一泊目。伊東市の外れにある鄙びた漁港付近の公園にて野宿☆
ツーリング体験記:伊豆半島ぐるり一周♪ のほほん野宿一人旅♪編

2002年、4月上旬。
「ツーリングGO!GO!」という雑誌の東海地方特集を見ていたら、私の中でくすぶっていた放浪旅の欲求がまた再燃してきた。
思い立ったが吉日!!
福田君にテント借りていざ一人旅へGO!!

一日目:
キャンプ道具をどうにかコンパクトにまとめてバイクに積む。
三好商事でクリちゃんにガソリンを給油して貰い、さあ、出発!。
一日目は埼玉抜けて東京抜けるのが辛かったなあ・・・何故なら道がわからないから(笑)かなり適当に道選んでいきました。
季節は春とはいえど、バイクは寒い。
防寒用に、東松山のユニクロで500円くらいのベロアシャツを購入。
学生のころ八王子に住んでいたので国道16号に乗ると道もよくわかり始めて来た。
厚木方面の看板見ながら愛機で調子よく風を切る。
湘南では、西湘バイパスの誘惑にかられたが、やっぱりのんびり行くことに。のほほんとね♪
静岡に入り始めたころから、今夜はどの辺にテントを張ろうかと思案する。
しかし、伊豆の海と言うのは断崖絶壁の岩場しかなく、なかなか、いいロケが見つからない。
今回は北海道のときと違ってキャンプ道具があるからどこでも寝れる♪・・・と思ったら大間違い!!(*_*)
気がつけば熱海まで来ていた・・・熱海の港の公園でいったん荷物を紐解くが、疲れて寝てるときにおまわりさんに注意されるのも嫌なので、ここでの宿泊は諦める。
「早く寝るところを確保しなきゃ。」
この頃から焦りが出てきた。
走っても走っても海岸線は断崖絶壁!!砂浜なんてありゃしない!!しかも気がつきゃ伊東市に突入!!
・・・結局、地元の人を捕まえて、テント張れるとこないですか?と訊く。
「夏になるとバイクで旅してる人はここでテント張ってるよ。」
と静岡訛りで近くの公園を教えてくれた。
静かな漁港のすぐそばの公園。テントを広げ、ご飯を炊き、ラーメンをすすり・・・満天の星空の下、波の音をBGMに今日はオヤスミ・・・(*_*)zzz

晩飯はこんな感じ♪この日のメニューはご飯とキムチ鍋と石廊崎の駐車場のおじさんに貰ったハッサク二個♪
二日目:
今日もいい天気♪
本日は伊豆最南端、石廊崎を目指す。
雑誌「ツーリングGO!GO!」によると、途中、無料温泉もあるようだ♪
晴天の下、「ご馳走様!!」っていうくらい続くワインディングロードをひた走る。
私の非力なバイクでも十分に楽しめる。
空の青、海の青、そして大きく聳え立つ富士山・・どこで写真撮っても絵になるような絶景が続く。
いつか、まっちまくんや、福田君ともここをまた走りたいなあ。
静岡や湘南地域の人にバイクが好きな人が多い理由は多分こんな素晴らしいツーリングポイントがすぐそばにあるからなのだろうなぁ。
伊豆半島最南端の地、石廊崎にはお昼ぐらいに到着。
土産物屋では、ワカメを炙ったものを売ってるようだ。
折角だから記念に食べよう・・・そう思って店の前に立つがメニューにはない。
あれれ???
お店のおばさんに聞くと
「ああ、これは近所の方からワカメを分けてもらったから、おやつ代わりに食べてるんだよ(笑)食べてみる?」
そんな感じで、焼ワカメと焼おにぎりをタダで分けてくれた♪もちろんうまかったよ♪
駐輪場のおじさんは人懐こく「どっからきたの?」と話し掛けてきて、ハッサクを二個くれた。
この伊豆の温暖な気候が人を温暖に育てるんだろうなぁ。
こういう地元の人との触れ合いが、一人旅の良いところでもある(^。^)
石廊崎を後にし、海岸線に沿って北上。
途中、無料温泉が見つからなかったので、500円の入湯料を払い、某露天風呂(名称は失念^^;)に立ち寄る。太平洋が一望できる温泉♪
超最高!!温泉好きのまっちまくんなら相当気に入ってくれるはず♪
神奈川からツーリングに来ている仲のいい親子とお湯につかりながら互いのツーリング体験に花を咲かせる♪
温泉で旅の疲れを癒した後、修善寺へ向かう。
今日は早めに寝る場所を確保するのだ。
だが、お天気情報によると、夜から雨が降るらしい。。。
「今日はユースホステルか健康ランドに泊まろうかな?」
そう思いつつ、早めに修善寺入りを果たしたはずだったが、ユースホステルと健康ランドがなかなかみつからない。
多分2時間近く、修善寺をさまよっていたと思う。
やっとのことで探し当てたユースホステル、雑誌には宿泊費2,900円とあるが、これは会員の価格。
しかも、夜10時消灯!!
健全過ぎてなんだか、気後れしたので、結局雨を覚悟で野宿を決行することにした。
昨日同様、キャンプできる場所を探せど、なかなか見つからない。。
修善寺だけで何時間走ってるんだ!?(*_*)
「もう駄目!!体力的にも精神的にも限界!!」
そう思って飛びこんだ藪の中。
何が出てきてもおかしくないようなところである。(写真参照)
今までいろんなとこでキャンプしたが、ある意味最高のロケーション(*_*)
急いでテントを張り、荷物を中に押し込む。
店が閉まらないうちに晩飯の買出しへ行かなきゃ!!

