◆ 藤十郎の恋    ++ スーさん    

 
 
230年も途絶えていた名跡が復活しますね。
以下は 以前 さちぎくさんのHPに投稿したものですが、ご好意によって Yukiさんのこちらにも転載させて頂きます。
ーーーーーーーーーーー
私の中で坂田藤十郎といえば長身、細面なんでやんす、何処からこのイメージかというと、十一代目團十郎、市川寿海が演じた“藤十郎の恋”からでした。最近上演されないが、今では仁左衛門なんか適役、再演してくれませんかねえ。   

“藤十郎の恋”=まさか内容が内容で<人気役者が自分の役作りの為 人妻に仕掛ける偽りの恋>襲名興行には出せないでしょうが~、 菊池寛作。


..2005/08/09(火) 20:12 No.198
◆ Re:藤十郎の恋    ++ yuki    

 
 
スーさん、こんばんは!
リクエストをどうもありがとうございます。
「藤十郎の恋」、相手の人妻はお梶といいましたか
最後は気の毒なことになってしまうんですね。
藤十郎が演技に苦労する狂言は以前リクエストがあった大経師だったとか。
藤十郎が芸術至上主義の冷たい人間に見えますが
仁左衛門さんなら違った人間像を描き出してくれるかもしれませんね。
ぜひ一度見てみたいなと思います。

..2005/08/09(火) 21:50 No.199
◆ Re:藤十郎の恋    ++ さちぎく [URL]    

 
 
私もイメージは十一代目ですね。
新作舞踊でも見たことがあります。
上方和事ですから、ウン仁左さんはぴったりですね。
劇場だと演舞場って感じがする。

..2005/08/09(火) 22:54 No.200
 ◆ Re:藤十郎の恋    ++ yuki    

 
 
さちぎくさん、こんばんは!
記事を転載させていただきまして
ありがとうございます。
さちぎくさんも十一代目の藤十郎をごらんになったんですか。
良かったでしょうねぇ。(*^_^*)
お芝居としては小品みたいですから
近いうちにやってほしいですね。

..2005/08/09(火) 23:31 No.201
◆ Re:藤十郎の恋    ++ スーさん    

 
 
> 「藤十郎の恋」、相手の人妻はお梶といいましたか

そうです、寿海の時のお梶には歌右衛門、十一代目には梅幸と両タテ女形で観た記憶が~。
今なら松嶋屋に対してのお梶、玉さんが(また 時蔵さんも)適役だと思います。

さちぎくさん >新作舞踊でも演じられたのでしたか? 

以前ここで書かれた「傾城仏の原」はやはり襲名演目とはなりませんでしたね。

..2005/08/17(水) 19:51 No.204
 ◆ Re:藤十郎の恋    ++ yuki    

 
 
スーさん、こんばんは!
さきほどはご指摘ありがとうございました。m(__)m
歌右衛門さんや梅幸さんもお梶を演じられたんですか。意外に時蔵さんが、お梶にあっているかもしれませんね。

「傾城仏の原」見てみたかったのに、残念でした。
「夏祭」などよりこちらの方が藤十郎襲名にはふさわしい気がしますが、やはり渋すぎるということなんでしょうか。(^_^;)

..2005/08/17(水) 22:46 No.205

 



 

 ◆ 木下蔭狭間合戦<壬生村> (このしたかげはざまがっせん みぶむら)    ++ 饅頭娘    

 
 
先日早稲田大学で85年振り復活上演の標記浄瑠璃を聴いてきました。
石川五右衛門が主人公ですが、壬生村に住まいする赤貧洗うがごとくの実直な養父治左衛門、可憐な義妹小冬、五右衛門の手下等など、登場人物・プロットも非常に変化に富んでいて面白い浄瑠璃でした。
文楽では大正9年の上演を最後に素浄瑠璃・人形芝居ともに上演がないそうです。

が、内山先生のお話では歌舞伎では昭和23年に初代吉右衛の主演で上演されたそうです。
五右衛門物というと「金門五山桐」(楼門五山桐)が有名ですが、こちらの「五右衛門」も是非見たいですねぇ~♪
浄瑠璃を聴いていて、人形の情景が浮かんできました!
太夫は綱大夫師、三味線は清ニ郎さんでした。


..2005/06/01(水) 09:24 No.188
 ◆ Re:木下蔭狭間合戦<壬生村> (このしたかげはざまがっせん みぶむら)    ++ yuki    

 
 
饅頭娘さん、こんにちは!
リクエストをありがとうございました。m(__)m
人形の情景が浮かんでくるほど面白い浄瑠璃だったんですね。
検索してみましたら、こちらの鶴澤八介さんメモリアルホームページに床本が出ていました。こちらにはとてもたくさんの床本がアップされていますね。
http://homepage2.nifty.com/hachisuke/temp004.html

石川五右衛門が登場するお芝居って、そういえば「楼門五三桐」(さんもんごさんのきり)のほかには見たことがないですね。
亀鶴さんの襲名で「戻駕色相方」(もどりかごいろにあいかた)の駕籠かきの浪花の次郎作が実は石川五右衛門だったくらいしか思い出せません。(^^ゞ

初代吉右衛門が上演したということなら、二代目にぜひやっていただきたいなと思います。吉右衛門さんは大百の鬘がよく似合いますね。

..2005/06/01(水) 11:12 No.189
 ◆ Re:木下蔭狭間合戦<壬生村> (このしたかげはざまがっせん みぶむら)    ++ 饅頭娘    

 
 
yukiさん、その床本と先日の復活上演とでは、段切れが少しですが違ってるんですよ。
八介さんの床本(丸本通り)は:
足利舘に偽勅使となって乗り込んで行く五右衛門を物陰からじっと様子をうかがっている謎の侍、実は久吉の登場で終わり。

綱師の演奏:五右衛門の偽勅使を何とか思い留めるよう説得する養父を振り切って出てゆく。「釜が渕」と「釜」を暗示させる詞章が出てきて終わり。こちらには久吉は登場しません。

木下の名前どおり次段の「足利舘」には久吉が登場。足利家を覆そうとする五右衛門の陰謀・妖術も久吉によって挫かれる。五右衛門は捕縛された養父・治左衛門を助ける為に、盗み持っていた重宝「雌龍<めりょう>の太刀」を久吉に渡し、久吉は「六十余州に放し飼い」と五右衛門を見のがす・・。

五右衛門は実は「大内家の落とし胤」だったという設定。大内家の先祖は百済の太子であるからには、大名や武将なんて小さい、小さい。自分も天子になるか、盗人で終わるか、いちか、ばちかだと嘯く人物です。久吉(猿之助<さるのすけ>)とは幼馴染でもあります。

今浄瑠璃は綱師が若干16歳の時教えを受け、その後長い間上演の機会のないまま今日まで来て、ようやく過日「日の目」を見た曲です。歌舞伎で上演しても世話あり、スペクタクルありetcでプロットも変化に富み、とても面白いのでは・・と想像しています。
是非、当代吉右衛門さんに演じていただきたいですね。(^0^)

..2005/06/01(水) 14:33 No.190
 ◆ Re:木下蔭狭間合戦<壬生村> (このしたかげはざまがっせん みぶむら)    ++ うめ    

 
 
ごぶさたしてます。HNも忘れるほどおひさしぶりなのですが・・
’99年に吉右衛門さん、’01年に橋之助さんがされた、「葛篭抜けの五右衛門」とは違うお話なのでしょうか?
ちらっと歌舞伎CHで見ただけなのですで、詳しく覚えてなくて済みません。

..2005/06/04(土) 17:09 No.191
◆ Re:木下蔭狭間合戦<壬生村> (このしたかげはざまがっせん みぶむら)    ++ yuki    

 
 
うめさん、おひさしぶりですね。(^^♪
吉右衛門さんが平成11年9月になさった時見ましたが、あれは「増補双級巴・石川五右衛門」という名題でした。
久吉と幼馴染だったというのは同じなんですが
これほど複雑な話ではなかったように思います。
なんと言っても「葛篭抜け」が注目のお芝居でした。

..2005/06/05(日) 00:53 No.192
◆ Re:木下蔭狭間合戦<壬生村> (このしたかげはざまがっせん みぶむら)    ++ yuki    

 
 
饅頭娘さん、ようやく床本を読み終わりました。(^^ゞ
斜め読みしただけですが、とても面白いですね。
ところで最後なんですが、やはり釜が淵が出てきて
久吉は出てこなかったみたいですが・・・。

10年ぶりにあった妹をはずみで手にかけてしまったり、本当の父だと思っていたのに、実の親の敵だったり、意外又意外という展開ですね。
着飾って偽勅使になって出かけていくところなんか
見た目の変化もあって本当にお芝居にしたら面白そうな話ですね。

