永遠のアセリア小説
present by ゲバチエル

約束されし自由アリス

アリスの設定集

・主人公キャラクター

・水代アリス (23)

 作品のタイトルにもなっている通り、この作品の主人公。名前はハーフのようだが、国籍は日本。白ともとれる銀髪に、薄緑の瞳は極めて特殊であり、その特殊さゆえに日本人らしからぬ『アリス』と名づけられる。
 なぜ産まれたか判っておらず、父親は不明。アリスの遺伝子情報から調べるも、該当する人間も存在しないという極めて矛盾した存在。
 そのせいで14歳の時に捨てられた経歴を持ち、以来孤児院へと引き取られ、現在では『Liberal』という機関に所属。その中でも特殊な『ハンター』を務める。
 銃器と刀剣の扱いに長けており、また判断能力にも優れる。家事や機械といったことまで完璧にこなせるほど。しかしそれらは捨てられたがゆえに人を信じられなくなった彼女が、一人でも生きられるべくあらゆる技術を会得したにすぎない。
 また捨てられた過去ゆえにアリスは常に自分の殻に閉じこもっており、自閉症かつ人間不信になってしまっている。
 実は人間とエターナルの間に産まれた存在で、両方の血を持つハーフ・エターナル。しかし世界の干渉から外れたわけではなく、人間と同じ速度で成長する。
 自身がハーフ・エターナルということは気がついていないが、それはエターナルの特性である記憶が無いことが彼女自身にも働いているからにすぎない。

・春日さつき (23)

 アリスの唯一の友人にして、親友。ヒロイン的存在であるが、どちらかといえば彼女も主人公になる。
 アリスと違い純血の日本人で、短めの黒髪にくっきりとした黒目。やや放任的な、平凡な家庭に育つ。
 先祖代々受け継がれているお守りであるペンダントを常に身に着けている。最もどうしてこのお守りがあるのかなどは一切不明。
 学生時代に剣道をやってたのもあって剣術が得意。その腕を見込まれた彼女は『Liberal』に勧誘され、現在に至る。
 アリスとは高校時代からの友人だが、今まで一度も心を開いてもらっていない。それでも友人でいられるのは、そういったアリス自身とその過去を受け入れられる、さつきの優しさゆえである。
 他人に対して優しすぎるがゆえに自分を考えない部分があり、気遣い続けた結果『怒』さえも表に出さなくなってしまった。
 それゆえに誰に対しても天然ながらも優しく振る舞い、いつだって笑っている。しかしそれは優しすぎるがあまり怒れなくなった悲しい結果でしかない。
 そのため心の中では言い切れないほどの悩みを抱えており、そしてそれに気づくものも誰もいない。

・悠久のユーフォリア

 聖賢者ユウトと永遠のアセリアの娘。永遠神剣第三位『悠久』の所有者。現在カオス・エターナルである両親とは敵対関係にあるロウ・エターナルに所属している。
 しかしながら彼女は、世界の破壊によってマナを集めるといったことはしない。カオス・エターナルのほとんどと仲が良いのもあって、あまり戦ったりもしない。
 過去に両親を大変な目にあわせた存在であるテムオリンとタキオスのことはあまりよく思っていない。彼女がロウ側につくのは『ミューギィ』のことに他ならない。
 性格は明るく元気な女の子で、エターナルでありながらゆっくりと歳を取る。とはいえ、未だに容姿は少女のまま。生まれたときから一緒の悠久との同調率が高く、現在では大抵の第二位の所有者となら互角以上に渡り合えるほど。
 ファンタズマゴリアでロウ側のエターナルとしてアリスたちの前に現れるが・・・。

・原作とのリンクとか

 原作である『永遠のアセリア』では攻略ヒロイン別にエターナルと変わります。
 が! 誰のルートとかだと話がややこしくなるので、ここでは全ルートを踏んでいることにします。なのでメインヒロインはみんなエターナル化してる設定で。
 スピたんを見る限り『エターナル』キャラはファンタズマゴリアにいなく、今日子もいないところに光陰が取り残されてる・・・。これが公式(?)っぽいので、その方向で。
 というよりも、誰かのルートと固定しないほうがお話としても判りやすいと思いますし、入りやすいと思います。
 とはいえ、ユーフォリア以外の原作キャラクターの登場予定はありません。・・・が、実際はどうなることやら。