二泊目。修善寺の山の中。我ながらよくまあ、こんなやぶの中で一晩明かしたよなあ。。。^^;;;;それくらい、野宿する場所が見つからなかったんです。大変でした(*_*)
・・・買出しから帰ってきたら、あたりは完全に真っ暗。
今日の晩飯は、ご飯、キムチ鍋、ハッサク・・・そしてキリン一番搾りを二本・・・しかし、ここでハプニング(*_*)
マグライトの電池が無くなってきたため、光量が弱くなった。
予備の照明に持ってきたキャンドルランタンをテントの天井部に吊るしていた。
それを忘れていて立ち上がった私。
「ぎゃあ!!!!!!!!!(>_<)」
完璧に溶けた熱いロウ液が首に。。。これで済めばまだ良かったものを、その大量のロウがキムチ鍋の中にドボドボと・・・せっかく作ったのにロウソク臭くてほとんど食えませんでした(T_T)
結局その晩からぱらぱらと雨が降りだした。
自分自身に「日々是好日」※と言い聞かせ寝ることにした。

※晴れの日も、雨の日もかけがいのない日と思う、禅宗の教え

三日目:
朝起きると多少雨はぱらついていたがそろそろ止みそうな気配。
雨が止んだので、その隙に、夜具やテント速攻でを畳んでバイクに積む。
修善寺を後にし、箱根方面へ。
雨雲と追いかけっこするような感じで帰り道を急ぐ。
しかし、箱根の山に差し掛かるころには雨に遭遇。
しかも、視界の悪いことといったら・・・今までに体験したことのないような濃霧の中を走る。一本先の電柱が霧に隠れて見えないほど。一時は気がつかなくて反対車線を走っていたほど!!
濃霧と小雨の峠道、走行速度は40km/h。。。晴れていれば痛快なそのワインディングも悪天候では最悪の道。。トホホ。。
峠を登り切ると、箱根の道は大渋滞。バイクはすり抜けできるからいいけれど、車だったらもう大変!!
この頃には雨も止む。
箱根を過ぎて西湘バイパスへ。
この頃になると、天気もかなり回復し、高速道の風の中を走ることで、自然乾燥。
濡れたジーンズもすっかり乾く。
厚木で降りて、八王子へ向かい、福生でしばしウィンドウショッピング。
日曜なのに車は混んでなく、埼玉抜けるのは楽だった。
帰りにプロスオオアシに寄ってのぞみちゃんにプラグ交換してもらう。
鏡をみると私の顔は、排気ガスでプラグよりも真っ黒に煤けてました(笑)

以上「伊豆半島ぐるり一周♪ のほほん野宿一人旅編♪」でした☆

次回は・・・

「SPEED FREAKS決起集会 その男、野生児につき。」(仮題)
もしくは
「おっぱい星人と行こう♪ 混浴温泉ツーリング♪」
です。
乞う!ご期待!!