ふたりはプニキュア〜ナイショのまっくす・は〜と

作者:ナイショ(爆)

特別監修:がんばれ!あいちゃん



第1話 「ありえへ〜ん 私が選ばれし勇者?」




アタシ、妹尾あいこ・・・この春、中学
2年になります

大阪生まれの生粋の浪速っ子

自他共に認めるスポーツ万能少女!!

     ・・って自分で言うのうもはずかしいねんけど

まあ それしか自慢がないからしゃーないかな

ただし・・・一応、陸上限定やねんけど(苦笑)

お笑いとたこ焼きにはちょっとうるさいで〜

大阪の中学校でラクロスやってたんねんけど

腕を見込まれてっちゅ〜ことなんかなぁ

なんや大阪府のナンヤラ強化選手に選ばれてしもてん

ほんでな この春から関東の学校へ国内留学・・・

なんと 全国屈指の強豪校「カレン女学院」!!

よっしゃ! 関東のモンには負けへんで〜

あれ・・・そう言えば前にも、こない思ったことあったはずねんけど・・・

何んやろう・・・この気持ち・・・






さて 新学期であります

「今学期からの転入生を紹介します・・・妹尾さんどうぞ」

「はじめまして、アタシは妹のしっぽと書いて妹尾・・・
 妹尾あいこいいます。大阪から来ました・・・勉強は苦手やねんけど、
 スポーツ大好き、お笑い大好きの浪速っ子です・・・
 みんな、よろしゅうにな」

「それじゃあ、わからないことがあったらクラス委員の藤原さんに
 聞いてください・・・ちょうど席も藤原さんの横だから・・・」

「はじめまして、藤原はづきです・・・よろしくね」


「はじめまして・・・??・・・はじめましてちゃうんやないかなぁ?
 ・・・あれ???」

「そういえば私もそんな気が・・・???」

でもって 放課後・・・寮の部屋(なんと個室!!)で
荷物の整理をしてるあいちゃんとそれを手伝うはづきちゃん・・・

「・・・そうなんや・・・藤原さんのお父さん、映画監督なんや・・・・
 よっしゃ!これで完了や・・・藤原さん、おおきにな・・・・・・
 あんなぁ・・・なんかこう・・・アタシ堅苦しいのんて苦手やねん・・
 はづきちゃんって呼んでええか」

「それじゃあ、わたしはあいちゃんで・・・私もね・・・
 なんか、その方が自然に思えたの・・・最初からそんな気がして・・・」

「不思議やなぁ・・・でも、この感じ・・・絶対初対面とちゃうねん・・
 それどころかもっと・・・」

そのとき 突然二人の頭上に・・・

「うわぁあ〜!」

「きゃーっ!」

『ゴツン!!ゴツン!!』

「イタタタタ・・・なんやっちゅーねん!!
 なんでアタシのアタマばっかり・・・あれ、これって・・・」

「携帯電話かしら・・・でも、なぜ急に空から・・・」

「飛行機乗ってる人が落としたんかなぁ」

「もしそうなら、いまごろあいちゃん死んでるわよ」

「えっ?・・・そんなもんなん??・・・」

「1万メートルくらいの上空からだと、空気抵抗を差し引いても
 相当の重力加速度がつくはずだから・・・」

「じゅうりょく・・・かそくど・・・って・・・???」

「だから、Gが・・・」

二人が重力問答をはじめようとした時

「あいちゃん、久しぶりミミッ!」

「はづきちゃん、あいたかったレレ〜!」


「・・・あいちゃん・・・何か言った?」

「はづきちゃんこそ・・・えっ?何やコレ・・・うわぁあ!!!!!」

「きゃーオバケー!!!マジョリカ、マジョリカ・・・」

<なぜ それだけ覚えてるのはづきちゃん(汗)・・・作者>

「はづきちゃん・・・おばけはないで〜ミミ〜ッ!」

「まあ・・・そう思われてもしょうがないかもレレ〜」

「・・・ワ、ワタシら・・・
 しゃべる携帯電話に知り合いはおらんけど・・・」

『それじゃあ!!』

といって・・・ボワ〜ンとした煙とともに
携帯電話が小さな妖精の姿に・・・

「・・・・・・はづきちゃん・・・
 ちょっと、アタシのほっぺた、つねってんか・・・」

「・・・マジョリカ、マジョリカ、マジョリカ・・・
 (まだやってたの?)」

「あ!そうだ・・・二人の記憶ってまだ封印されたまんまだったレレ〜」

「それじゃあ早く思い出してもらわないと・・・
 これじゃあ、二人が選ばれし戦士だとしても、
 シバクゾーンには勝てないミミィ〜・・・
 このままじゃ魔女界を救えないミミィ〜」