..2005/06/05(日) 01:02 No.193
 ◆ Re:木下蔭狭間合戦<壬生村> (このしたかげはざまがっせん みぶむら)    ++ 饅頭娘    

 
 
>ところで最後なんですが、やはり釜が淵が出てき>て久吉は出てこなかったみたいですが・・・。

床本が6月1日付けで更新されてますね。綱師の台本に直されたようです。段切れの「違い」は早稲田でも内山先生からご指摘がありました。五右衛門が公家姿に化けるのは、安倍貞任(奥州安達原)に
ちょっと似ているかも・・ですね。


..2005/06/05(日) 14:34 No.194
 ◆ Re:木下蔭狭間合戦<壬生村> (このしたかげはざまがっせん みぶむら)    ++ うめ    

 
 
ありがとうございました。
饅頭娘さんの上のあらすじ「足利舘」のところを読んで同じ話かと思いました。ごめんなさい、床本をまだ見てません。
外題から違ったんですね。(偽勅使とかはあったとおもいます。VTRにのこしてないし、思うとしかいえないのですが・・)
橋之助さんの方は検索で出てきました。
「通し狂言・木下蔭真砂白浪」というお題だったようです。
こちらも、見どころは「葛篭抜け」だったようです。

..2005/06/05(日) 22:55 No.195
 ◆ Re:木下蔭狭間合戦<壬生村> (このしたかげはざまがっせん みぶむら)    ++ 上方者    

 
 
「木下蔭真砂白浪」の中に「壬生村」、ございました。
大方は今回の浄瑠璃の通り、段切れは久吉が見送る方でした。
しかし、たいした出来ではありませんでした。

今回の綱大夫、浄瑠璃の神髄でありました。

..2005/08/16(火) 21:48 No.202
 ◆ Re:木下蔭狭間合戦<壬生村> (このしたかげはざまがっせん みぶむら)    ++ yuki    

 
 
上方者さん、おひさしぶりです。(^^♪
「木下陰真砂白浪」は平成13年に京都の南座で翫雀、扇雀、橋之助、染五郎の方々によってほとんど改定前の床本どおりに上演されたんですね。

上方者さんも、綱大夫の素浄瑠璃をお聞きになって
浄瑠璃の神髄だとお感じになったとか、私も聞いてみたかったです。
復活された「木下陰狭間合戦」が近いうちに歌舞伎で通し上演されると良いですね。

..2005/08/16(火) 23:42 No.203



 

◆ 「大経師昔暦」「心中宵庚申」「艶姿女舞衣」    ++ yuki    

 
 
関西に生まれ育ち、小さい時からお父様に連れられてお芝居をご覧になったという友人のH.Mさんから伺いました。
今は関東にお住まいなのですが、近頃上方のお芝居をあまりやらないのを、少々寂しく思っていらっしゃるそうです。

なまりの問題があるので、簡単ではないかもしれないけれども「大経師昔暦」や「心中宵庚申」、「艶姿女舞衣」などをやってほしいとおっしゃっていました。
坂東寿三郎や先代の富十郎がこうしたお芝居をやったのを懐かしく思い出されるとか。

もう一つ、残念ながら題は思い出せないのですけれども、25年ほど前に先代勘三郎が演じた一人芝居が、とても素晴らしかったのが、今でも忘れられないとのことです。

..2005/05/31(火) 18:57 No.187


 

◆ 女人平家(にょにんへいけ)    ++ モーリィ    

 
 
はじめまして。モーリィともうします。何故か20+年ぶり!?に歌舞伎がよいを再開してしまいました。そして、ネットサーフィンでこのHPを知りました。
「女人平家」は吉屋信子の小説を歌舞伎化したもので、国立劇場で初演されたときに見ましたが、その後再演されていないように思います。
少しかげのある大人しい清盛の三の姫君祐子の身分違いの恋にを中心に、滅亡後の後日談もからめたお話しで、とにかく美しい舞台でした。
初演の時は菊五郎(まだ、菊の助だったかもしれません)が主役の三の姫祐子、相手役の大江広元はどなただったかハッキリしないのですが、今の団十郎だったような気がします。祐子のちょっとおきゃんな妹姫典子が玉三郎でした。
私としては、陰のある大人しい姫君といったら魁春なので、梅玉、魁春のコンビで是非、再演してほしいと思います。

「歌舞伎&大向こうウォッチング」楽しく拝見しています。

..2005/04/23(土) 21:21 No.185
◆ Re:女人平家(にょにんへいけ)    ++ yuki    

 
 
モーリィさん、はじめまして!
こちらへの書き込み、ありがとうございます。
今検索してみましたら、「女人平家」は昭和46年4月に歌舞伎座で上演されて、その折季刊雑誌歌舞伎に脚本が掲載されたようです。新聞の連載小説を元にしたお芝居なんですね。
ご覧になったのはもっと前のことでしょうか。
お若いころの菊五郎さん、さぞかしお綺麗だったことでしょう。
モーリィさんのおっしゃるとおり、寂しげなお姫様に魁春さんはぴったり。私は魁春さんの「組討」の玉織姫が忘れられません。
ぜひ見てみたいものですね。
ウォッチングを楽しんで下さったそうで、本当にありがとうございました。m(__)m

..2005/04/23(土) 23:46 No.186


 

◆ 因果小僧    ++ 南京豆    

 
 
黙阿弥作の通称“因果小僧<本名題は変換出来ず略

一寸前まで年配の方であればお祭りなどで胡散くさ
い見世物小屋を見かけた記憶がある筈。
これを商う(親父)因果物師と盗人(息子)の六之助の因果話。

商売が商売で、それの崇りか親父はオコリという
奇病を患って~古くは十五代目、十一代目など二枚
目役者が演じ、最近では九・十代目~実際の大和屋
親子で観て以来興味深く、又観たいのですが、暗い
筋からか、商売が?なのか再演されないなあ~。


..2005/03/11(金) 22:17 No.180
 ◆ Re:因果小僧    ++ yuki    

 
 
南京豆さん、書き込みありがとうございます。
黙阿弥の作品を検索してみましたら「龍三升高根雲霧 」(りゅうとみますたかねのくもきり)通称「因果小僧」と出てきました。
黙阿弥の初期の作品で小團次のために書かれたもののようですね。

南北の「杜若艶色紫」にも両国の怪しげな見世物小屋が出てきて当時の雰囲気をしのぶことができますね。福助さんの女蛇使いが印象的でした。
「因果小僧」面白そうですので、再演してくれるといいですね。

..2005/03/12(土) 23:45 No.181
 ◆ Re:因果小僧    ++ さちぎく    

 
 
写真でみただけですが、興味ありますね。黙阿弥の幕末の生世話物、因果物師という、ちょっと三人吉三の土左衛門伝吉に類似の老人・・・ゾクゾク!こういう芝居は今のうちに再演しないと廃れてしまいそう。脇もそろえての上演が希望です。

..2005/03/13(日) 22:01 No.182
◆ Re:因果小僧    ++ yuki    

 
 
因果物師の親父さんは伝吉に似た感じだったんですか。
アンサンブルが良くないと出せないといわれる世話物の雰囲気を引き継いでいくのは難しいでしょうね。

..2005/03/14(月) 23:20 No.183


 

 ◆ 樽屋おせん    ++ 越後の雪娘    

 
 
随分前のことで定かではないんですが
昭和29年ごろだったでしょうか、三代目時蔵が
「好色五人女」の「樽屋おせん」を演じたのを見たことがあります。
そのころまだ芝雀だった四代目も出ていましたが、
通り過ぎただけでも「綺麗~っ!」って感じの人でした。
早く亡くなってしまって、本当に惜しい役者でしたねえ。
「樽屋おせん」も又やってくれないかしら。

..2005/02/21(月) 11:41 No.178
◆ Re:樽屋おせん    ++ yuki    

 
 
樽屋おせんは昭和45年にも歌舞伎座で上演されて
その時は当時の孝夫さんが喜三郎を演じたようですね。
このときはどなたがおせんを演じたんでしょう。
ここに簡単なあらすじが出ていました。
http://www.informe.jp/melma/bk41_50/saikaku.htm

..2005/02/21(月) 18:01 No.179



◆ 新版歌祭文    ++ さちぎく    

 
 
今月の野崎村は大顔合わせの舞台、両花道も大変効果的で
良かったです。
竹本葵太夫さんのHPを拝見したら、この狂言について
詳しく説明がありました。
上の巻:座摩社・中の巻:野崎村・下の巻:長町、油屋
お家騒動が絡んでいて、お染は次の場で井戸に身を投げて
しまう。そもそもお染は懐妊しているところに、婚礼の話が
あって、「どうしよう!野崎に帰った久松に会いに行こう!」
17才の嫁入り前の娘が懐妊したなら、それは後を追いかけて
来るのもご最も、剃刀で自害しようとしても納得ですね。

今まで「通し」でやったことはないのかしら?
前後を観たら、きっと野崎村の場がいっそう
くっきりとみえてきますね。
文楽でも通し上演はしないのでしょうか?
近々、是非通しで観てみたいと思います。


..2005/02/14(月) 12:03 No.175
 ◆ Re:新版歌祭文    ++ yuki    

 
 
さちぎくさん、こんにちは!
上演記録を見ると、野崎村が歌舞伎座で出たのは
10年ぶりなんですね。
そのときは今回は出なかった久作妻も登場したみたいです。

葵太夫さんのホームページ、私もよく拝見しています。
野崎村の人間関係がくわしく述べられていますね。
http://www6.ocn.ne.jp/~aoidayu/kongetsu02.htm
私が観劇したのは5日でしたが、今はさらに良い舞台になっているとか、できたらまた見に行きたいです。
通しだと全体がもっとよく判るでしょう。見てみたいですね。

..2005/02/14(月) 14:28 No.177



◆ 歌舞伎最高!!!    ++ 隼人    

 
 
僕達は修学旅行で京都にいくんです!!!
なにか教えてください!!!