・作品の設定

・ハイペリア

 地球のこと。エターナルたちの間でそう呼ばれる。また、ファンタズマゴリアでは死者がこの世界にいくと言われている。

・エトランジェ

 ファンタズマゴリアにおける、異世界から神剣を持って現れた存在のこと。その出現は前触れなどなく、それこそ突如として現れる。
 もっともエトランジェはエターナルや永遠神剣といった要素によって仕組まれた存在であり、ファンタズマゴリアとの関連性は元々持たない。
 神剣を振るうその力は人間を陵駕し、その気になれば町などあっという間に消滅できるほど。
 アリスとさつきはエトランジェである。

・さつきのペンダント

 先祖代々伝わるさつきのペンダントは、元々永遠戦争時にアセリアが求めの欠片を使って作ったもので、高嶺佳織が身に着けていたもの。
 誓いとの戦いでその力と意思のほとんどは失っているが、本能と呼べる部分は残っている。さつきがこれを身に着けているのは当然、佳織の子孫だからに他ならない。
 また、それゆえにエトランジェとしての力も受け継いでおり、発揮できる能力はすさまじい。

・エターナル

 あらゆる世界の干渉からはずれた、多元世界を行きかう存在。そして、第三位以上の永遠神剣の所有者。
 他の生命とは根本的に構造が異なっており、世界の『マナ』を取り込んで存在している。世界のマナが必要であるがために、世界によって発揮できる能力が変わってくる。
 マナの総量が少なければ当然発揮できる能力に制限が加わり、多ければ多いほど本来の力を発揮できるようになる。
 しかしながら超人的な能力を持っているのは間違いなく、同じ条件化にある元々同じ世界にいる住人とは比べ物にならない力を持つ。
 エターナル同士対峙した場合はお互いに同等の制限を受けるために、力量の差が変化することはない。
 とはいえ、制限のために本来の力を発揮できないため、お互いにとって不利なのには変わりが無い。ゆえにエターナル同士の戦いがおきることは極めてまれで、相手にとって不利、もしくは自分の力が最大限に発揮できる世界でもなければ争うことはない。
 また、エターナルには大きく分けて三種類の種類が存在する。
 そしてエターナルの最大の特徴として、すべての存在から記憶が封印され、エターナル以前のそのものは存在しなかったことになる。つまり、誰からも忘れられてしまうのだ。
 しかし存在しなかったことになるわけではなく、事実は残る。

・カオス・エターナル

 三種のうち一つ、永遠神剣第一位『運命』の所有者であるローガスをリーダーとする陣営の総称。陣営にあるカオスとは、ローガスのふたつなでもある。
 世界をありのまま、エターナルといった外部の干渉が無い世界へと導くのが主な使命。
 しかしながら実際はロウの邪魔をしてばかりで、実は大義名分がこれと言ってなかったりもする。
 全て一本の永遠神剣に回帰するという神剣に意思に抗う、ある種の自分勝手な存在。
 『カオス』という単語から感じられる負のイメージとは、正反対である。

・ロウ・エターナル

 三種のうち一つ、永遠神剣第一位『宿命』の所有者であるミューギィをリーダーとする陣営の総称。
 実際には彼女を永遠神剣第二位『秩序』の法皇テムオリンがリーダーとして祀り上げただけに過ぎない。
 その秩序とは永遠神剣の意思そのもので、元々の一本の永遠神剣に回帰させるのが彼らの使命とさえいえる。
 その目的のためならば世界さえも滅ぼす、世界において極めて危険な存在。ある意味、神剣にのまれてるといっても過言ではない。

・ニュートラリ・エターナル

 カオス、ロウのどちらにも属さないエターナルの総称。その名の通り中立の立場を取るが、ニュートラリの陣営があるわけではなく、それぞれ個人個人に活動している。
 時に協力関係にあり、時に敵対関係となる彼らの存在は、どちらの陣営からも危険視されている。
 ニュートラリの面々のほとんどが、性格的に変わっている。

・ハーフ・エターナル

 エターナルと別の種族の間に生まれた存在のこと。当然相手にエターナルの記憶は残らないのだが、絶対に思い出せない存在でこそあれ事実は消えない。
 そのため、エターナルの血を継いだ存在が産まれる可能性がある。しかしながらエターナルのことを覚えていないがために当人にしてみれば気味悪いだけでしかない。
 エターナルの特性として時間の影響を受けないが、ハーフであるがゆえに成長し、そして記憶に対する抑制力も弱い。

