦手で、どうしたら上手く見せられるのか・・・まだまだ修行が足らんです。
イリスとエリの所より、アッシュとバーニィのところのほうがうまくかけたきがするし(ぁ
ゲスト出演させては見たけど、出演した本人はどう思うのかすこぶる不安です。
ぜひとも本人には感想をお聞きしたいところです(ぁ
あ、ちなみに。これはエリア毎に話を分ける予定です。
ただでさえ長いのだし、分けないとだれる・・・。
絵も無いし。スクショ使えばいいのだけど・・・それもなあ(笑)
修正・変更の追記 3/30
何を変えたのか判りづらいかもしれませんね。
セレナのポジションを、本筋のシナリオの関係で少し変更(笑)
蒼空の渡り鳥をメインチームにすると芸がなさ過ぎるのでというわけで。
イリス達のチームと、同盟の仲という設定で行こうと思います。
こっちのがゲスト出演っぽいと思うし、いいかなあと。
なお、ここでエリスの所属チームは書いてませんが、一応こっちでのあおわたメンバーではありません。
まあ実際は、男キャラが少なすぎるのでどうにかしたかった救済措置―――。
メイン女だとさすがに書いてるほうもイヤになるんで(笑)
でもこれでようやく、男キャラのバランスは整ってきました。
心の座は女多いけどね。ま、なんとかなるでしょ! |