..2005/02/14(月) 11:18 No.174
◆ Re:歌舞伎最高!!!    ++ yuki    

 
 
隼人さん、はじめまして。
今は修学旅行でも自由に行動していいのかしら。
うらやましいですね~。
http://www.shochiku.co.jp/play/minamiza/index.html
3月と4月に京都の南座で歌舞伎をやります。特に児雷也が見られたらラッキーですね。チケットも明日から発売です。

..2005/02/14(月) 14:13 No.176


◆ 刈萱道心筑紫轢    ++ 越後の雪娘    

 
 
皆様、こんばんは。初めて書き込みいたします。
観てみたいお芝居はいくつかありますが
「刈萱道心筑紫轢」を通しで観てみたいと思います。
守宮酒は二度ほど見たことがありますが
最初のころの嫉妬で髪の毛が蛇になるところとか
高野山の子別れなんかをやってほしいなと思います。

宗十郎の会で確かやったと思うんですが
残念ながら見逃してしまいました。

..2005/02/10(木) 18:14 No.170
◆ Re:刈萱道心筑紫轢(かるかやどうしんつくしのいえづと)    ++ yuki    

 
 
越後の雪娘さん、こちらでははじめまして(^^ゞ
書き込みありがとうございます。
このお芝居、守宮酒(いもりざけ)も私は観ていないので、ぜひ通しで上演していただきたいですね。
「宗十郎の会」では他にも珍しくて面白い演目が
上演されたとか。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

..2005/02/10(木) 22:25 No.171
◆ 切られお富    ++ 越後の雪娘    

 
 
「宗十郎の会」で「切られお富」を見ましたが
これも面白かったですよ。
この頃やりませんが、
時蔵さんあたりに演じてほしいですね。

..2005/02/11(金) 12:07 No.172
 ◆ Re:切られお富    ++ yuki    

 
 
「薩多峠の崖っぷち」の名科白で知られる黙阿弥の作品ですね。
そういえばこのごろ悪婆物ってあんまりやりませんが
「切られお富」や「蟒お由」(うわばみおよし)というものも一度見てみたいなと思います。

..2005/02/11(金) 23:10 No.173


◆ 扇屋熊谷    ++ スーさん    

 
 
東京では羽左と梅玉以来?長いことご無沙汰の、
扇屋熊谷{源平魁躑躅}を再演してくれないかな、
~数年前南座の顔見世で團十郎が出したが~

可愛らしい小萩=実は敦盛だった前半の件は、
千本桜すし屋を想わせるような話。
後半の、熊谷と敦盛の場は一の谷”の組討を
想い起こさせ、五条の橋の弁慶・牛若をパロって
中々ユニークなのに何故か上演頻度が少ない。


..2005/02/01(火) 19:22 No.165
◆ Re:扇屋熊谷    ++ yuki    

 
 
スーさん、書き込みありがとうございます。
「歌舞伎400年」の年の3月に南座でやりましたね。
あの時見たいと思ったんですが、結局行けず残念でした。
團十郎さんの熊谷が大変素晴らしかったそうです。
「源平魁躑躅」は「一谷嫩軍記」の先行作品で歌舞伎らしい味のある作品だとか。
あまりやらないのは「熊谷陣屋」が知られすぎているからでしょうか。
「熊谷陣屋」は毎年のようにでますものね。
こちらも「陣門・組討」がついていれば嬉しいですけど。(^^ゞ

「扇屋熊谷」をぜひ歌舞伎座でもやってほしいものです。

..2005/02/02(水) 09:01 No.166

◆ Re:扇屋熊谷    ++ 直はん    

 
 
この芝居は一度見たことがありますが、
扇屋上総の娘桂子が敦盛が化けた女・小萩に恋してしまうところがちょっと同性愛めいていて、線が弱いと感じた記憶があります。

..2005/02/02(水) 10:36 No.167

 ◆ Re:扇屋熊谷    ++ さちぎく    

 
 
> 「歌舞伎400年」の年の3月に南座
團十郎さんの熊谷が大変素晴らしかったそうです。

<可愛らしい小萩=実は敦盛>
菊之助が確かこの役をやって、誰かが良かったと言って
いましたね。

歌舞伎座では大分上演していないよう?
同じく團十郎ー菊之助でみたいですね。

..2005/02/02(水) 13:39 No.168
◆ Re:扇屋熊谷    ++ yuki    

 
 
歌舞伎座ではもう14年くらいやってないようです。
小萩じつは敦盛は菊之助さんでしたか。
ぴったりでしょうね。

..2005/02/02(水) 14:34 No.169


◆ 黒手組の助六    ++ yuki    

 
 
助六と聞いて思い出しましたが
河竹黙阿弥が名優小団次のために書いた
「黒手組曲輪達引」(くろてぐみくるわのたてひき)
三津五郎さんが以前浅草歌舞伎でなさったそうですが
ぜひ又三津五郎さんに演じていただきたいです。
二枚目の助六と三枚目の権九郎の二役を
戦前には十五代目羽左衛門が演じたこともあるという
この「助六」のパロディを見てみたいと思います。

..2004/11/26(金) 09:42 No.151
◆ Re:黒手組の助六    ++スーさん    

 
 
黒手組(世話の助六)は、近年そこそこ出ていました。

先代成田屋、権十郎、国立では菊五郎と助六役者が、滑稽な番頭権九郎を演じるのがミソ。
猿之助が演じた時は、この二役に加え小悪党の牛若伝次まで、例によって三役早変わり。

序幕、権九郎が不忍池から這い上がっての珍芸=助六とのギャップが見所。
清元が将門似の“忍岡恋曲者(通称権九郎)ときて、花川戸の助六に揚巻、白玉、朝顔、白酒売りと、股くぐりの場”まで登場する徹底した本家のパロデイ。
あの名科白「遠くは八王子の炭焼きの歯欠け爺イ、近くは山谷の~」も。

..2004/11/29(月) 19:46 No.154
◆ Re:黒手組の助六    ++ yuki    

 
 
「忍夜恋曲者」(しのびよるこいはくせもの)をもじって
「忍岡恋曲者」(しのぶがおかこいはくせもの)とは面白いですね。
権九郎の相手は白玉だそうで三枚目と美女の道行きが趣向とか。
ご本家の助六も楽しい芝居ですが、こちらはさらに愉快なお芝居なんですね。(^^♪

..2004/11/30(火) 00:03 No.155
◆ Re:黒手組の助六    ++ さちぎく    

 
 
残念ながら、記憶にないんです。
もしかして、観ていたかも?
こういう狂言は「本家」を良~く知っていて
観ると楽しさ倍増ですね。
長唄でも、例えば石橋物(・・・獅子)何か
パロディが沢山あります。洒落た曲が多いですよ。

今、頑張っている国立劇場、織田さんの補綴で
企画したらどうかしら?
仁左さんもよろしいのでは?