・永遠神剣

 意思を持つ剣。剣といってもその形状は様々で、剣、刀、槍、杖、弓、鎌、鈍器、爪、腕輪、指輪・・・と、あらゆる世界に存在するあらゆる形態を持ちうる。
 神剣の中にも『位』と呼ばれるものがあり、第一位が最も強大。また、一位から三位の神剣は生命となんら違わない心を持っているのも特徴の一つ。
 第四位以下になると意思や本能といったもの程度しか持たない。それゆえに下位神剣は強引なものもおおい。
 元々は一つの神剣であり、すべての永遠神剣はそこから分裂または誕生したものである。

・永遠神剣神位『矛盾』

 すべての永遠神剣のオリジナルと呼ばれる永遠神剣。あることは判っているのだが誰も存在を確認できたことがなく、どのような形状を持ちどのような力を持つかは誰も知らない。
 物事の事象の一つ一つはつきつめれば矛盾の一部でしかなく、ゆえにすべての永遠神剣もその矛盾のひとかけらなのである。
 永遠神剣におけるすべてのオリジナルであるため、あらゆる力を持ち、あらゆる意味を持ち、あらゆる存在を持ちうる。
 エターナルの間では、実は全世界そのもののことなんじゃないか、という説がある。

・永遠神剣第二位『自由』

 アリスが持つことになる上位永遠神剣で、本来なら最初から持つはずだった。形状は主に翼を取っているが、それは契約者のアリスが使いやすい形だからにすぎない。
 『自由』の名前の通り、形状という固定概念は持たず、アリス次第でどんな形状にも変化できるのだ。
 性格は人懐っこい明るい少女のもので、アリスとは喧嘩友達にある。仲が悪いわけではなく、むしろその同調率はすさまじい。
 永遠神剣の中でも極めてわがままで、何かに縛られること、何かに定められることを極端に嫌う。
 実は自分が『自由』じゃないことを理解しているため、かえって開き直っている部分がある。
 

・永遠神剣第三位『空白』

 さつきが持つことになる上位永遠神剣。本来名前を持たず、明確な意味さえ持たず、この永遠神剣を定めるものは存在しない。
 そのままでは不便だということで、名づけたのが『空白』という名前である。性格はさばさばした青年のようなもので、さつきと『空白』は幼馴染のように親密。
 明確なものは無いかわり、その内に秘める力は第二位に一切引けを取らないどころか、軽く渡り合えるほど。
 しかしそれゆえに扱いも極めて難しく、『空白』の本質を理解しなければそれを振るうことさえできない。それはさつきとて例外ではなく、その力の半分程度しか引き出すことができていない。
 とはいえ、同調率自体が低いわけではなく、第三位レベルならよほどのことが無い限り負けはしない。

・永遠神剣第二位『誕生』

 『求め』と『意味』が一つとなった姿。かつての『世界』と違って、所有者の精神を飲み込んだりはしない。その所有者はさつきで、二種類の上位永遠神剣に認められていることになる。
 創られること、また生まれることを司る。その名のとおりありとあらゆるものを生みだし、命を与えることが可能である。
 性格はかなり真面目な大人の女性。どこかの騎士のような風格を見せ、どこか硬すぎる口調にさつきも苦労しているらしい。
 再生の炎オルファリルの持つ『再生』に類似しており、その能力も勝るとも劣らないもの。

・永遠神剣第四位『求め』

 さつきのペンダントだった求めのかけらが、永い年月をかけてマナを集め、元ある神剣の姿へと戻ったもの。
 しかしながら永遠戦争時に『求め』と呼べる意思は『誓い』と一つになり世界へと昇華しており、かつて悠人が握っていた求めとは同じでありながら違う存在。
 昔と変わらず強引だが、以前ほどではなくなっている。
 双剣使いであるさつきにとって、『求め』一本では戦いずらく、自らの刀と共に振るう。

・永遠神剣第五位『意味』

 出雲で特異なエネルギーを発していた原因の一つで、草薙の剣のレプリカ。調査のために持ち帰ろうとするアリスだったが、彼女を勝手に契約者として認めてしまう。
 下位神剣の割に落ち着いており、契約者に対して強引に何かをすることはない。
 しかし戦うことにも何らかの意味を必要とし、自らの理に値しないのであれば力を発揮しないという気分屋で、悪く言えばかなりの自己中心的性格。
 求めに力の一部を持ってかれているが、アリス自身が強いためにまあいいか、と彼女に依存している一面も。