「・・・ちょ、ちょっと待ったてや・・・
 さっきから選ばれし戦士やの女王様やの魔女界やの・・・
 いったいわたしらと何の関係が・・・
 それに、記憶が封印されてるって・・・」

「なにか複雑な事情がありそうね・・・
 二人とも、もっと、話を聞かせてくれる?」

<いつの間に立ち直ったの、はづきちゃん?>

「・・・ほんで、そのシバクゾーンいうやつらが、
 あんたたちのいる魔女界に攻め込んできて、
 大事な宝を奪っていったいうわけや」

「そう、今はプリズムストーンって呼んでるけど、もともとは二人の・・
 そしてみんなの水晶玉だったのよミミ〜」

「そのあたりがわからないのよね・・・
 『わたしたちの』ってところが・・・」

「せやねん、そもそもあたしら魔女界なんてぜんぜん縁がないわけやし」

「だから、それははづきちゃんやあいちゃんの記憶を
 女王様が封印したのよレレ〜」

「う〜ん・・・そうだとしても、
 なぜわたしたちの記憶を封じてしまう必要が・・・?」

「とにかく、わたしたちは二人の妖精だったのよレレ〜」

「二人とも魔女見習いだったんだからミミ〜」

「・・・う〜ん・・・アカン、もう頭パンクしそうや・・・
 でもな、今最大の不思議ちゅ〜たらな・・・
 こうしてアンタらと冷静に話が出来てる自分やねん」

「あいちゃんもそう思ってた?・・・
 なにかこう・・・自然なのよね・・・」

「ほんでな・・・当面の最大の問題は・・・
 この部屋の天井・・・どないしてくれるねん?」

『・・・あっ!』

というわけで、とりあえず今夜からは藤原家へ居候することとなった
あいちゃんでした






ほんでもって、帰宅途中であります

「ごめんな〜はづきちゃん、しばらくやっかいになるわ〜」

「わたしは大歓迎だわ・・・お部屋もいっぱいあるし、
 パパもママも忙しくて、ばあやと2人きりのことが多いから、
 にぎやかになっていいかな〜って」

「そやったらまかしとき!笑いの本場仕込み、
 極上のネタを披露するさかい、退屈はさせへんで〜」

「いや・・・別に芸人魂を期待してるわけじゃ・・・」

そんな二人の前に突然

Stand & Deliver!・・・
 その方ら、おとなしくプリズムストーンをよこしなさい!」

「なんやねんな、この蛍光イエローの派手なねーちゃんは・・・」

「シバクゾーンの奴だミミ〜」

「・・・ということは、あなたたちが言ってた敵って」

「そう、こいつらよレレ〜」

「いきなり出てきて人のものよこせちゃあ〜おだやかな話やないな〜・・
 あんた、ナニモンや?」

「まあ、冥土の土産に聞かせてしんぜようぞ・・・
 ワタシはシバクゾーン四天王の一人、ナーミヤハーラ様よ・・・
 
Do You Understand??」

「・・・時代劇かぶれのインチキ外人みたいなやっちゃなぁ」

「とにかく、私たちプリズムストーンなんて持ってないわ」

「あくまでシラ切るつもりかい・・・
 OK!じゃあ、消えてもらうまでね・・・それっ!!」

突然、怪光線で二人を襲う敵

「うわ!うわ!うわぁぁぁ!!」

「きゃーっ!!」

「それそれそぉれ・・・逃げまどえクズどもぉ・・・
 HA,HA,HA
・・・I’m King Of The World!!