..2004/12/01(水) 09:22 No.156
◆ Re:黒手組の助六    ++ yuki    

 
 
踊の会でも、この「忍岡恋曲者」が出るとか。
本当にパロディって、ご本家が良く知られていないと
面白さが伝わらないですものね。
初演が小団次なので、どっちかというとやっぱり
三津五郎さんにやっていただきたいなと私は思うんですが・・・。

国立劇場、先月に続いて
今月も珍しい狂言を出していますね。
どんなものなのかしら、見るのが楽しみです。

..2004/12/01(水) 10:32 No.157


 ◆ 助六    ++ 佐野次郎左衛門    

 
 
数年前の初春公演の助六は、花魁連中に華やかさが無く
寂しい助六でした。やる以上は、それなりの人数も揃えてやって欲しい。

..2004/11/27(土) 11:49 No.152
◆ Re:助六    ++ yuki    

 
 
佐野次郎左衛門さん、はじめまして。
この間御園座でやった時も並び傾城の数がちょっと少なくてあれっと思いましたが、劇場の大きさとかいろいろな理由でこじんまりした陣容になるんでしょう。
やはり助六には沢山の役者さんが出てくれるほうが
華やかで贅沢な気分をあじわうことが出来ますね。

..2004/11/27(土) 22:50 No.153


◆ 吉様参由縁音信(きちさままいるゆかりのおとずれ)    ++ yuki  

 
 
通称「湯灌場吉三」又は「天人香」。
黙阿弥が「三人吉三」の10年ほど後に書いた、やはり八百屋お七の世界のお話だそうで、初代吉右衛門が弁秀の役を得意としていたとか。

同じ世界を借りたものでも、「松竹梅湯島掛額」や「三人吉三廓初買」とはまた違った味わいのものと言うことなので、ぜひ一度見てみたいと思います。
ちなみに昭和57年に国立劇場で上演されたという記録がありました。

..2004/10/10(日) 14:03 No.142
 ◆ Re:吉様参由縁音信(きちさままいるゆかりのおとずれ)    ++ 直はん    

 
 
昔初代吉右衛門の弁秀を一度だけ見たことがありますが、最近出ませんね。
面白い芝居でしたから、今の吉右衛門がやると良いのに・・・。
私もぜひ再演して欲しいと思います。

..2004/10/12(火) 18:39 No.143
 ◆ Re:吉様参由縁音信(きちさままいるゆかりのおとずれ)    ++スーさん   

 
 
yukiさん、 S57の国立(当時の松緑親子)、
黙阿弥作の珍品なのに何で観ていないのか?。
そうだ私め、あの期間は劇場には通えない所で臭い飯を (お勤めを果たしていたのだ)。

初代播磨屋(弁秀)には、六代目とか弟の中村屋も相手役(吉三)を勤めていますね。面白そう! 
国立での再演を期待しましょう。

..2004/10/14(木) 00:09 No.144
◆ Re:吉様参由縁音信(きちさままいるゆかりのおとずれ)    ++ yuki    

 
 
スーさん、おはようございます!
22年前に国立劇場で上演したのは二代目松緑と初代辰之助親子だったんですね。
そのころスーさんはひょっとして海のかなたで俊寛状態・・・(^^?

何でその後再演されないのか、不思議ですね。
いずれにしろほとんどの人が知らない芝居ですし
通し上演でないとわけがわからないでしょうから
国立劇場での再演をぜひお願いしたいと思います。

..2004/10/14(木) 08:30 No.145

 



◆ 梅ごよみ    ++yuki    

 
 
今の時期には合わないですけど、織田紘二著「歌舞伎モノがたり」に舟が活躍する粋なお芝居だと出ているのを読んだときから一度見てみたいものだと思っていました。
若旦那丹次郎を仁左衛門さん、辰巳芸者米八を勘九郎さん、恋敵仇吉を玉三郎さんでぜひ又やっていただきたいです。
小品ということですが気風の良い辰巳芸者の恋の鞘当、粋な雰囲気を味わってみたいと思います。

..2004/07/29(木) 10:08 No.90
 ◆ Re:梅ごよみ    ++ さちぎく    

 
 
私は観ていませんが、
>小品ということですが気風の良い辰巳芸者の恋の鞘当、粋な雰囲気を味わってみたいと思います。

確かに芸者同士の丁々発止は興味あるところですが、若旦那はどうしょうもないヤツ!許嫁がありながら余所へ・・・
揚げ句の果て、結局許嫁と結婚する。仁左衛門さんにはこの手のダメ男やってほしくない・・・もっと良い性格の役でないとカワイソウ!

勘九郎の若旦那では?

まあ、役者さんが良かったら面白いかもしれませんね。

..2004/07/29(木) 13:50 No.91
◆ Re:梅ごよみ    ++yuki    

 
 
> 若旦那はどうしょうもないヤツ!許嫁がありながら
>余所へ・・・
> 揚げ句の果て、結局許嫁と結婚する。仁左衛門さ
>んにはこの手のダメ男やってほしくない・・・もっと
>良い性格の役でないとカワイソウ!

あらま、丹次郎ってそんなにダメなやつなんですか。
たしかに、「浮舟」なんかでも匂宮は勘九郎さん、薫は仁左衛門さんで、その反対は考えられませんものね。

> 勘九郎の若旦那では?
でも勘九郎さんの芸者米八は見てみたいなぁ。
そうなると丹次郎はだれがいいでしょう。

..2004/07/29(木) 15:58 No.92
◆ 丹次郎役者    ++ スーさん    

 
 
気っ風が売り物=江戸っ子芸者ライバル2人の恋の鞘当て、ターゲットの若旦那、丹次郎は為永春水の“春色梅暦”の時代から典型的な江戸の二枚目の名前であったそうな、、

十五代目、勘弥も演じ、
>前回の米八を勘九郎さん、恋敵仇吉を玉三郎さん,,~の時は成田屋が演じたと思う?

扇鶴(せんかく)時代、今の鴈、富さんが米八、仇吉を演じた時は先の山崎屋さんが丹次郎、やっぱスラーとした与三郎役者が、、、


..2004/07/29(木) 23:53 No.93
◆ Re:丹次郎役者    ++yuki    

 
 
> 扇鶴(せんかく)時代、今の鴈、富さんが米八、仇吉を演じた時は先の山崎屋さんが丹次郎、やっぱスラーとした与三郎役者が、、、

今の富十郎さんは、「お江戸みやげ」のおゆうさんのイメージが強くて、仇吉もしくは米八ってのは想像できないですが・・・^^;
きっと昔は綺麗だったんでしょうね。

代々姿の良い与三郎役者が丹次郎を演じてきたとか、だとするといつかそのうちやはり海老蔵さんが演じるかも。

..2004/07/30(金) 09:25 No.94
◆ Re:梅ごよみ    ++ 六団    

 
 
米八@勘九郎と仇吉@玉三郎の二人の芸者の丹次郎を巡る立引の芝居,面白かったですよ~.
夫々の芸者の着物の好みも見ものでした.
また是非,演ってほしいですね!

スーさん,丹次郎は団十郎でしたかしら~?
仁左さんで,許婚が孝太郎ではなかったかしら~?
全く記憶が悪いので不確かですが…,
仇吉の朋輩の政次という芸者は誰が演ったのでしたかしら~?

..2004/07/30(金) 23:49 No.95
 ◆ Re:梅ごよみ    ++yuki    

 
 
團十郎さんも仁左衛門さんも丹次郎をなさっているようですよ。

玉三郎さんのホームページの「今月のコメント」のバックナンバー、1997年12月分に、「梅ごよみ」について触れられていました。

それによると1996年3月に孝夫さんと、1997年12月に團十郎さんと(こちらは團十郎さんの出演歴より)共演していらしゃいますね。
http://www.tamasaburo.co.jp/index.html

六団さんのご覧になった時かどうかはわかりませんが、藤十郎さんが政次をなさったこともあるみたいです。

..2004/07/31(土) 08:28 No.96
◆ Re:梅ごよみ    ++ 六団    

 
 
yuki様 こんばんわ!
早速にお調べくださってありがとうございました.
私の観たのは仁左さんだったことがわかりました.
団十郎さんが演っていたとは知りませんでした.
でも,仁左さんの方が合ってると思いますね.
海老さんなら,いずれ良いかな~.

