不適切コンサルについて

不適切なコンサルタントが度々話題にされていますが、ここでは不適切コンサルについての解説を行います。
この問題を提起すると決して成功しないというジンクスがありますが、ここではあえて管理組合の皆様の為、情報提供をいたします。
特に管理会社を選択する場合や多額の費用を要する大規模修繕工事を実施する場合は、充分注意しましょう。

1.不適切コンサルの例
2.不適切コンサルの定義
3.不適切コンサルの見分け方

1不適切コンサルの例
◎管理会社のリプレースにおいて、低価格の見積もりを提出した管理会社に管理を委託したところ、不具合の報告が多発し修繕費が増加した。
◎管理会社のリプレースにおいて、低価格の見積もりを提出した管理会社に管理を委託したところ、大規模修繕工事が提案され、修繕積立金のほとんどを取り崩すことになった。
◎大規模修繕工事の設計コンサルタントの選定時に、見積価格が最も安い設計会社に設計コンサルタントを委託したところ、修繕工事受託会社からコンサルタント会社に多額のバックマージンが支払われていることが判明した。

2.不適切コンサルの定義
どういう場合が不適切かという明確に定義することはできません。
管理会社等が業務遂行上ある程度の管理費用を請求アする場合は、不適切とは言えません。
問題はその程度で、常識を超えるマージンを要求する場合は明らかに適切とは言えません。
よく何パーセントだからという判断基準を言われますが、例えば1万円の修繕等で10%のマージンであれば、わずか1千円ですが、
1億円の大規模修繕では如何でしょう。単に業者を紹介しただけで、数十パーセントの業務紹介手数料が支払われているケースも報告されています。

3.不適切コンサルの見分け方
業界団体に入っているからといって安心できんないのが実情です。不適切コンサル同士があたかも、自分たちが適切な業者であるかの如く公表して業界団体を設立しているケースもあります。
見分け方を公表すれば、その裏を考えて対応してくるため、有効な対策手段はありません。
その為、信頼できるマンション管理士に相談するのがベストです。知り合いにマンション管理士がいないようであれば、日本マンション管理士会連合会に所属している、マンション管理士会の会員に相談しては如何でしょう。