「あいつ・・・ワタシらなぶり殺しにするつもりや」

「どうしたらいいの・・・?」

「あいちゃん、はづきちゃん、変身よミミ〜」

「さっき説明した通りにやれば大丈夫レレ〜」

「うわっ!話、省略しすぎや・・・ほんま、ご都合主義やなぁ」

「この話を目にしてるような人なら基本ってことじゃないの?
 とにかく、やるしかないわ」

「まあ、ちゅーこっちゃな!・・・よっしゃあ〜いくで〜」

『デュアル・オーロラ・ウェーブ!!!』
(各人脳内補完せよ!!・・・ヲイヲイ)

「光の使者、キュア・ブルー!」

「光の使者、キュア・オレンジ!」

『ふたりはプニキュア!!』

「闇の力のしもべたち!」

「さっさとおうちに帰りぃ〜や〜っ!!」

「ふふ〜ん・・・なるほど、お前らが光の戦士ってわけか・・・
 面白い、お手並み拝見といこう・・・
Come Here!、イテコマース!!」

すると、傍らにあった郵便ポストがいきなり巨大な怪物に・・・

「イ〜デ〜ゴ〜マ〜〜〜ズ!!!」

「うわぁ〜いきなりありえへん展開や」

「あ、あいちゃん、危ない!!」

口からマシンガンのごとくはがき状の刃物を飛ばす怪物

「こなくそ〜負けへんで〜・・・いくで〜オレンジ」

「オッケー、やりましょう、ブルー」

「ブルーサンダーァ!!」

「オレンジサンダーァ!!」

「プニキュアの熱き魂が!」

「邪悪な力を打ち砕く!」

『プニキュア・マーブル・スクリューゥ!!!!!』

「グワアアアアアアァ〜〜〜〜」

必殺の一撃が怪物を捕らえ・・・そして

「スンマヘ〜ン、スンマヘ〜ン、スンマヘ〜ン・・・・・・・・・・」

と四散していく怪物のかけらたちと後に残ったポスト・・・

「おの〜れおの〜れ〜・・・まあ、行数の都合もあることだし、
 今日はこれくらいにしといてやるわ・・・
See You Later!」

と言い残し、定番的に消え去る敵・・・

「オレンジ・・・いや、はづきちゃん・・・あたし、思い出した・・・
 せや、あたしら魔女見習いやってん」

「そうよ、あいちゃん・・・魔女界・・・MAHO堂・・・
 そして、みんな・・・」

「そうや・・・どれみちゃんやぽっぷちゃん、おんぷちゃん、ももちゃん
 ・・・他のみんなはいったい?・・・」

「そう、そして女王様は?魔女界はいったいどうなってるの・・・
 それに、ハナちゃんは?」

「せや、早いとこみんなのところへ!
 ・・・とにかく、やったろう!はづきちゃん!」

「ええ、がんばりましょう!」

「二人の記憶が戻ったミミ〜」

「希望の光が戻ってきたわレレ〜」

「また、たのむで〜ミミ!」

「おねがいよ。レレ!」






一方・・・ここはシバクゾーンの本拠地・・・暗い闇の世界

「どうしたの・・・大口たたいて出て行ったわりには収穫なしとは・・・」

It Can’t Happen To me!まさかあいつらが光の戦士とは・・・
 とにかく手ごわい奴らには間違いないわ」

「ほーら!だから最初からワタシが出ていってれば
 チョチョイのチョイだったのよ」

What?!・・・今のセリフ、聞き捨てならねぇわね」

「本当のこと言ったまでじゃん!」

「まったくもう、だまって見てただけで何言ってんだか・・・
 ドジのくせに口だけは一人前なんだから・・・」

「なんだとぉ・・・あんただって何もしてなかったくせに・・・
 このチビ!」

「言ったなぁ〜!!」

「あんたたち、ここで内輪もめしてる場合じゃないでしょ・・・」

そのとき、突然地中から鳴り響くような不気味な声が・・・

【うろたえるでな〜い!!!!】

「申し訳ありません、ゴクアクイーン様」

【わらわの目的を達成するためにはプリズムストーンの力が必要じゃ・・
 そしてなによりもわらわの新たな・・・・・・
 さあ、一刻も早くこの世界を闇で覆い尽くすために・・・
 行くのだ、我がしもべたちよ】

「承知しました、・・・我らシバクゾーン四天王、
 必ずやゴクアクイーン様のために・・・・・・」

つづく


いつもお世話になっているナイショ(爆)さんから、
ステキなオリジナル小説を頂きました〜!!(^^)
『おジャ魔女どれみ』と『ふたりはプリキュア』の見事な融合です♪
それにしても息をつかせぬ展開はお見事です!!

突然現れた二人の妖精から聞かされる衝撃の事実!!
そして光の使者となった、あいちゃんとはづきちゃんの運命は!?
謎の組織、シバクゾーンの存在とは!?

次回がとても気になりますね〜〜!!(^^)
ナイショ(爆)さん、本当にありがとうございました!
次回もどうかよろしくお願いしますねー!


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