..2004/07/31(土) 23:06 No.97
◆ Re:丹次郎役者    ++ さちぎく    

 
 
> 気っ風が売り物=江戸っ子芸者ライバル2人の恋の鞘当て

今の雁・富さんではピンときませんね。
武智じこみのバリバリの頃は、セリフの活舌が良くて
みものだったでしょうね。

丹次郎は現海老蔵があいそうね。

..2004/08/02(月) 16:33 No.98
 ◆ Re:梅ごよみ    ++ 香舟    

 
 
yukiさま、皆様、はじめまして。友人からこちらのHPを教えていただいて以来、いつもお邪魔しては学んだり、楽しんだりさせていただいております。昨年から歌舞伎に通い始め、何も存じませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
12月を楽しみにしていたところ、雪之丞さまのご要望が大当たりで「梅暦」とのことです!
勘九郎と玉三郎、丹次郎は段治郎とか。
皆様のお話から是非見たいと思っておりましたので、とってもうれしいです。

..2004/10/06(水) 00:40 No.140
 ◆ Re:梅ごよみ    ++yuki   

 
 
香舟さん、はじめまして!
いつもご覧下さいまして、ありがとうございます。
12月の「梅ごよみ」上演決定は私も本当に嬉しいです。
丹次郎には段治郎さんが抜擢されましたが、
勘九郎さんの米八、玉三郎さんの仇吉というふたりの辰巳芸者から思われるというこの役をどんな風に演じられるか、注目の的になるでしょう。
7月の権助でまた一皮剥けた感のある段治郎さん、きっと立派に勤められることと期待しています。

玉三郎さんの眼福の極みといった感じの
美しい芸者姿、
久しぶりにみる勘九郎さんの、
気風が良くて色気と可愛らしさがある女形も本当に楽しみで、今からわくわくしています。

..2004/10/06(水) 09:08 No.141



 ◆ 今月の文楽    ++ さちぎく    

 
 
「恋女房染分手綱」を観たら、是非歌舞伎でも
通しで観たいと思いました。
解説によると近松の「丹波与作待夜小室節」を原拠に1751年(寛延4年)大阪竹本座で初演された。全十三段の内、当時から「道成寺の段」「道中双六の段」「重の井子別れの段」が好評だったとか。

何といっても五段目「能舞台定之進切腹の段」が面白かったです。人形が面をつけて「花のほかには~」と舞うんです。
落ちた鐘が引き上げられると・・・切腹した定之進が~
ドラマティックで興味をひきました。
六段目、七段目とやって、十段目のお馴染み「重の井子別れの段」
を上演。まだお話は続くわけです。
三吉は十一才でタバコを吸うのにもびっくり!
国立で全十三段を何とか補作して上演したら如何でしょう。

◆ Re:今月の文楽    ++ さちぎく    

 
 
> 「恋女房染分手綱」を観たら、是非歌舞伎でも
> 通しで観たいと思いました。

調べたら昭和48年に五幕七場で通し
   やっていました。(ペコリ)
   歌右衛門・雁治郎2(定之進)

   大分経っているから再演でも良いと
   思うのですが、又違った脚本で。
  

..2004/09/15(水) 16:00 No.131
◆ Re:今月の文楽    ++yuki    

 
 
私も明日文楽の「恋女房染分手綱」を見に行く予定ですが、楽しみです。
文楽の場合、鐘は布で出来ているのですね。
見てきたらまた書き込みますね。

..2004/09/16(木) 08:56 No.132
◆ Re:今月の文楽    ++yuki  

 
 
夜の部の「恋女房染分手綱」を見てきました。
「能舞台定之進切腹の段」舞台の上に能舞台があって、人形が能を演じるというのは、能や歌舞伎の舞台が二重三重になって見え、とても面白いですね。
しかし人形遣いさんたちはほとんど動かないでじっとしているところが多いのでかえって大変だろうなと思ってしまいました。

私も「重の井子別れ」以外は初めて見ましたが
見取で見るとどうしても重の井が冷たい母親のように見えてしいますけど、重の井の父親が彼女の命乞いのために切腹するところを上演するとだいぶ印象が違いますね。
今回の上演は、とても分かりやすかったです。
結末はどういう話になるのか、歌舞伎でもぜひ通しで見てみたいですね。

..2004/09/19(日) 12:43 No.133


◆ 師走興行ー(噂)ー    ++ スーさん    

 
 
ある筋から、12月の歌舞伎座は猿之助一門に勘九郎
玉三郎が競演するという噂を小耳に~~、
まだ先ですが、観たい演目を記してみようかな~。

先ず、段・玉さんで北条秀司作<狐と笛吹き>が浮
かびました。 段治郎に直衣?あの姿は似合いそう、
狐と人間の恋~メルヘン、幻想的な舞台、今のファン
にも受け入れらるでしょう。

再演になりますが<籠釣瓶>主役の勘・玉コンビに、
二枚目の栄之丞は段さん、治六に猿弥さん、立花屋
夫婦は歌六・門ちゃん、八橋の同輩達に猿之助一門。

勘三郎、歌右衛門、志寿太夫で海外公演でも絶賛を
博した<隅田川>  そろそろ当代中村屋・大和屋
で観たいものですが、、、。



..2004/09/01(水) 14:08 No.109
◆ Re:師走興行ー(噂)ー    ++yuki    

 
 
私も複数の方から、そういうお話があると伺いました。
一昨年の暮れの歌舞伎座はやはり猿之助一門と勘九郎さん、玉三郎さんの共演で、このときは「椿説弓張月」がとてもみごたえありましたし、大いに期待したいですね。

長い間玉三郎さんのあこがれの的だったという「籠釣瓶」、この前見たのは5年前かな、勘九郎さんの次郎左衛門もぜひ又拝見したいです。

北条秀司作の「狐と笛吹き」、北条作品はほのぼのとしていて良いですね。すらっとしていらっしゃる段治郎さんには直衣姿がきっと似合うでしょう。
勘九郎さん、玉三郎さんの「隅田川」は、じっくりと見せていただきたいですね。

私も何かないかと考えてみましたが
泉鏡花の「天主物語」なんかどうでしょう。
ビデオでしかみたことがないのですが玉三郎さんの富姫はとても雰囲気があって素敵でしたし、図書之助に段治郎さんはぴったりのような気がします。

..2004/09/01(水) 15:28 No.110
◆ Re:師走興行ー(噂)ー    ++ さちぎく    

 
 
「狐と笛吹き」「隅田川」「籠釣瓶」「天主物語」
どれも甲乙つけがたいですね。
私も考えたのですが、猿之助一座のは主がいないと考えにくい!
  ◆玉さんの芸者美代吉がみたいので「八幡祭小望月賑」
   縮屋新助は勘九郎。(段治郎でもよし)
  ◆舞踊では長唄「熊野」(ゆや)三島由紀夫作、長唄の名曲
   でもあり、玉三郎の熊野、勘九郎の平宗盛で観てみたい。
  ◆師走ということで「南部坂雪の別れ」大星@勘九郎
   葉泉院@玉三郎「四十七刻忠○計」(ちゅうやどけい)
  ◆綺堂の「東京の昔話」前に話題になっていた演目です。
   国立のを観ていないので是非観たい一つです。
   たいこもち@勘九郎、芸者@玉三郎
あまり演らない狂言は実現が難しいのでしょうが・・・
海老蔵襲名興業ではホクホクの松竹さん、
ちょっと大道具、衣裳にオカネかかっても大丈夫!


..2004/09/02(木) 11:38 No.111
 ◆ Re:師走興行ー(噂)ー    ++yuki  

 
 
どんどん、出てきますね~。(^^♪

ところで猿之助劇団に限って言えば
「猿之助十八番」にも入っている
「金幣猿島都」と「雙生隅田川」
猿之助劇団はこの二つを7年ほど前にも上演したようですが
私は見てないので見てみたい気がします。


..2004/09/02(木) 22:45 No.112
◆ Re:師走興行ー(噂)ー    ++ さちぎく    

 
 
> 「金幣猿島都」と「雙生隅田川」
> 猿之助劇団はこの二つを7年ほど前にも上演したようですが
> 私は見てないので見てみたい気がします。

  この狂言はまだ荷が重いのでは?
  勉強して、猿之助が開拓した作品を
  一つずつ上演出来るようになると
  いいですね。

  < 猿之助劇団 >
  私が観ていた頃、猿翁さんがお元気だった頃、
「猿之助一座 」といっていました。
  今は猿之助劇団といっているのかしら?
  スーパー歌舞伎で通っているのかな?

..2004/09/03(金) 14:53 No.113
◆ Re:師走興行ー(噂)ー    ++ スーさん    

 
 
かつての菊(吉)劇団とは明らかに違う、
私は敢えて猿之助を師匠と仰ぐ(一門)という方が馴染みやすいのですが~?


..2004/09/03(金) 15:20 No.114
◆ Re:師走興行ー(噂)ー    ++yuki    

 
 
猿之助劇団というのもよく使われてはいるようですが
あくまで一般的な呼び方なので
これからはスーさんのおっしゃるように
「澤瀉屋一門」または「猿之助一門」としようと思います。

ところでやっぱり「金幣猿島都」と「雙生隅田川」は
荷が重過ぎますか。

..2004/09/03(金) 15:36 No.115
◆ Re:師走興行ー(噂)ー    ++ ラビママ [URL]    

 
 
さちぎくさんがおっしゃるように、猿之助さんを欠いた一門では「金幣猿島都」や「雙生隅田川」は荷が重いかもしれませんね。
贅沢かもしれませんが、一門だけで一幕やらせてもらえるようなら、猿翁十種のうちの「小鍛冶」はどうでしょうか。
7年前の「右近の会」で一門の人達で演じたことがあります。
そしてもう一演目、玉三郎・勘九郎主演の演目に混ぜて出演させてもらえる演目があったら、他の一門との共演も勉強になるでしょう。

..2004/09/03(金) 22:45 No.116
 ◆ Re:師走興行ー(噂)ー    ++yuki   

 
 
猿翁十種の「小鍛冶 」は第五回右近の会の演目だったんですね。
     童子 実は稲荷明神  右近
     弟子 春彦  猿弥
     同  明彦  猿四郎
     巫子 小枝  弘太郎
     勅使橘道成  段治郎
     三條小鍛冶宗近  門之助
で上演されたとか。
第八回右近の会で上演された澤瀉十種の「釣狐」も楽しかったけれど、こちらの方がにぎやかで良いかもしれません。
本物の金で作られた歯と言うもの見てみたいです。(^^♪

..2004/09/05(日) 12:24 No.117
◆ Re:師走興行ー(噂)ー    ++ さちぎく    

 
 
猿翁十種、澤潟十種はかなり観ていますが、
澤潟十種の内、猪八戒は観たことがありません。
1926/8 歌舞伎座 初演という
当時としては画期的な舞踊劇だったでしょうね。

<猿翁丈の猪八戒は、オーケストラに義太夫・長唄の大合奏、賈氏後苑の場・霊感大王廟の場・通天河からなる三段返しの大曲。>

この注を読むと「スーパー歌舞伎」のような?洋楽、邦楽を入り混ぜて、大スペクタルの舞台が想像できます。
孫悟空の芝居はこれとも違うのでしょうか?

しかし昭和の初めに猿翁が演った「猪八戒」を正確に再現してみるのも、よろしいのでは?

(ここ何年も澤潟屋の舞台を観ていないので、
再演されていたら失礼!)

..2004/09/07(火) 09:33 No.118
 ◆ Re:師走興行ー(噂)ー    ++ さちぎく    

 
 
> 「猪八戒」は、昭和43年6月に第三回春秋会(於:歌舞伎座)で、「釣狐」「隅田川」「武悪」と共に上演されています。

私は「釣狐」「隅田川」「武悪」も観ていますね。
第三回春秋会(於:歌舞伎座)には行っています。
なんで「猪八戒」が印象に残っていないのかしら?
多分本編に手を加えて、短く編集したのかな?

ラビママさんは、もしかして澤潟屋ファンですか?
私は団子時代~49年頃まではよく観ていました。
最近のスーパーは、どうも好きになれません。
テレビで観たことはあるものの舞台は一度も
観ていません。
彼の踊りは大好きです。四の切とか真山青果の作品とかも最高ですね。
南北の通しもア・ラ・オモダカではなく他の人の演出でも演って欲しいとおもいます。
ケレン味を100%ださなくても、味付け程度に入れたほうが良い場合もあると思うんです。

..2004/09/07(火) 14:16 No.120
◆ Re:師走興行ー(噂)ー    ++yuki    

 
 
初演の「猪八戒」というのはものすごく斬新なものだったんでしょうね。
「元祖スーパー歌舞伎」っていうところですか。
でも澤潟屋一門が「西遊記」などを取り上げるのは、やっぱり猿之助の名前に因んでのことなんでしょうか。
二回師走に西遊記を見たので、今度はお猿さんと関係ないものが私は見たいですね。

..2004/09/07(火) 18:14 No.121
◆ Re:師走興行ー(噂)ー    ++ ラビママ [URL]    

 
 
私が澤瀉屋の舞台を意識して見るようになったのは、さちぎくさんとほとんど入れ替わりの年代くらいからです。

澤瀉屋の舞台、時には濃すぎると感じつつも好きです。スーパーも好きですよ。
「歌舞伎」と「歌・舞・伎の応用」と言ったような違いはありますが、エンターテインメントの一つとして見れば楽しめる舞台だと思います。

ケレンは派手ですので観客受け(反応)しやすいのでしょうね。歌舞伎をあまり知らない人にも分かりやすいですし。
猿之助さんの目指す歌舞伎の方向の一つに「わかりやすい歌舞伎」というものがあるなら、その手段としてケレンという方法をよく使うのかもしれません。
その分、ある程度歌舞伎を見慣れてくると、ケレンがかえって邪魔に感じることもあるのかもしれませんが。
もっと同格の役者さんとの舞台が増えれば、ケレンに頼らない舞台を多く見られるのでしょうけど、澤瀉屋一門の公演となると演出家も猿之助色に染められてしまうのかも・・・。

..2004/09/08(水) 01:08 No.122
 ◆ 慙紅葉汗顔見勢ー猿之助十八番    ++yuki   

 
 
私が澤瀉屋の公演で一番良かったなぁと印象に残っているのは猿之助一世一代の「伊達の十役」です。
猿之助さんが精力的に独りで十役こなされ、道哲、政岡なども良かったですが、仁木の引っ込みの宙乗りがやはりすごかったです。
あの場の仁木は忍術使いということで、花道を引っ込む場合もふわふわと宙を漂うようにひっこむんですよね。
それも一つの芸ですけど、本当に空中へと消えていくのはたいへんインパクトがありました。
あの時の猿之助さんはケレンをふんだんに演じながらも、それだけじゃない魅力がありました。
でも猿之助さんは奮闘公演と言う道を選んだために、お体を極限まで酷使されたんだろうなぁと思います。
しかしこの狂言は当分の間見られそうもありませんね。

..2004/09/08(水) 08:58 No.123
 ◆ Re:慙紅葉汗顔見勢ー猿之助十八番    ++ 卯之助    

 
 
閑話休題

> 私が澤瀉屋の公演で一番良かったなぁと印象に残っているのは猿之助一世一代の「伊達の十役」です。
わたくしも同感です。
仁木の引っ込みの宙乗りすごかったですねぇ。あれは凄みそのものでした。
宙乗りは、ともすれば、芝居の流れとしての宙乗りという受け止め方よりも、パフォーマンス的な面の受け止め方に流れてしまいがちです。
その点、あの場の仁木は、宙乗りであることを忘れさせ、文字通り、本当に空中へと消えていきました。

> しかしこの狂言は当分の間見られそうもありませんね。
猿之助丈の、宙乗りではない、オーソドックスな引っ込みを観せてもらいたいと思うのです。


..2004/09/14(火) 13:39 No.128
 ◆ Re:慙紅葉汗顔見勢ー猿之助十八番    ++yuki   

 
 
当時「伊達の十役」の早替りの舞台裏などをテレビでやっていましたが、大変な重労働でした。
一世一代ということでしので、もうなさらないかと思いますが、できるものならばもう一度見てみたい面白い狂言でしたね。

..2004/09/14(火) 19:37 No.129


 ◆ 宇野信夫作 怪談狂言    ++ スーさん    

 
 
今月も大盛況の歌舞伎座、しかし四谷様は、
つい数年前に殆ど同じメンバーで観たばっかり、
私には一寸とマンネリでした。

そこで,標題作者の怪談狂言を思い出し再演を~~

まず(巷談宵宮雨)=最近では天王子屋さんが演じ、
鼠取り薬”を呑まされ化けて出る、欲に眩んだ生臭
坊主”~六代目から勘三郎に引継がれたこの薄汚い
役を、見事に再現してくれました。

(蚊喰鳥)=これも色と欲に狂った按摩が,惚れ込ん
だ女の情夫に殺されてしまうのですが、 最後、
薄暗くなった舞台、井戸にその情夫が引きずり込ま
れて幕。 暫く劇場・観客全体がゾクッとする怖さを
味わったような~。   

..2004/08/15(日) 23:35 No.99
◆ Re:宇野信夫作 怪談狂言    ++yuki    

 
 
今月の四谷怪談、勘九郎さんのお岩が毒薬を飲むところはすごく丁寧でお岩が哀れに思えましたが、その後の髪漉きはまるで怖くなかったですね。
とても恐ろしかったという歌右衛門さんのお岩を見てみたかったです。
それと勘三郎さんも歌右衛門さんも「三角屋敷」をやっていますが、勘九郎さんは一度も(コクーンでも)この場を出していないようですね。
今回も染五郎さんの舞台番が幕外で、あらすじだけ説明していましたが、最後になってやけにはしょったような感じがしてしまったのは残念でした。
去年「四谷怪談忠臣蔵」で猿之助さんがこの場の直助を演じ、とても良かったのにと思います。
ところで「勘九郎ぶらり旅」という本に勘九郎さんが三角屋敷跡を偶然に見つけた時のお話が出ていて興味深いです。

「巷談宵宮雨」のことは宇野信夫著「歌舞伎役者」に六代目の数々のエピソードとともに面白く書かれていますね。宇野さんは絵も大変お上手だったみたいで挿絵には感じが良くでています。
勘三郎さんが竜達を演じたときは、まだ学生だった山川さんが声色で早替わりのお手伝いをした話も有名ですし、ぜひ見てみたいです。

「蚊喰鳥」というのは初めて聞きました。
蚊喰鳥って蝙蝠のことなんだそうですね。
按摩がほれ込む女というのは大変色っぽい役だとか、どなたがいいでしょう。

..2004/08/16(月) 10:59 No.1
◆ Re:宇野信夫作 怪談狂言    ++ さちぎく    

 
 
私の大好きな世界を満喫させてくれる、戯作者・宇野信夫。
青蛙房出版の本を買い集めたこともあります。

「巷談宵宮雨」では忘れられない思い出が・・・
歌舞伎座の夏だったと記憶、この時は新派の女優と
競演でした。竜達を勘三郎、太十夫婦を勘弥・翆扇、
蚊帳がつってある場で勘弥のかつらが蚊帳に引っかかって、スポッととれてしまい、大笑い!
怖くて震える役なのに、笑いが止まらず震えている?爆笑の内に幕。芝居にならなかった。

「怪談蚊喰鳥」は中学の頃、中車で観たことが
あります。按摩の療治にやってきて、女(名前が
出てこない)の肩を揉むシーンが実に上手で
印象的でした。その後我が家に按摩がきて
(母が肩凝りでしたので)療治をしながら
何やかやとおしゃべりをするんですが、
全く中車と同じ、玄関入って方向転換する仕草
もそっくり(盲目の人がよくクルッと向きを変える)
私はその按摩さんが帰る迄、声を出さずに笑い続けていました。

つまり、中車はよく観察し、研究していたんですね。
本当に中車が来たようだったんです(笑)
又観たいですね。誰が良いか悩みますね。
按摩・女 菊五郎・時蔵  三津五郎・芝雀
      段治郎・玉三郎 勘九郎・福助 等々

お岩様は故成駒屋が最高でしたね、品の良いお武家の奥様が髪すきの後、顔を上げた時のかわりよう・・・
ゾッと身震いがしました。赤子を可愛がる心も
いい加減ではなく丁寧でしたよ。


..2004/08/17(火) 14:04 No.101
◆ Re:宇野信夫作 怪談狂言    ++yuki  

 
 
私は実際には見たことがないですが、昔の按摩さんて、本当にお芝居の中でやるように90度クルッと向きを変えたんですねぇ。
この前見た「壷坂霊験記」では沢市がそうやっていなかったので、どうして?とちょっと不思議でした。
実は写実なのに、そういう演技はわざとらしいと思って止めてしまったのかもですね。

蚊喰鳥に出てくる女というのは、特別悪女ってわけじゃないんですね。
蚊とつくからにはやはり夏の芝居でしょうか。
来年の夏にやってくれるよう期待したいですね。

..2004/08/17(火) 20:47 No.102
◆ Re:宇野信夫作 怪談狂言    ++ 明石    

 
 
さちぎく様
めったに遭遇しないハプニング、興味深く読ま
せて頂きました。宇野信夫氏は、六代目に書下
ろした物が多く最後の世話物作者でしょうか。

雪之丞様
按摩の歩き方といえば、この間の半七捕物帳で
も成田屋がくるっと90度廻って笑えました。
この役も (写生熱心の役づくりの)六代目譲り、
案外昔は、街中を可笑しな歩き方の按摩さんが
多かったのかもしれませんね。

四谷様の舞台番、前回は吉弥さんでした、涙。


..2004/08/18(水) 18:30 No.103
◆ Re:宇野信夫作 怪談狂言    ++yuki   

 
 
半七捕物帳・春の雪解けですね。
あの時は新之助さんが子分の庄太をやることになっていたのに声を壊して休演になり、十蔵さんが替わったんじゃなかったですか。

成田屋がくるっと90度廻るのは私も
みたはずなんですが・・・^^;
ところでこの間話に出た半七捕物帳・勘平の死もぜひやってほしいですね。

> 四谷様の舞台番、前回は吉弥さんでした、涙。
明石さんは本当によくおぼえていらっしゃいますねぇ。つくづく感心!
本当に惜しい方が亡くなってしまい残念です。

..2004/08/19(木) 00:28 No.104
◆ 宵宮雨の傑作    ++スーさん    

 
 
>鼠取り薬”を呑まされ欲に眩んだ生臭坊主” 

私の観た宵宮雨=薄汚い勘三郎の竜達、吉と
芝翫の太十夫婦、それをも凌いだ傑作が
子團次の岩見銀山“鼠取り薬の行商人でした。

中気で身体が不自由、偶然知り合いの太十に
遇い、ぼた餅のお礼に、問題の薬を太十に置
いて行く。
歩きもおぼつかず立ち止まっての
「あにいよ、おいらな~」悲痛な声音を聞かせ
「また寄せてもらいやす」と下手に消えてゆく
哀感、悲痛な科白が涙を誘う傑作。
ちょっと前には間違いなく、忘れ難い味のある
役者が多かったですな~。


..2004/08/26(木) 23:49 No.105
◆ Re:宵宮雨の傑作    ++yuki   

 
 
> 私の観た宵宮雨=薄汚い勘三郎の竜達、吉と
> 芝翫の太十夫婦、それをも凌いだ傑作が
> 子團次の岩見銀山“鼠取り薬の行商人でした。

子團次の薬売りが出ていたのはこの芝居でしたか。
ピンときませんでしたねぇ。(^^ゞ

> 哀感、悲痛な科白が涙を誘う傑作。
> ちょっと前には間違いなく、忘れ難い味のある
> 役者が多かったですな~。

遅れてきた歌舞伎ファンにとっては本当に残念なことですが、今後この役が出来そうな役者さんはどなたでしょう。

..2004/08/27(金) 08:53 No.106
 ◆ Re:宵宮雨の傑作    ++ さちぎく    

 
 
それをも凌いだ傑作が
> 子團次の岩見銀山“鼠取り薬の行商人でした。

宇野信夫の芝居には、よく物売りが登場しますね。
「いたずらものは~」(いませんか?でしたかしら、)
祖母の話ですと<岩見銀山“鼠取り薬の行商人>がきていたそうです。
明治の終わり、大正の初め頃でしょうか?やはり「いたずらものは~」と言いながら行商していたとききました。

「淡路島、通う千鳥恋の辻占」
辻占売りの女の子が登場する芝居もありますね。
昔はいろんな物売りがきていたんですね。
今と違って広告は発達していなかったから。

こういう芝居の雰囲気をつくる重要な人物、
現在では知ることのできない風俗を伝えていかないと「世話物」は成り立ちません。

> ちょっと前には間違いなく、忘れ難い味のある役者が多かったですな~。
子團次のような役者に続く人を、今居る年長の人がそだててくれると良いですね。

..2004/08/27(金) 10:28 No.107
◆ Re:宵宮雨の傑作    ++yuki    

 
 
> 祖母の話ですと<岩見銀山“鼠取り薬の行商人>がきていたそうです。
> 明治の終わり、大正の初め頃でしょうか?やはり「いたずらものは~」と言いながら行商していたとききました。

歌舞伎ファンでいらしたさちぎくさんのお祖母さまは、
いろんな面白い事を話して聞かせてくださったんですね。

> 現在では知ることのできない風俗を伝えていかないと「世話物」は成り立ちません。

昔の物売りの声を録音したものがあるとか、聞いたことがありますがそれだけでは格好とか仕草とかまでは判りませんね。
そういえばこの間の「四谷怪談」の直助の「藤八五文薬売」のことについて、三津五郎さんのサイトに詳しいことが書かれていましたよ。
http://www.kabuki.ne.jp/mitsugoro/room.html

> 子團次のような役者に続く人を、今居る年長の人がそだててくれると良いですね。
本当におっしゃるとおりです。

..2004/08/27(金) 21:21 No.108


◆ 女清玄=清玄尼    ++スーさん   

 
 
今月上演の桜姫東文章では、青年僧が(姫との因果で)
破戒、堕落する。同じ作者、南北はこの話を女性版に
書き換え初演時、大評判を取ったそうです。

  「隅田川花御所染(女清玄)」
戦後 数回しか上演されていません。

梅若伝説を巧みに入れつつ、赤姫が煩悩に狂い堕落、
青頭~比丘尼へと零落する倒錯の女形美を大成駒が
戦後二回、復活し好評(その後京屋さんも演)。
清水の舞台から傘で飛降りる所と東文章の三囲の場”
を隅田川の渡し舟二艘のすれ違い”に書き直した所
の印象が強く、個人的には東文章より好み。

国立での再演の確率は高い?のでは、と期待して
います (勿論、玉さんで)。


..2004/07/07(水) 19:38 No.82
 ◆ Re:女清玄=清玄尼    ++yuki   

 
 
スーさん、書き込みありがとうございます。m(__)m
今回の「桜姫東文章」、玉三郎さんの桜姫は期待通り、大変妖艶で美しく素晴らしいそうですね。私はこれから観劇するんですけれど。
女清玄は桜姫東文章と同じ五世岩井半四郎にあてて書かれた狂言だとか、「野路の玉川の蛍狩での夢の場」というのも見てみたいなと思います。

「隅田川花御所染」の初演は1814年3月江戸市村座、「桜姫東文章」の初演は1817年3月江戸河原崎座ですから、もしかして女清玄のほうが先だったのかも。
どちらにしても最近ますます魅力的になられた玉三郎さんに、ぜひ演じていただきたいです。
伝説に残るヒット作といわれるような舞台になる期待大ですね。

..2004/07/08(木) 10:40 No.83
◆ Re:女清玄=清玄尼    ++ さちぎく    

 
 
南北は独特の面白さがありますね。
一度も観たことがありません。
五世岩井半四郎に書いたとあらば
今なら玉三郎が良いでしょうね。

息子は南北ファンなので
観てみたい一人ですよ。

..2004/07/08(木) 14:29 No.84
◆ Re:女清玄=清玄尼    ++スーさん   

 
 
yukiさん、1本 まいりました。
確かに初演は文化11年、「桜姫~」の方は文化14年、女清玄の方が先でした。

<補足トリビア>“S52年の国立のパンフ”

清水寺の清玄が桜姫に恋して堕落、地獄に堕ちる”伝説は古くから流布していたようで、作者はこれプラス隅田川、鏡山、三つの世界を綯い交ぜて女清玄を書いた"とありやした。
S31年、歌右衛門の舞台写真(クリクリ頭)は妖艶そのものです。

..2004/07/10(土) 11:18 No.85
◆ Re:女清玄=清玄尼    ++ 六団    

 
 
>「隅田川花御所染(女清玄)」
> 戦後 数回しか上演されていません。

私も観たことがありません.是非観たいものですね.
実現させて欲しいです.
玉さんに働きかければ,きっと大乗り気に….

「女~」というパロディは,幾つかありますけど,
「暫」「定九郎」「鳴神」「団七」「切られお富」など
たまには面白いでしょうね~.
科白も段取りも概ね本筋とおなじだから,
不精な役者さんでも,取り組む気になるんでは?

「切られお富」は歌江さんで観た記憶が….
「暫」は歌右衛門さんだったか,芝翫さんだったか….

..2004/07/10(土) 23:57 No.86
◆  Re:女清玄=清玄尼    ++yuki   

 
 
スーさん、こんにちは!
「桜姫東文章」では傘を担いで飛び降りると言う場面は無かったですが、この間こんぴらで見た「再桜遇清水」では桜姫が新清水の舞台から傘をかついて飛び降りました。
そのあともおちぶれた清玄が破れ傘を担いで引っ込むなど、重要な場面に使われていました。
「桜姫東文章」でも傘は大事な小道具として使われていて、清玄桜姫ものに傘はかかせないんですね。

六団さん、こんにちは!
「女暫」は少し前に玉三郎さんが演じられた時に、見たことがありますが、他のは残念ながら見ていません。
私は「切られお富」が見てみたいですね。
「薩陀峠の崖っぷち・・・」をほれぼれするような名調子で聞かせてほしいです。
亡くなった宗十郎さんがなさって好評だったそうですね。

..2004/07/11(日) 10:21 No.87
 ◆ Re:女清玄=清玄尼    ++ 明石    

 
 
> 「女~」というパロディは,
車引、戻駕、河内山というのもあるようで、何か小芝居向きが多く、あざといようですが(恐い物観たさ)
たまには良いですね。

> 「切られお富」、かつては三代目時蔵の当り役、珍しいのは(NHKで)先の権十郎が、お富と与三の二役を映像のトリックで見せました。
みるくい、蝙蝠安、等なじみの役も。
赤間の所にゆすりに行って「総身に疵の色恋も薩陀峠の崖っぷち~」は「しがねえ恋の情が仇~」に相当する名科白です。

> 「暫」は歌右衛門さんだったか,芝翫さんだったか….
梅幸、菊五郎親子もやってましたか、立女形は演じたい役なのでしょう、花道引っ込みには、役者名のままのいい男が現れ「音羽屋の姉さん~」とかのやり取りは楽しい幕切れです。



..2004/07/11(日) 20:20 No.88
◆ Re:女清玄=清玄尼    ++yuki   

 
 
明石さん、
「十六夜清心」にしても女形のざんぎり頭をみせる趣向が眼目だったとか、昔はあちこちの小屋で珍しい趣向を競っていたのでしょうね。

> 「切られお富」、かつては三代目時蔵の当り役、珍しいのは(NHKで)先の権十郎が、お富と与三の二役を映像のトリックで見せました。
> みるくい、蝙蝠安、等なじみの役も。
一人で全部演じて後でつなぎ合わせたんですか。
面白そうですね~。一度見てみたいです。

さちぎくさん、
息子さんも南北ファンでいらっしゃるとか、
南北にはいつの時代にも新しく感じられる
独特の魅力がありますね。

..2004/07/12(月) 08:38 No.89


 ◆ 天拝山    ++yuki    

 
 
先日、文楽の「菅原伝授手習鑑」をビデオで見ていて
初めて「天拝山の段」を見ました。

大宰府に流され失意の日々を送っている菅丞相が、
時平が帝位を覆そうとしていると知って憤怒の形相となり、
梅の花をガツガツとほおばって口から吹き出すと火柱がたったり、時平方の刺客の首を梅の枝で打ち落としたり、
悪者に天誅を加えようと雷になって都に飛んで行ったりと大暴れ。

昔市川中車がこの場を演じた事があるそうですが、今の通しではこの場はカットされています。
でもそもそも菅原道真が天神さんとして祭られるようになったのは、この荒ぶる魂を鎮めるためと聞きます。

道明寺で辛抱しっぱなしのままあとは出てこない菅丞相というのは、本来の姿とあまりにも違う印象を与えますし、
見ているほうも気分が重いので、今度やる時にはぜひこの場を出してスカッとさせていただきたいなぁと思います。

..2004/06/23(水) 11:22 No.77
◆ Re:天拝山    ++スーさん   

 
 
 薀蓄を傾けてみましょう。
>昔市川中車がこの場を演じ~
懐かしい立花屋、猿之助の叔父さん。国立劇場の開場の時ですから40年近く前ですね。  是非再演して欲しいものです。

>時平方の刺客の首を梅の枝で打ち落とし~
この悪役、鷲塚平馬が道真に首を打たれ、
座ったままの格好でトンボを切るのですが、
(実盛物語)~妹尾の最後の“平馬返り”の名は
ここから来ています。  昨年の団菊祭で片市さんが久し振りに魅"せました。

..2004/06/24(木) 00:17 No.78
◆ Re:天拝山    ++ さちぎく    

 
 
文楽は通しでみると「成る程!」と思うことがありますね。
確かに辛抱しっぱなしのままでは・・・
太宰府へ流されたといっても、そこでの暮らしぶりが全く分からないのは、納得いかず。
勝手に想像していた限りではじっと我慢の菅丞相でした(笑)

“平馬返り”の名も初めて知りました。
仁左さんの菅相丞で是非「通し」で観たいです。

..2004/06/24(木) 09:31 No.79
◆ Re:天拝山    ++yuki   

 
 
スーさん、こんにちは!
中車さんは猿翁さんの弟だったんですね。
中車さんが天拝山を演じたときは、火を吹く場面はどうやったんでしょうか。
もう40年も天拝山が出ていないのは、時間が足りないこともさりながら、目がご不自由だった十三代目さんの神々しいような菅丞相のイメージが定着してしまったので、今更火を吹いたりできなくなってしまったんじゃないかなと想像しているんです。
このままでは道真も草葉の陰で居心地が悪いのでは。(^^ゞ

ところでこの間見た文楽の「妹背山」の最後のすさまじさには唖然としました。
文楽にはじっくり浄瑠璃を聞かせるところとビックリ仰天の想像を絶する展開が見せるところがあり、メリハリが極めてはっきりしています。
丸本歌舞伎も、もっとミーハー的に楽しくて良いのではと思うわけです。

「平馬返り」どういう由来なのかと思っていましたが、ここから来ていたんですか。
先日去年の録画を見ましたが、市蔵さんの平馬返りは本当に見事でしたね。

..2004/06/24(木) 09:39 No.8
◆ Re:天拝山    ++yuki    

 
 
さちぎくさん、こんにちは!
仁左衛門さんの道明寺の菅丞相は、すべての責任を黙って引き受けて去っていく男らしい男だと感じました。

私もぜひ仁左衛門さんに「菅原伝授手習鑑」の通しで「天拝山」の菅丞相を演じていただきたいと願っています。

..2004/06/24(木) 09:49 No.81

 

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